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10)塩竈・鹽竈神社境内

保子やすこは再び松島の海を観瀾亭かんらんていから眺めました。
経ヶ峯きょうがみねの彼女の生母、大年寺だいねんじの彼女の兄、大雄寺だいおうじの彼女の夫のお墓の前で、今まで努力して成功したことを報告してきました。
冷たい風ばかりではなかった。必ず良い風は吹いてくる。
保子は良い報告ができてほっとしました。翌日には鉄道で仙台駅から北海道へ戻ることになっていました。

解説・東北本線の上野―青森間の開業は明治23年(1890)12月15日。
仙台駅から松島まで鉄道で日帰りできる時代になっていました。
一昨年、東北本線は開業130周年でした。