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Last Princess Date Yasuko Projectのご説明(2018年3月4日)

Last Princess Date Yasuko Project
~仙台藩最後の御姫様、伊達保子ドラマ化誘致プロジェクト~
プロジェクトの概要

1. プロジェクトの背景および説明

  • 2014年6月28日、時代考証学会第4回フォーラムIN仙台が、「伊達政宗と時代劇メデイアー地域の歴史・文化を描き、伝えることー」をテーマに、仙台市博物館ホールで開催されました。北は北海道から南は大阪までの参加者が、大河ドラマの『独眼竜政宗』を中心に、大河ドラマ・イメージの成果と課題、地域社会や市民とのかかわりなどを熱心に議論しました。そのフォーラムに参加した方々が集まってライブレコードとして1冊の本をまとめ上げ、2016年10月に今野印刷から出版しました。そのときに知り合いました宮城県内関係者の有志から、地域経済を活性化し、海外からの観光客誘致のきっかけになる大河ドラマの誘致を、再びしたいという声が上がりました。地元市民枠でコラムを担当し、発足2年目から、東京で開催されている時代考証学会に宮城から参加しており、宮城県教育委員会生涯学習課の有志支援者登録している齋藤敦子が発起人となって、有志で大型時代劇のドラマ化誘致プロジェクトの設立準備を進めてきました。

  • 最近の大河ドラマでは、地域・市民意識に根ざした時代考証を尊重する新たな時代劇が求められ、国内放送後の海外放送も意識して制作されることが多くなりました。世界中に愛され共感される宮城の歴史上の人物について、学識有権者や歴史関係の観光ボランティアや県内の博物館会員となっている関係各位のご意見を伺ったところ、幕末の仙台藩最後の御姫様、伊達保子がいいという声が上がりました。伊達保子は亘理伊達家へ嫁ぎ、戊辰戦争後、北海道へ移住した仙台藩士たちを励まし続け、農業の近代化を成功させた立役者の一人です。彼女の生きた江戸後期から明治にかけての宮城と北海道を舞台とした大型時代劇のドラマ化誘致活動のプロジェクトを開始します。

2. プロジェクトの範囲

  • 国内外の宮城の歴史に興味・関心・意欲がある方に向けて、SNSやホームページを活用し、大型時代劇のドラマ化誘致にむけて、仙台藩最後のお姫様、伊達保子の物語を広め、彼女の生きた時代の歴史的知識の普及に努めます。そして誘致後に必要な時代劇のエキストラを養成し、時代考証に基づく生涯学習の場を提供します。

  • 特に、伊達保子は、結婚後8人の子供のうち7名を夭折し、藩主である兄と夫から、傷心を癒やすために松島への旅をプレゼントされました。そのエピソードを詳細に時代考証したところ、多賀城の陸奥総社の宮で、伊達家の繁栄と亡くなった子供たちの冥福を祈ってから、鹽竈神社へ向かったことが判明しました。サプライズで藩主である兄がクジャクの御座船を用意してくれ、伊達保子は鹽竈と松島間の船旅をおこない、松島の瑞巌寺に詣でることができました。

  • 伊達保子は、安政4年9月15日から9月17日にかけての2泊3日の旅行を、「あふ武の吟」という手記に書き記し、それが北海道の伊達市に残っていました。日本遺産認定で、政宗が育んだ“伊達”な文化として、伊達カラーを出しきれていなかった多賀城市に、陸奥総社の宮からの旅を国内外にご提案できると考えました。さらに、伊達保子の生母の眠る経ヶ峰、兄の眠る大年寺、夫の眠る亘理町の大雄寺、一杉屋敷など、多賀城をスタート地点とする鹽竈、松島、仙台、亘理の伊達保子のゆかりの史跡をめぐる観光マップを、歴史好きな宮城の有志の手で作成します。

  • 伊達保子の人生を静止画音声読み上げ方式デジタル絵本として、ホームページからe-learningできるように公開し、生涯学習として共感や賛同を得た方に、市民参加型の大型時代劇のドラマ化誘致に国内外からネット署名の協力をして頂き、最終目標として1000万人以上の賛同者を集めます。

3. 高レベルな要件

  • デジタル絵本の作成上で、東日本大震災での震災孤児や子供を失ったご両親への配慮

  • 伊達保子が生まれた文政10年6月、父親である第11代藩主伊達斉義の時代は、蔵王の噴火に、大旱魃や仙台城下の仙台大火、阿武隈川の氾濫、江戸上屋敷の焼失、大凶作の災害に加えて、幕府の普請と88363両の幕府への上納と財政難が続き、厳しい時期でした。その時期に、藩主である父親の伊達斉義は過労から病に倒れ、親類の堀田正敦に藩政を依託し、同年11月に亡くなりました。伊達保子は、生後4ヶ月半ぐらいで父を失います。その後、17歳で亘理伊達家に嫁ぎますが、生まれた8人の子供うち7名が夭折してしまいます。

  • 東日本大震災で震災孤児や子供を失ったご両親、さらに災害復旧のさなかの過労死など、現在の宮城県でおきていることを重なる部分があります。映像などの視覚による震災後発生PTSDも引き起こす可能性もあり、賛同して下さっている医療学識経験者と美大のヒーリング・アート分野の学識経験者に入っていただき、作画する過程での注意点をfacebookのグループチャット上で議論を重ねている段階です。小学2年生以下の子供たちにむけて、歴史や民俗学分野の学識経験者の協力を得ながら、史実に基づいて文章は作成しますが、挿絵は、できるだけ優しいタッチの、心が癒やされるヒーリング・アートの作品を目指しています。

  • デジタル絵本は静止画音声読み上げ方式として、視覚障害者にも配慮しながら公式ホームページ上で公開する。

4. 成果物

  • Last Princess Date Yasuko Project ~仙台藩最後の御姫様、伊達保子 ドラマ化誘致プロジェクト~

  • 公式ホームページ http://www.maroon.dti.ne.jp/thmtomo/dateyasuko/

  • 公式ホームページ上で公開 Facebookなどでも、静止画音声読み上げ方式デジタル絵本を広報する。

5. 関係当事者

  • 市民参加型の大型時代劇の誘致活動が成功すると、ゆかりの地がある自治体の観光客は、将来、増加が見込めます。連続して大河ドラマ誘致に成功している自治体へ観光で訪れますと、放映終了後も、地道に住民参加型の郷土史学習の生涯学習イベントが企画され、ゆかりの地をめぐるスタンプラリーなど、地元の商工会議所の協力を得ながらの観光イベントも盛んです。さらに、時間差で訪れる海外からのドラマファンやリピーターの観光客への多言語対応が見事で、博物館も賑わっています。市民の生涯学習の力が地域振興に貢献し、それを支える地方自治体の職員が生き生きと輝いています。時代劇誘致は宝の山なのです。それを宮城でもできたらいいなと考えております。都道府県や市町村の関連する部署のご指導を頂けますと幸いです。

6. 関係するビジネス プロセスまたはシステム

  • 伊達保子というヒロインを周知するために、文化庁のbeyond2020プログラムの認証を申請し、日本語に加えて他の言語でもHPの紹介をして頂きます。特に、時代劇はクールジャパンとして認知され、フランスでの認知が海外からの観光客誘致に影響していることから、フランス語にも翻訳してくれる文化庁のbeyond2020プログラムの承認要件を満たすホームページの作成を目指します。

7. 範囲からの特定の除外

  • 静止画音声読み上げ方式デジタル絵本制作、ヒロインの解説、マップ作りなど、コンテンツができ次第、ロールアウトさせながら、随時、ホームページで、スマホやPCからe-learningできるように公開する

8. 導入プラン

  • コンテンツが完成し次第、ホームページ上で公開し、ゆかりの地を巡りながらの生涯学習のイベントを開催する。デジタル絵本を海外出張の折に海外でもプレゼンできるように、スマホやPCへの配信をおこなう。また、絵本は静止画音声読み上げ方式とし、視覚障害者にも対応させる。

9. 大まかなタイムライン/スケジュール

  • 2017年12月19日 プロジェクト創設準備会スタート

  • 2018年2月12日 プロジェクトHP開設・静止画音声読み上げ方式のデジタル絵本とマップづくり開始

  • 2018年9月13日 ネットでのドラマ化誘致の署名スタート 国内外含めて1000万人のネット署名を集めしだい、陳情する