ここでは、坂本衛が担当する日芸(日本大学芸術学部)放送学科の講座に関する情報を掲載しています。
≪このページの目次≫
≪前年度までの資料≫
≪参考リンク≫
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はじめに断っておくが、ここでいう「学生」とは、わたくし坂本衛の授業を受けている、または受けようとしている学生のことである。それ以外の学生一般の心得などというものは知らないし、だから語るつもりもない。
私は本職の教員ではないので、学校の決まりやスケジュールなんかは、よく知らない。いつだったかも、西武線の江古田駅から日大キャンパスへむかう道が、いつもよりどうも活気がある。と思ったら、「芸祭」とかいうイベントの日だった。ただ帰るのもなんだから、講師室によったら、副手さんたちみんなが「先生、まさか……」といった。帰りにH教授と出くわしたら、やっぱり「先生、まさか……」といった。いま思えばこの日は、どうも池袋駅で電車に乗るあたりから、ハデめな学生が多いような気がしたのだった。あーぁ驚いた。だから、来週は学校行事などで「講義がない」という場合、学生は私に前もって一言注意するように。
4年生であれば、就職活動による休みは大目にも見よう。ただ、休んだときは何をやったのか、出席した友人などから情報収集をすること。また、配布したプリントなどは講師室に預けておくので、副手さんから必ず入手するように。
わたくし坂本衛は、早く授業に行って早く終わることを理想とする。あくまで「理想」だが。放送学科のみなさんはよく知っていると思うが。だから、学生は早めに教室に来るように。ま、こんなことはいまさら4年生にいうまでもないことであるけれども。ついでにいうまでもないことをいうと、ケータイはブルブルにして、あと遅れて入室するときは会釈の一つもせよ。
マスコミ演習は「演習」というその名のとおり、講義ではなくナンカをやる。もちろんやるのはほかでもない学生で、私はそれについて重要なことを語ったり、ヒントを出したり、手伝ったりするわけだ。だから、ただ何かを教わろうという一方的受動的受け身的機械的ナマケモノ的な者は、具合が悪い。私の講座は、私が授ける「授業」ではなく、学生がつくる「作業」なのだ。したがって、万万一にも私の講座のできが悪いなどということがある場合は、学生のできが悪いからである。学生は、そのことを知らなければならない。
よく、「就職をするのに時事問題が弱いから、マス演IVを取った」という者があるが、時事問題が弱い者は、新聞を毎日読むように。必ずしも毎日新聞を読めといっているわけではない。テレビを見るのもよい。ただ、マス演習IVは、就職には(とりわけキー→ローカル→大出版→弱小出版→編プロ→フリーライター→フリーターと、順次「お決まりコース」を歩むNG生にとっては)役立つが、別に就職講座ではないから、そのつもりで。なお、NGは、No-Goodの略ではなく、NichiGeiの略である。
これは心得というかお約束。マスコミ演習の欠席者はなるべく前日まで、遅くとも当日朝9時ころまでに、事前に伝えたアドレスまでメールで連絡するように。というのは、受講者が少なかった年のこと、長野に泊まった翌朝早く起き、午後に田中康夫に会う(かどこかに同行するだったかの)予定をキャンセルして江古田に直行したら、全員休みでムダ足だった!! これ、ハッキリいって超ムカ。まったく、フリーの仕事を何だと思っているのか? そういうときは、私は学校に用などないから行かない。これ、忘れないように。ある大学教員K氏にいわせると、「学生はいなくても、その時間大学にいることで報酬をもらうのが、大学というところ」だそうだが、そんなの知るか。
2003年度からマスコミ演習でなく放送特殊研究に変わったので、心得4〜6は忘れてよいが、一つ追加しておく。広い教室で最後部に座るのはやめよう。デカい声を出すのは疲れるし、指した学生の声がよく聞こえず、「もっと大きな声で」というのが面倒だからだ。わたくしは寝てる学生を起こすなどという優しい気づかいは一切しないので、前のほうで寝てもらって一向にかまわない。ただ、教科書にも新聞・雑誌にも書いていないこんなヒ・ミ・ツの話を聞き逃すとはかわいそうに、と哀れむだけである。なにしろこの授業は1年限りで、来年同じ講座を担当するとしてもテーマは全然違うんでね。後がないわけよ。それと、終わったら誰か黒板消しといてね。
科目名 | 放送特殊研究V |
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単位 | 4 |
学期 | 通年 |
校舎 | 江古田 |
授業テーマ | テレビ、その「強さ」の研究 |
履修条件 | なし |
授業のねらい | いまやテレビはマスコミのなかで、人びとにもっとも身近で、もっとも接触時間が長く、もっとも情報伝達力の大きい存在となった。他のメディアと比べてもテレビは明らかに、さまざまな「強さ」を持つメディアといえる。その「強さ」をさまざまな角度から検討・研究し、テレビメディアが抱える諸問題への理解を深め、イメージではない等身大のテレビ像をつかむ。 |
授業の方法 | テーマに沿った解説を主とし、適宜、映像資料その他を参照する。討論や質疑応答の時間を多く設けるほか、現場の第一線で活躍するテレビのつくり手を招く予定。テーマによっては小論文の提出を求める。なお、必ず専用のノートをつくり、逐一メモを取ること。このノートは、年末に提出を求める。 |
授業計画 | |
01 | 前期ガイダンス(1):授業のねらいを述べ、担当者と学生の自己紹介をする。 |
02 | 前期ガイダンス(2):同上 |
03 | 前期ガイダンス(3):同上。テレビの「強さ」について、現時点で思うことを小論文にまとめてもらう。 |
04 | テレビとは何か(1):映像を伝送するテレビメディアの特質を考え、それゆえに内在する「強さ」を見る。 |
05 | テレビとは何か(2):同上 |
06 | テレビとは何か(3):同上 |
07 | 制度としての放送の「強さ」(1):官優位システム |
08 | 制度としての放送の「強さ」(2):免許 |
09 | 特殊法人NHKの「強さ」(1):予算・人事 |
10 | 特殊法人NHKの「強さ」(2):受信料 |
11 | 民間放送局の「強さ」(1):視聴率 |
12 | 民間放送局の「強さ」(2):スポンサー |
13 | 民間放送局の「強さ」(3):系列(キー局と地方局) |
14 | 視聴者に対するテレビの「強さ」 |
15 | 他メディアに対するテレビの「強さ」 |
16 | 後期ガイダンス:後期の進め方について述べる。現時点での問題意識を小論文にまとめてもらう。 |
17 | テレビ報道の「強さ」(1): |
18 | テレビ報道の「強さ」(2): |
19 | テレビドラマの「強さ」(1): |
20 | テレビドラマの「強さ」(2): |
21 | テレビバラエティの「強さ」(1): |
22 | テレビバラエティの「強さ」(2): |
23 | テレビ傲慢の歴史(1):「強さ」ゆえの不祥事史 |
24 | テレビ傲慢の歴史(2):「強さ」ゆえの中止事件史 |
25 | テレビ傲慢の歴史(3):「強さ」ゆえのハード迷走史 |
26 | 1年間の総括(1):ノートを提出してもらう。 |
27 | テレビ、その「強さ」の克服(1):外部講師を交えての講義や討論会をおこなう。 |
28 | テレビ、その「強さ」の克服(2):同上 |
29 | テレビ、その「強さ」の克服(3):同上 |
30 | 1年間の総括(2):1年間で学んだことを総括する小論文を書いてもらう。 |
教科書 | 使わないが、テーマによりレジュメや資料を配布する。 |
参考書 | テーマによって指示する。 |
成績評価 | 授業中の発言や考え方、小論文の提出、ノートの提出、出席状況によって、総合的に評価する。 |
アドレスは第1回に配布するレジュメに記載する。 |
04年4月 | 16日(坂本都合で休講) 23日 30日は臨時休講 |
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5月 | 7日 14日 21日 28日 |
6月 | 4日 11日 18日 25日 |
7月 | 2日 9日(4月16日分の補講) 16日(A試験中だが平常通りあり) 23日はB試験でなし ※これまでは毎年7月下旬に飲み会をやっていた。やりたい者は授業中に申し出るように |
8月 | なし |
9月 | 24日 |
10月 | 1日 8日 15日 22日 29日 |
11月 | 5日は芸術祭準備でなし 12日 19日 26日 |
12月 | 3日 10日は附属入試・編入学試験でなし 17日は未定。休講があれば補講日とする |
05年1月 | 14日 21日(A試験中だが平常通りあり) 28日はB試験でなし ↑この2日間の授業中にノートを提出のこと 提出しない者は、成績がつかないことがあります |