メディアとつきあうツール  更新:2006-02-15
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<ジャーナリスト坂本 衛のサイト>

新雑誌オフレコ!(第2号)

――テレビ、新聞を疑え!! 田原総一朗 責任編集

新雑誌オフレコ!(第2号)

責任編集長●田原総一朗
副編集長●坂本 衛
--以上は社外スタッフ--
編集長代理●高橋克佳(アスコム)
発行●アスコム 2006年2月
定価●税込み 780円

※このページの内容は、掲示板やMLなどへの転載・ご紹介を大歓迎致します。

新雑誌オフレコ!の第2号が出ました

 田原総一朗が責任編集長を務める新雑誌「オフレコ!」の第2号が完成、2006年2月15日に発売の運びとなりました。

 「オフレコ!」は、田原総一朗が記事の企画立案から、ゲストや執筆者の選定、個々の記事の読み方解説まで「全部やる」本邦初めてにして唯一の雑誌。新聞・テレビを疑い、ニッポンのカラクリを解き明かす雑誌で、日本に、若者たちに贈る田原渾身のメッセージです。ご愛読よろしくお願いします。

 私が田原総一朗と初めて会ったのは四半世紀前で、本や雑誌の仕事を20年以上一緒にやっていますが、この「オフレコ!」ほど田原が本や雑誌の制作に時間を割いた例は(もちろん自著の執筆時間は除き)ありません。日頃テレビでしか田原の発言を見聞きされない方、あるいはテレビで見て「なんだい、このエラソーな爺さんは」と思っていらっしゃる方は、ぜひご一読を。テレビは(自己)演出が相当程度入っていますが、また違う一面を知ることができると思います。

 なおオフレコ第3号は、2006年6月頃刊行の予定です。調子がよければ季刊(年4回発行)にできるかと思っていましたが、田原とインタビュー相手のスケジュール調整などを考えると、3か月おきは当面は難しそう。ま、第2号がまるで売れなければ、2号でオシマイということもありえます。みなさまのご指導ご支援をよろしくお願い申し上げます。(坂本 衛)

新雑誌オフレコ!(第2号)の主な内容

 独占スクープ!! 創価学会会長・秋谷栄之助 

創価学会は天皇制、靖国参拝をどうとらえているんですか? 公明党が自民党と連立して、創価学会が遠慮しているところはないんですか? などと田原が直撃

 辻井喬が語る「堤清二」「堤義明」そして西武 

カリスマはなぜ、墜ちたのか? 「堤清二くんは、ちょっと信用できない男」という辻井喬と田原が徹底的に語り合う。

 非常識!! 43ページ総力特集 オフレコ!匿名座談会 

田原総一朗(司会)+絶対匿名大物ジャーナリスト6名の座談会。関連レポート+図解多数つきで、ニュースが、日本のカラクリがよくわかる。(名前は出していませんが、聞けばみなさん「ええっ!?」というジャーナリスト、新聞記者、雑誌編集長が座談会に参加または記事を執筆しています。このことは私[坂本]が保証します。当サイト日録では名前を一切伏せてあるのです)

 宮澤喜一 私が見た「日本の戦後」 

E. T. のような貫禄を醸し出す元首相・宮澤が権力の中枢で起きていたことを語る。バブル経済の件《くだり》は必読です。日本政府の愚かさが如実にわかる。

 激論!不肖・宮嶋×小川和久 

日本の本当の「戦争力」とは。宮嶋カメがサマワ自衛隊のオフレコ話を連発!

 4大週刊誌現役・名物編集長に訊く! なぜ、小泉批判は効かないのか? 

 日本と中国、話せばわかる!か? 

田原総一朗・岡本行夫が中国4億人が見た生放送番組で激論!

 サッカー記者匿名座談会 マスコミは絶対書けない ジーコジャパンの内幕 

ワールドカップ予選敗退を、まあ予測というか、断言しているようなもんです。この座談会は

 オフレコ!インタビュー 辻元清美 なぜ、私は国会に戻ってきたのか? 

 ワシントン発ジャパンウォッチャー匿名座談会 

日本はアメリカからこう見えている!

 テレビを凌ぎ、先進ジャーナリズムから巷《ちまた》の流行まで生み出すブログって何だ!? 

 追悼特別企画 絶筆 日下雄一 タブーに挑みつつけた「朝まで生テレビ!」の闘い 

これがテレビ朝日プロデューサー日下雄一の、本当の絶筆です。田原も最期の日々を語り追悼文を書きました。

 4コマ漫画「田原総一朗の漫デープロジェクト」 

新雑誌オフレコ!創刊宣言(抜粋)

 私にいわせれば、現在のマスメディアあるいは言論界は、二つの救いがたい問題を抱えている。

 一つは、理屈のための理屈ばかりこねまわしていることである。微に入り細をうがって、重箱の隅を楊枝でほじくるような主張をするが、難しいことをいうわりには、結局、何がいいたいのかわからない。

 もう一つは、あまりにも感情面だけに訴える言論に終始していることである。読者や視聴者を泣かせる悲劇のストーリーや、怒りに火をつける扇情的な主張が氾濫するが、これも何をどうすべきなのかわからない。

 そこで私は、物事の本筋をざっくりとつかみ、そのうえで本音、真相、裏側のカラクリをとことん語る雑誌をつくろうと考えた。

 もうこの年齢になれば、私には遠慮するものなど何もない。「日本には言論の自由がない」という人があるが、冗談ではない。好きなことを好きなようにいえるのが私たちの社会で、言論の自由を脅かすものがあるとすれば、それはマスコミ自身の中にある過剰な自主規制や忖度《そんたく》に決まっている。そんな自主規制や忖度から一切自由な媒体を、自分の責任でつくり出し世に問いたいと、私は決心した。

 実は私は、新聞やテレビの第一線にいる何人かに、雑誌創刊について意見を求めた。すると、彼らは「田原さんは、友だちを失う勇気がありますか。なければ、そんな雑誌はやめたほうがよい」と口ぐちにいった。私は「わかった。その勇気を持とう」と応え、新たな一歩を踏み出すことにしたのである。

 読者のみなさんには、私たちの新しい挑戦を見守り応援してくださることを、また、マスメディアで働く人びとには、この雑誌に匿名原稿をどんどん寄せてくださることを、心からお願いしたい。

2005年7月     田原総一朗