MIDIの小部屋

E.R.H.V.B 19.mid（５８秒、約２k）
"ELIZABETH ROGERS HIR VIRGINAL BOOKE"所収、その１９番である。作者、曲名不詳。このBritish Musium蔵写本には1656の年代記載がある。virginalのためのエリザベス朝の愛すべき小品である。
ここでの楽器はチェンバロにしてあるが、ヴェロシティは６４固定、virginalといふチェンバロの前身楽器の曲であることからすれば、これでも良いや うに思ふのだが……。テンポは私に設定した。小音量でお楽しみいただきたい。なほ、これがトップページのBGMである。

FARNABY.mid（２分０５秒、約３k）
ジャイルズ・ファーナビー「ファーナビーの夢」（"The Fitzwilliam VIRGINAL BOOK"１９３番）。エリザベス朝を代表する作曲家、この曲集には５０曲を収める。これはその中でも有名な曲。愛すべき小品である。

Heart'sEase.mid（１分１４秒、約４k）
シェークスピア「ロミオとジュリエット」第四幕第５場に名前だけ登場する。従つてこの曲であるかどうか不明。ここでは、ホルボーンの舞曲集の「すいかずら」として知られてゐる曲を使つた。当時いくつかの"Heart's Ease"が歌はれてゐたが、これもその一つだからである。
ここではリュート用の編曲を、リコーダーのホールコンソートといふ趣にしてある。つまり私には、この曲、"Heart's Ease"であるよりもまづ「すいかずら」なのである。

Almaine11.mid（約１分５６秒、約８k）
このアルメイン（アルマンド）は"ELIZABETH ROGERS HIR VIRGINALL BOOKE"の第１１曲である。作者不詳、ごく短いけれど、これもまた愛すべき小品である。

Purcell_suite1.mid（約４分２７秒、約１６k）
イギリス黄金期の大作曲家ヘンリー・パーセルの鍵盤楽器のための「組曲」第１番である。序曲、アルマンド、クーラント、メヌエットの４曲からなり、時間にして５分に満たない小曲である。大作曲家のチャーミングな一面をお楽しみいただきたい。

Purcell_hornpipe_etc.mid（約３分５２秒、約１２k）
ヘンリー・パーセルの第２弾、鍵盤楽器のための小曲集である。私の好みで"HORNPIPE"、"AIR"、"GAVOTT"の３曲を選んだ。いかがであらうか。これらもまた「組曲」第１番と同様にチャーミングな曲ばかりである。

AtsumiLullaby.mid（２分２７秒、約４k）
愛知県東三河地方を中心に歌はれてゐる（？）子守歌。由紀さおりが歌つたのでご存じの方があるかもしれない。美しい子守歌、捜せばかういふ歌、どこにでもあるものである。
ここでは佐野量祥採譜、近藤隆編曲のピアノ伴奏付き楽譜を使ひ、歌の部分をオカリナにしてあるが……。

FuttoSesyo.mid（１分４４秒、約８k）
愛知県北設楽郡東栄町古戸の盆歌（盆踊り歌）である。現在でも歌はれてゐる。ここでは岡利次郎の採譜、編曲による混声四部合唱用の楽譜（「北設楽の民謡」所収）を使用してある。

Tidori.mid（１分５２秒、約８k）
長唄「筑摩川」の千鳥の合方である。本調子、歌舞伎の下座音楽としては、浜辺の勇壮な場面で用ゐる。この合方、「むーかし侍さんは本気になってチャンバラ した……」と歌ふさうだが、中村勘九郎は次のやうな替へ歌を小学生の頃に覚えたといふ（「役者は勘九郎　中村屋三代」昔ごこ ろ　芝居ごころ）。

盆の十六日、閻魔さま御縁日　かえろ（蛙）踏んでギャッと鳴いた　おらが隣の一軒　二軒三軒目の四郎兵衛のせがれが　しょんべんだま（小便溜）落っこって　しょんべん　一升五合（ごんごう）飲んで　おなかダブダブ　チンチリトチチリ……

UmenoSakae.mid（４分２４秒、６４k）
「正治郎連獅子」の三世杵屋正治郎作詞作曲、明治３年の作である。本調子、岡安喜三梅の結婚を祝った曲。喜三梅は作者の妻であり、四世正治郎の妻もまた喜 三梅を名乗つたから、これは作者の内祝ひ曲である。初春の長閑さに祝儀気分が相俟つて、上品で、それでゐて粋な江戸情緒たつぷり、これぞ長唄といふ気分に 浸れる。前弾きもそんな雰囲気たつぷりであるが……。

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