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2. ノイズ対策
症状 ACアダプター使用時、ヘッドホン出力から”キィーキィー”というノイズが聞こえる。

原因 バッテリー使用時は発生しないため、ACアダプターの電源ノイズと思われる。


暫定対策

PC内のヘッドホン出力部に、高周波カットの回路を入れる。

PC裏蓋を外した状態 部品取付けポイント

手順: 裏蓋を開けシートを剥がす。出力ラインをカットして、R(=33Ω 赤)を直列に接続。
R通過後、ヘッドホンジャックに繋がるラインからアースへC(=0.15UF 青)を接続。

効果:  50kHz 約-3dB、100kHz 約-6dB (1kHz 0dB)
改善されて実使用範囲内になったが、音質を評価出来るレベルには達していない。

参考資料: Inspiron 710mに搭載されているパワーアンプICのメーカー仕様書
Texas Instruments製パワーアンプTPA0312

 



恒久対策

PC内の電源入力部(DCジャック入力直後)に、フィルター回路を入れる。
元々の回路には、既にLCフィルターがあった。
さらに、フェライトビーズやコンデンサで回路を組み、検証を行う。

 

2007.9.5 ノイズ対策のため、ターガス製パワーTip を購入分解。

まずは外付けで検討出来るよう、プラグとジャックを入手せねば!と探しましたが、
一般的なACアダプターは、JEITA(電子情報技術産業協会)旧EIAJ(日本電子機械工業会)極性統一規格タイプです。
しかし、DELL製のPC用プラグは自社オリジナル規格です。 割高ですが、専用品を購入するしかありません。

  
プラグ外側が-(GND)、内壁が+(V)です。
内側のセンターピンは、充電時に使用している電圧監視用?かな。

 

2007.10.4 パワーTip回路図を追記

ACアダプターAPA10JKの回路が分からないので、抵抗R1,R2の役割は不明ですが参考に掲載します。

 
今回は、ACアダプター使用時の対策なので、プラグから出る2本の白い線をそのまま使用、プリント基板側を切断して回路を組みます。
回路通過後をジャックへ繋ぎます。 ですが、ジャックが入手出来ていません。
購入もしくはプラグへ上手いこと接触させて検証を開始したいと思います。

 

2007.9.28 ノイズ対策回路で検証

ノイズ対策回路を作成、実際に視聴して検証してみました。 下がその回路図です。

ノイズ成分を測定器で確認した訳ではないので、発生周波数帯は不明。
しかし、オーディオ系の高周波ノイズ対策でよくやる回路を試してみました。
部品も手持ちの在庫を利用しただけで、回路の定数が最適かは分かりません。

 
ターガス製パワーTipのプラグ部のみを拝借、フェライトビーズセラコン(セラミックコンデンサ)で回路を作成。
フェライトビーズは、定格電流の関係で実際は2個重ねて(合計4個)使用した。

 
両端がワニ口クリップの線2本で、作成した回路とACアダプターを繋ぐ。
ACアダプター側は、DCジャックの購入はせず、簡易的にクリップと安全ピンを加工して接続しました。
(プラグ外側のGNDラインはクリップを曲げ、プラグ内壁の+Vラインは安全ピンの開閉側をニッパーでカット。)

対策の効果は、、、

あれ?対策回路を繋いでも繋がなくても、ノイズがあまり気にならない。 なぜだ??

そういえばこんな話しを聞いた事がある。
集合住宅では電源を共有しているために、絶えず電源環境が変化する。
夜の方が、帰宅した住人が利用する家電製品によって、ノイズが発生する可能性は高くなる。

そして、現在は夜中の1時半だ。
ノイズが発生していないのは、家電利用者が少なくなっているせいなのかもしれない。
後日ノイズが発生した際に、今回の回路で再検証してみます。

 

 

2007.11.6 対策回路で再検証

随分と放って置いたノイズの件、ようやく機会を見付け試してみました。

ヘッドホン視聴時に、"キィーキィー""チリチリ"といったノイズが、ACアダプター駆動時のみ発生する問題で、
対策回路を経由して、ACアダプターをPC本体へ接続したらノイズが解消するか確認しました。

早速、ノイズが発生している環境下で対策回路を接続してみると、、、

やりました!! ノイズが消えました。

高周波ノイズが解消された事で、今まで聞こえなかった"ブーン"というハムノイズが微かに聞こえます。
ハムノイズは、ACアダプターの2次側(DC側)コードに手で触れたら消えたので、何か対策が出来そうです。
しかし、実用範囲では問題ないレベルなので、対策回路を内蔵してひとまず解決です。
長い闘いともようやくおさらばです。


© 2007- Punyu

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