メディアとつきあうツール  更新:2009-04-23
すべてを疑え!! MAMO's Site(テレビ放送や地上デジタル・BSデジタル・CSデジタルなど)/サイトのタイトル
<ジャーナリスト坂本 衛のサイト>

日録メモ風の更新情報(坂本衛)
2009年1月〜3月

2009年1月〜3月の更新情報

03-31
●14〜16時半、田原総一朗の『自民・民主大抗争史』(秋までに朝日新聞出版から刊行予定)聞き書き@佃。17時すぎ、銀座松屋うらの廣済堂へ。小林道雄、岩本太郎を訪ねる。近くの「えん」で3人で小宴会。22時半まで

03-30
●18時半〜放懇理事会。21時〜小林潤一郎、久野明と西早稲田「かわうち」。『昭和現代』のゲラ受け渡しそのほか。24時半帰宅

03-29
●奥沢の実家にて、ちょっとしたラックの取り付け、家中掃除機かけまくり(サンダーバード世代としてはダイソンを熱烈支持なのだが、母は好きではないらしく、あまり使ってない)。夕食後、21時すぎに帰宅
●二宮和也のドラマ「DOOR TO DOOR」を見る。いや、大したもんです。あれほどの演技ができる二十代の俳優は男女を含めて、日本には他にいない(私が前から言っている通り)。とりわけ母親が死んだあと、病室のシーンはすごかった。樋口可南子も、やっぱり大女優
●細かい話だが、疑問点あり。一箇所、のちに心を開いてくれるビル管理人にネクタイを直してもらうシーンの前だったか、だらしない格好で慌てて出勤するシーンで、二宮が肩からかけているはずの鞄が見えない。家人は見た瞬間に「ヘンだ」と言い、私は後で録画を見直して確認した。「ドラマでは大嘘をついてよい(大嘘をつくのがドラマだ)。しかし、小さな嘘をついてはいけない」というのが、昔からの教えです
●先日の松本潤取材でTBS広報と話したとき、坂本「なんか『病気・障害三部作』みたいだけどねえ」TBS「いやいや、『感動実話三部作』と言ってください。二宮さんで普通のドラマもやります!」だそう。三部作のうち今回の話だけは、日本ではあり得ない話だろうと私は思います。だから、空想的だとは言わない。だからこそ、やる意味はあったと思う。一種のファンタジーとしてね。母親は死んでしまったけれども、全体的に明るい調子を貫いたのもよかった
●あり得ないという証拠を一つ。私が新宿区小学校のPTA会長をしていたとき、区内の小学校が一つ潰れた(廃校となった。もっと早く聞いていれば反対運動をしたかもしれないが、最後の式典の出席案内か何かで知った)。理由は、特殊学級(旧名称。現名称は養護学級。新宿区における名称は「若竹学級」)があるその小学校に、子どもを通わせたくないというバカ親たちが多数おり、自分の子どもを転校させたからです。親が障害児を差別しているのだから、その子が障害児をイジメるのは当たり前。新宿区教育委員会も新宿区議会も新宿区役所も廃校を黙認したのだから、彼らがイジメを黙認するのも当たり前。この実態は、都内小学校を取材すればわかる。被差別部落や在日朝鮮人の社会やライ患者施設を取材しなくても(それはそれでやればいいが)、差別は東京のド真ん中に歴然としてあるのです。ドキュメンタリーの時代だノンフィクションの時代だというなら、さっさと取材しなさいよと、私は思っています

03-28
現在ただいまの日本政府の最大の願いは、北朝鮮のミサイルが無事に頭上を通り越してくれること(=北のいう「実験」が成功すること)です。新聞も書かずテレビでも言わないが、んなこたあ当たり前。壊れて落ちてくるものに艦対空または地対空ミサイルを当てる実験や訓練なんて、やったことがない。そりゃ、飛んでくるミサイルに当てるより難しいでしょう(机の上に立ってメモ用紙を手から離したら、どこに落ちるか予測できない。メモ用紙を丸めた紙つぶてを投げるほうが、まだ予測がつく。当たり前)。イージス艦とPAC3の二段構えで撃ち漏らしたら、何兆円かけてこんな結果かと、大問題になってしまう。そのときは防衛大臣は即刻クビ。撃たずに見過ごせば日本海に落ちたものを、自衛隊が撃ったから破片が陸にも飛んだ、運悪く死傷者が出たなんてことになったら、内閣すらも倒れるかもしれない
●万が一そうなったとしたら、北朝鮮は、ミサイルを1発だけ撃ち、しかも失敗したにもかかわらず、日本軍の最高指揮官か二番目の指揮官を、その地位から引きずり下ろすことができる。こんな「大戦果」って、ちょっと考えられない! なんで、そのように北朝鮮を喜ばす方向へ喜ばす方向へと、日本政府も自衛隊も行こうとするのか。ド素人の政治家どもに、日本領土に落ちてきたものはすべて撃ち落とすなどという空想的なこと(一見すると勇ましく、断固たる決意に見えること)を言わせておくから悪いのです。田原総一朗に言わせれば、「あれはアメリカへのラブレターだ」と。日本だけでしょう、他人宛のラブレター1通でこんなに大騒ぎしているのは
●昨27日は、昼12時半すぎ都内某スタジオ入り。TADからは末武和人(auの仲間由紀恵の写真はすべて末武撮影)、佐々木友一、放懇からは中島好登、久野明、バイト元木もも。前の取材が押していて14時から表紙撮影10分、インタビュー40分弱(話しながらグラビア写真)、グラビア用立ち写真10分。ミッドナイトタウンに入っている(いちばん乃木坂よりの端っこ、通り沿い)浅野屋でパンを買って帰宅(坂本おススメはガーリックパン)
●いや、嵐の松本潤は非常に礼儀正しい。いままで会ったジャニーズの若者たちのなかでは、いちばんかも。メイクルームから出てきたら「ちょっとトイレいっていいですか」と断る。インタビューが終わると「いろいろ調べて、知っていてくださったようで光栄です。ありがとうございました」と言う。「頑張って」と坂本が握手する瞬間、バチッと静電気で放電したら、すかさず「あ、すみません」と言う(驚いて椅子に手がかかったとき、もう一発バチッと来たので、たぶん静電気を溜めていたのは坂本。「いや、こっちだよ。ごめんごめん」と言ったけど)。スタジオから出るときも「ありがとうございました」と言いつつ、その場にいた一人ひとりと目を合わせて会釈する。これ、いい歳のオヤジも含めて、なかなかできる者が少ない。感心しました
●短時間ながら密度の濃い話を聞くことができたと思います。たとえば「テレビを見ていてわかるけど、松本さんと二宮さんは、とても気配りしていますね。二人の役割はちょっと違うんだけど」と言うと、「何かアクシデントとか、思わぬ段取り違いが起こるでしょう。そのとき目が合うのは、必ず二宮なんです。大野・相葉とは(そういうとき)絶対に目が合わない」「ああ、彼ら二人は自分の世界にいっちゃってるんだ。二人だけが、どうするって感じでアイコンタクトを取るわけね」とか
●あなたは万事キリリとしている、まじめ、一徹でしょという話になったら「いや、グラグラなところはかなりグラグラですよ」「たとえば?」「テーブルの上がどうなっているとすごく気になる一方で、部屋なんかも、けっこう散らかっているし」「きれいキャラだから、みんなホテルみたいな部屋で暮らしていると思っているでしょ。シャンデリアがあって(このとき周囲が爆笑)、片隅にバーコーナーがあるとか」「いやー、まったくないです(笑)」とかね。この松本潤が表紙・グラビア3pに登場する『GALAC』の予約開始は、ネット(オンラインショップ)と放懇事務所へのFAX(ネット環境になく書店も遠い方が対象)が4月6日頃からの予定。書店への申し込みは「『GALAC』2009年6月号(5月7日発売)、発売元=角川グループパブリッシング」と伝えて、いまから4月17日までに
●本28日は18時半に目黒・香港園で母、兄一家、うち(ただし子ども抜き)で食事。私は奥沢の実家に1泊予定

03-27
●本日、『日刊ゲンダイ』連載第5回(28日号)。延期必至の地上デジタル放送完全移行とNHKに求められる真の使命について。今日で短期連載5回は終了です。お読みくださった方、ありがとうございました
●昨日午後、『サンデー毎日』記者の井上卓弥から電話。日本テレビ「真相報道バンキシャ!」につき。来週出る号にコメントが載るでしょう。私が20分ほどで話したのは以下
【1】証言の裏を取るのはジャーナリズムの基本。それができていないのは、最低最悪だ。証言者には、必ず証言者なりの意図がある(なんとか日本を救いたい、悪を見過ごせない、自分をPRしたい、ライバルを貶めたい、カネがほしい……etc.)。そして、証言内容に信憑性があるかどうかは、その意図にはよらない(極悪人でも正しい証言をすることがある。立派な肩書きがあり人徳者として知られる者が一世一代の大嘘をつくこともある)。だから、その証言者の意図や素性にかかわらず、別の証拠(他者の証言、物的証拠、その他状況証拠など)を積み重ねて、証言の確からしさを裏付けなければならない。そして、十分確からしいと思われる証言だけを採用するのが大原則だ。ただし、物事には例外がある。あるジャーナリストが、裏は取れないが断固として報じるべきだと思えば、そうすればよい。ウソだったときは刑務所でも何でも入って責任を取るという覚悟があれば、やればよい(例外はものすごく大事。相手に断らずテープを回さないのが原則でも、「例外なく絶対にそうだ」と約束するジャーナリストや新聞社はバカ。原則に外れても、テープを回すことが自らの使命だと確信したときは回せばいいだけの話)。
●【2】情報源を秘匿し証言者を守ることはジャーナリズムの基本。それができていないのは、最低最悪だ。今回の証言者は、ウソつき野郎で、岐阜県から告発され逮捕された。「逮捕は当然だ。だから、証言者を守れなかった日テレに責任はない」のではない。日テレは警察ではない。ウソつきだろうが犯罪者だろうが、日テレに出た証言者は、証言に関係する限りにおいては、日テレが守らなければならない。当たり前だ。いままで無実の者が何人逮捕され、死刑宣告されたのだ? そりゃまずいだろうと警察や裁判所を批判するのがメディアの役割で、逮捕するのは警察の役割、刑を下すのは裁判所の役割だ。「日テレに出て匿名証言をしたら、それをきっかけに、証言者が告発され逮捕された」以上、告発や逮捕を恐れて、二度と日テレに出て匿名の証言をする者がいなくなっても不思議ではなくなった。だから、絶対にやってはならないことなのだ(余談だが、草薙某というライターも証言者の名前を自ら出した。これは致命的だ。彼女に匿名で取材協力する者は二度と現れないだろうから、で、もうジャーナリストの仕事はできない。匿名証言に頼らずジャーナリストとしての仕事をまっとうできると思っているならば、日本の状況が何一つわかっていないことを意味するから、この点でジャーナリスト失格)。それをやった「バンキシャ!」は、人びとに「テレビ報道の匿名証言は危ない。逮捕されるかもしれない」と思わせ、テレビ報道全体の信頼性を揺るがせた。この罪は非常に大きい。一社長のクビでは済まない大問題だ。
●【3】以上ジャーナリズムの基本がなっていなかった【1】【2】について、言論報道機関として総括もせず、検証もせず、検証番組すら作っていない段階で、社長が辞めるという事後処理が話にならない。氏家齊一郎が「辞めろ!」と言ったようだが、順序を踏まえていない。検証番組など一応の区切りをつけた段階で、番組をいったん閉じ、再出発するのが先だろう
●昨日の流政之展オープニングには、関根伸夫も来ていた。矍鑠《かくしゃく》として実に姿勢のよい流政之に挨拶・握手し、海水で腐敗した零戦のプロペラ作品(ただ台にぼっ立ててあるだけ)につき、「あれはどこの海に浸かっていたのですか?」と聞いたら、「それは言えない」と。なんだかよくわかりませんが。ワールドトレードセンターのふもとにあった流政之の作品「雲の砦」は、9・11でもほぼ原型をとどめていたものの、撤去されたようです。先の大戦の代表的な特攻機として知られる零戦のパイロットだった、世界に知られる日本の彫刻家が作った「雲の砦」! それがワールドトレードセンターのふもとにあった! この因縁話、報じられたことがあるのか
●その後、竹中そばの大衆居酒屋「東陽」にて吉本義人と飲む。彫刻家としての決意につき、いろいろとおもしろい話。林武のことを心配する私の母親(皮革工芸家)との食事会をセッティングしてくれというから、GW前に目黒・香港園でやりましょうと

03-26
●本日、『日刊ゲンダイ』連載第4回(27日号)。NHK受信料について。帰りにキオスクで買って読んでね。明日は延期必至の地上デジタル放送完全移行とNHKに求められる真の使命について
●11時〜13時半。ソフトブレーン創業者の宋文洲(マネジメント・アドバイザー)、田原総一朗、アスコム高橋克佳、同・小林英史と、単行本そのほかの打ち合わせ@佃ル・ファール。しばらく話した後、みなで昼食(田原にご馳走になった)。宗と田原の対談を4〜5月に済ませて、本にする予定です。宋文洲は、とても人なつっこい男で、私がちょっとおもしろいことをいうと、「そうそう!」とパンパン私の肩を叩く。ウケたのは、田原の退席後のこんな話。坂本「田原は人にガンガン突っ込むときこそ本領発揮。テレビで毎週見ているから、本の読者もそれを期待する。だから相手が大事。田原の一人語りってのは、どこまで自分に突っ込んでいるか。『何だ、おかしいじゃないか!』とか、机を叩いて『だからダメなんだ!』と自分にやっているかといえば、やってないでしょ。やってたら、かなり不気味だしね」というと、「あなた、おもしろい!」と
●16時半〜彫刻家・吉本義人(麻布教員)と神楽坂の画廊、さらに東陽町に移動して流政之の展覧会へ。流はもう90歳近い、日本を代表する石の彫刻家です。今日がオープニングで会場にいるはずなので、会いに行く

03-25
●本日、『日刊ゲンダイ』連載第3回(26日号)。「選挙中は与党に悪影響があるから歴史番組を流すな」と言ったも同然の番組介入発言や「忙しいからNHK番組は見てない」との無責任発言で暴走しまくった前NHK経営委員長・古森重隆(安倍晋三の友だち)の知り合いということで私も懸念していたが、思いのほか頑張っていて評判もよい福地茂雄NHK会長について。帰りにキオスクで買って読んでね。明日はNHK受信料について。受信料は月1200円でいいのだ(実は1000円か800円でもよいだろうと思っているが、そこまでは書かなかった)、だからNHKは「値下げするから払ってくれ」と頼めという内容
●午前中『日刊ゲンダイ』連載第5回の原稿書き、午後はアスコム関係の原稿書き
●【嵐ファンのみなさん、松潤担のみなさんへ】はい、お待たせしました。ドラマ撮影の間隙を縫って、27日午後に嵐・松本潤を取材することになりそうです(時間だけ決まって、場所は不明ながら)。何かおもしろいことがあったら、当欄にチラと書くかも。よろしくね。念のため、以下を申し添えますよ。放送専門誌『GALAC』5月7日発売の6月号の表紙・グラビア3pに松本潤が出てくれますが(記事執筆は坂本衛、表紙撮影は末武和人、グラビアはTAD事務所の誰か予定)、GALACはB5版モノクロで、記事も1200字ちょっとです。で、送料別で780円。もちろん写真も記事もそこらのTV情報誌よりはるかに高い水準であると、初代編集長を足かけ8年やった坂本は確信していますが、「色つきじゃないし、小さいB5のペラペラ3枚ページじゃ高い!」と言われれば、おっしゃる通り! それでもいいと思う方だけ買ってください【この項いうまでもなく、引用・転載自由でリンク自由】

03-24
●本日、『日刊ゲンダイ』連載第2回(25日号)。民営化ならぬ民放化の道をひた走るNHKについて。帰りにキオスクで買って読んでね。明日は福地茂会長について
●昨23日夕方は、田原総一朗、高橋克佳と、『オフレコ!』企画、単行本企画ほかあれこれ。田原は「ここ数日、小沢問題を新聞もテレビもやらない。前はさんざんリークして取り上げさせたのに。ダムまで行って、そこから先の話がダメになったから、『触れる』なと検察がメディアに圧力をかけているんだ。日曜日、触れたのは『サンプロ』だけだったでしょ。テレ朝も言われたけど、はねつけた。検察が書けといえば書く。書くなといえば書かない。これが日本のメディアだ。本当に情けない」と怒る。「じゃ、それ単行本ね」と
●『オフレコ!』は、つい先日まで「丸ごと民主党」にする予定が、最近の情勢変化でペンディングに。田原「民主党、本当に情けない。僕は小沢一郎が徹底抗戦するならすればいい、むしろ応援したいくらいに思っている。でも、それが民主党支持にマイナスなら、辞めてから徹底抗戦すべきだ。民主党は政権交代がかかっているんだから。辞めないなら『オフレコ!』でやってもしょうがない。全員が沈黙し、雑誌にならない」。私も当欄で「小沢一郎は辞める。政権交代で討ち死になら本望のはず」と書いた。小沢が辞めずに政権交代を実現しそこなったら、最低だと思う。だから、世論調査の結果次第で、9月までに辞める可能性が残っていると思います。一方、今日24日に小沢が辞めないならば、検察は失敗、検察の負けだろうとも思う。民主党が主導する政権ができたら、検察を大粛清するでしょうね。というわけで、8月15日メド発売予定の別の『オフレコ!』企画につき議論
●その他田原公式ブログの進め方など。こんな話も。田原「坂本くんは、僕が死んだら伝記みたいなの書いてくれるの」坂本「もちろん。ただ、死んじまってから出してもしょうがない。生きてるうちに出しましょう」高橋「そのときは弊社がお手伝い致します」。打ち合わせ終了後、珍しく田原と夕食。ネットの話で「ネットでは田原総一朗と田原総一郎がゴッチャになっている。総一朗と書くヤツが10万人いたとして、総一郎と書くヤツが5000人なら、まだいい。たぶん正しい10万人に対して、間違って表記するヤツが3万人とかいるわけですよ。ネットはそんな発展途上のメディア。始まって10年そこそこだから当然だけど」田原「事務所に連絡してくるFAXなんかでも、郎の字が結構あるよ」。いまGoogleで調べたら、田原総一朗の検索(日本語のページ)結果は40万3000、田原総一郎は11万5000。それから田原「高橋くん(アスコムの高橋克佳)、頑張っているね。いい」坂本「いい。いつか、彼に『田原さんが番組で同じことを5分おきに何度も繰り返すようになったら、俺はテレビから引きずり下ろそうと思う。高橋さん、どうする?』と言ったらね、『そのときは、それでも田原さんがこう発言しているという本やメディアを作る』と言った。えらい」とかね。21時前に帰宅

03-23
●未明4時すぎ、『昭和現代』の原稿を送信。「テレビにおける田中角栄の遺産とは?」というようなテーマ。9時まで寝て、日刊ゲンダイ第3回の原稿書き。第2回のゲラチェックも
●本日、『日刊ゲンダイ』連載第1回(24日号)。NHKと政治の問題について。帰りにキオスクで買って読んでね。明日はNHKの民営化ならぬ民放化について
●『アサヒ芸能』は今日出るのかな。B-CASだのスクランブルだのの話で、それをNHKが使ってテレビが見れなくなることはないのか、というような質問に対して坂本は「んなこたあない」とコメント
●17時、アスコム高橋克佳と。17時半、田原総一朗と

03-22
●深夜2時、私が企画・構成した石破茂・元防衛大臣と軍事アナリスト・小川和久の対談原稿、やっとできあがりました。いまのところ約300ページ分を各方面に送信。小川和久チェック(と追加の挿入原稿)は23日にはビジネス社に届く予定。あとは表紙写真を撮り、石破茂のチェック(必要に応じ追加原稿を挿入)を待つだけ
●なのですが、これがどうなることやら。選挙の前に本にしたいとは言ってましたが。月内にチェックが済めば、GW前に発刊できる体制なのですが(タイトルは『日本の戦争と平和』というのは、いかがかと。中身については、ものすごくおもしろいことを、『日本の戦争力』を企画・執筆した私が請け負います。なお、『日本の戦争力』は3月26日に出る新潮文庫版を合わせて13万部です)
●どうやら、農水大臣と農水官僚・農協はじめ既存農業パワーの対立が激化している様子。防衛庁・防衛省(自衛隊)でも石破排斥運動はものすごく、マスコミへの反石破リーク攻撃(官僚が新聞を使って石破がどうたらこうたらという記事を書かせる)があった。石破シンパ記者はみんな飛ばされてしまった。石破がよくテレビに出てくるのは、それがあるから、国民に直接話して訴えようとしているのです。そのうち『サンプロ』あたりで農業の話をすると思います
●昼〜午後にかけて、対談本原稿のやりとりあれこれ。その後、名古屋のメディアリバース社から創刊される月刊誌『昭和現代』のためのテレビの原稿書き。遅くなりたいへん申し訳ないですが

03-21
●3日ほど前から、単行本原稿を進めつつ合間をぬって、日刊ゲンダイの原稿書き。23日(掲載号の日付は24日号)から月〜金で、NHKについて短期連載を致します。キオスクやコンビニにてお買い求めいただければ幸い。12時頃には店頭に並ぶそうです
●18時半〜20時半、八重洲ブックセンターにて、野村克也と田原総一朗の『再生力』サイン会+トークショー。野村夫妻は19時直前に入るという話だったので、18時25分に控え室に行ったら、早ばやと到着済み。ところが田原が来ない! 19時頃、到着したはずなのに、5分たっても現れない! 野村夫妻は20時には帰るという。出版社、段取り悪すぎ! なので元木昌彦と坂本が、あーしろこーしろと指図。トークの間出ていた水のペットボトルを「サインできないだろ。さっさと片付けろ!」「椅子もってこい」とかね。なんとかトーク、サイン会、囲み取材を終了。スポーツ紙やテレ朝情報班なんかも来ていたが、そもそもリストを渡し、これこれの書式で18日にFAX同報せよとまで、本を書いたヤツが普通やってくれると思うか? 最後のフォトセッションで、カメラに「立ってもらう? じゃあ、お二人立って、もっとくっついて」とか「最初、目線こっちから」とか、なんで坂本が言わなきゃならんのだ。あんまり段取りが悪いので、帰るときサッチーを怒らせ、出版社一同そっちにゾロゾロついていった。その結果、田原(二人の著者のうちの一人だ)をエレベータまで見送ったのが坂本一人てなバカな話は、絶対にありえんぞ!

03-20
●家人は私の実家に行き、母、兄一家と墓参り。私は原稿があって行けず
●昼、「笑っていいとも」に田原総一朗が出て、『第三次世界大戦』の話をチラリと。日本政府(外務省)も知らない話があれこれ出てくる。構成・執筆は坂本。おもしろい本です。ぜひ、お読みください

03-19
というわけ(毎日誰かが起こしているのか。スゴイ!)で、野村克也・田原総一朗の対談本『再生力』(イースト・プレス)明日発売をよろしく。WBCの内幕、ガンガン書いていますよ。構成・執筆は坂本
●20日(金)「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングは、野村克也の電話を受けたが、巻《マキ》入りまくりの田原総一朗。明日のお昼はフジテレビにて、ポスター(ナシなんだそう→)タモリへのお土産にご注目!
●2時半〜田原から自民・民主興亡史の聞き書き@佃。あとひたすら原稿書き。取り急ぎ

03-18
●ひたすら原稿書き。明日にも石破茂・小川和久対談up。バカおもしろい! 国会議員のみなさん全員に、おススメします
●野村克也が19日(木)フジテレビ系「笑っていいとも!」テレフォンショッキングに登場。20日発売『再生力』をよろしく。さらに、野村監督からの友だちの輪で、20日(金)「笑っていいとも!」に登場するのは……(明日のテレビでどうぞ!
●昼頃『週刊アサヒ芸能』から取材の電話。3月24日発売の同誌ニュース欄「B-CASカードとNHK受信料」について。私は取材申し込みのメールをよくもらいますが、ここ半年ほどでいちばんちゃんとしたメールは、今日受け取った『週刊アサヒ芸能』発のものですね。「新聞記者や放送記者からのメールよりも?」と思うかもしれないが、そうです。記者の個人的な資質の問題もあるが、日頃「何だって? アサ芸?」とか言われることが多いから、意を尽くした丁寧なメールを書く重要性を知っているわけでしょう。最低なのはテレビ局ADが寄こすメール。ブチ切れて「ふざけんな! 番組名を公開していいのか? PとDにこのメールを見せろ!」とか返信したことがありますけれども
小沢一郎は辞めますね。議員辞職。政権交代のための討ち死にならば悔いはない

03-17
●フジテレビの調査情報誌『aura(アウラ)』2008年10月31日号に掲載された同誌アンケートへの坂本の回答アナログ地上放送の完全停止を延期するほかに道はないをup。地デジ「完全移行」への道と合わせてどうぞ
●私がまとめさせてもらった野村克也・田原総一朗の対談『再生力』(イースト・プレス刊、コーディネーター元木昌彦)の見本が2〜3日前に届きました。これは、おもしろい! 北京五輪の敗因、出来レースのWBC監督問題、野球を知らずプロ野球をダメにした巨人軍論など、もうボロクソに言ってます。2008年マー君が振るわなかった理由も。20日あたりから書店に並ぶと思います。初版2万5000部。なお、野村監督の民放テレビ出演の話があるので、詳しくは明日の昼12時35分以降に。また田原総一朗の出演話もあるので、これは明後日の昼12時35分以降に
●さらに、21日(土)野村克也・田原総一朗対談本『再生力』刊行記念トーク&サイン会なるものが開かれる。これには坂本も行きます。以下、イースト・プレスからマスコミ各社向けのニュースリリースをそのまま転載。明日にも、リリース直前版をテレビ・新聞・スポーツ紙・雑誌各社にFAXさせますので、よろしく
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野村克也・田原総一朗対談本
『再生力』刊行記念
トーク&サイン会のお知らせ

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平素より格別のご高配賜りまして心から感謝申し上げます。
このたび、イースト・プレスより、野村克也さん、田原総一朗さんの初対談本『再生力』を刊行する運びとなりました。
本書の発売を記念いたしまして、八重洲ブックセンターにおきまして、 トーク&サイン会を開催致します。
マスコミ各社の皆さま、トークの後に、お二方の取材の時間も若干ですが、ご用意しておりますので、ぜひ足をお運びになり、御社媒体にて取り上げて頂ければ幸いです。
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刊行記念トーク&サイン会
▽日時・場所 2/21(土)19:00- 八重洲ブックセンター本店 8階ギャラリースペース お問い合わせ TEL:03-3281-8201
▽進行予定 18:30開場 19:00〜19:30トーク(司会:元「週刊現代」編集長・元木昌彦) 19:30〜19:40記者会見 19:40〜20:30サイン会
◎八重洲ブックセンター本店で『再生力』を購入いただいた方がご参加いただけます。
◎ご購入いただいた方には、野村さん、田原さんがサインをいたします。
◎お電話でのお申し込みも可能です。 ◎会場には八重洲ブックセンター本店通用口より、入館手続をお済ませいただき、ご入場ください。
◎イベントの撮影は可能です。
◎予定は予告なく変更になる場合があります。
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【書籍情報】
タイトル:再生力
サブタイトル:危機を打ち破る『人生版・野村ノート』
著者:野村克也、田原総一朗
定価:本体1500円+税
発売:イースト・プレス
体裁:四六判上製・320ページ
ISBN978-4-7816-0113-7 C0030
発売:2009年3月20日(金) 全国の書店にて
▽概要 田原総一朗がズバリ聞き出した、野村克也の政治・経済・社会・人生論。「格差の乗り越え方」を熟知した2人が語り下ろした、困難に立ち向かうための「具体的方法論」。再生力の基本から、人を育てる、一流の壁を破る、組織を立て直す、ベテランを復活させるノウハウ、日本社会へのメッセージまで、これが、「這い上がる」ための人生戦略だ!!
【トーク&サイン会についてのお問い合わせ】
株式会社イースト・プレス 担当 畑(書籍4部)TEL:03-5259-7325/FAX:03-5259-7326
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●「サイン時間が長すぎて、二人にはもたん。フォトセッションはどうする」など、タイムテーブルを見直すよう坂本が話し済み。先着何名様というように制限がかかるかもしれませんので、ご了承ください
【松潤担のみんなへ 第2報】【1】『GALAC』をネット上で(オンラインで)申し込むことができる方は、きのこさんのいうように、とりあえずおちついて焦《あせ》らず、予約受付開始(4月13日頃)までお待ちください。くれぐれもメール・電話・FAXで放送批評懇談会に直接問い合わせないでください。【2】書店で予約される方は、「5月上旬発売の『GALAC』6月号。No.145」と必ずハッキリ伝えてください。この書店経由の注文は角川を通じて放送批評懇談会に届きます。5月号と伝えると1か月ズレる恐れがあるからご注意。【3】オンラインで申し込む環境になく書店も遠いという方は、電話やFAXで問い合わせていただくことになりますが、ちょっと待っていてください。いま、FAX専用の「手順の説明付き申込用紙」を久野明が作っています。FAXをお持ちでない方も、友だちのFAX番号などを用意してもらい、それを電話なりFAXで放送批評懇談会に伝えてくれれば、会から申込用紙をFAXする。これに記入のうえFAXを送り返してくれれば申し込み完了(手元に控えも残る)──という仕組みにしたいので。電話でぐちゃぐちゃやってると仕事にならんようなのです。くれぐれも、よろしくね。【以上転載自由、リンク自由、耳打ち自由、噂話自由】

03-16
地デジ「完全移行」への道ページに、関連情報を追加しておきました。お読みください
【松潤担のみんなへ】あー、「ラーメンズ」小林賢太郎が表紙の『GALAC』3月6日発売号(No.143/2009年4月号)が、9日にオンラインショップで品切れとなり、10日には東名阪の大書店でも品切れとなり、早い話が数日で完売・入手不能になっちまいました。◆で、『GALAC』5月6日発売号(No.145/2009年6月号)の表紙・グラビアはジャニーズ「嵐」松本潤で、坂本衛(編集長じゃない! 坂本は元・初代編集長)がインタビューする予定でおります。◆ところで一つ問題があり、この号は発売が5月GW連休と重なるため、ちょっとした年末進行なみの強行日程となる。仮にインタビューが4月10日だとすると、翌日に表紙写真を突っ込まなければならないというようにね。校了日がいつかまだ聞いていませんが、部数を最終決定するまでにあまり日がないわけです。◆なので、いずれ放送批評懇談会サイトで予約注文の受付を始めると思いますが、受付期間をあまり長く取ることができないと思われる。たとえば6000部くらい注文が来たところで「この様子なら刷り部数は1万部」とか決めちゃって、それ以降の注文が4000部来ようが6000部来ようがモノは1万しかない、という話になりかねない。◆だから、確実に入手したい人は、短い受付期間中に放送批評懇談会サイト(のオンラインショップ)直で注文するよう、ちゃんと準備しておいてね。例によって、軍手してビニール袋に入れるよう、編集部の「仏の久野さん」こと久野明に頼んでおきますから。◆受付開始などのお知らせは、放送批評懇談会サイト(http://www.houkon.jp/index.html)表紙右のニュース欄をチェック!!◆以上転載自由、リンク自由
●調べ物をしていて、田中康夫が提出した「第二次世界大戦に係る日本政府の歴史認識に関する質問主意書」に行き当たりました。ギャハハ、麻生太郎は太平洋戦争と第二次世界大戦の区別がついてないらしい。日常会話でこの種の言い間違いはありうる。でも、これは首相メッセージなんだから、まわりが気づいてやれや。「総理、いまのところ『太平洋戦争』でもう一度」となぜ口をはさめないかねえ
●「同メルマガに於ける麻生太郎首相の発言は、現内閣を代表する公的見解と認識して宜しいか」と聞くと、「お尋ねの『現内閣を代表する公的見解』の意味するところが必ずしも明らかではないことから、お答えすることは困難である」とはぐらかされる、と。すると「次回訪米時、同発言を日本国総理大臣の発言として米国政府に伝えて宜しいか」とか聞けばいいのかな。こう聞くと何と答えるのか
●午後、月尾嘉男と打ち合わせ(3月いっぱいTBS番審委員長。今回会うためのメールやりとりのなかで「坂本さんが専門の放送番組のあまりにも酷い状況について、何とか叱正する本も。厳しい批判が必要だ」と、発破をかけられた)。夜NHK取材。これ以外ずっと原稿書き

03-15
●14日の同期会、麻布の地下食堂の場所がわからず、誰かと2〜3人で講堂の地下に降りていき、ここは何なんだと扉を一つ開けたら、ゲッ、警報が鳴り「防火扉が作動しました。防火扉が作動しました。防火扉が作動しました……」とアナウンスし始めたのには驚いた。止め方もわからんから、放っておいて(失礼しました)地上に出たら、化学の武神が「事務室の下だ」と教えてくれた。どんなヤツ(または恩師)とどんな話をしたかは、ちょっとヒマになってから。会場で配った近藤祐康情報を読んでここに来た方は、とりあえずプロフィール、それにあれこれ疑って、My Wayあたりをどうぞ。最後までいた曽根宏はじめ幹事や藤森隆らが二次会に行くようなことを言っていたが、仕事優先ってことで夜7時すぎ帰宅。9時〜15日2時まで寝て、あとずっと原稿書き。のつもりが6時、あんまり眠いので一眠りしたら、13時まで寝てしまった
●昨日の当欄記事のうち、金元死刑囚の件《くだり》につき、誤解を招くといけないので、追記しておきます。私は日本の拉致被害者家族の気持ち、とくに幼いとき母親を奪われた息子さんの藁《わら》をもすがりたい気持ち、手がかりになりそうなら誰にだって会いたい気持ちはわかる。そして、そのようにした彼らを批判するつもりもありません
●ただし、言いたいことはこうです。彼女は韓国の民間航空機を爆破し、韓国国民などを115人殺した実行犯でありテロリストであって、特赦されたとしてもその事実は消えない。彼女を生かして利用するという最高度の政治的判断がなければ特赦はありえなかったし、大韓航空機爆破の被害者家族が彼女の罪が消えたと思っているはずもない。だから、彼女は今回のような会見に堂々と出てこれる立場ではない
●それができたのは、韓国政府の最高度の政治的判断があった(背景に日本政府の意向、申し入れもあった)からです。したがって今回の会見は、政治的な仕掛けであり仕組まれた演出であって、もちろん韓国政府による情報操作の一つです。政府や権力に対するチェック機能が求められる報道機関は、そのことも含めて報じなければ話にならない
●しかし、今回の報道(とくにテレビ)はその自覚に著しく欠け、感情的、情緒的すぎていました。あのような会見に、重信房子や永田洋子や大道寺あや子が出てきて、どこかの国の被害者家族と抱擁したり、はげましの言葉をかけたら、日本人として許せますか? 報道する者は、目先の出来事だけを追えばよいのではない。そのような想像力が必要です
●13日の講演でも配布しましたが、私たちが2002年11月(小泉訪朝の2か月後)に出した北朝鮮報道をめぐる「メディアへの提言」(『GALAC』2003年1月号にも掲載)は依然として有効です。この(4)に北朝鮮当局の政治宣伝に利用される恐れについての記述がある。韓国当局の政治宣伝に利用される恐れだって自覚しなければダメなのです
●さらに言えば、あなた、115人ぶち殺した元テロリストの「誰某《だれそれ》は生きていると思う」なんて何の根拠もない発言を、信じられると本気で思いますか? 金賢姫(キム・ヒョンヒ)にも彼女なりの思惑があるわけです。安明進(アン・ミョンジン)に彼なりの思惑があったように(北朝鮮で日本人かどうかわからない人物を見たのに、日本人を見たと証言したと、後に本人が認めた)。そんなものを根拠に外交や政治をやっていいのか、という話。だったらオウムの連中だの強姦殺人犯だの幼児殺しだのという連中の言い分も信じて、死刑もヤメにすりゃいい。私は信じないし、最高刑として死刑があっていいと思う。裁判所が、政府や世間を慮《おもんぱか》ったり感情に流されりして、おかしな判決を出すケースが多いことは、また別の問題として大問題だと思っていますけれども
●最後に、今後の推移を見るうえでの考え方を示しておきます。(1)今回の面会会見が北朝鮮を刺激し、拉致問題の解決が遠のいたとする。この場合は、被害者家族は自分たちの希望と反対の結果をもたらす会見に出席したことになってしまう。そんな結果になることがわかっていながら被害者家族に面会を勧めた者は、彼らを利用した者。そんな結果になることがわかっておらず被害者家族に面会を勧めた者は、見通しの悪い者。(2)今回の面会会見によって、拉致問題の解決が明らかに一歩近づいたとする。この場合は、被害者家族に面会を勧めた者は、彼らを利用する下心があったり、先の見通しがつかなかったりしたとしても、結果オーライ。もちろん彼らを利用する気などなく、拉致問題の解決が近づくと確信していた者は、高く評価されるべき
●私は(1)の可能性のほうが強いのではないかと懸念しています。仮に私が被害者家族にアドバイスする立場だったとしたら、(1)を恐れて「気持ちはわかるから面会すればよい。しかし、全面非公開・非公式にやるべき。公開では政治的に利用され、北朝鮮を刺激し、ろくなことはない」と言ったでしょう

03-14
●2008年10月末に開かれた公開シンポジウム「地デジ『完全移行』への道」における坂本発言をup。とくにマスメディアの方は、お読みください。もちろん私は、完全移行延期・アナログ放送延期は当然と考えていますが、そう考えているのは私だけではない。当の放送局が、そう考え始めているから、ちゃんと取材をしたほうがよい。日頃から新聞にイチャモンをつけている週刊誌が、総務省詰め記者の匿名コメントなんて書いて、取材したつもりになってんじゃない!【3月15日追記】上記に関連して。2003年12月のスタート前からそうなると、根拠を示しメディアなど公開の場所で実名を出して断言していた記者やジャーナリストが何人いたかは、どうぞお調べを。私は日本に数えるほどしかない放送専門誌の一つの編集長を足かけ8年やったが、私の知っている新聞記者や雑誌記者にはほとんどいないので、教えていただけるとありがたい
●このシンポジウムで、須藤春夫・メディア総合研究所所長は、「2008年3月にNHK放送文化研究所が地上デジタルについて一連の調査するなか、アナログ放送の実際の終了時期をいつと考えているか、地方自治体と民放局に対してアンケート調査をした。その結果によると、2011年7月24日を実際の終了時期と考えている民放局は57%。4割近くの民放経営者は、実際の終了時期は7月24日になりそうにないと考えている。地方自治体は、たった14%しか7月24日に終了するだろうと思っていない」との趣旨を述べています
●民放労連の赤塚オホロ委員長は、「3割ぐらいの人がテレビを見られないことになったら広告収入も3割減ってしまうという暗澹《あんたん》たる予測レポートもあった。延期すると、回線費用で民放だけで年に100億円、NHKも同じくらいかかる。またマスターが2011年で終わる予定なのに延ばすとなると、延命治療のためのお金も結構かかる。しかし、比較してみると延期したほうが安いのではないかという話は出ている」との趣旨を述べています
●16時半〜麻布昭和52年卒同期会@麻布学園。幹事代表の曽根宏によると90名以上が出席するらしい。出席予定の教員は、氷上信廣(現校長)、秋山眞兄、安野東生、武神一雄、西口晴通、平野博志、増子寛、松元宏、森野満之、吉本義人(以上現職)、及部治人、菅野正則、平川一臣(以上退職者)
●3月14日の私の講演「拉致問題とテレビ報道」は、和田春樹、山室英男はじめ、会の前後に直接話したみなさんには好評だったようです。おってレジュメや、発言要旨くらいはサイトupします
●これに関して、最近の報道とも関係があるので一言だけ。「金元死刑囚は、日本の拉致被害者と深い交流があったとはいえ、韓国人を百人以上殺したテロリスト。拉致被害者の家族も含めて私たちは【←「私たち」の表現を追加。03-15記事を参照】、大韓航空機爆破で身内を殺された韓国の被害者家族の気持ちを考えたほうがよいと思う。元テロリストと抱擁したり、元テロリストから励まされたりして、数百数千の韓国人はどんな気持ちでいたか。アメリカの9・11の被害者家族は、仮に何らかの国際事件で被害を受けた日本人の家族が、身内と深い交流があったという理由で、9・11テロを実行したテロリストらと堂々と会ったり抱擁したり励まされたりしたとして、それを許すだろうか。私は、アメリカの被害者家族どころか、大半のアメリカ人が許さないだろうと思う」。私は、感情的、情緒的な北朝鮮報道・拉致報道について話したとき、そう述べました

03-13
●15〜17時、日朝国交促進国民協会主催、10回シリーズ連続討論「拉致問題を考える」の第6回、「拉致問題とテレビ報道」講演。番町会館1階ホール(JR市ヶ谷駅から日テレ通りを上がり、最初の信号を右折。東京中華学校の手前。駅から5分)。参加費500円。どなたでも参加できます
●ご参考。連続討論「拉致問題を考える」の概要は以下の通り◆第1回「あらためて拉致問題を考える──家族の視点から」2008年12月12日、講師:蓮池透(薫さんの兄)◆第2回「映画『めぐみ』とテレビ番組『再開──横田めぐみさんの願い」12月19日、和田春樹(歴史家、東大名誉教授)◆第3回「拉致問題と国益」2009年1月16日、佐藤優(外務省起訴休職外交官)◆第4回「内閣拉致対策本部3年間の活動」1月30日、青木理(ジャーナリスト)◆第5回「横田家三代女性たちの気持ち」2月13日、和田春樹◆第6回「拉致問題とテレビ報道」3月13日、坂本衛(ジャーナリスト)◆第7回「拉致問題と新聞報道」3月27日、全員参加◆第8回「拉致問題と和解──キリスト者の立場」4月10日、東海林勤(牧師)◆第9回以降は未定。いずれも金曜日の15〜17時、番町会館1階ホール(参加費500円)
●上記の資料づくり以外は、元防衛大臣・防衛庁長官/石破茂と軍事・国際政治アナリスト/小川和久の対談本『(仮)日本の戦争と平和』(ビジネス社、4月下旬刊行予定)の原稿書き。防衛庁長官・防衛大臣経験者が、日本の安全保障、国防、防衛省・自衛隊のあり方について、ここまでストレートなもの言いで真摯に語った本は、日本にこれまでないだろうと信じます。対談の企画は坂本。対談テープ起こし原稿を元に、坂本が構成・執筆したものに、二人が徹底的に手を入れています(3部構成の第2部まで約200ページ分は渡し済み)。もうちょっとで仕上がります。読めば、日本の防衛システムの大穴について、驚く人がほとんどでしょう。たとえばウィキペディア(Wikipedia)の「F-2支援戦闘機」の項はこちら。小川「この機は空中分解の恐れがあるから、まともなドッグ・ファイト(空中戦)はできない。パイロットが怖いから、その訓練はしていない」石破・元防衛大臣「だから、私が調達を止めさせた。三菱重工には恨まれた、恨まれた。よくも悪くも、まさに平成の零戦だ」と語っている。ウィキペディアと元防衛大臣の肉声、どちらを信じるのも自由ですけれども

03-12
●原稿書き

03-11
●14〜17時、毎日新聞の取材@西早稲田かわうち。渡部雄一に頼んで店を使わせてもらった。1500円の弁当三つで誠に申し訳ないけれども。毎日からは、生活報道センター記者の中村美奈子、学芸部の佐々本浩材《ひろき》、写真部の三浦博之。掲載は4月中頃だそうですが、「闘論」欄で地上デジタル問題をやると。闘論相手は「ビンラディン一味の友だちの友だち」こと鳩山邦夫・総務大臣と聞いて楽しみにしていたら、山川鉄郎・総務省情報流通行政局だそう。ちょっと残念。もちろん地上アナログ放送停止の延期、地上デジタル放送完全移行の延期の話です。「100年に一度の経済危機」という誰も予測しておらず、従って誰も責任を問われない恰好《かっこう》の口実ができた。よかったね、という話
●たとえば、テレビ画面の右肩に「アナログ」って出すのが最大の普及策? バカなことを言ってるんじゃない! 地上デジタルテレビは安いもので5万円。アンテナ3万円。CATVならば? 月3000円とすれば、これまで55年間タダだった(NHKその他有料放送除く)ものが、視聴料だけで10年で36万円、55年で198万円かかるようになるのよ。「アナログ」の4文字を出せば、何千万世帯が10万円近い買い物をするに違いないと、本気で思うのか? そんなこと信じているテレビのヤツが、どこにいる? それで物が売れるなら、電通・博報堂いらない。誰も苦労してCMなんて作らない。「味の素」「キリン」「資生堂」とか、隅はあと三つ空いているから、出しておけばいいじゃん。なぜ、そうしない? そんなことでは調味料一瓶、ビール一缶売れないと、企業宣伝部も広告会社もテレビ局も思っているからだ。そういうことを知らないか、考えもしないヤツだけが、アナログって4文字を常時表示すればデジタル普及の有力な手段になると思い込んでいる。たとえば総務省官僚とか御用学者が。そんな連中に任せきりにするから、うまく普及しないんだよ、とかね。そういう話を3時間

03-10
●時間があまりないのですが、まったく触れないのもどうかと思うので、小沢一郎問題。私は1988〜89年、あれま20年も前に、中央公論「Will」に前屋毅と隔月で官僚論を連載していました。その建設省の回で望月薫雄・建設経済局長(後、建設省事務次官、住宅金融公庫総裁)に取材し、「アメリカに揺さぶられる建設業の日本的構造」という原稿40枚ほどを書いたことがある。その中で私は、次のような一節を書きました
●〈そして小沢官房副長官の渡米が決まった。竹下首相の口グセの「官官《つかさつかさ》におまかせして……」からは異例の腹心派遣だった。田中角栄の秘蔵っ子で金丸信や竹下登にも近い小沢は、つまり歴代建設ボスの正統的後継者。”ミニ角栄”といわれる実力者で国内調整役にはうってつけだった。〉
●小沢一郎にそのような時代があり、そのように思われていたことは確かです。その後、度重なる建設談合問題があり、小沢一郎の政治的な変遷があり、当時とはかなり事情が変わったと思う。しかし、古い付き合いがその後どうだったかは、わかりません。しばらくは展開を見守るほかないと思います。東京地検特捜部は、読売と朝日にそれぞれ違う話を小出しにしているようだから、二紙をチェックしていれば、まあだいたい展開はわかる
●ただし、一般論としていえば、相当の自信がなければ検察はここまでやらない。また、検察は次期首相にいちばん近いと思われていた政治家を貶めるやり方はしない(そのような落としどころをつくる)。さらに、もう70歳に近い小沢一郎が蓄財やら保身やらに関心があるとは思えず、やはり政権交代だけをひたすら考えている。以上三つを考え合わせた私の結論は、いざという場合には小沢一郎はスパッと辞めるだろうということです。いざという場合が来なければ、もちろん辞めない。前者があるとすれば3月中で、いずれにせよ宙ぶらりんのまま2か月3か月と長引く話ではないだろうと思います。長引けば政治的空白を作った地検の責任が強く問われる
●もし辞めるとなれば、民主党は岡田克也代表。そのとき民主党の支持率は、小沢時代を上回る可能性が高いでしょう。私は、依然として9月までのどの時点で選挙をやっても政権交代が起こる情勢だと思います。麻生太郎の情勢分析も同様ならば、できるだけ長く総理大臣をやりたいに決まっているから、総選挙は9月になる。岡田克也が「2005年の夏、私は郵政選挙で小泉自民党と戦って敗れた。私は、いまでも小泉を勝たせたほうがよかったと思っているかと、国民のみなさんに聞きたい。今度負ければ、2度総理大臣をやらせてくれと頼んでダメだったことになる。そのときは、私は政治家を辞める」と言えば、民主党は300議席取るかもしれない
●原稿書き

03-09
●琵琶湖塾のみなさんへ。次回は5月11日16時までに大津(知事公館)にうかがいます。記者会見の日ですね。で、2009年度の第1回は7月8日(水)、ゲスト講師は佐藤優。翌日の9日夕方、立命館大学くさつキャンパスでジャーナリズム講座の外部講師を務める予定。草津てのは初めて行くんだけど、運営委員のどなたか、昼飯でも一緒にどうですか?
●原稿書き

03-08
●3月中か遅くも4月10日あたりまでに、ジャニーズ「嵐」松本潤のインタビューをできればと思っています。『GALAC』の表紙とグラビア用。ということで、みなさんよろしくお願いしますよ(手に入らない方が何百人だか何千人だか出て混乱するのは困るので、たぶん予約受付をすると思います。日程などが確定したら、放送批評懇談会サイトや当欄に書くので、ぼちぼち覗いてみてください。この項、転載自由)【3月15日追記 坂本衛はGALAC元(初代)編集長ですが、いまは編集長じゃないからね。いまの編集長は丹羽美之って東大准教授。そこんとこよろしく!! なお、坂本サイトは全ページにリンク自由】
●原稿書き

03-07
●原稿書き

03-06
●原稿書き

03-05
●15〜17時、田原総一朗の『自民・民主抗争史』第3回。朝日から高橋乗児、近藤雅人、速記。二木信。ANAホテル6階と思っていたら、月島のどこかの会議室にいると。ガーン。急ぎ移動。田原事務所に電話して案内してもらう。帰宅して調べたら、場所変更のメールを見逃していた
●上記以外、原稿書き

03-04
●13〜14時半、『週刊現代』長谷川学の取材を受ける@ジョナサン喫煙席。地デジがらみで、郵政・総務省の天下り問題をやりたいと。冒頭言ったことは、「『天下りなんかグジャグジャやってるから、地上デジタル計画がうまくいかないんだ』と書いたら、間違い。天下りゼロでも、この計画は無理があって予定通りいかなかった。『背景に、天下りはじめ官僚が国民のほうを向いていない問題、放送局が天下りを受け入れて官と一種なれあいの形でやってきた問題がある』という書き方なら、その通りだからいいけれど」と。一人でやっているので、時間がかかる。掲載はまだ先とのこと
●上記以外、原稿書き

03-03
●11時半〜13時半、『読売新聞』社会部・中村哲の取材を受ける@ジョナサン喫煙席。地上デジタルの背景にあるテレビ制作会社の疲弊、というようなテーマ。【13日追記】記事になったのかならなかったのか、コメント料を出すのか出さないのか、不明。「 」の中のコメント部分だけはチェックさせてくれと言ったが、音沙汰なし
●上記以外、原稿書き

03-02
●アスコム依頼の原稿書き、8枚ほど。これ以外、このところの原稿書きは、すべて石破・小川対談本関連

03-01
●琵琶湖塾のみなさんにお知らせ。田原総一朗が公式ブログで琵琶湖塾のことを書いているようです。お読みください
●原稿書き

02-28
●原稿書き

02-27
●原稿書き

02-26
●原稿書き

02-25
●原稿書き
●20時半〜23時、新潮文庫版『日本の戦争力』再校ゲラのチェック@新潮社。青木大輔と。なお、この文庫本は3月26日発刊(28日までには全国書店に配本)。税込み580円(本体552円)。総ページは384ページ。初版部数は30000部です。かなり手を入れており、文庫改訂版と考えてもらってよいでしょう。とくに若い方や学生さんたち。もともとみなさんに読んでほしくて、私が企画した本なのです。より手に入りやすくなって、うれしく思います。どうぞお読みください

02-24
●原稿書き

02-23
●12〜14時、小林英美と食事@神楽坂ジョナサン。もろもろ打ち合わせ。片岡大輔からメール。18日の琵琶湖塾「裏宿」参加者は、井内省吾(塾生)、土川徳之(滋賀県庁)、奥野修(県立大学)、津田貞次、津田良子、神田輝代、駒井久子、駒井千代、岡田博史、田村邦昭、 小松大治、片岡大輔(以上運営委員)でした。ヒマになったらデジカメ写真をどこかにupします。勝手に閲覧したりダウンロードしたりしてください。ただし、気長にお待ちください

02-22
●野村克也・田原総一朗対談『再生力』ゲラチェック。あと原稿書き

02-21
●原稿書き

02-20
●14〜16時、田原総一朗の新しい政治本につき。朝日新聞から高橋伸児・近藤雅人。これ以外、原稿書き

02-19
●昨18日の琵琶湖塾は、天台宗大僧正・叡山学院長の堀澤祖門師をゲスト講師に、最初30分ほど鼎談(といってもほとんど田原が質問し、祖門師が答える)。その後、会場との質疑応答。終了後、今回は最終回なので塾生代表に修了証授与、県知事メッセージ代読、主催者として滋賀県立大学理事長・曽我直弘あいさつ
●田原「仏教は何をしているのか? 年末の派遣村問題のとき、仏教は寺を開き、人びとに手をさしのべたか?」祖門師「東京にあんなに寺があるのに、やらなかった。宗派が細かく分かれ、それぞれが自分の宗派のことしか考えていない。世襲制と檀家制度によって、日本の仏教は本当にダメになってしまった。宗教として危機的な状況にある。新しい宗教者が登場し、マグマを爆発させなければならないが、誰も現れない。まだそのきっかけがつかめない」坂本「仏教が分派・世襲・檀家制度でダメになっているのは、政治が分派・世襲・企業/組合支持と族議員制度でダメになっているのと、たいへんよく似ている」田原「それが日本の大問題。自民党が次の総選挙で政権政党から転落することは、みんなわかっている。いま自民党では、同じ負けるのでも、誰をトップに立てればよりダメージが少ないかだけを考えている。サルは木から落ちてもサルだが、政治家は選挙に落ちるとタダの人。自民党政治家はタダの人になりたくないとしか考えていない。政権維持が日本の国より大事なんだから、話にならない」……てな話
●さらに車座集会も3人でやり、若い運営委員が祖門師に「仏教の課題や理想を抱けというお話はわかるが、派遣の若い連中は、明日どうするか、この1週間をどう食べるかが問題。どうすればよいのか?」と突っ込み。ちょっとお姉さん(私より五つ上)の運営委員が祖門師・田原に「難しい話はわからない。私は嫁姑《よめ・しゅうとめ》問題で何十年と苦労してきて、最近姑を送った。そのときお棺の中の姑の顔が、まさに仏様の顔に見えた。ああ、どちらが悪いということではない、そのような定めだったのだと感じ、姑への思いが一変した。これも悟りでは」と、思いの丈をぶつけると、二人とも拍手。22時前〜下田屋で飲み会(通称「裏琵琶湖塾」。出席者名は後送)。24時半、大津プリンスホテル
●19日は、11時すぎにホテルを出て、坂本の鶴喜蕎麦《つるきそば》。18時半、帰宅。行き帰りの車中で原稿書き。なお、琵琶湖塾では年1回、副塾長の秘書役を誰か一人同行してよいことになっている(追加一人分の旅費宿泊費が出る。ゲストの同行者については、もちろん毎回出る)。今回は娘を連れていき、下田屋でもみなさんにお世話になった。ありがとうございました。2日目は別行動

02-18
●中川昭一が辞任。明らかに国益を毀損《きそん》したのだから当然。というより、辞めずに済むと思った麻生太郎のお気楽さ、ヘラヘラ答弁していた中川のいい加減さに呆れる。中川は麻布に通っているとき何度か見かけた。私が中1のとき、高1か高2だったはず。同級生にM松K二というのがいたが、M松のことを「Kちゃん」とか「K坊」と呼んでいた。兄貴と仲よしだったからでしょう
●父・中川一郎の自死(縊死《いし》)をきっかけに酒浸りになったのか。過去の酒癖・酔った顔での度重なる取材などを見る限り、まあ、俗にいうアル中(アルコール中毒)、よりまともな言葉でいえばアルコール依存症の典型例です。今回も、麻生太郎が「ウソは言うな」とクギを差したうえで説明を求めたとき、ウソをついた。自分の酒をコントロールできない男に、大臣はおろか、政治家など到底務まらない。もう政治家としても終わりでしょう
●それにしても、中川と一緒にワインを飲んでいた新聞・テレビ記者どもは、中川同様に恥ずかしい。しこたま飲ませて、あのような目に合わせた(財務大臣を意図的に辞任に追い込んだ)というなら、良し悪しは別として、まだ話がわからないでもないが、そうではない。そんな意図のかけらもなく、ただ、おもしろおかしく飲んでいた。最低ですね。また、中川が「一身上の都合で辞める」といったとき、「ふざけたことを言わないでください。この問題のどこが、あなたの個人的な『一身上の都合』なのですか?」と突っ込まない記者というのは、何?
●午前中、琵琶湖塾で配布するビラづくり。15時すぎ、東京発の新幹線で京都へ。19時〜琵琶湖塾の最終回。大津プリンス泊予定

02-16
●イースト・プレス3月中旬発売、野村克也・田原総一朗対談『再生力』のゲラが届く。これ、またまた書いておきながら宣伝しますが、絶対におもしろいです。野村と田原は昭和10年・9年生まれの同世代で、互いに大ファン。どちらも恐い者知らず(注:奥さん除く)で、相手を「悪人。4番になれなかったはずの男」「司会を逸脱して吠えてる」と極めてストレートに評しつつ、言いたいこと、愛想抜きの本音をガンガンぶっつけ合っている。読売巨人軍の野球を知らない超アタマの悪い野球が諸悪の根源とか、出来レースWBC監督選出の舞台裏のウラとか、08年に田中将大が不調だった理由(野村の指導失敗で「穴があったら入りたい」とまで言っている)とか、おもしろそうでしょう? ぜひ、書店に注文してください。初版2万部です
●石破茂・小川和久対談本の原稿書き
●18時〜詩人の大岳美帆と飲む@西早稲田かわうち。『花も嵐も』はじめ昔のこと、「醤油かソースか」のこと、ゲド戦記やドリトル先生、犬の話(たとえば、ちゃらちゃらしたミニなんとか犬=奇形犬を作り出す過程で、大量の障害犬が生まれ処分されており、あの種の犬の存在そのものがとんでもない動物虐待である、とか)、最近の仕事のことなど、あれこれ話すうちに24時すぎに。25時前帰宅

02-15
●石破茂・小川和久対談本の原稿書き

02-14
●石破茂・小川和久対談本の原稿書き
●3日に見舞ったおばが亡くなりました
Windows XP機でメモリが1GB以下の方へメモリ増設(換装・追加)のススメ。円高で、台湾製の永久保証メモリが安い。さっさと2〜3GBにすると快適で、よろしいです
●自称「アルカイダの友人の友人」で、亀井静香にいわせれば「人間じゃない」ところの総務大臣が、一人で正義漢ぶっているつまんない話なのでこれで終わりにしますが、「かんぽの宿」問題。「オリックス不動産が109億で買い叩いた。しかし、本入札以前に400億を提示した不動産屋があった」と報じられた。私は不動産屋が顔出しせずに証言したテレビ報道も見た。これ、まともな報道だと思いますか?
●私は話にならない報道だと思います。かんぽ事業は年40〜50億円の赤字(仮にこのまま10年たてば数百億円規模の赤字が積み上がる)で、従業員3000人。オリックス不動産は一括引き受け。ならば、400億円を提示した不動産屋が一括引き受けかどうか、従業員3000人のクビを切るか切らないか報じなければ、まったく意味がない
●総務大臣の「かつての土地代がいくらで、建設費がいくらだから、いくら以上でなければ売れない」という主張は、一見すると正論のようだが、ビジネスでは通用しないバカ話。それを貫くつもりなら、不良債権処理など絶対にできない。で、日本の不良債権処理は、そんな主張を一切無視して行われ、政府も経済界も国民も受け入れた。「購入価格や建設費」と「引き受け価格」の差額は数十兆円以上でしょう。もちろん公的資金(税金)が入っているから、すべて民間ビジネスの話だったわけではない。オリックスが「かんぽの宿」を手に入れようとしたような処理は不思議でも何でもなく、「失われた十年」とそれ以後に、国内でさんざんやられてきたことです。そして、民間企業は「年40〜50億円の赤字を出す事業は、タダでも売り飛ばしたほうが得」と判断することがありうる。当たり前。みんなそのように判断して、泣く泣く車を手放したりしている。国営の郵政事業をそんな赤字を許さない企業にしようとしたのが郵政民営化で、国民はそれを小泉自民党に300議席与えて支持した
●今回の処理がダメというなら当然、同様の過去の処理をすべて洗い出して、責任者を追及すべきです。むろん歴代の財務相も財務省の役人たちも、引き受けた民間企業の経営者たちもヤリ玉に上げればよい。ついでに、NHKはじめ放送局や大手新聞社への国有地払い下げも、オリックス不動産どころではないデタラメな利益供与だったから、ガンガン追及すればいい。メディアは、以上のような問題をわかって、オリックス叩きをしているのか? なぜメディアは、以上のような問題を総務大臣に質問しないのか? 放送を所管する大臣だから? そういう判断が、この国を腐らせていくのです
●念のため繰り返しますが、オリックスの入札に問題があるなら徹底的に追及すればよい。それと「入札額が低すぎるから売りたくない」こととは別の話。「今は不動産価格が安いから、高くなってから売るべき」なら、いつまでにどのくらい価格が上がるかという正確な見通しを示し、その価格が「オリックス不動産の提示額」+「将来の売却時点まで日本郵政が『かんぽの宿』を持っていることで垂れ流す赤字額累計」を必ず超えると断言できなければ、総務大臣は無責任。番記者は直接、聞いてください。私は、総務大臣ごときにそんな見通しが示せるとは思わない。というより、そんなことは誰にもわからないから、日本郵政のやりたいようにやらせるしかないでしょう。それで見通しがはずれれば、日本郵政の経営責任が問われる。総務大臣は「かんぽの宿」の赤字が拡大しても、責任は問われない。そんな無責任な大臣や官僚どもの好き勝手にさせないために民営化したんだと、話は出発点に戻るわけです

02-13
●朝刊に、懐かしい名前が二つ三つ。一人めは団宏明。記事は西川郵政社長退任へ 「かんぽの宿」引責。当サイトでは郵政省失政録≪後編≫(JSB[=WOWOW]やSt.GIGAあたり)をお読みください。郵政民営会社を「うちの会社」にしてはダメです。郵政・総務省官僚はウハウハでしょう
●日本のかつての郵便局は、国営であるにもかかわらず「世襲制」を採用するという、北朝鮮や中国を笑えない非近代的なシステムだった。郵便局には「渡切費《わたしきりひ》」といって、一切使途を問わないカネが支払われていた。民間企業の使途不明金は、自分で稼いでも税金がかかる(損金算入されない)。郵便局の使途不明金は、すべて国民が支払った税金や切手代から支払われていた。そのカネがもらえるから、郵便局は自民党の最大の選挙マシンとして機能した。年に一度1000万円を2万の郵便局に配れば2000億円だが、これはおかしい、不透明なムダ遣いだといって責任を取った郵政大臣は一人もいない。彼らが国民からかすめ取って国益・国民益を損ねた金額は、「かんぽの宿」の安売りとはまるで比較にならない大きさ。当然、歴代郵政大臣の罪は西川郵政社長より、はるかに重い。そんなことは当たり前。なぜ、新聞テレビは一言も触れないのか。詳しくは、当サイト以下のページをご参照◆21世紀に郵政天下りなど通用しない!!――放送局のみなさん、いいかげんにやめません?【Q&A】郵政改革郵政天下りの実態
●よく「山間部や離島の郵便はどうする? 国営のほうがよいのでは」という声を聞きます。そう、それは国営でやるか、民営会社に補助金を入れればよい。しかし、過疎地の郵便を維持するために、大都市の郵便局を(つまり郵便全体を)国営・世襲制にしておく必要は、断じてない。民営は信頼性に欠ける? 冗談ではありません。社会保険庁が民間の保険会社であれば、宙に浮いた年金記録は桁違いに少なかった。クロネコや佐川が郵便局より遅い・サービスが悪い・信頼性に欠けるという実態はない。民営航空会社や鉄道会社には事故が多い、電電公社よりNTTのほうが電話が途切れがちといった実態もない。ないでしょう?
●脱線しますが、なんで田舎の郵便局を廃止して、移動郵便局(郵便バス)にしないんですかね。民営にやらせて、それにコンビニ・よろず屋機能や緊急時の輸送機能もつけりゃいい。銀行機能も、公共料金やらNHK受信料の代行徴収なんかも全部つけちゃえばいい。それが毎日、山を回れば、郵便配達も宅配便もいらない。お年寄りたちのケアにもなる。地元自治体も少しはカネを出すでしょう。いいことづくめだと思うのだけど(冬はたいへんだが、西日本なら大丈夫。ちなみに、なぜ限界集落が西日本に多いかというと、冬を越せるから。東日本の豪雪地帯では「限界」即「消滅」となってしまう)
●二人め三人めは、西村博之(2ちゃんねるの「ひろゆき」)と山本一郎(切込隊長)。記事は二審も2ちゃんねる側敗訴 名誉棄損、反訴は認定。この二人、昔は一緒にやっており、新宿5丁目のヘルシー懐石や神楽坂「響」あたりで、二人セットで大ご馳走したもんです。ひろゆきをGALACやサイゾー(田原総一朗に対談させた)に出したときも、たしか山本一郎が窓口だった。今はケンカしてるらしい
●石破・小川対談本の原稿書き

02-12
●昨日も「メディカル朝日」編集長の近藤雅人(昭和28年生まれ)とビールを飲みつつ(坂本は33年)、団塊の世代がしょうもないという話が出ました。そこで、というわけでもないですが、当サイトテレビ資料集のページに「団塊の世代」の研究(年表)をup。協力:小林潤一郎
●小泉純一郎が久びさにメディアに登場。首相の麻生太郎を「怒るというより笑っちゃうくらい、ただただあきれている」とバカにしまくり。当然でしょう。なお、世界金融・経済危機で日本がガタガタになったのは「小泉純一郎と竹中平蔵(の二人だけ)のせい」ということになっているが、大嘘。小泉退陣のとき、日本は景気がよく、企業は軒並み史上最高益を更新していた。そこまで持っていったのは、利権まみれの古い自民党政治家たちではなく、10年以上放置されていた不良債権処理をやり、公共事業を切った小泉と竹中でしょう。また、小泉政権の「新自由主義」の是非と、郵政民営化の是非も別問題。小泉は首相に就任するはるか前から、郵政を民営化しろと主張していた。1999年暮れの坂本インタビュー記事「小泉純一郎(衆議院議員/元郵政相・厚相)テレビは若者に政治を伝えよ!」をご参照
●麻生太郎や鳩山邦夫が、3年たったから郵政民営化の見直しだの、自分は反対だっただの、いや2年間勉強して意見を変えただの、わけのわからんことを言っていますね。確かなのは、郵政民営化を見直しても(仮に国営に戻したとしても)、日本の景気は何一つよくならず、民間企業の派遣社員や正社員のクビ切りもまったく止まらないこと。郵政民営化とは、国家公務員30万人のクビ切り(30万人の人員削減)なんだから、小さな政府にして、税金を減らすためにやればいい、というだけの話。簡保の宿の入札が不透明だインチキだというなら、さっさと告発すればよい。しかし、「500億円で買いたいヤツがほかにいたのに、100億円そこそこしか出さないオリックスに売ろうとした」から、「その入札はダメ」であり、従って「郵政民営化はダメ」であるという考え方は、ムチャクチャ(非論理的な三段論法)。合っているのは「その入札はダメ」まで。郵政民営化は、今後何年・何十年にもわたって、国庫から出ていくカネを何兆・何十兆円と減らすためにやることであって、ヘンな入札で何百億円儲け損なったからといって、民営化を止める理由になるはずがない
●いま、ここにある危機を解決しようとせず、郵政民営を見直すとか何年後かに消費税を上げるとか、あさっての話しかしない現政権は、ズレているとしか表現しようがない。政権を維持すること以外に、何がやりたいのか、日本をどうしたいのか、まったく見えない。それでも9月までヤル気でしょう。で、総選挙では得票数のパーセンテージでは五十いくつ対四十いくつでしょうが、議席数では民主・野党が3分の2以上を占める可能性がかなりあると思います。これは、浮動票が最大のボリュームを占める、先進民主主義国のテレビ・ネット選挙(小選挙区制)の宿命でしょう。小泉の勝利もオバマの勝利もそうでした
●日本ビクターに次いで、パイオニアが地上デジタルテレビ事業から撤退。アメリカ(オバマ政権)がデジタル放送への完全移行をさらに延期。地上デジタルには悪いニュース。もちろん日本も延期します

02-11
●11時、佃島で田原総一朗と朝日新聞出版の書き下ろしにつき打ち合わせ(高橋伸児、近藤雅人と)、12時〜同じくアスコムもろもろ打ち合わせ(高橋克佳、谷口暢人と)。13〜14時半、朝日の二人ともんじゃで生ビール。藤森由美子推奨の「おしお」は満員で、並びの「寿々」に入る
●田原事務所と近いので、藤森隆の自宅に寄り『麻布学園100年史』をもらってくる。自分のと息子たちのを計3部持っているそうなので。藤森は、麻布紛争について書けと言う。秋葉原で買い物して帰宅

02-10
●19時半〜日刊ゲンダイ芸能文化部長・峯田淳と打ち合わせ@西早稲田かわうち。小林潤一郎も合流し0時すぎまで

02-09
●16〜18時「週刊文春」の取材。テレビ広告離れや地上デジタル放送の見通しについて、みっちり2時間@神楽坂ジョナサン
●18時15分〜22時すぎ曽根宏、ビジネス社・岩谷健一と英語本の打ち合わせ兼遅い新年会@西早稲田かわうち。坂本が出していた歴史物の単行本企画が通った由。曽根の次の英語本企画もタイトル決定

02-08
●【9日追記】08日は家人・娘と書道一元會展に行き、現地で藤森隆(麻布PTA前会長)と会ったんだけど、いや、おもしろかった。近藤祐康の書は世阿弥の「鶴亀」。「鶴亀」の二文字を上に大きく書き、下5分の3分ほどに「それ青陽の春になれハ四季の節會の事始め 不老門にて日月の光を天子の叡覧にて 百官卿相に至るまで袖を連ね踵を接いでその数一億百餘人 拝をすゝむる萬戸の聲一同に拜するその音ハ天に響きて夥し 庭の砂は金銀の庭の砂は金銀の珠を連ねて敷妙の五百重の錦や瑠璃の樞 シャ(石へんに車)コ(石へんに、さんずい+臣の下が「木」と書く。シャコ=玉につぐ宝石)の行桁 瑪瑙の階 池の汀の鶴亀ハ蓬莱山も?ほか?ならず 君の恵みぞありがたき 君の恵みぞありがたき」とある(ただし濁点や空白はなし。?ほか?は「余所」「よそ」ではないが、読み方いまいち確信なし)。以下は書道一元會長・近藤祐康による解説要旨
◆書や書道は、大きく揺れている。最右翼は「没我」《ぼつが》だ。字に薄紙を載せて輪郭線を写し、後から墨で埋める「双鉤填墨」《そうこうてんぼく》という技法が昔からある。写経もそう。最近では「奥の細道」の字を写すセットが売られている。自分をなくし、他人の書いた文字をなぞるコピーでよいという書道が一方にある。その対極の最左翼は「我武者羅」《がむしゃら》。自分勝手にむちゃくちゃな振る舞いだね。柿沼康二、武田双雲などという若い連中がテレビで持てはやされているだろう。彼らは短い一文字二文字を大きな筆でドーンと書く。そんな革新派書法の先駆者は唐の張旭《ちょうきょく》で、後に書凡と罵られた。張ったりをきかせた自己流の文字は、マスコミと同じで次から次へと刺激的なものを出していかなければならない。これをポロックやジョルジュ・マチューの抽象画やアクション・ペインティングに通じると囃し立てる連中もいる
◆われわれの目指す書は、以上のどちらでもなく、その間にある。この会場にある書道一元會の書は、句、文、詩を書いている。それを書くには、意味を伝えなければならないから、過度なパフォーマンス性が抑制される。自己流の勢いや芸術性だけではダメだろう。といって、模写やコピーとも違う。誰かの言葉を表現するときに、自己の解釈や表現が自然と現れて、個性的な書になっていく
◆書道一元會は田邉古邨(祐康作の右隣に「瀬波温泉にて」の書あり)という人が創立した。その弟子で私の師匠である高塚先生は、書道とは何かと聞かれ「平和の『和』だ」と応えた。どういう意味かとさらに聞かれ「『和して同ぜず』というだろう」と。この「和」も「一元」も同じ意味だ。先ほどいった没我とがむしゃらの統一、古来からの歴史・伝統と現在の統一、書に不可欠の実用性と芸術性の統一、漢字表現とかな表現の統一、さらに書体の統一(さまざまな書体に共通する何物かの抽出、研究、理解)といった意味を込めた「書道『一元』會」なんだ
●と、ここまで展覧会場で説明。さらに都美術館2階レストランに移動して1時間以上かな、絶好調で大熱弁。藤森と生ビールを2杯ずつご馳走になりつつ、久しぶりに講義を聞いた。まず「国語議連」を立ち上げるので、2月4日に衆院第一会議室に議員たちを集め、藤原正彦を呼んで講演会をやった。国語がヒドいことになっている。なんとかしなければと日々活動しているから、3月の同窓会に顔を出しているヒマがないと。話は戦後の地名変更に及び、自分の生まれ育った「両国」が「東日本橋」になっちまったと怒り心頭。まず、戦争に負け米軍が入ってきて、米軍およびそれに迎合する連中と闘争し、その後は国語問題で文部省の役人どもと闘争し、60年間、闘争中であると。「もう、憎らしくて憎らしくてね。それだけでやってきた」(近藤祐康)という。藤森も同意見だが、もう2〜3年で80歳(昭和6年生まれ)には、到底見えない。いつか「へちま」に呼んだときより、さらに色つやよく元気な印象。いや、お元気でなによりでした。「じゃ、本でも書きませんか?」「ネットやパソコン関係でも、日本語はヒドいことになっている。国語学者どもは気づいていない」と提案。なお、念のため「祐康さんは、現代仮名遣いの『あった』は『あつた』と書けと主張しているんですか」と聞くと「いや、そこまでは言っていない」とのこと
●4時半、美術館を出て、藤森と家人で上野駅下のスペイン居酒屋で1時間ほど。ワイン1本。藤森と別れアメ横(二木の菓子ほか)で買い物。夜7時帰宅【ここまで9日追記】
●原稿書き
●14時30分、書道一元會展。麻布1971年度中1-4担任・祐康さん(近藤祐康)はこの会の代表で、この時刻に会場に来られるそうです。藤森隆から連絡があり私も行きます。祐康と茶くらい飲めるでしょう。同展の詳細は以下。◆第37回書道一元會展◆2009年2月6〜11日 9〜16時(最終日14時まで)◆東京都美術館(上野公園)◆入場無料

02-07
●原稿書きほか。午後、やたら眠くて昼寝。1週間分の寝足りなかった部分を寝た感じ。途中、田原に電話で起こされ30分ほど打ち合わせと雑談(誰から聞いたか知らないが、「地上デジタルは簡易チューナーをいっぱいタダで配って、予定通りやるんでしょ。まあ半年や1年遅れてもどうでもいいけど」というから、「無理ですよ」とはいったが、詳しい反論はせず。長くなって面倒なので)
●この大不況下に、まがい物のインチキ簡易チューナーなんて喜んで作るのは、韓国メーカーくらいなものでしょう。円高だから、日本での価格5000円でも、むこうなら10000円のものとして作れる。それを500万台や1000万台、公的資金で買ってタダで配りまくると。その分ますます、日本メーカーの液晶テレビやプラズマテレビが売れなくなる。バカな国辱的政策だから止めておけ、というほかない。そんなのは国家的な背任行為のようなものです。極めて見通しの悪い愚かな政府・総務省の政策(注:予測の発表数字・時期を坂本のそれと比べるがいい。私の予測のほうがはるかに現実に近く正確なのだから、むこうのほうが明らかに愚か。しかも無責任)にしたがって、日本メーカーが簡易チューナーを何百万台も作るなら、これまた背任行為同然。株主は訴訟でもなんでも起こしたほうがよい
●曽根宏から、以下のお知らせ。メーリングリストだけでは100人以上に伝わっていないらしいので当サイトでも告知しておきます
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1977年(昭和52年)卒同期会のお知らせ
正に真冬という感じの寒さが続く毎日ですが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?
昨年ご連絡申し上げました通り、この度第9回・昭和52年卒業生同期会を下記の要領で開催いたしたく、ご案内申し上げます。
今回の開催場所は麻布学園の食堂となります。殆どの方が50才を迎えた今、改めて三十数年前にタイム・スリップしてみるのは、如何でしょうか。
氷上校長先生初め、懐かしい恩師の先生方にもご臨席戴くつもりです。
多くの旧友と楽しく過ごせればと思いますので、ぜひご出席の程お願い申し上げます。     幹事(野球部一同6名)
日時:2009年3月14日(土)16:00〜受付・ウェルカムドリンク、16:30〜開会、18:30〜中締め
場所:麻布学園食堂(正門から入って、右手の事務所棟の地下1階です)
会費:前払い6000円、女性3000円、ご子息無料(当日7000円、女性4000円)
連絡:恐れ入りますが、参加の可否を2月末迄に下記アドレス宛にご連絡いただければ幸いです。また会費の事前振込みにご協力のほど、お願いいたします。住所等の変更ございましたらあわせてご連絡ください。(幹事代表 曽根宏)
※以下は坂本から。会費振込先の口座詳細、出欠の連絡先アドレス、その他については、麻布中学校・麻布高校サイトの同期会案内を参照してください
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02-06
●麻生太郎が「郵政民営化には反対だった」と。それに対し菅直人が「郵政選挙で当選した議員によって総理に選ばれており、自分自身の正統性を自ら否定した」と。麻生太郎が首相になったときに当サイト当欄に書いてあることを、いまさら首相が言い、野党が批判し、それを新聞・テレビが伝える。私がまとめた竹中平蔵と田原総一朗の対談本(2008年10月刊)にもハッキリ書いてある話。遅い! 遅すぎる! 小泉チルドレンとかいう連中は、国会議員としての自らの全存在が首相によって否定されたわけだが、何も言わず、抗議するでもないとは……
●午前中、野村克也・田原総一朗対談「再生力」最終追加原稿、400字6枚半
●15時〜放懇。坂本が録画し放懇に置いてある「1997年ポケモン映像」(青赤のパカパカで700人救急搬送)、「ハノイ 田英夫の証言」(1967年)ほかビデオ映像のDVD化作業。新年度の日大放送学科「放送特殊研究V」で流すので。19時〜22時半、遅い新年会@西早稲田かわうち。中島好登、福島美子、久野明、佐々木七津女と鍋

02-05
●12時〜堂本光一主演(座長)・ジャニー喜多川作・構成・演出の「エンドレス・ショック」ゲネプロ(初日直前の通しの舞台稽古)@帝国劇場。30分の休憩をはさみ3時間超の長丁場。おしまいの舞台挨拶もなかなか立派。30歳であれだけ語るヤツはそうはいないでしょう。終演後、囲み取材。有楽町駅前の中華「中園亭」で娘と夕食。丸井でネコ印のTシャツを買わされた
●夜〜未明まで「日本の戦争力」追加原稿書きなど

02-04
●午前中実家。洗い物と掃除機かけ(ダイソンは組み立てるのが面倒らしく、ほとんど自分ではかけない)。午後、戻って原稿書き少々
●19時、愛宕のアスコム本社。谷口暢人らと田原総一朗公式サイト興味のある方はメルマガの登録をしてください。よろしく!)につき打ち合わせ。21時〜高橋克佳、小林英史と赤坂「うまい鮨勘。『第三次世界大戦』が完成したら忘年会をやろうと言っていたのが、予定が合わず、新年会の時間も取れず、ついに立春の会に。アスコムの今後の展開などにつき、あれこれ話す。アスコム社長の高橋克佳は、1985〜86年頃にアイペック出版にバイト(大学在学中)に入り、そのまま社員になった。そのころ前屋毅と私が『官僚たちの熱き日々』(中央公論社の月刊『Will』に二人で互いに隔月連載)をアイペックから本にして出した。だから、バイト同然の高橋が最初に担当した単行本の著者の一人が私で、それ以来20年以上の付き合い。高橋克佳はその後、吉本隆明に「日本一の編集者」と呼ばれた(吉本が「あとがき」かなんかに、そう書いた)。私の実家にある本棚は1本が全部吉本隆明の本で埋まっているわけで、どういうことかと。また、高橋は田中康夫に駅でゲラを渡すとき財布を忘れ、電車賃を康夫に借りたと。おそらく田中康夫・長野県知事(当時)に「カネ貸して」と言った日本唯一の編集者ではないかと。最近は、田原総一朗がもっとも信頼を寄せる編集者であると。ま、いろいろあったねという話(笑)
●大相撲の話になって、私が「大鵬と柏戸はピストルの不法所持があっても名横綱。朝青龍は法に触れてもいないのに、非難囂々《ごうごう》って、おかしいじゃん」というと、高橋「それは、大鵬はタイホー(逮捕)が相当。朝青龍のガッツポーズよりおかしいのは、柔道で優勝したヤツのガッツポーズ。僕らは中学高校で剣道か柔道かどちらかを義務づけられていたが、相撲なんて取ったことがない。だから、国技というものがあるならば、大相撲より柔道のほうがそれに近いはず。それなのに、礼に始まる柔道で、勝ったヤツがガッツポーズでぴょんぴょん跳ねるとは何事か」と。そりゃそうだ。1時すぎ帰宅

02-03
●日大の成績つけ・発送だの、ゲラ戻しだの、いくつか進んでいる本の日程調整だの午前中にあれこれ。午後、愛子おば(父の4人いる妹のいちばん上)を所沢中央病院に見舞い。母、家人と。ガンのおばは、医師に直接容態を聞き「長くて半年」と言われ、ソーシャルワーカーと相談のうえ自分でホスピス(終末期患者施設)3か所に電話して、入所するところを決めたそう(5日転院予定)。たいしたおばです。「(数が少なくて)なかなか入れないんだよ」と。昔(昭和20年代末〜30年代はじめ)青山学院大学に通ったころ、うちに下宿していて、私も小さい頃さんざん世話になった。身体の右側を下にするとラクらしいので、その姿勢で背中を「このへんかい? こんな感じ? くすぐったくない?」とさする。「衛君にさすってもらうとは思わなかった」というから「悪ガキでさんざん迷惑かけたから、このくらいしなくちゃね」「まったくすごかった。近所の人が、来た来たといって戸を閉めた」ってのは、ま、冗談でしょう。何も喉を通らないというので、家人にハーゲンダッツのバニラを買ってきてもらったら、室内に暖房がよく効いているせいもあって半分くらい食べる
●3人で目黒まで戻り、5時前に香港園で夕食。私は母を実家まで送り、そのまま一泊。ロクなテレビもやっていないので、持っていってあったチャップリン「犬の生活」、嵐寛寿郎・片岡千恵蔵の「初祝二刀流「高田の馬場前後」改題」なんてものを見る
●朝青龍のガッツポーズがどう麻薬汚染がどうと、大相撲が揺れていますね。ちゃんちゃらおかしいのは、「日本のよき伝統の象徴たる大相撲は、神事につながる歴史的・文化的な存在であり、力士には、その伝統を担う『礼式』やらそれなりの『品格』やらが求められる」という、よくある言い方。そんなのは大嘘です。大相撲が、かつて神事につながる歴史的・文化的存在だったことは確かですが、その後に見せ物興行へと大きく変質した。とりわけ戦後の大相撲にはそのようなものが「形式的に」残っているだけで、ずっと以前から「礼式」も「品格」もへったくれもない、カネまみれで社会的なルール無視の見せ物興行になっている。そもそも、なんでわが日本の歴史・伝統・文化が、横綱2人とも外国人、実力力士・人気力士の多くが外国人という大相撲によって担われなくてはならんのか。モンゴル人に「日本の歴史・伝統・文化を担ってくれ」と頼むのは筋違い。朝青龍のガッツポーズなんてどうでもいいことにケチをつけるより、外国人力士に勝てない日本人力士を叱責するほうが先に決まっています。外国人力士を認めた時点で、『礼式』や『品格』がある程度崩れるのは当たり前。それは相撲協会の「日本の歴史・伝統・文化よりも見せ物興行を優先する」という選択なのです(その選択を私は、やむを得なかった、いや、むしろ当然だったと思う)。だから、日本の歴史・伝統・文化を崩した責任は、朝青龍やその他の外国人力士にあるのではない。相撲協会にこそある。相撲協会はその責任を外国人力士に押しつけるのではなく、自らが引き受けるべきです
●今回の大麻汚染で「解雇は甘い」って、その通りですが、昔から甘い。当欄に何度も書いた通り、1965年の2月から秋にかけて、芸能界・スポーツ界の大規模なピストル汚染が明らかになった。石原裕次郎宅は家宅捜索(発見されず)。平尾昌章がピストル横流しの疑いで逮捕。さらに漫画「エイトマン」作者の桑田次郎、作家の大薮春彦、元大関若羽黒、元横綱千代の山、現役横綱の大鵬・柏戸、前頭三枚目北の富士らもピストルの不法所持が発覚。12月28日、東京地検は石原裕次郎ら4人を銃砲刀剣類所持取締法違反と火薬取締法違反で略式起訴。なお66年2月には、小林旭の映画に警視庁が本物のピストルを貸し出し、実弾まで撃たせていた珍事件が露呈した(放送お騒が史1960〜1969――局や局員の事件事故・規制・放送中止・不祥事・テレビ珍事件を読む放送年表を参照)
●ところで当時、大鵬や柏戸が相撲協会から重い処分を受けましたか? ピストルと実弾をアメリカから持ち込み、ピストル汚染の騒ぎが広がって、こっそり隅田川に捨てたんですよ。大麻とどっちが重罪なのか。相撲協会は昔からそう。メディアも日本社会もそれを許し、認めてきたわけです。相撲協会だけを責めるのは、私は無責任な話だと思います

02-02
●夜、日刊ゲンダイ、ニュース編集部の遠山嘉之から電話。民放女子アナとは何か、男子アナとどう違うか、アナのタレント化はなぜ起こるか、NHKアナの民放流出はなぜ起こるかなどにつき小一時間コメント
●2時と思ったら3時の間違いでした、田原事務所。本のまえがきの聞き書きほか、もろもろ打ち合わせ。なお、坂本が単行本化の際に構成を手伝った(注:毎回の連載には一切タッチしていません)田原総一朗『(仮)朝日ギロン堂本』は3月19日、朝日新聞出版から刊行予定。自民党対民主党の対決の帰趨、このところの(選挙なしに3代続く)自民党政治の評価、自民党弱体化の分析、小沢一郎をどう見るなどについて興味がおありの方には、強くおススメ
●野村克也と田原総一朗の対談『再生力!』は3月18日、イースト・プレスから刊行予定。初版最低20000部! その初校ゲラを今日戻すのかと思ったら「読んだ。あれでいい」。田原「今晩、ドバイへ行くんだ」坂本「建設労働者が続々クビになっている」「といわれてるけど、そうでもないんだけどね」「サンプロですか?」「いや、どこ(の仕事)でもない。僕1人でいく」「へえ。何日くらい?」「1日」「あんなとこまで行って、1日で帰ってきちゃうの? そりゃすごい」「1日見りゃ十分だよ」だそう(笑)
●坂本が特集「プロダクション非常事態!」で「コストカットと派遣化が進む現場」を書いたGALACは2月6日発売です。当サイト準備ページはup済み。掲載まで待てない方は、書店にてお買い求めください
●この号に、ギャラクシー賞月間賞に入ったTBSドラマ「流星の絆の選評が載っています。ギャラクシー賞月間賞というのは、放映された番組から毎月4本をギャラクシー選奨事業委員会テレビ部門が勝手に(←「応募やエントリーなしに」という意味)選びます。この4本(年間50本弱)は自動的にギャラクシー奨励賞の資格を得ます(←「少なくとも奨励賞以上に決まる」という意味。優秀賞や大賞は、エントリー作品も含めて後で選び直す。そのとき上位の賞に該当しなければギャラクシー奨励賞が確定する仕組み)。で、編集部で小耳にはさんだところによると、その選評はあくまでドラマそのものに対する批評・評価であるとです。当たり前の話だけどね。「流星の絆」主演の二宮和也について何がどう書いてあるかは、私の知ったことではないので、よろしくね
●誤解している人が放送業界にもいるようですが、坂本が関知するのは、ギャラクシー賞選奨委員会報道活動部門(現在、委員長)だけです。放送批評懇談会に入ってから今日まで(そろそろ20年近いが)、周年特別賞の選考委員などを引き受けた以外、ギャラクシー賞の選考には一切関わっておらず、一言も口をはさんだことはない。選考委員以外が口をはさむと、賞は、どこかの音楽賞のように堕落しますので。その堕落を排除するために、ギャラクシー選奨委員や出版編集委員(「放送批評」や「GALAC」を作る)に「任期制を導入すべき」「委員会のかけ持ちを制限すべき」「理事がどの委員会にも所属できるなどという旧弊は改めるべき」と放送批評懇談会の理事会で初めて言ったのは坂本で、そのための規約改正を提案し、改正案のたたき台を(弁護士の内藤篤と相談しながら)作ったのも坂本。月に一度の理事会に毎回「今日は第×章」と文案をもっていき、意見はないかと聞いて、1年かけて改正案を固めていった。私が『放送批評』の最後の編集長をやり、『GALAC』の最初の編集長に就任したとき、編集長の任期に関する定めが一切なかった! なんちゅう非近代的な会かと呆れたけれども、誰もやらないから自分で(理事として)やったわけです。で、ジジイたちと飲み屋で怒鳴り合いのケンカをよくやったと。ケンカもするが面倒も見るという主義

02-01
●原稿書き
●15時半〜18時半、青木芳子見舞い。家人のつくったカボチャ煮、青菜ゴマ和え、筑前煮、切り干しだいこん煮物を持っていく。さらに、1週間前行ったときオーブンを床に置いて使っていたりして不便そうなので、アイリスプラザでCBボックス(よく見かける腰ぐらいまでの高さの三段棚。カラーボックスとかいうヤツ)を注文(特価品のうえ、お年玉プレゼントとして500ポイント送ってきたのでほぼ送料無料)しておいた。それをキャリアでゴロゴロ引いていく。手でブラ提げていくつもりだったが、アイリスのはタイコ(木枠にベニヤ張り)の部分がなく集積材なので重い。現地で組み立て、玄関脇にごちゃごちゃしていたものをブチ込む。だいぶ痛みは取れて、今日はヘルプの人に美容院にクルマで連れていってもらい、久しぶりに洗髪できた由。月半ばまでは三角巾が取れず片手生活で、1人では外出できない
●アイリスプラザてのは、土やプランターやベランダに置くコンテナなんかを買うにはいいんじゃないかと思います。重かったり嵩張ったりするものはね

01-31
●ちょっと時間が取れたので、麻布学園PTA会報にかれこれ2年近く前に寄稿した「あれこれ疑って、My Way」ページをup。おヒマな方はご笑覧あれ
●新宿は深夜から未明にかけ、かなりの雨と風。1月では珍しいと思える雨音、風音でした
●昨夜からの続きで「田原総一朗賞」応募要項を詳細にチェックし修正。活字作品はメールによる提出を受け付け、その際テキスト文書(***.txt)のほかワード文書(***.doc)でもよい(他のワープロ文書はダメ)というから、そりゃ役所のホームページが統計資料を出すのにエクセル・ファイルだけ並べて、「読みたいヤツはMicrosoft製品を使え」とやっている国辱的・国賊的行為も同然だからやめるべき、と事務局に指摘。みなさんも当サイトの記述をお読みのうえ、ご注意ください。あと、メールを返信する際に、ご丁寧にこちらが送ったものを末尾にそっくり送り返してくる人が、ものすごく多い。資源のムダづかいで、地球環境にも優しくないから、これもやめましょうね。日本にメール・リテラシーが根づくまでには、もう10年や20年やそこらかかりそう。その後、石破茂・小川和久対談の原稿
●17時〜日本大学芸術学部放送学科「マスコミII」(担当教員:坂本衛)の成果品(放送に関するルポルタージュ)の提出受け付け@西早稲田「かわうち」。引き続き飲み会。そのあとカラオケ? いまのところ出席は、坂本・伏原助手のほか片山・中野・石井・吉野・水谷。欠席4人中、提出していない2名は、2月2日までに坂本の手元に届かないと成績がつかないので注意

01-30
●午後、なにやら新潮社方面が、街宣車らしき声で騒がしい。週刊新潮の朝日支局襲撃がらみの記事に関係があるのか
●制作会社がたいへんという話は、GALAC2月6日発売号に書き当欄でもちらと触れましたが、昨日、地方局を日頃キー局の立場から見ている局幹部と小一時間ディスカッションした話(意見がほぼ一致した結果)を書いておきます。日本で発行されている新聞雑誌や当サイト以外のネット上に載るのは、まだまだ先でしょうが、テレビの中枢でわかっている者は、すでにこういう話をしているのです
●2011年の完全デジタル化は不可能。JEITA統計の08年12月分が28日に公表され、2008年に出荷された地上デジタル対応テレビが955万台にとどまったことが判明。08年末までに累計2830万台だが、11年7月まであと2年半。年間1000万台売れたとして、上乗せ分は2500万台。合計して5330万台と、JEITAの予測6000万台をはるかに下回る。この累計は2003年から始まっており2011年は9年目に入るため、廃棄されるテレビの更新分が含まれる(ブラウン管テレビの廃棄率は90年調査で5年目9%強、6年目17%弱、7年目28%弱、8年目40%、9年目53%弱。液晶やPDFは90年以前のテレビより寿命が長いが、4年長持ちするとしても9年目に1割が廃棄される計算)。2011年段階で、地上デジタル対応テレビは日本の5000万世帯すべてには、絶対に行き渡らない。さらに絶望的なのがCATVのセットトップボックス(STB)。STBは2000年頃から統計を取って累計に含めているため、現在の数字に更新分が、かなりの割合で含まれている(その重複を除かないと、実際に世帯に出回った数にならない)。にもかかわらず08年末までの累計で637万台しか出荷されていない! 日本では2000万世帯以上がCATVを通じてテレビを見ているとされている。08年末時点で、その3割すらも地上デジタル放送を見ていないことは明白(世帯普及率は2割台以下)。2011年段階で、CATV視聴世帯すべての地上デジタル化は、絶対に不可能である
●したがって、アナログ放送とのサイマルは2011年以降もしばらく続く。このとき倒れる地方局が出る。県に1局は必ず残る。まあ、2局目も残るかもしれない。しかし、もちろん県にもよるが、3〜4局目は廃業、他局との統合、東京キーの出先機関化(支局化)などのかたちで整理される可能性が、現段階では否定できない
●現在の地方局経営者・役員にとっては先の話、退任後の話だから危機感は薄い。そのときは手仕舞えばよい、隣の局との統合や出先機関化でやっていけばよいと思っている経営者は、すでに少なからずいる。ただし、まだ社員の給与を削減したわけではないし、社員たちの危機感やヤル気もあまり感じられない。将来そうなるかもしれないという議論は、「ローカル炭焼き小屋」論が出た1970年代後半、つまり30年前からあった。『GALAC』も2003年段階で2011年にこの問題をどうするのだと警告する論文を載せたし、一貫して地方局を応援するといっている。しかし、これまで多くの地方局は、個々に頑張っている制作者たちはたくさんいるけれども、企業体として真剣に自らの存続の危機に立ち向かおうとはしてこなかった。中継鉄塔──中央の番組を地方で流してカネをもらうという立場に甘んじ、地方に立脚して自立の道を探るという模索をしてこなかった。だから地方の視聴者にも、地方局に対する愛着や期待が薄い。「おらが地方の放送局」という信頼性が薄ければ、地方の視聴者はCATVにどんどん流れる。現実に、そうなってきている。気骨ある経営者に率いられ、強く支持されている局もあるが、郵政省の四局置局に応じて、メンツだけで作ったなどという局は、どうしようもないのではないか
●かつてネットを全国に広げていく過程で熱々の相思相愛だった東京キー局と地方局との関係は、かなり冷たい関係になっている。インターネットやCATVで区域外送信OKという方向性に、どうやら放送局は抗しきれない。だから、かつてのネットワーク配信や番組販売などの形は、かなり変わってくるだろう。たとえばキー局から見たときの系列を越えた地方局の選別、クロスネットなどが起こる。これまでのやり方では、キー局は系列を支えない、支えきれないわけだ。(坂本が話したキー局幹部の見方では)しっかりした地方局というのは、せいぜい20局程度ではないか。キー局はデジタルBSという全国放送をすでに持っているし、儲からないがネットでの試行錯誤もやっている。キー局にコバンザメのようにくっつくだけで、キー局のその地方における広報機能しか発揮しないような地方局は、キー局が見放しても不思議はない。とりわけシビアなのが、東京の二強、フジと日テレだろう
●以上のような再編が始まったとき、いちばん困るのは地方の視聴者。熊本で豪雨による土砂災害が起こったとき、最初にかけつけるのは誰か。熊本局ではないのか。それが整理されてよいのか、という話だから。阪神大震災のとき、いちばん地元に役立った局はサンテレビじゃないのか、といってもよい。ところが、地方局にジャーナリズム精神、報道の魂があるのかといえば、ほとんどない。地方の人びとも、そこにはあまり期待せず、NHKがあるからいい、あるいはCATVが頑張っているからいいと思っている気配が濃厚だ。これは非常にまずい。県域局というのは、中央からも地元からも距離が遠い中途半端な存在。国と市町村(基礎自治体)の間にある県庁の中途半端さと似ているが、県は市町村支配のピラミッドをつくっているからまだいい。放送局は別にCATVを支配しているわけではない。地方の大きな祭りなどに行くと、中継車・機材・人員ともいちばん充実しているのが地元CATV、3〜4局目はどうにか撮るだけなどという光景がざらだ。CATVに取って代わられる局が多いのでは。この点、地方の視聴者にも「フジや日テレの番組を見ることができればいいや」ではなく、「地域密着のメディアを自分たちが支えるのだ」という意識改革を期待したい
●地方の旅館の若主人、蔵元の二代目三代目あたりは、地方局とは番審に入ってくれなんて付き合いはあっても、地方局の情報発信力に期待していない。自分でネット上でサイトを開設し、自力で全国に情報発信している。地方局の一つの行き方は、地方の名産・特産品、観光資源、独自の産業文化といったものの、テレビに限らずネットやその他メディアを網羅した地域情報発信センターになることではないか。しかし地方局の連中に会うと、「あんたの地元に、これこれの酒があるだろう」と言っても、知らない。話にならない。地方局の局員は地元農協や漁協にでも出向して、地域のことを勉強し直したほうがよいのでは。イオンだったか、巨大スーパーが地方の漁港で漁船の水揚げを一艘分丸ごと買い付け、スーパーで小分けして特売する(地元卸市場と中央卸市場を省いてしまう。市場で値が付かない小魚まで引き取り、漁師もスーパーも得)という話があった。そういう時代に、地方局がどう生き残っていくのか、真剣に考えるときにきている。だが、動きはない。落ちるところまで落ちないと、覚醒しないのではあるまいか。そこまで行って、地方局に公的資金の投入が必要だとなって初めて、なぜそんな高給の会社に税金を投入するのだという話が全国で盛り上がり、給料を下げるわけだろう
●とにかく経済状況が悪い。いま各局では経費見直しに血眼になっている。広告費、交際接待費、お付き合いの会費のようなものは、4月から一段と削られるだろう。中元や歳暮の廃止も常識。銀座や赤坂では店が閉まり始めると思う
●はい、ここまで約3000字、400字で7枚半ね。あと5〜6件も取材して、経営の数字も入れて20枚にすりゃ、どの放送関係誌でもでいけるでしょう。やりたい人はご連絡をって、核心部分は書いちゃったけど。以下、別件
●日本郵政の保養宿泊施設「かんぽの宿」のオリックスへの一括譲渡問題。29日の読売新聞記事は〈鳩山総務相は29日、記者団に対し、「公正な入札とは思わない。国民の理解を得られない出来レースを認めるつもりはない」と語り〉と書く。大臣が不公正入札があったと断言するからには、オリックスにはペナルティ(国の請け負いなり入札参加なりが1年間停止とか、課徴金何億円とか)が必要かと思えば、誰もそうはいわない。一方のオリックスは、現職の総務大臣に「公正な入札をしないインチキ会社、出来レースをやる汚い会社」と名指しされても、抗議するでも名誉毀損で訴えるわけでもない。どちらもホワンとしている。そもそも日本郵政は、民間にできることは民間にやらせ、大臣なんかの勝手な支配を受けないために、わざわざ解散総選挙をやって民営化した。その経営に大臣が口をはさむのは、まだ移行期間中で完全民営化したわけではないから根拠はあるとしても、方向としては民営化に逆行する。少なくとも、自民党に300議席を渡した2005年当時の民意とはズレている。しかし、メディアの報道も、そこには触れずホワンとしている。実にヘンな話です

01-29
●新潮文庫の件で、終日バタバタ
●昨日の日本映像事業協同組合(JVIG)の新年会@ANAプロミネンスは、理事長・澤田隆治が冒頭挨拶(15周年を迎えることができたのはみなさまのお陰と感謝。ATPは23社でスタートし2代目理事長を6年半やったが、社団法人のATPでは倒れていく制作会社を救えず、悔しい思いをした。組合方式ならば融資はじめそれが可能とわかり設立した。経済が悪いが、深夜放送が全部止まったオイルショック当時ほどではない。なんとか頑張っていきたいうんぬん)。続いて東京都知事・石原慎太郎、経済産業省・近藤賢二、NHK会長・福地茂雄、民放連会長・広瀬道貞が祝辞。音事協(日本音楽事業者協会)会長・尾木徹の音頭で乾杯
●石原慎太郎は、「『10年後のTVは誰が作る?』(これがJVIGのキャッチコピー)というが、横並びというのか、見るに堪えない番組ばかり。私は『10年後のTVは何を作る?』が重要だと思う。大宅壮一は一億総白痴化といったが、世界に目を見開かせてくれるよい番組もたくさんある。そういうものを作ってほしい」と挨拶。福地茂雄は「BSの4割はNHK本体ではなく外の制作会社に作ってもらう。契約時の着手金についても出すことを考えたい。若者たちのテレビ離れが言われ、新聞に聞けば活字離れ、自動車会社に聞けばクルマ離れと、若者の××離れが目立つ。しかし、若者の『映像離れ』はないと思う。その映像をどう作りどう出していくかを、制作会社のみなさんと考えていく」と踏み込んだ挨拶
●NHK福地茂雄、テレビ朝日映像(ViViA)社長・中井靖治(いま『第三次世界大戦』を読んでいるところだそう)、テレビマンユニオン副会長・今野勉、映像新聞社会長・信井文夫、放送番組センター・筧昌一らと話す。放懇からは、隈部紀生、上滝徹也、小田桐誠、飯田みか(GALAC副編集長)、中島好登、福島美子、久野明
●日刊ゲンダイ、峯田淳と岩瀬耕太郎がもう一軒行こうというので、飯田、中島、福島、坂本の6人でANA近くの居酒屋「海鮮市場きときと」へ。11時半帰宅

01-28
●〜4時、10時〜新潮文庫「日本の戦争力」の作業。16〜18時、小川和久と打ち合わせ@ホテル・オークラ
●19時〜日本映像事業協同組合新年会@ANA地下宴会場。石原慎太郎もくるそう
●朝刊各紙が、〈全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)と全国地域映像団体協議会(全映協)の共同アンケートによると、08年8〜10月の各社の売上高は07年同期と比べ平均で11%減少。ATPは27日、東京・大阪民放各社に対し、「契約時の着手金支払い」「番組内容が同じまま制作費一律カット(買いたたき)要求をしない」「AD(アシスタントディレクター)の労働状況改善」など6項目からなる「緊急のお願い」を提出〉と報じている。昨日当欄に08年春段階で1割減、昨年秋以降2〜3割減と書いた私の見方をほぼ裏付ける数字です。ATP加盟社がさらに発注する孫請け制作会社も含めた全体で見れば、私が当欄やGALAC最新号(2月6日発売)で出した数字のほうが実態に近い。11〜09年3月、09年4〜6月の数字は、さらに1段、2段と悪くなります。ならせば、2年前の3〜4割減までいくと思う
●まあ、私の08年の年収も07年の3〜4割マイナスだし(アスコムに残った連中は全員もっとたいへんだった。もちろんボーナスも最初からない)、契約時の着手金なんて払う出版社は1社たりとも存在しない。たとえば野村克也の対談本の入金は半年後の7月。3月末までに終わる仕事の未収金は、その段階で数百万円規模の見込み。だから、別にテレビやテレビ制作会社だけがたいへんなわけではないし、私が暮らしていけるんだから(これはうちの奥さんが本当にえらい)、どうってことないともいえる。フリーはみんな、「緊急のお願い」なんて出さずに、なんとかやっているわけなのでね
●以下、琵琶湖塾の関係者のみなさんへ。国境なき医師団JAPAN前会長・臼井律郎からのメール抜粋。みんなで考えてみてください。臼井は、海千山千のフランスやアメリカの奴らとフランス語や英語でがんがんディスカッションして、日本より海外(の医療支援業界?)で有名な男。JAPANの会長を任期前にやめたときは、その情報が世界を駆けめぐった。臼井のいうことは参考になると思いますよ
【臼井メールここから】 小生の講演が喜んでもらえたのなら大変嬉しく思います。
 それぞれの塾生が、普段から自分なりに考えている主題に関して質問してくれたようなので、他の大学などとは一味違った質疑応答になり,僕としてもとても興味深く感じました。飲み会まで含めて、時間が長いという気はしませんでした。
 質問には、建前やありきたりの返答ではなく、なるべく本音で答え、わからないことも知ったかぶりをせず正直に答えたつもりです。ただ、当然のことながらすべての質問に満足な答を示すことはできず、その点は申し訳ない気もしています。僕の答が、あっちへ行ったりこっちへ来たりしながらも、考え方や知識の入れ方、使い方といった面などで、質問者への刺激になってくれたことを祈っています。
 もし塾生たちに注文があるとすれば、講師に対して敬意を持って聞いてくれるのは嬉しいですが、ときには僕のほうが痛いところをつかれてムキになるくらい、もっとアグレッシブな質問をしてくれても良かった気がします。塾生のほうから講師を刺激し誘導して、講師の本音を引き出すくらいの気構えで質疑応答に臨むことも、講師によっては可能だと思います。言い換えれば、講師と塾生が対等な関係でディスカッションをすることも、今後は視野に入れて見てはいかがですか、というのが、僕の個人的感想です。年配の方々など知識・社会経験の豊富な受講生も多く、そうしたディスカッションの能力がある人も少なからずいるように見受けられました。いかがでしょうか。
 いずれにしても面白かったです。ありがとうございましたと、塾生の皆様によろしくお伝えください。【臼井メールここまで】

01-27
●夕方、日刊ゲンダイ峯田淳・松本滋貴から電話取材を40分ほど。「週刊東洋経済」1月31日号「特集:テレビ・新聞 陥落!」で、日本テレビの氏家齊一郎が「テレビ広告はさらに減る。生き残るのは2〜3社だ」(4pのインタビュー記事タイトル)と語っている件。広告のテレビ離れの説明の仕方(流通寡占によると言っている)は私とちょっと違うが(それも含めて三つ四つの理由を電話で解説)、だいたい考え方は同じ。民放キー3〜2社が潰れるとまでは、氏家は語っていない。広告の食い合いで「2〜3強、3〜2弱」のような形になっていくだろうというのでしょう。地方局は潰れる(隣と統合したりキー局の出先機関になったりで整理される)ところが出るでしょうけど
●新潮文庫「日本の戦争力」一部差し替え分の原稿書き
●GALAC2002年12月号(二宮和也表紙)のグラビア特別頒布サービス。放懇事務局によると、2000部+αを印刷し、昨日までに注文が1654件(複数注文があり、のべ1964部)あったそう。うち入金があったのが1700部分。注文したが支払いをしていない人が200人ほどいるらしいので、よろしくね。注文は1月31日まで受け付けるそうです。発送済みの方からは、編集部に御礼のメールがいくつも届き、中にはお菓子を送ってくれた方もいらしたそう。昨日、編集部に行ったのでざっと読んだら、開封して涙が出たという方がいた。ありがとうございます
●なお、私は2004年以降、GALACの編集には一切かかわっていません(ごくたまに企画を出したり、原稿を頼まれるだけで、事務所にいくのは基本的に月1回)。だから確かなことは言えませんが、二宮和也表紙の08年12月号の次、ま、5月あたりまでにはジャニーズの誰かを表紙にしたいもんだと思います。年に2〜3回はジャニーズでいいんじゃないかと(3人はイメージにあるけど、誰かは内緒)
●今回のGALAC特集「プロダクション非常事態!」について一言。テレビは、放送局本体がスリム化・ヘッドクオーター(司令部)化し、企画やコーディネート機能を強める一方で制作現場をどんどん外注に出しています。それがテレビの歴史だともいえますし、とくにマルチメディアなどという言葉が喧伝《けんでん》され始めた1980年代以降はそうです。早い話が、テレビは「頭が放送局本体、手足は外部の制作会社」という方向でやってきた(ダメだった頃のフジテレビが、外に出していた制作部門を本体に戻し、80年代に独走体制を築いたことがあった。これは頭を切って一部を外に出した失敗の修正)。
●この方向性そのものは、ある程度「必然」というべきでしょう。第1に、どんな組織でも企画立案・戦略部門と現場・現業部門に分かれ、前者が後者を統合運用するのが機能的・効率的だからです。第2に、多様化や多角化への対応上そうなる。私はテレビは、必然的に(原理的に)バラエティ化していくものだと思っていますが、それで番組ジャンルがばらけたり、多メディア多チャンネル化に対応して番組の多様化・専門化が起こると、手足の部分が細分化され、外注が増える。第3に、コスト削減策として、そうなる。どの会社でも役所でもそうですが、給与というものは一度決めると下げにくい。しかも、頭のところでコストを考えるから、削減は本社以外の手足のところで何とかしようとなる。頭は最小限にして手足を増やしておき、切るときは手足の一部分を切ろうと
●だから、放送局が制作会社に大きく依存している現在の体制が、一概に悪いとは言えません。放送局の外注が悪いなら、一般企業や役所の外注も同様に悪いというべきですが、じゃあ全企業と全役所が悪いのねで、話は終わってしまう。昨秋、週刊誌などが制作プロダクション社長の自殺を報じ、お決まりの「制作プロダクション残酷物語」が語られた。確かにその側面があるけれども、それは20年前にもあったし、「編集プロダクション残酷物語」なんていまでもある。週刊誌がエラソーに言えることかいと、二十代の頃2年間編集プロダクションに勤めていた私は思います。問題は「放送局が頭で制作会社が手足」という体制・構造そのものではなく、その体制・構造下で、それに起因するひずみや不都合が生じ、番組が劣化したりテレビがダメになっていくことです。ただの「局・プロダクション格差論」や「プロダクション残酷物語」の類は、体制・構造の話と、それに起因するひずみや不都合の話をごっちゃにしているから、まともな解決策を何一つ提示できない。「ヒドい話だね」で終わってしまうわけです
●で、そんなひずみや不都合がどうなっているかといえば、確かに拡大しています。放送局の制作コスト削減圧力がここ1〜2年強まっており、しわ寄せが制作会社(下請けや孫請け)に大きく向かっているからです。コスト削減圧力の第1は、広告のテレビ離れ。2005〜06年は企業が軒並み史上最高益を更新していましたが、テレビ局の05年決算はパッとしなかった。過去最高の売れ行き・利益でも、テレビCMはそれに連動しなかったのは、テレビ離れの証拠。テレビの圧倒的なリーチ(到達率)に変わりはなく、ネットがテレビに代わるなどというバカなことは起こりませんが、広告主企業のテレビ離れは現在も続いており、まだ続くでしょう(ネットも思ったほどではないと気づくまで)。コスト削減圧力の第2は、経済の悪化。サブプライムローン問題が深刻化した2007年夏以降、08年春までの原油高・穀物高・株安が第1段階。08年9月のリーマンショック以降の「百年に一度の未曽有《みぞう》の経済・金融危機」の顕在化が第2段階。ごく大雑把な印象では、第1段階で前年比1割減、第2段階でさらに2割減を追加といった感じ。で、私は09年4月以降に第3段階があるだろうと思います。4月に入ったら、放送局は制作会社にもう一段の制作費カットを要求するでしょう(無責任な予想や占いじゃない。もちろんキー局首脳に取材し、「これ以上は勘弁して」というところまで突っ込んだ話を聞いている)
●GALACに書いた「コストカットと派遣化が進む現場」は、だから、どうするのかという問題提起です。放送局は日本テレビが系列制作会社を束ねて「日テレ アックスオン」(AX‐ON)を発足させるなど、制作会社の統合(そこからさらに孫請けに出す)を進めている。進んでその体制下に入る制作会社(孫請け)も多い。独立系制作会社もATPやJVIG加盟社などでは、まだ立て続けに倒産というような事態にはなっていません(その下の孫請けレベルでは倒産や夜逃げが始まっている)。そこから、制作会社が団結して声を挙げ始めるかどうか。この年末年始番組の制作費は、多くが前年比2〜3割減だったとも言われている。番組の劣化がどの程度進んでいるのか。忙しくほとんど見てない私が言えた義理ではないが、みなさんも注意してご覧ください
●以下蛇足。この経済状況は2〜3年は続くから、もちろん地上デジタル完全移行・地上アナログの停止は延期です。国内のパソコン出荷額は、08年7月〜12月と6か連続で対前年比マイナス(各月ともおおよそ1割〜1割5分減)。台数は前年並みという月もあるが、値下げしてやっとという状況。ケータイの数字もヒドい。PCもケータイも売れないのにテレビだけ売れるなんてことはなく、地上デジタルテレビ放送受信機器の国内出荷実績は08年10月からガクンと落ちた。11月には液晶テレビ以外の全部門(チューナー単体は1万余ともともと極端に少ないので除く)が対前年割れとなってしまった。この調子だと、2011年7月までに地上デジタル放送対応テレビ6000万台普及(JEITAの予測数字)すらも危うい。あと2年半で上乗せできるテレビは2500万台ほど(3000万台は到底無理)で、普及台数は5000万前後にとどまる恐れが大きい。1億2〜3000万台あった古いテレビの半分もデジタル対応に置き換わらないのに、アナログ放送を止められると思うのは、放送が何もわかっていないバカです
●「そんなこと言ったって、国策じゃないか」と思いますか? 国策なんてものは、やるヤツが交代すれば変わるのです(私は09年秋までにやるヤツが代わると思っている。小沢一郎にも直接「地上デジタルは予定通りにはいかない」と話したことがある)。アメリカの国策ブッシュ・ドクトリンによってイラク戦争が始まったとき、私はバカじゃないかと思い、これで北朝鮮は本気で核兵器を持とうと考えるに決まっていると、2003年3月に書いた(掲載は「GALAC」4月号巻頭)。で、その通りになった。しかし、オバマはブッシュの国策を変えたでしょう。国策だから絶対などという時代錯誤の奴隷根性は、もういい加減やめたほうがよい

01-26
●新潮文庫本の作業、サイト更新ほか
●18時半、放送批評懇談会理事会
●書くのを忘れてました。米アカデミー賞外国語映画部門にノミネートされた滝田洋二郎監督「おくりびと」(主演:本木雅弘)のエグゼクティブ・プロデューサー間瀬泰宏(TBS)は麻布の同期でへちま仲間。アカデミー賞の招待は2枚(2枠)なんだけれども、交渉で5枚くらいに増やしてもらえるかもしれず、そうなれば間瀬もレッドカーペットを歩くそう

01-25
●9時半、神楽坂で買い物後、渋谷をへて富士見ヶ丘へ。何かというと、故・青木貞伸(放送評論家)の奥さん・芳子さんが、18日に吉祥寺駅のエスカレーターで転倒し、肩の骨を折って救急搬送された。病院からはその日のうちに戻れたものの21日頃、「外出できず、風呂にも入れない」とSOS電あり。状況を聞き、「どうにも身動きが取れないので日曜日には行く。それまで頑張って。何かあったらすぐ連絡を」と伝えてあった。そのお見舞いに行く
●緊急支援物資、というかお見舞い品は、文房具ストック棚からペンだのメモ帳だのあれこれと、うちの食物棚からフルーツ缶詰2、乾麺3束(そば2、きしめん1)、カップスープの素10袋入り、アメ1袋、砂糖菓子少々、神楽坂キムラヤで切りもち1kg、食パン1斤、切れてるチーズ、6pチーズ、ロースハム(スライス)、焼きプリン4ヶ入り(以上、賞味期限が2月5日前後まであるものを念入りに選ぶ)。さらに渋谷東横のれん街で昼食用の弁当(糸半・ヘルシー弁当と割烹升本・あさり飯)をゲット。11時すぎ着。しばらくすると、伊藤洋子(今期限りで東海大学教授を退任。福井の塾と東京での研究者・ライター仕事を行ったり来たりでやるそう)も到着。彼女は渋谷の駅地下で寿司、黒豚シューマイ、お新香、おでんセット、ハンバーグ、電池(行ったらラジオが聴けずに困るというので、途中で買ってきてと頼んだ)などあれこれ買ってきた。「まあ、これで10日やそこらは生きていられるはず」と。3人で食事し、あれこれ世話を焼く。ゴミ出しとか、弁当の残ったご飯を1回分ずつ茶碗に入れラップして冷蔵庫に入れるとか。片手がまったく使えず、砂糖菓子を包んであるフィルムがはがせないというから、坂本が全部むいて、またほわんとくるんでおいた。伊藤洋子は、玄関脇の小窓を見て「カーテンがあったほうがいい」と寸法を測っていた。1時半、あとは伊藤洋子にまかせて退出
●なお、いまOurPlanet-TV(アワプラネットTV)のメディアセンターに置いてある放送関連の本は、芳子さんが故・青木貞伸の蔵書を寄贈したものです(アワプラネットTVでは、誰でも無料で閲覧できるようにしてくれている)。これは放送批評懇談会の久野明、小林英美、岩本太郎、兼高聖雄、坂本が、鎌倉の青木邸に通って梱包したり、一時兼高研究室で保管したり、アワプラに持っていくときみんなで重曹でごしごしこすったりした(ヤニ取りね)。私が青木貞伸の誘いで放送批評懇談会に入らなければ、まあGALACもなかったし、「地上デジタル放送、予定通りには無理でしょ」なんて(始まる前から)いうジャーナリストも日本にはいなかったでしょう。しかし、「青木貞伸は戦友だった」なんていうジジイほど、本人が亡くなったときに何もしない。蔵書の心配もしなければ、未亡人の心配もしない。まあ、組織にいたサラリーマンや学者なんかは、たいていそっちが多いですね
●14時半〜20時、新潮文庫「日本の戦争力」初校チェック作業の続き@新潮社会議室。なにしろデータ更新をする以外に、情勢変化にどう対応するかで、あれこれと詳細に議論しつつチェック、校正。3月26日刊行予定。28日には全国に配本される見込み。アスコム刊の単行本は9万部ほど売れました。まだ読んでいらっしゃらない方、ぜひお読みくださいますよう。ご期待ください

01-24
●おばさんが21日に亡くなり、13時〜葬儀@田無・総持寺。多磨葬祭場でダビ。戻って精進落とし

01-23
●6時に起きGALAC原稿。6p分を10時半に入稿。緊急特集のタイトルは「プロダクション非常事態!」、坂本が書いたのは「コストカットと派遣化が進む現場」。丹羽美之編集長、担当編集・久野明はじめGALAC編集部、ごめん! ここだけの話ですが、校了日の朝に巻頭6pも入稿しちゃいまして。日大授業へ(今年度の最終回)。マスコミIIは、ルポルタージュ提出日だが完成した者が2人しかいない。仕方ないので伏原助手に成績の締め切りを聞き、それに間に合う1月31日(土)17時〜@西早稲田「かわうち」にてルポ提出+飲み会を設定。放送特殊研究Vは、1年間二十世紀のドキュメンタリー映像を見てのまとめの講義。オバマについて話す。3時半帰宅。2時間半ほど寝る
●夜7〜12時、新潮文庫版「日本の戦争力」初校ゲラのチェック作業@新潮社会議室。担当編集の青木大輔と

01-22
●GALAC原稿書き(テレビ制作プロダクションが死んでいく!6p)
●19時半〜東京駅前・丸善本店にて「佐藤優・田原総一朗『第三次世界大戦』発刊記念トークショー」。18時半に行き、佐藤優、奥さん、田原、娘さん、赤池洋二(トークショー後テレビ朝日『サンデープロジェクト』25日放映分を収録)、二木啓孝(イベント全体をBSイレブンで放映)、アスコム高橋克佳、柿内尚文、谷口暢人、小林英史ほかと打ち合わせや雑談。トークショーは21時終了。佐藤優は「オバマ演説を理解するためには、まずこの『第三次世界大戦』をお読みなさい」と。サンプロ収録はパスして帰宅
●未明4時までGALAC原稿

01-21
●GALAC原稿書き(澤田隆治インタビュー2p)

01-20
●野村克也・田原総一朗対談『再生力』脱稿。3月中にイースト・プレスから刊行予定。コーディネート元木昌彦、構成坂本

01-19
●野村克也本の原稿書き

01-18
●野村克也本の原稿書き

01-17
●野村克也本の原稿書き

01-16
●日大授業は休み。野村克也本、前半を入稿。引き続き、原稿書き

01-15
●朝10時すぎ京都発の新幹線に変更(グリーンしか取れない)。JR大津駅のみどりの窓口で、私のすぐ前にいたのが車椅子の女性。切符の受け渡しがうまくいかず(カウンターが高すぎ、車椅子からは手がとどかず)、落としたから私が拾って渡した。さらに、方向転換してみどりの窓口コーナーを出ようとするが、列を整理する仕切りロープの支柱の台座に車いすが乗り上げたりして、うまくいかない。私は手伝いながら、カウンターの中からボケっと見ている大津駅JR西日本職員ども(4人いたが、改札口を見ている1人と私の切符を打ち出している1人を除き、2人はヒマ)を「こら、さっさとこっちに出てこい! 何ボケっと見てんだ!」と怒鳴りつけた。車椅子の女性はなんとか出ていったが、職員は何をもさもさしているのか結局出てこなかったから、「駅長でも何でもいいから、責任者を呼びなさい」といい、出てきた者に歩きながら(電車が迫っているので)注意。「車椅子の人が、みどりの窓口コーナーに入ってきた時点で、1人出て補助するのが常識だろう」「ご迷惑をおかけしてすみません」「俺に謝ったって何の意味もない。若い連中にしっかり言い聞かせてくださいよ」と
●車中PCで原稿書き。東京駅で昼食。13時半、竹橋の如水会館。「田原総一朗ノンフィクション賞」創設の記者会見。控え室にて魚住昭、佐藤優、宮崎学(以上賞の発起人)、田原総一朗、二木啓孝(会見の司会)、それになんと「にんげん出版」社長の小林健治らと懇談。小林健治は、GALAC1997年10月号で「特集 オープン・ザ・差別」の座談会「意識される“差別”、無意識の“差別”」に解放出版の多井みゆきと出てもらって以来(座談会は、ほかに田原総一朗と上滝徹也が出て、坂本が司会。上滝は終わってから「ボク、あのお姉さん、恐い」と言った)。いま、出版社社長の傍らフォーラム神保町の管理人(だか大家だか)みたいなことをになっているそう。事務局からは岡部朱美、アスコム(賞の提出先としてお手伝い)からは高橋克佳、小林英史も
●何かというと、魚住昭、佐藤優、宮崎学が、ノンフィクションの危機的状況に対して、巨大出版社や放送局などを挑発するために賞を設け、最初は遠慮していた田原を説得して、現存する人物の名前を冠する賞とした、と。私のところには正月明けてから、その映像部門の審査を手伝ってほしいとメールがあった。ついては15日に会見をやるというから、電車を早めて出席することに。記者会見でも一言、話しました
●如水会館の喫茶で「田原さん、このビルの2階の宴会場、覚えてません?」田原「ん?(しばらく考えて)ああ、結婚式やったね」と。父が陸軍士官学校から戦後、東京商科大学(一橋大学の前身)に行ったので、私の結婚式は1987年10月に如水会館でやり(東京商大と一橋の同窓会が「如水会」)、田原も娘と来てくれた。その結婚式に3か月だった息子も出たんだけど、これが今年21歳
●帰宅後、原稿

01-14
●琵琶湖塾。15時すぎ東京発の新幹線にて京都へ。ゲスト講師の臼井律郎も同じ列車にて、ちょっと打ち合わせ(PCで今日のスライドを見せてくれたが、ちょっと高尚すぎ難しい話も入っているので、「冒頭は、最前線の病院で外科手術1日20件とか、地元ボスの手術中に心肺停止になっちゃってイギリス人看護婦が『お前たちは部屋から出るな』といって親族を説得し事なきを得た(医療過誤と誤解されたら、告訴はされないものの、いきなりカラシニコフの世界)とか、わかりやすい話がいいんじゃないか」と。新横浜すぎたあたりからPCにて野村克也本の作業。臼井はちょっと離れた席に移って読書。何か洋書を読んでいた。途中、家人の作ったおにぎり弁当で遅い昼食(臼井の分も渡したら、翌朝車中で食うと。さすがは国境なき医師団。おにぎり2個もムダにしない)
●19時〜琵琶湖塾開講。塾長・田原総一朗は欠席で、代わりに副塾長・坂本が新年の挨拶。いよいよあと2回、頑張って学んでいきましょうと。続いて「私が日本でもっとも尊敬する外科医だ」と臼井律郎を紹介。スライドを使った臼井の講演を50分ほど。引き続き臼井・坂本・会場で8時30分すぎまでディスカッション。さらに、車座集会を21時45分まで。そこからタクシーで移動し、飲み会(通称「裏塾」)。臼井律郎も付き合う。片岡大輔が送ってくれたリストによると、裏塾参加者は臼井、坂本のほか、植木政輝、足利恵李那、田近映子、井内省吾、三好孝夫(以上塾生)、澤田宗吾、津田貞次、神田輝代、駒井久子、駒井千代、岡田博史、小松大治、片岡大輔(以上運営委員)
●臼井律郎が語ったのは、すべてが自らの実践を踏まえたリアルな話。しかも、「生と死」という極めて深刻なテーマを含む。たとえばある夜、乗っていたトラックがゲリラに襲われた子どもたちの一団が、病院に運び込まれる。外科医は臼井一人。重篤な患者から順に手術して、明け方までかかる。スライドを見せて「この子は弾が8発入っていた」「この子は……」と。秋葉原殺傷事件の無責任でマヌケな作業とは比べものにならないトリアージ(救うべき重篤な患者の選別)を、アフリカやアジアでたった1人で瞬時にやり、さらに全患者の執刀を1人でやる! これには、会場も息を飲んで感動。さらに、アジアやアフリカの戦災・病気・貧困といったギリギリの状況下での悪戦苦闘を伝え、先進国の私たちの生き方や役割についても深く考えさせた。片岡大輔によると「講義及び車座の討議に関しても、若い者中心に今年1番の声が周りから聞こえています」と。そうでしょう。私も、過去の琵琶湖塾でいちばんよい話だったのではないかと思っています
●15日午前1時、大津プリンスホテル着。臼井は明日は早い、たぶん食事を取らずに出るというので、ホテルの部屋の前で別れた

01-13
●野村克也本、原稿書き

01-12
●野村克也本、原稿書き
●娘が成人式にて、祖母の着物を着る。なかなか見事。家人も四半世紀前に着たそう。ボーイフレンドも来る

01-11
●GALAC3月号の制作会社取材。野村克也本、原稿書き

01-10
●野村克也本(田原総一朗との対談)、原稿書き。GALAC3月号の制作会社取材

01-09
佐藤優・田原総一朗対談「第三次世界大戦」の紹介ページをupしました。ご覧ください
●2009年最初の日大授業。午前中マスコミII、午後放送特殊研究V。あと原稿書き
●夜、へちま新年会@神楽坂「もー吉」。出席者は、斉藤敬之(なんとかいった外資系不動産)、李家孝昭(三菱商事)、曽根宏(CEL英語ソリューションズ最高経営責任者、ピダーセン・カマートM&Aコンサルティング日本代表)、臼井律郎(外科医、国境なき医師団JAPAN前会長)、野入英世(内科医、東大病院)、松本久典(富士通ゼネラル)、藤森隆(JFEホールディングス)、林田謙一郎(弁護士、林田総合法律事務所)、坂本衛。久典(きゅうてん、と中学のときから呼んでいた)が12月に結婚した由。お相手は中央官庁のキャリアとの噂。野入と藤森の3人で、2軒目のバーにて軽く一杯
●以下、へちま案内メール抜粋
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へちま各位
2009年へちま新年会のおしらせ(Bccメールにて送信)
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 サブプライムローン崩壊に端を発する世界金融危機、リーマンショック、ビッグ3破綻の危機、世界大不況への突入、さらには世界大恐慌への恐怖……。国内を見渡せば、非正規社員の増加、年収200万労働者の1000万人突破、派遣の首切り開始、本格的な貧困社会の到来……。さらに、世襲政治家らによる朝三暮四のドングリ政治、それをロクに批判もせず、権力にもたれかかるマスメディアの絶望的な状況……。この国を覆う閉塞感に、心痛める今日このごろですが、どっこい各位には、お元気にへちまへちまされていることと思います。
 さて、へちま事務局では、この閉塞状況を打破し、明るく元気な社会を取り戻すべく(嘘)、下記のように新年会を企画しました。今回のスピーカーは、著書『品格ある日本人英語』(ビジネス社から3月刊行予定)を書き上げた曽根宏が登場します。ちなみに、この本の企画プロデュースは坂本ね。お忙しいことと存じますが、みなさま奮ってご参加ください。
               記
■日時 2009年1月9日(金)午後6時30分〜
■場所 飯田橋「もー吉」2階隠し部屋 電話03-5261-2128
■会費 6000円(+α)メド
■地図 http://www.aa.alpha-net.ne.jp/mamos/kagura/kgrzkmap.html
■店情報 http://www.aa.alpha-net.ne.jp/mamos/kagura.html#moukichi
■スピーカー 曽根 宏
■演題 「品格ある日本人英語とは何か?」

01-08
●おかげさまで、佐藤優・田原総一朗対談『第三次世界大戦』(新・帝国主義編世界恐慌編の2分冊。税抜き各1700円。アスコム刊)が、たいへんよく売れています。誠にありがとうございます。今日、増刷5000部×2が決まり、初版1万3000部×2と合わせて3万6000部までいきました。アスコムには書店からの注文が殺到している由。構成・執筆は私が担当しましたが、対談もおもしろかったし、書いていても非常におもしろかった。かなりかみくだき、必要なことを補って、読みやすい本にしたつもりです。読んで損はなく、自分の世界や社会に対する立ち位置というか接し方を、あれこれと考えさせられる本に仕上がったと思います。まだお読みでない方は、ぜひどうぞ。一部にまだ置いていない書店もあるようですが、店頭でご注文をお願いします。佐藤優の本は、けっこう難しいというか、やや衒学的な内容を含んでいることがありますが、「佐藤優入門書」としても、イケるはずです
●準備が整い次第、当サイトにも『第三次世界大戦』紹介ページをupします。しばらくお待ちください
●原稿書き。野村克也・田原総一朗対談本が佳境。キャンプ前に先方に渡し、3月中にはイースト・プレスから刊行の予定。田原の『週刊朝日』連載をまとめたギロン堂本は、全作業を終えて手離れ済み。これも3月中には朝日新聞出版から刊行の予定。こちらは総選挙前に書店に並ばないと具合が悪い

01-07
●原稿書き

01-06
●原稿書き

01-05
●原稿書き
●本日発売の『週刊ポスト』で佐藤優と田原総一朗が対談「『オバマとドストエフスキー』で(新)帝国主義の世界が読める!」。これはアスコム刊『第三次世界大戦』の、いってみればさわり対談です。同誌を見て、もっと深い話を読みたいと思った方は本屋へ。世界がどうなっているか、どこへ向かっているか、政治(戦争と宗教)と経済(カネと欲望)の二つの観点から徹底的に説き明かす本です。ボーナスなしで頑張っております再生途上のアスコム支援のためにも、ぜひお買い求めくださいますよう、よろしくお願い申し上げます
●ご要望に応えて放送批評懇談会事務局が始めたGALAC2002年12月二宮和也表紙号の表紙・記事「別刷り」サービスは、千数百件の申し込みがあり1800セットを印刷したそうです。1月10日から順次発送するが、メール便という安い便を使うので、届くまでに2〜3日以上かかる見込み

01-04
●原稿書き

01-03
●朝、帰宅。本と映像でぐだぐだ

01-02
●生田の家人実家で一泊

01-01
●あけましておめでとうございます。旧年中はたいへん御世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます
●朝、奥沢の実家へ。劉霆一家も来る。家人と娘は滝沢革命@帝国劇場へ。実家にて一泊。最近WOWOWでやっている古い日本映画をDVDにして何本か持っていき、母と見る。マキノ正博・阪東妻三郎の「決闘高田の馬場」(1937年)に、「おもしろい。ムダがないね。これを見ると、いかにいまの映像が説明しすぎて冗長か、よくわかる」と母。まったく同感。マキノの「次郎長三国志」(1952〜54年、東宝シリーズ)もものすごく、全巻DVDに録ったが、とくに第8作「海道一の暴れん坊」は森の石松の森繁久弥が一世一代の名演を果たした大傑作。どちらにも志村喬が出ていて(講釈師楽々亭貞山と身受山鎌太郎)、実にイイ。日大放送学科の子どもたちも、こういうものを見ておくとよいと思うのだけれども
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2003-05-25
●リニューアル版運用開始。リニューアル終了まで2〜3か月かかる見込み。旧版は残します
2002-04-11
●ホームページ試験運用開始。キリがないので、未校正ありのまま見切り発車しました。あしからず
●この欄、文中敬称略ってことでよろしく願います