メディアとつきあうツール  更新:2006-08-05
すべてを疑え!! MAMO's Site(テレビ放送や地上デジタル・BSデジタル・CSデジタルなど)/サイトのタイトル
<ジャーナリスト坂本 衛のサイト>

日録メモ風の更新情報(坂本衛)
2006年1月〜3月

2006年1月〜3月の更新情報

03-09
●1時、アスコム増澤健太郎、××××(ごめん。名前のメモが出てこん。メールちょうだい)と広尾交差点で待ち合わせ。旧・広尾食堂(末広食堂って名前だった?)あたりの蕎麦屋で昼食後、都立中央図書館へ。資料調査とコピー。コソコソ話していると、若い女性が近づいてきて、いきなり「ナントカコーナーへ行くことをオススメします」とメモを寄こす。それ以外何もいわないので、最初は言語障害のある人(口が利けない人)かと思った。何でも、この図書館では一言も発してはダメらしく、友だち同士で来て「ちょっと休憩に出よう」などというときも、メモでやりとりする習慣らしい。そうならそうと入り口に掲示しておくべきですが。ここは麻布学園からいちばん近い公立図書館で、30年前から通っている(よく昼飯を食べに来た)が、昔はそんな習慣はなかった。いまは麻布の連中、当然出入り禁止でしょう。増澤によると近ごろ流行りの「図書館原理主義」というヤツらしい。さっそく1階のグループ学習室だったか、そんな阿呆な名前の部屋に移動。別に学習なんてしないんですが、夕方まで作業

03-08
●家賃更新に不動産屋へ。あとは仕事
恵庭・島松郵便局 入学通知書コピー? 51人分 郵政公社が調査へ(北海道新聞) 記事には「日本郵政公社は、郵便法違反の疑いがあると、調査」とある。私は郵便法違反どころか、憲法違反だと思います(日本国憲法第21条 1 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。 2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。)。通常、「通信の秘密」(信書の秘密)は「発信者が秘密にする意思を有する信書について、その秘密を侵されないこと」と解釈され、明治憲法第26条(日本臣民ハ法律ニ定メタル場合ヲ除ク外信書ノ祕密ヲ侵サルゝコトナシ)でも日本国憲法第21条でも日本国民に保障している。では、裏を誰でも読めるハガキは信書か? 信書であるならば、島松郵便局は憲法違反。信書でないならば、クロネコヤマトや佐川急便はハガキを配達してよい。どっちにしろ日本郵政公社のいっていることは話にならない。で、新聞記者はここまで調べて書け!(調べるのに10分もかからない)

03-07
●パソコンがいまいち不調で調整あれこれ。あと、先日本体だけ買ったPCのモニタをDELL2405FPWHAS(87550円)に。サムソン製の24インチで解像度1920×1200と一応はハイビジョン対応(見ないけど)。ただ、映像が全画面白のような場合にぶっ飛ぶ(画像が乱れしばらく黒くなったりする)そう。まとめサイトはこちら。この手のことでは2ちゃんは、メーカーのヘタなサポートより断然詳しい
●昨日、放懇のブレーカーが落ちた件、念のため社団法人東京電気管理技術者協会に聞いてみました。すると「ケータイでブレーカーが落ちた件は、自分は初耳。もっとも、違法な大出力の無線を出すトラックが前の道を通過したらブレーカーが落ちたという例はある。違法無線で電気ストーブのスイッチが入ったケースもある。テレビのそばにケータイを置くと受信の瞬間にテレビ画面が乱れるし、医療機器に影響することも知られている(よって飛行機や病院ではケータイ禁止)。だから、ケータイ電波が出てテレビの電圧を一瞬変化させブレーカーが落ちた可能性は、否定できない。ただし、軽い漏電などがある可能性も」だそう。危ない世の中だこと

03-06
●原稿書き。午前中の雑用がなかなか片付かず、4時すぎ放懇事務所にちょっと顔出しして必要書類をもらい、四谷税務署。そばの業務用食材店(四谷三丁目交差点の1本四谷駅より、新宿通りから靖国通り[防衛庁前]に下る道を入ってすぐ右側にある)で買い物。新宿伊勢丹地下ル・コントでケーキ(スワンシュー、マウスシュー、チョコエクレア、モカエクレア)をお土産にして放懇へ。お茶する
●何かというと、家から持っていったDVDが松下プラズマ42型でどう映るのか、確認したかったので。DVDはBSアナログを録画した横長映画(2001年宇宙の旅)で4:3画面に上下黒みあり。これをどこまで大きく表示できるか、画質はどうかチェック。例によって放懇では誰もまともにマニュアルを読んでおらず、久野さんと一緒にあーだこーだとやった結果、画面設定でジャストだかズームだか(何だか忘れた)にして、画面サイズを少し小さくし(標準15を14に)、垂直方向移動で画面を上ギリギリまで動かすと、元画像の下黒み部分に出る字幕もうまく表示できるようになる。4:3で録った横長映画の縦横比はまちまちだから、DVDごとに設定し直さなければならない。邦画など字幕なし映画は、垂直移動が不要なので簡単
●画質は思ったよりきれい。長い映画だからDVDは標準モードで2枚に分けてあり、昔買ったLDよりほんの少し画質が悪いと思う(パッと見では区別はつかない)が、40インチに引き伸ばしても、全員がまったく問題ないという意見。CS録画版を持っていくのを忘れたが、たぶん気持ち画質が落ちる程度でしょう。また、古い白黒映画や一応録っとくかという映画で2時間を超えるものはLPモードだから、これも画質がかなり落ちる。それでもLDを買った値段は9800円とか7800円(子どもが小さかったときディズニー長編映画をほとんど全部買ったが、この値段だった)。DVDは視聴料や受信料は別にして1枚60円台。これは、たいしたもんです
●温度がすごいでしょとみんながいうから、本体上に手を伸ばして確かめようとしたら、さわってないのにバチッと放電(「ぎゃっ!」)。短時間なのでそう熱くなかったが、2〜3時間つけていると熱い風がもわもわと来るそう。あと、見ているとき放懇事務所のブレーカーが(分岐している一部だけ)落ちた。ケータイをオンにした瞬間だったので「ぎゃっ!」。番組録画などがブッ飛ぶことがあるので慌てたが、大丈夫でした
●問題はDVDが日に2枚くらいのペースで増殖中であること。うちにあるLDの数はせいぜい60〜70枚だと思いますが、買うのにたぶん50万円くらいかかった。ところが同じ50万円で空DVDを買うと、7700枚も買えてしまう。その10分の1以上はすでにあって、実にヤバい。昔フィルムセンターなんかに通って見た映画が全部手元にあるのはすばらしく感動的ですが、その感動が家族にまるで理解されていないトホホな状況
●ところで、ネットで映画配信がどうたらこうたらといってるみなさん、映画1本300円も絶対に取れませんよ。BSやCSでさんざん放送中で、放送専門誌の編集部全員(うち一人は有名映画監督の奥さんで、二人は映画学校卒。ようするに映像のプロ)が40インチ大画面の鑑賞に十分耐えると太鼓判を押す映画が、DVDに録画したとしても1本200円ちょっとで済むのだから(視聴料月額3000円で2時間映画を20本録画したとして1本あたり220円。録画不要なら150円)。パソコンのチンケな画面で見るなら、1本30円とか50円とかいう金額を取れれば御の字。うちの子どもがCSやBSでやってる映画をネットで見て1本200円払ったとしたら、私は「バカか? お前は」といいます。ビデオレンタル屋さんも同じことです。さらにいえば、成瀬巳喜男の名作や制作費数十億円・制作日数1年のハリウッド映画が150円だの200円だのという価格なのですよ。地方局の若いディレクター1人が半年で撮ったドキュメンタリーを1本150〜200円で売るのが、いかに大変か。特定のテーマに強い関心を持つ少数の人びとはある程度カネを出すでしょうが、その視聴者を1000人5000人1万人と増やし商売にしていくのは、絶望的なほど困難です。「ネットで地方から情報発信」などとキャッチフレーズを口にする人は、よく考えてからものをいったほうがよいと私は思っています

03-05
●田中康夫からの再度のメールによると、百条委については次の掲示板(元「信濃毎日」記者の発言)がオススメらしい。百条委―偽証告発の見送り阻止に向けて○
●還付申告の残りの作業。丸1日かかってまだ終わらんです

03-04
●当欄3日の記事につき、田中康夫から次のようなメール。勝手に一部伏せ字にして転載。タダにてネタご提供深謝!◆昨日は伺えず、申し訳ない。日記を拝見。民度を象徴する「支那之迷煮痴」(信濃毎日)と争う嫌疑塊(県議会)での迷走は、http://eritokyo.jp/independent/aoyama-column1.htmを御覧下さい。北山議員の反対討論は秀逸です。賛成討論の××某は、××傘下の民主党員。猛省を「もうしょう」と朗読した××某は、自民党員。来週売り「週刊SPA!」の「東京ペログリ日記リターンズ」では、本人確認情報保護審議会が登場します。◆メールここまで
●原稿書き

03-03
●6時30分〜9時すぎ、「朝まで生テレビ!20周年感謝の夕べ」+「日下雄一を偲ぶ会」@全日空ホテル地下プロミネンス。限りなく黒に近い紺色のネクタイで出かける。受付あたりにテレビ朝日広報部長・鮫島慎司。会場では冒頭、中央舞台上の巨大スクリーンで20年を振り返るビデオを放映。舞台そで右手に花で飾られた日下雄一のデスク(スタッフルームからそのまま持ってきた)と遺影。左手に司会・渡辺宣嗣と進行・吉成英夫(朝生チーフディレクター)。舞台の反対側には朝生全回の記録パネルが何枚か。まず田原のところに行き挨拶する。テレ朝社長・君和田正夫の主催者挨拶に続いて、のべ出演者3374人(毎回15人弱)中、最多出演95回の舛添要一(参議院議員)が乾杯の挨拶。「この番組に出て人生が狂った。20年前は東大助教授で、大蔵官僚と結婚したが、月末の金曜日に家にいなかったのがまずかったのか離婚。西部邁《すすむ》という悪い先輩に焚きつけられ、大学をクビというか辞職。テレビに出てよくしゃべるヤツということで5年前に選挙に。狂ったら狂ったで、もう失うものも何もない」うんぬん。しばらく歓談の後、西部、姜尚中、小沢遼子が登壇して祝辞。西部は「妻をめとらば才長けて、みめ麗しく情けあり」(与謝野鉄幹)と歌う
●こんな方々と話す。辻元清美(「(オフレコ!インタビューで)自衛隊、専守防衛なら認めるっていってたじゃない」「あれ、違うねん。変わってないねん」「ん? だって社民党は……」「ううん、マスコミが違うこと書いてんねん。イラク派遣はダメ。でも専守防衛は認めるの」「ええっ? そうなの!?」。これにはビックリ。会場にいた福島瑞穂に確かめようと思って忘れた)。蓮実一隆・報道ステーションP。柴山哲也・元朝日新聞(「京都のシンポジウムが身体に障ったのかと、ずっと気がかりだった」「確かにあの直後に一時声が出なくなった。でも、日下さんは行きたかった。覚悟して行ったと思いますよ。それは仕方がない」)。飯倉塾(日下雄一の私塾。昨年、私も講師として話した。当欄10-19参照)の面々(「これだけの人が集まっているんだ。すごい人だとわかっただろう。その一方であなた方の面倒まで見ていたんだから、日下雄一は偉い。マスコミに行く人も多いんだろ。彼の遺志を立派に引き継いで頑張って」といい、田原に引き合わせる)。広瀬道貞・テレ朝会長(「民放連会長就任おめでとうございます。前の人がミソつけたところへ、竹中構想で大混乱。このままじゃまずい。がんがんやってください」「僕なんか非力な会長だよ」「いやいや、何をおっしゃる。放懇もGALACも、批判はしても最後はテレビの味方。後押ししますから」。放送の雑誌の現状について聞かれて少々説明)。橋本佳子・ドキュメンタリージャパン(「ホームページで知った。麻布でサッカーやってたなら、息子の先輩。麻布中のサッカー部は都大会で優勝したんですよ」「そりゃすごい。昔はもっと弱かったはず。私はサッカー同好会で、私の4〜5年前の代までは部より同好会のほうが強かった。ま、ヘンな先輩が多い学校でね。総裁候補とか」。ちなみに谷垣禎一、福田康夫、与謝野馨、平沼赳夫は麻布OB。中川昭一はサッカー部だったはず)。小川和久(「『日本の戦争力』で触れなかった中国、やる必要があるね」「やりましょう。中国・朝鮮半島・台湾で1冊でいいんじゃないかな」。最新の北朝鮮情報も聞く。東アジアは、これから本当に大変になると思います)。長野智子(「GALAC表紙出てくださいよ」「私はいつでも、ずーっと待ってますって」「では、GALAC関係者がもう来ると思うんで、打ち合わせを」。その後、全然来ないので「6月発売号で岡田准一くんをやるんだけど、その次か次あたりでどうです」「岡田くん!? それはこの世に存在する男性の中で、私がもっとも素敵だと思ってる人」「じゃ、表紙撮影に来ます?」「それより二人で表紙ってないの?」「うっ、それは……」)。放送作家の久利一(「日下さんから、番組の最大の功労者の一人と聞いていました」とご挨拶)。平山誠・チームニッポン編集長(「田中知事は?」「今日は議会」「百条委員会の偽証って、ありゃ何?」。知事側に何か次の手があるらしいです)。岩崎貞明・放送レポート編集長(「竹中構想=通信・放送の融合、レポートしないの?」「無視したほうがいいって説もある」「大騒ぎせずテキトーなとこで軟着陸ね。確かにそれはあるな」「日経BPサイトの広告の話、あれは確かに民放にとって深刻すぎる話」「プロダクツ・プレイスメントなんていってるが、広告は視聴者に広告とわかるように伝えるという従来のルールに完全に反するからね。広告の総量規制も形骸化している。行政指導違反なわけだ」「そうそう」「じゃ、企画書書くわ」)。服部孝章・立教大(「どうです? 4月から有力助教授が加わって」「いや、それは助かるんだけど、でも大変だよ。なんやかんや」。逢坂巌(日下雄一の朝生・メディア関連著作をまとめようとしているので、あれこれ話す)。石井清司(銀座のバー[大蔵かな?]に青木貞伸があんたを連れてきて会って……に始まり、昔の話あれこれ)。今村庸一・駿河台大(「大学は忙しい? 山にこもりっきり?」「忙しい。都会にも降りてくるけどさ」)。高橋克佳、谷口暢人、増澤健太郎ほか
●7時45分くらいから、「日下雄一を偲ぶ会」に移行。全員で黙祷。渡辺宣嗣はときに涙で声をつまらせながら進行。バイオリニスト磯絵里子が鎮魂の曲を奏でる(日下の大学時代の友人の娘さんとのこと)。偲ぶ会の発起人が登壇し、代表して鳥越俊太郎が挨拶。「今日は黒いネクタイで来た。このマフラーは、娘が日下さんの還暦祝いにと用意していたもの。それを贈ろうとした矢先、59年と363日で逝ってしまった。いまだに彼の死を受け入れられない」と。奥さんも、日下雄一が11月頃に書いたという手紙を読んで挨拶。田原「日下さんには本当にお世話になった。ありがとう。彼には大変な苦労・ストレスをかけた。申し訳ない気持ちでいっぱいです」。日下の後を継ぐプロデューサー品川作は「日下さんは『朝生で取り上げなければならないテーマはまだまだある。これは日本になくてはならない番組なんだ。俺は定年退職しても3年は手伝うから頑張れ』といっていた。その日下さんが命を削って作った番組を、自分は必ず守ります」と力強く挨拶。田原から「出演交渉は日下さんとこの人が全部やった」と紹介された吉成ディレクターも挨拶
●最後に田原、渡辺、長野が登壇し、渡辺「朝生ではオープニングに『朝まで、参ります!!』という。田原さん、『死ぬまで』でどうでしょう」田原「いいですよ」ということで、「朝まで生テレビ。死ぬまで、参ります!!」にオープニングテーマがかかってフィナーレ。帰りがてら、吉成Dと「おたがい大変ですねえ。オッサンのお守りが。ま、乗りかかった舟なんでしょうがない。死に水を取るまでやりますか」と話す。渡辺宜嗣には「ホント、死ぬときの司会お願いしますよ!!」。1987年に始まった「朝まで生テレビ!」はこれまでに227回、放映時間合計は888時間。末広がりの八が三つのめでたい席に日下雄一がいないのは本当に残念です。年末あたりにアスコムから出たであろう日下の著書を、私は手伝うつもりでいましたので。誰かと飲みに行く気分だったが、アスコムは全員会社に戻るというし、放懇の連中も見当たらず、10時帰宅
●まだの方は、当サイト日下雄一(テレビ朝日プロデューサー) 「討論」で時代とリンクし続ける!!をご一読いただければ幸いです

03-02
●よい天気。比叡山のあたり、もやっているところに虹。朝9時前、レストランで田原(「朝はパンなんだ。自分で目玉焼きをつくってトーストを焼く。だからホテルでもパン」だそう)と三人で食事。田原とはこれ以後、別行動。大津駅で若鮎の佃煮なんかを買い、11時前に京都駅。荷物をコインロッカーに入れ、家人と徒歩で次のようなルートで散策(深井鉄平が「高台寺のあたりがきれいになって、お土産を買う店もいっぱい並んでいるからオススメ」というのに従う。3月11〜21日の夜、「東山花灯路《はなとうろ》」として灯籠を並べ、お祭りがあるそう)
●京都駅→東本願寺前(烏丸通り)→文子《あやこ》天満宮(来年、受験生が二人となったため、学業成就のお守り二つ)→五条大橋→五条坂→茶碗坂→清水寺(清水の舞台、音羽の滝)→清水坂→産寧《さんねん》坂(=三年坂。坂下の谷口松韻堂で、ぐいのみを二つ買う。ここの店主によると「清水焼は粗い土の柔らかい焼き物。最初はザラついているが、茶や酒を飲んで使えば使うほど、ザラつきがなくなる。そのためには、決して洗剤で洗ってはいけません。水洗いだけにしていただきたい。極端な話、洗わないでほしいくらい。白っぽい器で茶渋が気になるときは、アクリルの毛糸で擦る(水洗い)といい」そうで、手編みの洗い布をくれる。おまけに、家人が同じような大きさのものを「これが××円で、こっちは△△円だね」と比べていると、「どれでもお好きなのをどうぞ。安いほうの値段にしておきますから」と。昔、高校のときここらでコバルトブルーの器(こんな色)を買ったことがあって、実家でミルク入れにしているが、これは松韻窯製なのだそう。鈞窯の青は値段も手頃)→二年坂(出口付近にある手延べそば・甘味の「いちせん」で昼食。中高限定の修学旅行セットもあってイイ。天ぷらそばとあんかけきつねそば。ここの唐辛子オイルがおいしいと家人がいうので一つ買う)→維新坂→坂本龍馬の墓入り口(墓でカネを取るはずないと思ったら、間抜けな遊園地ゲートみたいなものがあって300円入れろというので、やめた。花を3000円買って墓に供える気にはなっても、あんなもんに300円入れる気には到底なれん。下からはるかに龍馬を拝み偲んですませる)→高台寺(外から霊山観音を見る)→ねねの道(圓徳院前を通過。「和詩倶楽部」なる店で和紙を買う)→円山公園→龍馬・中岡慎太郎像→吉水の井戸→知恩院の大鐘→知恩院(御影堂で焼香。「泰平亭」で売っていたお経を書いた巾着袋か数珠袋にボイスレコーダーかなんか入れて持ち歩いたらおもしろいと思ったが、家人に却下される)→八坂神社→西楼門から出てバス停へ。ここから市バスで京都駅へ戻り、ちょっと買い物。17時前の新幹線で東京へ。久しぶりにゆっくりでき、おもしろかった。滋賀のみなさん、次年度もよろしくお願いします

03-01
●雨。12時半、野田秀樹・作、蜷川幸雄・演出「白夜の女騎士《ワルキューレ》」制作発表@Bunkamuraオーチャードホール。蜷川、野田、松本潤、鈴木杏、勝村政信、濱田マリらが出席。ジャニーズ白波瀬傑とGALAC表紙につき話す。「花よりもなほ」公開に合わせ岡田准一って方向で。蜷川は3部作の2・3も手がけるのかという質問に、「二宮(和也)も待っているしなあ」。どうでもいいけど、会見で質問した記者のみなさん、「一つめは……」「二つめは……」「三つめは……」と2分もかけて長々と質問するのはやめましょう。出席者は二つめ三つめについて「何でしたっけ、質問は」を連発し、時間のムダ。司会者(フジ女子アナ)も「質問は一人一つ。三つ質問がある人は、いちばん聞きたいこと一つにしぼって」と最初に断るべき。渋谷駅そばで軽く食事後、東京駅。新幹線ホームで田原総一朗と少し話すところへ家人も現れ、15時13分発で京都へ。今年度最終回の琵琶湖塾
●17時半すぎ京都着。JR在来線で二駅乗り大津、タクシーでピアザ淡海。控え室で本日のスペシャルゲスト、野洲《やす》高校サッカー部監督・山本佳司と会い、打ち合わせがてら雑談。7時、琵琶湖塾オープン
●第一部は山本監督との鼎談。冒頭に第84回全国高校選手権大会で日本一(1月9日)になったVTRを放映(よみうりテレビ「ズームインスーパー」ご提供。快く迅速な放映許可をいただき、ありがとうございました)。日本の高校サッカーのどこがダメか? 何をどう変える必要があるのか? なぜ総生徒数400人弱という滋賀でも最小規模の県立校が、日本一になれたのか? 指導方針は? セクシーサッカーとかエロいパスって何? などなど。簡単にいうと、野洲サッカーは、ロナウジーニョみたいな連中がヒールパスだの、ボールをちょんちょんとリフティングしたあとアウトステップでちょいと出すだのといったテクニックを駆使して相手の裏をかき翻弄《ほんろう》し、まわりも次の次まで先読みする速い動きでパスをもらいまくる、というような華麗でおもしろいスタイル。パスはインサイドキックだけという「高校生らしいサッカー」とは異質だが、「憧れのロナウジーニョをマネすれば、そうなる。それは自然なことだ」と山本はいう。日本の高校サッカーは「国立」(千駄ヶ谷)しか目指していないが、南米の15歳はユース世界一、あるいはユース大会で認められヨーロッパの有名クラブに入るというように、最初から「世界」を目指している。そうでなければおかしい、とも。刺激に満ち、とてもおもしろい話
●第二部は「生きる(琵琶湖塾テーマ)うえで大切なこと」を話し合う塾生討議。事前に塾生から「私は××を大切に生きる(生きたい)」というアンケート用紙を集め、それを集計。これはという人を進行役の私が指名し、議論を深めていく。田原は山村早苗の「ありのままでいたい」発言に、妙にしつこくからむ。終了後ピアザホテル6階に場所を移し、実行委員約60人・事務局スタッフとお疲れさまの立食パーティー。田原の挨拶後、私が乾杯。「とりあえず無事に初年度を終わることができました。これも塾生のみなさん、ボランティアとして支えてくれた実行委員、滋賀総研・県庁などスタッフのみなさんのご尽力のおかげ。ありがとう&お疲れさまでした」うんぬん。琵琶湖塾が輩出した最初の国会議員・上野賢一郎も顔見せ。琵琶湖塾塾長の田原が記念の色紙(「しなやかに、したたかに」と署名。なぜか副塾長の「すべてを疑え!!」と署名付き)を一人ひとりに手渡し。最後に記念撮影
●田原が帰ったあとの第三部は、山村早苗、後藤英夫、津田貞次、家人らとぷらぷら歩き、例によって通称「裏琵琶湖塾」の飲み会へ。参加者は柏勘市郎、今井林三、後藤英夫、津田貞次、山村早苗、谷田妙子、平柿芙紗子、上田紘嗣、辻屋薫、田山順平、品山宗裕、山崎弘、深井鉄平。深夜12時すぎ大津プリンスホテル

02-28
●永田町の永田ガセ議員、ダメだこりゃ。会見は大失敗。党員資格半年停止が相当の議員が党見解と異なることをいっているのに、止めも諫めもしない民主党ってのは、いったい何なのだ? 暴走議員一人すらコントロールできずに、どうやって国債30兆だの国の借金1000兆だの年金保険だのブッシュのアメリカだの東アジアだの巨大地震の危機だのをコントロールできると思うのか? 民主党は自滅への道の分岐点に立っていると自覚せよ。大政翼賛てのは、こういう具合に進んでいくのだなあと、しみじみ思う今日この頃【1日付記 誰がどう見ても、小泉や安倍のほうがマトモに見える。そう見えるでしょ? 好き嫌いは別にして。それに「私は××を愛している」と公衆の面前でいうのは、野田聖子も口走ったが、××に無視され捨てられるときの決まり文句。最低にクサく恥ずかしいセリフで、引かれ者の小唄のほうがはるかにマシ。そういう学習能力がないのも痛すぎ。自分で一度辞めるといったら辞めろ、辞めなければウソつきになる、それだけ】
●サッカー見ました。アウェイで、かろうじて引き分けに持ち込んだのは、善戦というか大ラッキー。中身は負け試合で、日本の実力はあの程度。本チャンが思いやられます。アジアレベルで通用する選手・作戦と、欧州・南米・アフリカを含む世界レベルで通用する選手・作戦は違うことが、よくわかる。とくに後半は三都主のサイドからメッタクソにやられ、守備が話にならない。三都主は線審に文句つけてるヒマがあるなら、ちゃんと守れ。宮本は前線に間抜けな浮き玉を出すな。久保は自分で打て、泣きそうな顔をするな(ミドルシュートはよかった。フォワードとしての潜在能力は日本サッカー史上最強と、自分を信じよ)。ところで、久野明の見解は?
●琵琶湖塾で人生年表を使うというので、植野朱美が作ってくれたものに加筆し送る。えらく時間がかかってしまった。ほか原稿、資料大量整理など。わっ、GALAC編集委に「通信と放送の融合で総務省大混乱、業界大困惑」の企画書出すのを忘れた!

02-27
DELLアウトレットでパソコンOptiPlex GX620を注文。スモールフォームファクタ、Pentium4プロセッサ521(1MB L2キャッシュ、2.8GHz、800MHz FSB)、WinXP Pro SP2、メモリ1GB(512MB×2)、HDD80GB、DVD-SuperMulti、マウスパッド、FDDあり、3年間部品保証&3年間翌日出張修理付きで送料・税込み8万ちょい。安い!
 訃報  新宿区立津久戸小学校・長戸峰雄教諭(図画工作専科)が25日夜、脳梗塞のため亡くなりました。通夜3月1日18〜19時、告別式3月2日11〜12時、ともに富岡斎場(「門前仲町」下車。東西線は駅から2分、大江戸線は同5分)。謹んでご冥福をお祈りします。子どもたちは「NEO」と呼ぶ優しい先生でした
●うっ、知らないうちに日本時間で朝、トリノ冬季五輪閉会式があり、終わってしまった。メダルは1個か。ま、金でよかったですねえ。荒川静香(テレ朝『グレートマザー物語』はイイ)、村主章枝、岡崎朋美、皆川賢太郎以外は、世界に手が届きそうとか引っかかりそうという感じがまるでなく、悲惨な結末。井の中の蛙みたいなのが多く、マスコミもそうとわかって囃し立てる。小泉チルドレンやホリエモンを囃し立てるのと、根っこは同じだと思います。それにしても国際映像のヘタクソなことには呆れました
●夕方、田原総一朗、アスコム高橋克佳、増澤健太郎、現・岡部朱美と打ち合わせ@ANA。最近ここのリンゴ酢に、はまっております。寝ていて見なかったが、田原や岡部によると日曜の「サンプロ」は、民主党代表の前原誠司・国対委員長の野田佳彦が登場、田原が前原に「メール問題で真偽を問いただすのか?」と何度も聞いたのに「報告を待つ」と繰り返すばかりだったそう。竹中平蔵も出たので、テレ朝には記者が100人以上詰めかけた。今日の新聞政治欄で野田談話として書いてあることは、すべて田原が聞いたこと(放送後テレ朝が用意した部屋で新聞記者が質問したが、新しい話は何も出ず)で、しかも新聞にはテレ朝で取材したとも、田原の質問に答えたとも書いていない。「おかしいじゃないか」と田原がいうから、坂本「うん、おかしい。だから、サンプロのホームページに、新聞記者たちが番組をモニタしている部屋をデジカメで撮影し、毎回載せることにしたら? 『今日は128人の記者さんがお見えでした。明日の新聞紙面よろしくお願いします』とか書きゃあいい。部屋の椅子に座りきれず、記者たちが床にアグラをかいてでノートパソコン打っている姿もね」。もう10年以上前から、月曜日の新聞政治面に書いてあることは記者たちがNHK、フジ、テレ朝と放送局をハシゴして聞いた話で、しかも新聞には「NHK番組で」「民放番組で」極端な場合は「都内で」としか書いてないのです。「GALAC」では何年も前に、佐々木毅(政治学者・前東大学長)、田原、岩見隆夫(毎日新聞)らを呼び、私が司会で座談会を開いて、この問題を詳しく論じています
●(田原)「それでいて、新聞はテレビに取材力がないとかいうんだ。人が聞いたことを丸写しにパクって、絶対おかしい」(坂本)「テレビへのコンプレックスの裏返しですよ」「テレビの政治報道は未熟だとか、よくいうよ」「テレビでやらせなんかが起こっても、未熟なメディアという。でも、やらせは複数の人間が制作にかかわるテレビより、一人で記事を書ける新聞のほうが、簡単に起こってしまうことは明らか。発覚していないやらせ・過剰演出・誤報の類は、新聞のほうが多いかも」「うん」「われわれが新聞にコメントするとき、記事は10行しかなくても1時間近く話しているわけですよね。で、掲載記事を見て、おお、こんなふうに要約するかねえと、驚かされることが少なくない。テレビもコメントはぶった切るけど、確かに口にしたという点でウソはない」うんぬん。そんなテレビの強みは、大衆にちゃんと伝わっている。現に新聞の政治欄を読む人は(新聞ごとに)100万や数十万という数、テレビを見る人の数はそれより1ケタ多い。だから、テレビはあまり新聞のことなど気にせず、さらに報道を強くすべきだというのが、私の考え。「強くて弱い」のがテレビ報道。強いのは伝播力、弱いのは取材力、論理力、批判力、持続力……
●原稿

02-26
●ガセメール問題でいくつか。◆民主議員は情報提供者を全面的に信頼し、メールの黒塗り部分を確認しなかった。これを「信頼関係」と思うこの議員は、人生経験の足りないガキ。情報提供者が議員を信頼していれば、黒塗り部分を議員だけに明かしても何ら不都合はないはず。だから、議員は情報提供者に「俺はお前を信用するから、お前も俺を信用しろ。だから黒塗りでない実物を見せろ。俺は誰にも口外しないし、国会質問時や公表時には黒塗りにするから」といわなければならない。相手がそれに応じて、はじめて相互の信頼関係が築かれる。情報提供者が「それはできない」と言い張るなら、議員を信頼していないかインチキかの二つに一つ。どちらにせよ、このネタは使えないとわかる◆そもそも3000万円の受け渡し指示をメールする、その金額を銀行振込にする(銀行に証拠が残る)のが不自然。そう思わないのは、政治家として非常識(そういうことをやる政治家になれといっているのではない。そういうことを常識としてきた政治家たちから政権を奪うつもりなら、彼らの常識を知らなければ話にならないといいたい)◆以下は一部週刊誌も書いていたが、検察がハッキリ否定した時点でヤバイと思わなければおかしい。検察は後から証拠が出てきたとき困るから、バレるウソはつかない。同じ検察情報は小泉純一郎のところにももたらされ、早い段階で首相は「ガセ」と断言した。そういうことがわからないのも、政治家として非常識
●警察本の企画書書き、資料整理、片付け

02-25
●長野県審議会のアンケートづくりほか、原稿

02-24
ほんの森:売れてます 日本の戦争力=小川和久・著、聞き手・坂本衛 毎日新聞20日付夕刊で紹介されました。ありがとうございます
あのマキノ雅弘監督最盛期の傑作『次郎長三国志』(1952-1954)全九本が、いま東京で見られる!(蓮實重彦) 単に自分が久しぶりに観たかっただけという極めて安直な理由により同シリーズを掛けた、蓮實の弟子筋にあたる映画小屋のオヤジのひとりごとはこちら。騙されたと思って、1度のぞいてみてください
●ガセ情報でなければ、永田寿康議員入院。入院って、昔の自民党汚職議員みたいな手を、よくもまあ使う気になるもんですねえ。ゴマカシでなく本当に病んだのなら、その程度の政治家は大災害や戦争のとき使い物にならない。いずれにせよ、お話にならないことだけは確か。◆民主党は次のようなことが問題。1)ガセネタを見抜けない政治家個人と党幹部の情報リテラシーのお粗末(こんな連中に、たとえば巨大災害や有事に対する危機管理体制の何が問題か、あるいは地上デジタル計画の何が問題か、わかると思いますか?)。2)ガセかも知れないが自民党叩きに使いたいなら週刊誌に書かせるといった手があるのに、それができないメディア戦略の欠如。3)さっさと謝らず、入院などという姑息な手段を取る党の時代錯誤(本人は辞めるといったのだから「待て」という党が悪い)。その際「永田氏は精神状態が不安定で進退を冷静に判断できない」(共同記事から)と、政治家としての資質が疑問視される発言を党としてしてしまう愚かさ。◆民主党がやるべきことは、今日中に緊急対策委をつくり、この週末を潰して上記の問題を洗い出し対策をまとめ(必ず専門家の知恵を借りるべし)、月曜日に緊急会見で謝罪と対応策を発表すること。これで前原辞めろとは誰も思っていない(こんな混乱・迷走で民主党がますますダメになっていくことを、誰も、自民党支持者でさえも望ましいとは思っていない)のだから、イ)本人の辞職(まだ若い。必ず次がある)、ロ)党としての(代表の)謝罪、ハ)党としての対応策の提示の3点セットでギリギリ乗り切れるはず。一刻も早くやれ。ところで西村眞悟はどうなったんだっけ?

02-23
幼稚園側が非を認め謝罪 滋賀の園児刺殺事件(共同速報) まだ、わかってませんね。容疑者の運転では心配という声があったようだが、容疑者に限らず保護者のクルマで送迎させるのは問題だということに、いまだに気づいていないらしい。教育委員会はなぜ「委員会」なのかすら、この人びとは気づいていないと思います(アメリカがくれたすばらしいプレゼントだが、日本人は使い方を知らない)。当欄02-21を、再度お読みください。長野県知事もこの件で、ホントに日本は貧しいねといっていた
●10時24分東京発の新幹線で長野へ。長野県庁市町村課の佐藤正行、駒村朋巳が迎えにきてくださり、そば処やぶで昼食。せいろ450円、同大盛り600円は安い。しかもうまい。歩いて県庁へ。例によって知事が話があるとかで、秘書広報チームの宍戸雅彦に案内され県庁名物「水族館風ガラス張り田中康夫観察ルーム」にちょっと寄る。1〜3時、長野県本人確認情報保護審議会(第2回)。次第は、1 開会、2 知事あいさつ、3 審議事項(1)住民基本台帳ネットワークに関する市町村調査の結果について(2)住民基本台帳カードの発行状況等について、4 閉会。会長・清水勉、委員・関聡司、御手洗大祐、片桐雅彦と私で、前回の住基ネット4自治体視察の評価・所感はじめさまざまな議論。勉強になります。私は、こんな感じの所感を述べる
●(書いたものから一部抜粋)【住基ネットの意義】住基ネットの意義や目的(何のためにやるのか)、政策的な位置づけ(自治体のさまざまな仕事の中で、どのような重要度や優先順位で考えられているか)、目標(いつまでに何をどうするか)などについては、担当者レベルでも、担当者が知る当該自治体のコンセンサスとしても、確たるものはほとんど何もないことがわかった。自治体レベルでは「住基ネットは、お上にやれといわれたからやる」ものと、もっぱら考えられている。住民の意識も低く、とくに意見や要望はない。議会も予算審議時に現状についての質問が出る程度で、意識は極めて低い。住基ネットは、従来の土木建設部門のそれに代わる情報通信部門の典型的な「箱モノ行政」という印象を強く受けた。その推進者である国・総務省の責任は極めて重大である。あと、3年目で年間ランニングコスト200万で住基カード発行実績ン枚(この部分は、審議会そのものが自治体の要望により非公開)ってことは、1枚ン百万円のカードですね、ものすごい貴重品ですねえ(笑)とか
●終了後、知事と委員で懇談。これまた県庁名物「喫煙小屋(©朝日新聞 )風ガス室」(県庁の建物の外、道を渡った場所にあり、日に何十人もジワジワと処理する。建物を県に無償提供したという群馬県伊勢崎市の(株)カガミは立派)で一服後、知事室でさらに地上デジタル放送について情報政策課清水英孝、同・井出英治と懇談。4時、長野朝日の珠子に電話してみるも誰もでんわ(夜電話あり、「月1くらいで長野に行くから遊ぼうぜ」と話す)。4時48分長野発の新幹線で帰宅【この項、名前に誤記があり訂正。失礼しました】

02-22
●田原総一朗、アスコム増澤健太郎と打ち合わせ

02-21
●【23日朝、少々加筆】滋賀の園児殺害事件で、(ほとんど)誰も語らない極めて重要な問題。日本では交通事故死者が年間数千人も出る。幼稚園へのクルマでの送り迎え中に保護者に殺された幼稚園児は、極めて少数である(私が知っているのは滋賀県の2人)。ならば、幼稚園の保護者が自家用車に自分のうちの子ども以外の園児を乗せて登園するときもっとも心配なことは、殺人ではなく自動車事故。そんなことは当たり前です
●では、事件があった幼稚園では、園児らに対して特別に保険をかけていたか? 各保護者が自賠責はもちろん、家族以外の同乗者をカバーする保険をかけているか、必ず指定のドライバーが運転するか(指定外だと保険が降りない)、その技量はどうかについて、チェックしていたか? あと、人数分のチャイルドシートの有無やシートベルト着用はチェックしていたか?(←この一文は赤尾晃一ブログで気づき追加) 調べていませんが、私はやっていないだろうと思う。そこまで思い至るくらいなら、送迎の慣行自体をやめるでしょうから。そもそも保護者の自家用車で、その保護者とは他人である複数の園児を送り迎えさせること自体が、すでにして完全にイカレています。それは、やってはいけない。幼稚園は月1万円保護者から集めても、決められた幼稚園バス(最大限の保険に加入)を運行すべきだし、保護者もそうすべきだと要求しなければならない。児童相談所や教育委員会や警察署その他行政は、このような幼稚園には厳重注意をしなければいけない。しかし、全国どこでもやっていない
●私は新宿区立津久戸小学校で3年間PTA会長をやったので、そのようなことは散々考えましたし、詳しく知っています。新宿には各地区に青少年対策委員会(その後、協議会に名称変更)というものがあり、私の住む地区ではこの「青対」が地域運動会をやってくれる。PTAも各学校で児童に参加を呼びかけてほしいというから、私が説明会で「保険はどうなっているか?」と聞いたら、その場にいた全員(他校のPTA会長を含む)が、「保険のことなんて、これまで考えたこともなかった」といいました。私は、「PTAが共催のような形でからまなければ、事故があったときPTAの入っている保険も降りないし、PTAでは責任が持てない。子どもを預かれば管理責任が生じ、事故があったときは損害賠償を要求されることを覚悟する必要があるのだ。もっとまじめに考えてほしい」と話しました
●では、区(教育委員会)や小学校は理解していたか? していません。私の前のPTA会長(神楽坂「助六」の石井要吉)は、校庭開放事業(区がPTAに委託する形をとる。つまり、学校のおっかさんたちが区行政の下請けをする)で子どもがケガしたとき、管理責任はどうなっているのか、緊急連絡体制はどうかなど区・教育委を問いつめたことがある。区・教育委員会は明らかに何も考えていませんでした。こんなこともあった。私の長男の担任(女性)はとてもすばらしい先生で、2年の終わり頃だったか結婚することになった。で、ぜひ子どもたちを式に呼びたいと保護者に打診があった。私は「ちょっと待った。そりゃ学校行事でもPTA行事でもない。地下鉄で何駅か乗り歩いてすぐの式場でも、途中で事故があったら、引率の保護者が管理責任を問われる。わかっていっているの?」といった。その先生は気づいていませんでした(繰り返しますが、東京都の公立小学校で、もっとも良質でレベルの高い教員です)。で、私は家人ほか何人かの保護者有志に「そういうことだから、絶対に事故を起こさないでくれ」とくれぐれもお願いして、式に参加させたことがあります。だから、幼稚園がわかっているとは、到底思えない
●なぜ、以上のような観点からする記事や解説が、新聞に載らずテレビでもやらないか。警察ではこんなこと誰も知らず、記者会見でもリークでも話題になるはずがないから。また、記者が若くて子どもがない、あるいはPTA活動などまともにやったことがなく、問題の所在に気づかないからです。私のささやかな経験からすれば、多くの教育関係者も知らないか無視している話だから、それは当然ともいえる。私は、子どもを幼稚園に通わせるのに保護者が自家用車に他人の子どもを乗せなければならない社会は、まだまだ貧しい社会だと思っています。IT教育だのe-japanだの以前に、やることがあるんじゃないのかとも思います。
あなたのお子さんが通う幼稚園や小学校PTAではどう考えているか、ぜひ聞いてみてください。PTA会長を地元名士の仲間入りとか、市町村区議への最初のステップなどと考えているバカどもは、こういう重要な問題には興味がないのです。PTA会長の名刺を刷ったり、自分の子どもが卒業したのにPTA上部団体の理事かなんかを続けているヤツも、たいがいが同じ穴のムジナ。私は現役PTA会長のとき、新宿区小学校PTAのOB・OG会から「ハラハラどきどき 夜の小旅行のお誘い。はとバスおいらんショー巡り。同伴者秘密厳守。現役の方もどうぞ」とかなんとかいう案内ハガキを受け取り、「ふざけんな。このバカども!! 恥を知れ、恥を。そのバスのご一行様掲示には、絶対に『新宿区』『小学校』『PTA』という文字を出すな」と返信したことがありますからね

02-20
●昼0時半ソフトバンク クリエイティブ斎藤順と打ち合わせ。3月15日創刊ソフトバンク新書で「結局、テレビ業界はこれからどうなるの? それからネット、IT企業は?」という本を出したいそう
●午後、滋賀総研・奥野修、滋賀県庁・深井鉄平と田原総一朗で琵琶湖塾次年度打ち合わせ。田原が帰った後なお話していたら。田原が私たちの席の後をウロウロ通過。時間をおいてまた「じゃ、どうも」かなんか言って再び通過(深井は必死に笑いをこらえる)。またしばらくして現れ(3度め)「まだクルマが来ない」といって元の席に座る。ちょうど滋賀には寺が多いという話をしていて、田原は「そういえば、女房の戒名は三つある」という。最初のは知り合いの有名な坊さんがつけてくれた。葬儀をやった築地本願寺では「それじゃダメ」と二つめをつけた。墓に入れるとき、その寺が「つけてくれ」「どうぞ」と三つめをつけた。もっともお墓に入れたのはごく一部だけで、骨壺はまだ家にあり、出がけに「行ってくるよ」と壺を撫でるのだそう。「たまには夜起き出して話をするんだ。人が見たら、あの爺さんとうとうイカレたかと思うだろうね」と。「私はそうならないよう、先に死ぬつもりなんだけど」というと、「そりゃ、僕だってそう思ってたよ。ところが、そううまくいかない」「じゃ、ずっと一緒にいて、一緒にお墓に入るのがいいですね」「うん、娘がそうしてくれるだろう」
●7時、慶応大経済学部・金子勝を中心とする勉強会の講師@朝日新聞本社。「ライブドア問題とメディア」について話す。ほか出席者は東大先端研センター・児玉龍彦、成蹊大法学部・遠藤誠治、早大文学部・鶴見太郎、東大大学院情報学環・林香里、ふじ内科・内藤いづみ、朝日編集委員・由里幸子、朝日文化部記者・赤田康和、同・鈴木京一

02-19
●訂正とお詫びです。当欄02-16に紹介した毎日新聞記事は大誤報と判明!しました。「推進者たちが、何をいまさら」と私が書いたのはトンデモ記事に基づく誤った印象で、14日の検討委員会では「2011年7月24日のアナログ停波(放送終了)について、再検討を求める意見」は出ていません。失礼しました。当欄を一部訂正しましたのでお読みください
●総務省は毎日に対して厳重抗議をしました。その場にいた記者や関係者に確かめましたが、毎日記事の《「停波時に相当数のアナログテレビが残ることをどうするかが課題」(メーカー委員)との問題提起》は、正しくは《「停波時に相当数のアナログテレビが残らないためにどうするか」(松下電器)との方策説明》、同記事の《停波を一斉にするか段階的にするか、検討した方がいい」(民放委員)などの意見》は、正しくは《停波を一斉にするか段階的にするかについては、イギリスではこうしている」(フジテレビ)などの報告》だったという。主婦連の「アダプタを安くして」などは前からいっていることで、誰も2011年7月24日の締め切りがどうこうとはいわなかったそう。ですからこの毎日記事は誤報であり、訂正が必要です。長野県(知事や情報政策課長さん)も、この記事を読まれ次第、ホームページを訂正されたほうがよろしいです
●いま持ち上がっている本の企画に関して、実家で母と古いこと(昭和10年代の小学校の様子)をあれこれ話す。若い人は想像もできない話でしょうからメモしておきます
報国箱。静岡市立城内西《じょうないにし》小学校3年のとき(昭和12年= 蘆溝橋事件、支那事変[日華事変、日支事変]、南京事件など。2・26事件は11年。国家総動員法は13年)、学校の図工の時間に型紙が配られ、みんな一つずつ作った(組み立てて、千代紙を貼って飾ったり色を塗るなどした)。500ccの牛乳紙パックくらいの箱で、側面に日付・金額の記入表の小さな紙(これは学校が配布)を張る。子どもたちはこの箱に小遣いを入れて学校に持っていき、これが軍への献上金となる。母は1日3銭の小遣いをもらっていたので、週に10〜15銭くらい入れた。画用紙が3枚1銭、封筒くらいの大きさの千代紙2〜4枚1銭、チョコレート5銭。母の父・銀蔵は漆器製造業(たとえば、私も一つ持ってますが、PCミニタワーを一回り小さくしたくらいの大きさの扉付き・引き出し3段の漆製飾り箱[なぜか馬鹿箪笥と呼ぶ]を対米輸出。むこうでは宝石箱なんかに使ったのでしょう。母が幼い頃アメリカ人が来て、シーツを敷くなど大騒ぎして家に上げたそう)で、まあ小遣いも多いほうだったので、その金額だと。裕福でない家の子はあまり持ってこなかったり、自分もキャラメルなんかを買うと入れる額が減ったりしたそう
御真影箱。天皇の写真が「御真影」として各学校に配布され、何よりも大切なものとして崇められていたことは、よく知られている。「二十四の瞳」では仁太(ニクタ)が「天皇陛下は押し入れの中に居りますっ!!」といった。ところで学校では(母の記憶は定かでないが、たぶん1日と15日などと)決められた日に、御真影箱という神社の賽銭箱のような白木の箱が出された。子どもたちにはハトロン紙でできた袋が配布された。子どもらは、新聞に載った天皇や皇太子の写真を切り抜いてこの袋に入れ、ためておく。それを学校に持っていき、中身を白木の箱に入れる。空になった袋はまた使って、同じことを繰り返す。何かというと、新聞に載った天皇の御真影を踏んづけたり、くしゃくしゃに丸めて捨てたり、包み紙にしたりしては、不敬である。そのような畏れ多い間違いをなくすため、新聞を読んだら丁寧に切り取り、学校で集めたわけ。学校では儀式として燃やしたのではないか
行進曲でぞうきん掛け。城内西小学校は、いまは静岡県庁の分館かなにかになっているが、明治維新後に静岡にできた最初の小学校。だからモデル校のような存在で、いまでいえば皇国教育・軍国主義教育の最先端を行っていた。校内放送で盛んに行進曲、たとえば日の丸行進曲(母の背中に小《ち》さい手で振ったあの日の日の丸の遠いほのかな思い出が……)、愛国行進曲(見よ東海の空明けて旭日高く輝けば天地の生気溌刺《はつらつ》と希望は躍る大八洲《おおやしま》……)、太平洋行進曲(海の民なら男ならみんな一度は憧れた太平洋の黒潮を……)がガンガン流され、そのリズムに合わせて教室や廊下のぞうきん掛けをやった。うんぬん
●この最後の話と関係しますが、小学校では朝礼を終えて教室に入るときや運動会の開会式などで、どうしても行進が必要となる。で、私が小学校のころは「旧友」「双頭の鷲の下に」「ボギー大佐」「ワシントン・ポスト」「アメリカン・パトロール」などを流していた。これら(試聴はタダ)はドイツやイギリスやアメリカの軍歌(軍楽隊用の行進曲・マーチ)ですから、なんで日本の小学校で外国の軍隊行進曲が流れ、それ合わせて足踏みせにゃならんのだと、私は小学生のとき、ものすごく不思議に思っておりました。子どものころ家にあったマーチ集やら軍歌集をよく聴いていたのでね(父がよくレコードをかけた)。マーチ集の解説には、上のような曲の由来が、各国の軍楽隊だの南北戦争当時の写真だのと一緒に載っており、「リパブリック讃歌」の元歌は「ジョン・ブラウンはおっちんだ」であって、「ジョン・ブラウンは縛り首! ジョン・ブラウンは縛り首!」と歌いながら歩いてくる薄汚れた北軍兵士どもに眉を顰《ひそ》めたあるオバサンが「Glory! Glory! Hallelujah!」の歌詞を付けた、なんて書いてあった。そのメロディで日本では「おたまじゃくしはかえるの子」「ごんべさんの赤ちゃんが風邪ひいた」とか歌っているんで、いやはやどうも
●「アムール河の流血や」(一高東寮寮歌。アムール河の流血や 凍りて恨み結びけん……)、「歩兵の本領」(軍歌。万朶の櫻か襟の色 花は吉野に嵐吹く……)、「メーデー歌」(労働歌。聞け万国の労働者 とどろきわたるメーデーの)が同じ曲・メロディというのも、さらにわけがわからない。きっと、この国の、あるいはこの国の人びとの「いい加減さ」の表れなんでしょうね

02-18
●潮原稿出来。格差社会について
●午後6時〜会合1件@目黒。10時すぎ世田谷・奥沢の実家へ。一晩泊まる

02-17
●民主党のいう「振込指示メール」疑惑、あれだけじゃ弱すぎ。メールのコピーなんて証拠にはならない。私は、出してもいない「私発・私宛」になっているメールをたまに(月2〜3度でしょうか)受け取りますが、そんなののコピーを持ち出されて何かいわれても困る。だから、指示メールとは別に送金の事実をつかんでいるなら、サッサと出したほうがいい。その証拠書類は、通常の(合法的な)手段では入手できないと思いますが
●長野県本人確認情報保護審議会の視察レポート・所感を400字6枚分ほど書き送る。続いて日経BP連載のCM飛ばし論、18枚も書いてしまう。来週にはサイトに載るでしょう。さらに潮、原稿執筆中

02-16
●原稿。昼、岩本太郎がメディア開発綜研・菊地実のところへ取材に行くというので、くっついていく。うちから徒歩10分。NHK民営化論につき、あれこれ突っ込んだ話。詳しくは次号GALAC岩本論文にて。3人で神楽坂・柳亭で昼食(青柳寿司の地下。同系列の居酒屋で、昼ランチは和食バイキングでなかなかイイ。じゃこ飯、ひじき、おから、切り干し大根、きんぴら、カボチャ煮、鮭・鯖・ほっけ切り身焼き、コロッケ、メンチカツ、白身魚フライ、だし巻き、そば、湯豆腐、納豆、生卵、シジミ汁なんかが食べ放題。1時すぎが空いているそう)。菊地社長!、ご馳走さまでした
●2月14日に開催された総務相の諮問機関「情報通信審議会」の地上デジタル放送推進に関する検討委員会(第20回)で、2011年7月24日のアナログ停波(放送終了)について、再検討を求める意見が相次ぐと毎日新聞記事推進者たちが、なにをいまさらという感じですけれども。【左の一文を削除。毎日記事は誤報とわかりましたので。02-19欄をご参照。2月19日追記】都道府県でたぶん唯一、現行地上デジタル放送計画に強い懸念(まっとうな疑問)を表明している長野県のページはこちら。5年前の毎日新聞記事はこちら。過去に日本で書かれた(私の知る限りにおいて)もっとも正確な地上デジタル放送に関する記事はこちら。過去に日本で発表された(同)もっともまともな現行計画の修正案はこちら
●夕方、東京新聞特報部記者・浅井正智の取材に電話コメント。NHKのど自慢「海外編」が終了した件で「なぜ台湾では、やらないか」に答え、さらに「政治番組」「受信料対策番組」としての「のど自慢」(これだけで本の1章分書ける)についても解説
●東京新聞で思い出した。今日の夕刊一面トップの見出しは「刑法犯少年 再犯者率28・7% 警察庁まとめ 昨年、平成で最悪」です。そりゃヒドい、若者たちはしょうもないなと思いますか? ではこういう見出しでは? 「刑法犯少年 前年比8・3%減 警察庁まとめ 2年連続で減少」。同じ記事に、どちらの見出しを付けても間違いではないのです。もちろん前者のほうが警察(「もっと予算増額・人員増を!」といいたい)よりといえる。後者は摘発人数だけに注目し少年全体の数の減少に触れていない面で、ミスリードする見出しといえます。「新聞リテラシー」という言葉はあまり聞かないが、それも必要ですね

02-15
●「オフレコ!」第2号、てんこ盛りにて本日発売。当サイト紹介ページをup。よろしくお願い申し上げます
「日本の戦争力」第7刷(1万部増刷)決定! ありがとうございます
●岩本太郎と神楽坂で昼食。NHK民営化ダメ論。岩本は本日夜、新宿ロフトプラスワンに登場します。◆ロフトプラスワンを救え!! 表現者たちの共謀罪ナイト 再び国会審議が始まった共謀罪。こんな馬鹿げた法律が通ったら、ロフトプラスワンは閉店必至、客も店員も一網打尽にみな逮捕(?) 政府や警察は何考えてんだ――ということでみんなで問題点を語り合いましょう!◆【会場】新宿「ロフトプラスワン」【出演】寺澤有、三宅勝久、沢田竜夫、岩本太郎(司会)ほか。国会議員やマスコミ関係者にも出演要請中◆【開演】19時00分(開場は18時30分)◆【料金】1000円(2drink込み/3杯目以降と料理は別途支払いとなります)◆インターネットでも中継予定。アクセス先は岩本ブログまたは共謀罪ブログにてわかるとのこと

02-14
●四谷税務署(還付申告なので15日以前でも受け付けてくれる)。3時半〜5時半@ANA、田原総一朗、アスコム高橋克佳・増澤健太郎と単行本作業(どんな本かは、まだ内緒です)。「オフレコ!」完成に田原はゴキゲン
●6時半、武道館近藤真彦コンサート。正面2階席で前列には森光子と植草克秀の顔も。オープニングアクトということで「ロクセンチ」が「挑戦者」(作詞作曲者バージョン)ほか1曲を歌う。続いて序曲が流れるなか正面PDP2台に生映像。控え室ドアからボクサーのガウン姿の近藤が現れ、通路を舞台へと歩く様子を映し出す。で、いきなり幕が切って落とされ、3階席に近いステージ最上段で「挑戦者」を歌い出すという趣向。「ミッドナイトシャッフル」を歌い終えた最初のMC(語り)では「みんな、ただいまー!! ただいまー!! 武道館ただいまー!!」と絶叫。「一番野郎」の後のMCでは、「やっぱり歌も音楽もやめられません。この舞台で何を話すか便箋に何枚も何枚も書いたんですが、忘れました! 何をしゃべっていいかわかりません」と、背後に黒柳徹子の巨大VTR映像が登場し、「まあ、なまけものというか、こんな久しぶりに……」とかなんとか激励(ラストでもう1回登場)。「青春アミーゴ」後にはKAT-UUNの亀梨が駆けつけ花束贈呈。近藤「今年から僕とユニットを組む亀梨です」。終演近くにはKAT-UUNのほかのメンバーも。「夕焼けの歌」の後、舞台にテレビカメラ・スポーツ紙カメラや芸能レポーターを上げて取材させ、そのままアンコールに突入。結局のべ29曲歌ったのかな。終わりのほうはいっぱいイッパイって感じでしたが、本人はとても幸せそうでした。レセプション会場で、GALAC表紙取材でお世話になったソニーミュージック担当者と、そんなことを話す。次があるのでとお先に失礼しようとしたら、白波瀬傑が「待って」といい「ストラップ、ストラップ……」とあちこち歩いて探し、お土産にもたせてくれる。「男42歳、勝負の年だと思ってます」という近藤真彦。レースで苦労をし、子どもの頃の甘さも取れ、かっこよく年を重ねている。ジャニーズ事務所の「長男」、たいしたもんです。なお、秋放映のドラマ(フジ系列金曜エンタテイメント内田康夫旅情サスペンス岡部警部シリーズ「倉敷殺人事件」)に主演、来年の2月14日武道館も予約したそう
明日「オフレコ!」第2号発売

02-13
受刑者情報1万件が流出 法務省が調査(共同速報) これはヒドい。8〜9日の長野県4自治体調査で、住基ネットがほとんど役に立っておらず、累積投資額3000億円というような(たとえば、です。国や全自治体の過去の支出や予算を足し算したわけではない)壮大な箱モノ大失政となりつつあることを実感しました。それはともかく、まあ、どこの自治体でもセキュリティポリシィなんてものを、総務省からもらった雛型通りに作って、個人情報保護にてんてこ舞いしていた。基幹系の庁内ネットワークは外につながないとか、ノートPCは持ち出さないとか、パスワードがどうとか。一方、お国の法務省では、この不始末。民間なら信用失墜でトップが頭を下げるが、中央官庁では誰も責任を取らない。日本の刑務所における虐待の酷さは国際的にも有名ですが、こんな役所が人権救済機関を設置しようというのだから、ムチャな話
●岩本太郎から電話。GALACでNHK民営化問題(民営化のシミュレーション)をやるので会いたいと。15日昼に食事することに。電話では寿司といったが、水曜は響は休みだった! ところで放懇(GALAC編集部)では42型プラズマがやたら熱く「夏は不安」(事務局筋)だそう。だから空調ガンガン効かせるような部屋に置くもので、扇風機しかないなんて家にはハナから普及しません。メーカーも、こんなものがどこの家でもあるなんてバラ色の未来が来るとは思っていない
●確定申告作業。今日を逃すとできない。で、できた
●引っかかっている原稿、明日までになんとか

02-12
●原稿
●サンプロで天皇の女系・女帝問題、皇室典範問題をやっていた。日本が「天皇中心の神の国」(©森喜朗)になったのは、最近では明治期、大日本帝国憲法下(第一章 天皇 第一条 大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス 第二条 皇位ハ皇室典範ノ定ムル所ニ依リ皇男子孫之ヲ継承ス 第三条 天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス 第四条 天皇ハ国ノ元首ニシテ統治権ヲ総攬シ此ノ憲法ノ条規ニ依リ之ヲ行フ)のことです。日本という国は、そうでなかった時代のほうが、もちろん長い。帝国憲法第二条で「皇男子孫之ヲ継承ス」と規定した主たる理由の一つは「第十一条 天皇ハ陸海軍ヲ統帥ス」るからですが、サンプロでは誰もそう指摘しなかった。で、男性でなければお祀りができない、いや女性でもできるなどと議論。桜井よしこに至っては皇紀2600年を持ち出してきて、なんとも微笑ましい限り。誰かがいっていた「天皇のあり方は時代によって変わるし、変わるべき」というのがまともな考え方だと私は思います。ですから女系・女帝にも、もちろん賛成。みんながよいといえば、側室制度を復活し皇室典範で10人までなどと決めても一向にかまわないが、そりゃ時代に合わんでしょう
●そういえば昨日、小林道雄がなるほどと膝を打つ話をしていた。いま神前結婚式といえば神主が御祓いするが、あれは大正天皇のとき初めて採用したやり方で、日本国の長年の伝統でも何でもないと。何でもかんでも昔がいいという人びとは、いま存在する古そうなものを何でもかんでも昔からの伝統だと思いがちですから、これには注意が必要です。古いもの昔のものは、現在の視点から見ると、血塗られた同時代からの視点と違って、枯れて生臭さが消え、何となくよさそうに見えるということもある。武士道は、その典型です。葉隠れは私の愛読書ですが、ああいうものの都合よい部分や心地よい部分だけを恣意的に抽出し、一般論として推奨する人の気が知れない。武士の倫理だのヘッタクレだのといっても、農民(それも農奴《のうど》に近い)から米その他を巻き上げ、建前としては「切り捨て御免」すら許されていた特権階級の連中の勝手で気楽な倫理にすぎないという点を押さえなければ、話にならない【最後の一文、15日追加】
●知らないうちに冬期オリンピックが始まっていた。群馬の田舎からのアイマイ情報によると、家人の従兄弟(林という)が何か(モーグルだかなんだか)の監督かコーチかで、開会式にも出ていたと。それにしても日本は、予想通りとはいえ、実に悲惨な状況ですね。テレビの見せ方にも工夫も進歩もなく、見る気が起こらない。テレビはもっと「わかる」工夫を!!

02-11
●4時半小林道雄宅。いつかPCのメンテをしにいき、途中時間切れでそのままになっていたのの続きの作業。旧PCのHDDをケースにいれ、外部HDDとして使えるようにしたほか、辞書の設定などあれこれ。サーモンのマリネ、棒々鶏、皿うどん(小林道雄が奥さんと一緒に作る)をご馳走になる。談合の話ほか談論風発。深夜12時帰宅
●昼過ぎまで原稿書き

02-10
●ムハンマド(私たちが習った教科書ではマホメット)の風刺画問題と、それが引き起こしたトラブルを「文明の衝突」ととらえるのは、まったく的《まと》ハズレだと私は思います(ハンチントンチンカン本についてはこちら)。「世界四大文明」というときの文明と「現代文明」というときの「文明」は、技術文明の観点から質的にまったく異なるのであって、この意味では西欧もイスラム諸国も同じ現代文明に属すると位置づけなければならない。デンマークの新聞に載ったマンガが、各地のデンマーク大使館襲撃やイラン・デンマーク断交という話になるのは、同じ現代文明の一員だからであって、文明が対立しているからではない。さらにやや乱暴な言い方をすれば、ユダヤ教もキリスト教もイスラム教もルーツは同じ経典の民、中東を発祥とする原理主義(原理教)ですから、この意味でも同一文明の中での対立が顕在化したととらえるのが正解
●問題は、同じ現代文明(21世紀世界文明や世界文化と呼んでもいい)下に国・民族・文化が対立する状況が克服されていないことであって、なにしろ現代技術文明が始まったのはついこの間なのだから、これは当たり前。始まったばかりの過渡期に、現代文明以前には見えなかった問題が顕在化し、むしろ以前より混乱が激化したように見えるのは当然です。各国の指導者は、そのような立場と認識から10年50年100年かけて問題解決を図らなければならない。で、ブッシュやアフマディネジャードに、その理解力がまるでないことは、全世界にとってまことに不幸であると思います
●日経BP連載4〜6回目執筆中。あとでサイト更新しますが、取り急ぎ昨夜の「花よりもなほ」舞台挨拶(登場順に是枝裕和、原田芳雄、千原靖史、上島竜平、宮沢りえ、岡田准一、香川照之、田畑智子、木村祐一、加瀬亮)から監督・是枝の言葉だけご紹介。「非常に楽しい現場でした。僕自身こういうかたちで、ベテランの役者さん、若手、子どもたちなどいろんな人に囲まれ、非常に豊かな時間を過ごすことができた。その豊かな時間が映画にも残っていると思います。昨年6月にクランクアップし半年寝かせたが、手を入れたくなって、本当に完成したのは昨日(2月8日)なんです。みなさんはその最初の目撃者で、ここからこの映画がスタートします」

02-09
●【予定】昼頃帰宅。夜、映画「花よりもなほ」(監督:是枝裕和、主演:岡田准一、宮沢りえ)会見と試写会。岡田はGALAC表紙どうかな。ここまでサイト更新はお休み

02-08
●【予定】松川町清流苑8:15→飯田市役所9:00〜11:00→(昼食、移動)→箕輪町役場13:00〜15:00→(タクシー)→JR伊那松島15:45→(JR飯田線)→16:22岡谷16:29→(JR中央本線)→16:39塩尻16:52→(JR特急ワイドビューしなの20号)→18:47名古屋18:57→(JR新幹線のぞみ61号)→19:33京都19:44→(JR東海道本線新快速)→19:54大津→ピアザ淡海「琵琶湖塾」(堀紘一と田原総一朗)→裏琵琶湖塾→大津プリンス。ギャハハ、なかなかシビレる日程です
●【6日夜に記】こういうとき、面倒なことが持ち上がります。以下、滋賀県の深井鉄平に送ったメール。◆行きの東京―長野は、長野県が払う。これは問題なさそう。帰りの大津―東京は、滋賀県が払う。これも問題なさそう。では、長野―大津は、誰が払うのか?◆いまの話では、滋賀県(実際は滋賀総研だが、県と見なす)が払うことになっているが、長野県は払わなくていいのか? 長野県が行きだけしか払わないのはヘンじゃん。いつもは帰りも払うのに。といって、長野県が払って滋賀県が払わなければ、今度は滋賀県が帰りしか払わないのはヘンじゃん。いつもは行きも払うのに。もちろん坂本が自腹を切るのはもっとヘンだ。◆結論としては、長野も滋賀もたいして(報酬を)払ってないから、もらえるもんなら両方からもらっとくか、面倒だし……と普通は思う。すると長野―大津間は二重取りとなる。で、これは康夫が叩かれた問題なわけだ。◆両県の赤字額でも考慮して案分するか? 案分も、キッチリ半分ずつも、領収証が出ないぜ。
●以上に対する滋賀県のメール◆公式見解としては、「旅費は実費弁償ですから、坂本さんは滋賀が払う旨を長野に告げ、復路の旅費を辞退してください」ということになるようです。(すると、「なんで長野が得するの?」という問題が出てくるのですが。)
●そう。領収証をもらおうとすれば、必ず一方が得して他方が損するわけ。公平で常識的な考えとしては、「誰かを呼ぶヤツそれぞれが毎回、常識的なルートの往復旅費を払う。呼ばれた誰かがどう行こうが帰ろうが(何日かかけて歩こうが)、そりゃその誰かにまかせる」のが自然だと思うけど。あと、もっとわけがわからんのは国税庁で、後払いの旅費は源泉徴収するとか、給与の一部として考えるとか、ムチャクチャ(たとえば実際に交通費10000円を坂本が立て替え、県から後日もらおうとすると9000円しかもらえず、国税が1000円取るそう。確定申告時に経費として計上しても100円くらいしか還付されないから、何も悪いことしてないのに国に900円やそこら取られちゃう! でも、県が事前に10000円の切符を買って送ってくる分には、何事も起こらない。ヘンでしょう?)

02-07
●長野県本人確認情報保護審議会の市町村調査【予定】新宿高速バスターミナル8:00(信南交通 高速バス 飯田ゆき)→伊賀良(いがら)バス停12:00→(昼食、移動)→平谷村役場13:30〜15:00→松川町役場17:00〜18:30→松川町清流苑(泊)

02-06
何いってんの? テレビゲームが脳の発育にそんな悪影響を与えるなら、パソコンや類似のマシンの前に1日中座っているオペレーターだのエンジニアだの建築士だの航空管制官だのの脳は、とっくにイカレとるわ。(イカレとるヤツが皆無とはいわんが、)そう見なすことは差別であり、不道徳極まりないぞ。ゲーム(機)業界、パソコンメーカー、ソフトメーカーなどは厳重に抗議せよ。テレビもよくないに決まってるから、川淵三郎はテレビに出るのをやめるがいい。そもそも、テレビゲームをあまりやらず立派に脳が発育したであろう高校球児だのアメラグ選手だの体育会系の不祥事(イジメ、喫煙、強姦など道徳的とは到底思えない行為)は、どう説明するんだ? サッカー選手や野球選手や力士やボクサーやゴルファーやその他もろもろの運動選手の脳は、そんなに上等だと本気で思うのか、この男は? パチンコ屋に何時間もいる大人の脳はどうする? もはや成長せず腐っていくだけだから問題ないわけか? 誰か、こんなデムパ発言、バカ話はやめさせてくれ
●TBSみのもんたの朝の番組スタッフから電話。省庁問わず「天下り役人(渡り鳥)の軌跡+退職金・年俸」の匿名リストを10人分くらい作りたいという。これの金額入りね。やり方調べ方を教え、テレビ局の例も入れなければウソになるよとご忠告
●昨夜は「オフレコ!」第2号の最後の原稿を突っ込む。GALAC次号はNHK民営化論で田原総一朗も見開きで出すというので、これも昨夜聞き、さきほど6枚突っ込む
●朝は日大来年度授業のシラバス作成。こんな感じ。◆放送特殊研究V◆通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目◆授業テーマ:テレビ報道の検証(ブログによる実践研究)◆履修条件: 日常的にインターネット接続し書き込みできる者◆授業のねらい テレビはマスメディアの中で、もっとも身近で、接触時間が長く、伝達力が大きい存在だ。しかし、テレビにはさまざまな弱点がある。とりわけ報道部門の「弱さ」はテレビが直面し、克服していかなければならない巨大な問題だ。そこで、ブログを活用し、テレビ報道を日常的にウォッチングして検証する。これを通じてテレビ報道の強さ、弱さ、特質、克服すべき課題を理解し、合わせてブログの作法や効果を学ぶ。◆授業の方法 期間を決めて担当者を務める学生が、日々のテレビ報道をウォッチし、用意されたブログに、主だった報道のテーマや取り上げ方、それに対して気づいたこと、疑問や批評などを書き込む。他の者や教員はコメント欄に自分の意見、参考になる情報などを書き込み、議論を深めていく。授業では、ブログにおける議論を前提として、テレビ報道の強さ、弱さ、特質、克服すべき課題を解説し、さらに議論を深めていく。(中略)◆その他:ブログは全世界にリアルタイムで公開するので注意。(以下略)
●始まったら、せいぜいカキコなどで、学生どもを鍛えてやってください。「ブログ炎上」も「祭り」も授業のうち。みなさま、よろしくお願い申し上げます

02-05
●みんな行ってね。シネマヴェーラ渋谷(bunkamuraの先をラブホ街に左折、右側)。当サイト放送リンク集にも掲載。MovieWalkerレポートはこちら
メリーチョコレートカムパニー
●1月30日発売の週刊ポスト(2月10日号)に「日本の『戦争力』/事実とデータに基づいた識見をあぶり出す」と紹介が載っています。ありがとうございます。小川和久にじっくり話を聞きたいというメディアの方は、いつでもご連絡を(取り次ぎます)
1セグケータイ情報これでおしまい。1セグau最新機種はクルッと回してパチンで「ケータイを二つ折りにした大きさの液晶テレビ」になるが、チャンネルを変えたりデータ放送に反応するにはいちいち「起こしてクルッと回してパチン」しなきゃダメ。うざったいからやらんでしょう。横画面視聴とキー操作を両立させるには、T字型または逆L字型にしてT・Lの横棒を画面・縦棒をキーとするほかなさそうだが、そうなっていないわけです
●ところでケータイは「I字型」(を横から見て「くの字」型にして使う)で、収納時はその「二つ折り型」か「スライド二段重ね型」が基本。だったらI字型のままIの上半分を土台と液晶の2段重ねに造り、液晶画面だけ引き上げて90度回せるようにしておけばいいんじゃないの。そうすりゃT字型になる。カメラやムービーでも横画面OKはウリになる。で、これがホントの「I・Tケータイ」(または「I⇔Tケータイ」。以上いずれも©Mamoru SAKAMOTO )」とかいって売り出しゃあいい。逆L字型は起こせない(横から見て「くの字」に立てられない)から、それよりは気が利いていると思います。ここまでT字型にするこたあないね(掃除機の先っぽは耳に当てたくない)
●なお、東京タワー北5km、南側向き4階(市ヶ谷防衛庁まで高いビルはないが、タワーとの直線上では赤坂に高層ビル)では、南側の部屋→アンテナ不要、北側の部屋→10cmのアンテナを立てる必要あり

02-04
●3〜4時40分、田原総一朗、高橋克佳、岡部朱美で打ち合わせ。「オフレコ!」第2号の最終チェック(表紙色校なんかをざっと見るだけ)のはずがこの期におよんで田原が5ページも直した!! 2月15日頃発売予定(それまでに当サイトで内容紹介します。てんこ盛りでおもしろい!!)。田原は昨日の産経記事につき「FAXをもらってチェックし送り返したものと違うんだ。ヒドい」という。FAXは私も見て新聞と突き合わせましたが、ありゃまずい。インタビュー相手との約束違反で済めば御の字、ヘタをすればそれ以上の問題にもなりかねない。「まず担当記者に連絡したら? 記者もきっと困っているでしょうよ」と。夜10時半すぎまた電話あり、ひとしきり話す。「東スポも書いたよ」と笑っていうから、ありゃカッパがどうしたと書く新聞なんだから、しょうがないでしょって話
●ネット上で田原総一朗についての風説が流布していますが、「先導車がつき4〜5人が囲んでテレ朝の別の出入り口から」は、完全なガセ(デタラメ)情報です。そんな警備、頼んだってやってくれん。「朝生での発言うんぬん」もデタラメ。そもそも時間が前後するし、相手はそんなこといってきてない。「全日空ホテルでこもりきり」もウソ。昨日は福井に行ってきたし、琵琶湖にも予定通り行く。打ち合わせをテレ朝に近いANAでやっていて、取材者や編集者をみなそこに呼ぶから朝から晩までいるように見えるだけのこと。ANAの前は赤プリ、その前は(文春によく書いていたから麹町の)泉屋本店2階や日本料理「葵」(この店はいまはない)。そんなことは大手新聞も文春も小学館も講談社もみんな知っている。憶測や風説記事に惑わされないようご注意
1セグケータイ情報つづき。自宅から神楽坂駅まで、六本木一丁目からANAまで、ホテル内など、いずれも感度良好。都内を少しタクシーで走ったが、これも問題ない。ただ、当然のことながら地下鉄は全滅。地下鉄の穴を降りていくと最初の踊り場あたりで絵が止まって動かなくなり、下までいくと「放送波を受信できません。受信できるところに移動するか、チューニングをやり直してください」というようなメッセージが出る。地下鉄の上りは、地上の光が見え始めたあたりで受かるようになる(アンテナは立てない状態で)。もちろん地下鉄ではアナログテレビも砂嵐
●au携帯はソニー、カシオ、サンヨー、日立の順で数が出ているそうですが、1セグ対応はヘンなCEOだか元ジャーナリストだかに引っ掻き回され社員たちがなんとも気の毒でならないサンヨーのほか、今月中には日立が出します(店で発売日がわかるのは3日くらい前だそう)。日立のは画面がやや大きく画質もよいほか、お財布ケータイ付き。ただしアナログ放送はナシ。ソニー・カシオは4月以降6月前というような発売になるのではと、これも量販店情報
やはり問題は電池。昨夜フル充電し、午後3時くらいから上記のように断続的に見て、帰宅直前の6時前には「電池残量が少なくなりました。終了します」の表示。3で満タンの電池マークが1になるとテレビは映らない。とても2時間も見てない感じですけど(少し電話やメールをして、テレビが付いていたのは1時間やそこら)。あと、音までちゃんと聞こうとするとボリュームを相当上げなければならず(むろん電池を食う)、それでも交通量の多い道などでは(映像は見ずに)耳に付けて聞くことになる。「70歳くらいの爺さんの意見も聞かなくちゃあ」と田原に見せると、しばらくいじった後で一言「(映像が)ちっちゃすぎるよ」。編集者は「1年くらいして壊れれば、安けりゃ買うかも。すぐ必要とは思わないなあ」との意見。ま、そんなとこでしょうね
●田原から電話で「朝日新聞読んだ? これが今考えていることだ」と。産経インタビュー(3日朝刊)は、本人によれば「あれは違う!」そう。あとで打ち合わせ
●昨日の1セグケータイの話、ちょいと追加してあります

02-03
●地上デジタル1セグが受信できるケータイを買ったのですが、新規店頭1万円!(ポイント10%。とくに安い店を選んだわけではなく行き当たりばったりでこの価格だから、探せばもっと安い店があるはず) 1セグ・地上アナログ・FMを受信でき、オートフォーカス・ズーム・フラッシュ・ムービー付き126万画素カメラ、ICレコーダー(本体6時間、別売メモリカードで20時間やそこら録音可)でこの価格は、通話セット1年分あれこれ付けたうえとはいえ、なかなか安い(逆にいうと、通信料がバカ高い)。最大の問題はやはり電池です。マニュアルには録音は充電しながらをオススメなんて書いてある。地上デジタルは2時間半以内、アナログは40分ほどで切れるようです。東京では試験電波を発射しており、いろいろチェック(東京タワーから直線5km、南側4階の室内)。まず音がいい(イヤホンをつければ、安い14型モノラルなんかより全然いい)。1セグの16:9画像は、私の選んだ機種では、1)縦画面の上半分、2)横画面の上4分の3くらい、3)横全画面の3通りに表示できる。1)は非常に小さい。3)は4:3に近く(左右をカット)、画質がやや粗い。いずれにせよ字幕はほとんど読めない感じ(地震テロップが出たが、すぐにどこと判別できず)。ゆっくり見るなら2)だが、ナウシカなんかは結構きれい。むろんアナログよりはきれい。機械を動かしたとき、まれに一瞬止まったりモザイク状になるようですが、私のだけがそうなのか、一般的にそうなるものなのかは不明。横画面視聴をメインにしようとすると、使い勝手はムチャクチャ悪い(画面上のチャンネル切り替え矢印と該当する携帯ボタンが90度ズレる)
●で、このような価格なら、そこそこ売れる感じはあります(携帯キャリアは「従来のケータイ価格と同じでなければ売れない」と、この取材の段階でいっていました。ついでにいうと、「GALAC」は2003年10月号で05年冬のボーナス商戦に1セグ携帯が登場すると正確に予測した。正確なのは携帯の項目だけなんてはずがないでしょう?【このカッコ内4日夜に付記】)。しかし、そもそも電車の中では「携帯は切れ」という話になっているから、みんなそれほど一生懸命見るかどうか。ホームで見るといっても、電車はすぐ来るし、荷物なんかも持ってるし。阪神大震災、9.11、堀江逮捕というような場合は、みんなこぞって見ると思いますが(だから災害や有事にはおおいに使える。これは将来的には期待できる。ただ、地上デジタルはアナログ放送よりつねに2秒ほど遅れます。立ち上げにも時間がかかるため、たとえば地震の表面波をとらえて警報を出すというときは、現状では10秒やそこらかかりそう。駿河湾トラフだの小田原沖だので、このタイムラグは具合が悪い。むろん首都直下型[50年後までに100%、直近10年なら20%の確率で起こると、日本国政府が断定している]では役に立たない)
●ユーザーにとっては、画面が小さかろうが電池が3時間もたなかろうが、いままでなかったものが1万円で手に入れば文句はありません。問題は放送局で、NHKは字幕も満足に読めないような放送からは、カネ(受信料)は取れません。民放も、とくに移動中の人むけにコンテンツを流すわけではなく、ケータイ1セグの視聴率(のケータイにおけるシェア)は据え置きテレビの視聴率(のテレビにおけるシェア)とたいして変わらないと思われるから、特段のカネは取れない。関東地区で個人視聴率10%の番組は約400万人が見ている。これとは別にケータイ1セグで80万人が見たとして視聴率12%という話。で、視聴率10〜12%ならCM代は同じでよいわけで(連ドラの第2回・第3回で10%・12%でも広告費は同じですからね)。しかも80万まで行くのがまず大変、80万人見ているという証拠をつかむのはもっと大変
「ハードの普及とソフト(テレビ)でカネを取れることは別」というのは、BSデジタル「主催者側発表1000万」で身に染みてわかったことです。1セグケータイ1000万台となっても、関東地区にあるのは600万台で、うち半数(★)がスイッチを入れているとして視聴者300万人。それが何番組かを見るのだから、ある番組のケータイ視聴者は50万人。それって視聴率に直すと誤差の範囲内ではないか、という話になる(2000万台になっても★を4分の1と見積もれば話は同じ。テレビ付きケータイを持っているヤツ10人に電話して、5人がテレビを見ているなどということは、ふつうはありえない。みんな昼間は仕事や学校、家では据え置きテレビを見るんだから)。試験中なのでデータ放送はほとんど付いていないが、そっちでカネ儲けができるかどうか(データ放送をきっかけに企業サイトに10万件というようなアクセスがあれば、一定の効果ありと見なせるが、これは有料。テレビ局は、携帯キャリアに分け前をよこせとはいえるでしょうけれども。しかも10万アクセスなんて3万円ポッキリで可能(日経BP)なんだから、気の利いた企業なら別のことを考えるのでは?
●四谷税務署、新宿、放懇にちょっと顔出し。放懇では42インチのプラズマを搬入中。4対3のとき左右に出る空き(サイドパネル)の色がグレーだったので、それは黒にならないのと聞いたら、搬入の人がよくわからない。するとさすが放懇、久野明がマニュアルをチラと見て「こうすれば輝度調節できる」と。あの大きさは、6畳間なんかじゃデカすぎるでしょうねえ。先日会ったある技術者は「住宅事情は大きい。大画面プラズマは、日本ではある程度までしか売れないという判断。大増産の松下は海外を狙っている。電力は食うし熱くなるし、日本では、それほど大きくない液晶が本命だろう」という。画質はブラウン管→プラズマ→液晶の順ですが、この順に消えていくとしたら、妙といえば妙な話

02-02
ええっ? こりゃ驚いた!! 辻元清美に会ったら(坂本)「いまもってる自衛隊は認めるんでしょ?」(辻元)「専守防衛に限るってことですよね。構想としては3分割(専守防衛・国境警備、国際協力、災害救助)を提唱。過去の護憲論には空想的な部分があったが、私は冷徹なハトを目指す」といってたんですがね(昨年12月8日)。「オフレコ!」次号にも、そう出ちまうよ。政審会長代理の言葉が2か月たたずにウソになるってのは、何なのだ?
建設談合についてはこちら。何度でもいいますが、談合は官がつくるのです。私たちは10年以上前からこの問題を取材し(小林道雄と一緒にやったこの仕事では、建設省で「天皇」と呼ばれた人物や、今回も名前が出ているゼネコンの役員に長時間取材し)、そう書いています。建設クラブにいた朝日新聞記者が、当時「この記事は新聞では絶対に書けない」と私に明言しました。基本的な構図は当時と何も変わっていません。今回取材されている記者さんは、全体の根源的なシステム、その大元をしっかり押さえてほしいと願っています。これは、逸脱した一部官僚の話なんかでは、全然ありません。施設庁を防衛庁に吸収して省にすれば一件落着という話でも、まったくありません
官僚天下りについてはこちら。天下りと引き替えに何かやらかすのは、「防衛施設庁―建設業界」だけではありません。私が繰り返し指摘してきたのは「郵政省―放送業界」です。放送記者は、自分たちの業界でもありうる(少なくとも過去に疑わしい例があった)話だと思って伝えなければなりません。かつて私の質問にこのように答えた小泉純一郎(「天下りは、どこでもそうだが、企業側にお上意識が強いからね。何千万円か出して一人引き受けても、余計な口を出さないでくれれば安いもんだと思っているんだろう」)が、いまは日本国の首相なのですから。郵政省からキー局への天下り(1999年に出そろい)はこちら
●【以下は2日前に書いたことです。後半をいま書いています】談合や天下りは、何も防衛施設庁に限った話ではありません。官製談合と大騒ぎしていますが、考えてみてください。できるだけ儲けたい企業や、できるだけおカネを有効に使いたい個人は、自分のおカネを出すのだから、普通はなるべく安い物を買おうとするでしょう。高い物を喜んで買うのは、高すぎると知らない場合か、過剰な出費以上の余得が戻ってくると確実に見込まれる場合だけです。ところが、他人のおカネで物を買う者は、談合によって値がつり上げられた高い物を平気で買う。そして天下りその他の余得を得る。それは誰かといえば、役人やそれに類する人びと(特殊法人・財団など公的セクターのほか、他人のカネを苦労なしに集める金融・保険などの一部も入る)【つづく】

02-01
●昨日午後1時〜今日朝4時半までアスコム。高橋克佳、谷口暢人、増澤健太郎らと。「オフレコ! vol.2」の全校正紙チェック(グラビアと奥付・編集後記のみ、まだ制作中)。5時前帰宅。2月10日発売です
●小川和久/坂本衛(聞き手)「日本の『戦争力』」(アスコム刊)の第6刷が決定しました。ご支援ありがとうございます
●日経BP木村亮がくれたメールによると、テレビは今、何をすべきかの閲読数(連載1回目の1ページ目のビュー数)は、現時点で9万5473件だそう。編集部では大反響といってますが、そんなもんですかね。付いたコメントが100件強(厳選のうえ途中で受付終了)ということは、数百〜1000人くらいに1人の割でカキコするのか(←ボケッとしていてケタ一つ間違えてました)

01-31
●いまイラクはサマワの自衛隊宿営地に、外務省の役人が5人います。彼らには英危機管理会社コントロール・リスク社のボディーガードが6人つき、日当は隊長1300ドル(15万円/日)、兵隊900ドル(10万円/日)。これは彼らの手取り額ですから、コ社に払っている経費は月額4000万円以上。外務官僚5人のボディガード代だけで年間4〜5億円の経費がかかります。で、自衛隊員は重さ18キロの防弾チョッキを付けて(医官やナースなど女性隊員もです。胸と背中にそれぞれ10キロの米袋をブラ下げた重さを想像してみて)宿営地の外に出ます。外務省役人は橋田信介らが殺害されたときも、宿営地から1歩も外に出ませんでした(と宮嶋カメから聞いた。参考:外務省設置法第四条 外務省は、前条の任務を達成するため、次に掲げる事務をつかさどる。九 海外における邦人の生命及び身体の保護その他の安全に関すること)。ボディガード6人には各自に防弾四輪駆動車(1台2500万円×6台)を使わせていますが、外務省役人を乗せて外に出る機会が滅多になく、とってもヒマなため、彼らは宿営地内をグルグル走り回って訓練(?)しています(クルマがあんまりまっさらだと格好悪いので、どこかに出かけたとき遊びがてら乱暴運転をしてぶつけてきた、とかいう噂)。日本国自衛隊が建設・常駐・警備するイラク最強の防御陣地に引きこもる外務省役人、たった5人のボディーガード経費が年間数億円!
●役人連中はそんな仕事ぶり。大臣は時節をわきまえない不謹慎発言。貯め込んだワイン8000本は「仏エリゼ宮の3万本より少ないからムダでない」と言い訳(むこうはワインの国の大統領府、こちらは極東の島国の外務当局!)。スパイになれと強要された職員の自殺(ずっと隠していた)がバレたら、相手国政府に強く抗議(のポーズ。外交は平時の戦争。そんな職員を海外に置くほうが無責任)。なんですかねえ、この外務省という役所は
●自衛隊宿営地内にいる民間傭兵の話はずいぶん前に聞いた(去年サンプロでやってた)ので、みんな知っている話かと思ったら、そうでもなさそうですね(「コントロール・リスク サマワ」でグルグルしてみたが、新聞記事が出てこない)。詳しくは「オフレコ!2」で
●昔「テロルの決算」を読んだころ調べたことがありますが、日本刀や包丁を振り回すヤツは大したことなく、寝かせたドスを身体で支えて体当たりしてくるヤツのほうが危ない。短銃なんか使われたらもっと危ない。日本では銃で武装できずボディーガードのリスクが大きい分、ボディーガード代は高いらしい
●防衛施設庁は、技術系トップがお縄。20年ほど前にひと夏通って取材したが、 まあ困った役所でした。記者発表データを全部隠そうとするので、取材趣意書の別紙の全質問項目に「なお、この件を記者クラブ発表では公開でき、講談社出入りの記者には公開できないというのであれば、その合理的な理由を文書にてご提出願いたい」と書いた。「Days Japan」って雑誌(講談社のは廃刊)で、「思いやり予算」について防衛施設庁はじめ関連全省庁に取材し(労働か厚生だったかが保険関係で600万円出してるなんて細かいのまで全部)合計で年間いくらと出したら、防衛庁広報が「この数字はどこから出た? われわれも知らない」といった。小川和久と出会った頃で、後にDIMEミスコンカメとして名をはせる太田勝久と自衛隊を取材したのもこのとき。富士の裾野まで行き兵舎を見せてもらい、案内の士官が「シーツはこうビシッと敷きます。10円玉を落としてビョーンと跳ねないといかんのです。あ、こいつはタルンでますな」とか。戦車注意の標識も初めて見た。入間では、かわいい女性広報官と食事したり基地指令を表敬訪問したり。悪名高い「九坪宿舎」と米軍宿舎の写真を並べて、こんなんでいいのかと書いたもんです。米軍横須賀基地のマンション(棟ごとにヤマトタワーとかフジタワーとかなんとか名前がついてる)3LDKには米軍軍曹が単身で入り、海上自衛隊は佐官でも公団住宅のような4階建てに4人家族で入っているとかね。防衛施設庁は、米軍基地内のアル中病院や教会まで日本国予算で建てているので、教会を建てるのは憲法違反にならんのかと思いました(これは今も疑問)
官僚天下りについてはこちら。談合や天下りは、何も防衛施設庁に限った話ではありません。官製談合と大騒ぎしていますが、考えてみてください。できるだけ儲けたい企業や、できるだけおカネを有効に使いたい個人は、自分のおカネを出すのだから、普通はなるべく安い物を買おうとするでしょう。高い物を喜んで買うのは、高すぎると知らない場合か、過剰な出費以上の余得が戻ってくると確実に見込まれる場合だけです。ところが、他人のおカネで物を買う者は、談合によって値がつり上げられた高い物を平気で買う。そして天下りその他の余得を得る。それは誰かといえば、役人やそれに類する人びと(特殊法人・財団など公的セクターのほか、他人のカネを苦労なしに集める金融・保険などの一部も入る)【以下、書きかけですが時間切れ。また後で】
●1時〜アスコム。「オフレコ!」第2号校了日

01-30
Google中国 たとえば「フジテレビ」と入れると、あるいは「田中角栄」と入れると何が出るか、いろいろやってみてください。とても妙です。グーグルの中国向け新サイト--検閲の実態を探る
八重洲ブックセンター1階の新刊ベストセラー(1月15〜21日)小川和久「日本の『戦争力』」が全ジャンル新刊中で「第5位」となりました(昨日の朝日も八重洲ブックセンター総合のランキングを掲載。こちらは第6位)。ありがとうございます。当サイトの紹介ページ日本の「戦争力」をupしました。ご覧ください
●以下、日本でいちばん早い?KAT-TUN情報(情報公開日の午前0時すぎにup)。ジェイ・ストーム内に新レーベル「J-One Records」(ジェイ・ワン レコーズ)を立ち上げ、同レーベルからKAT-TUNのデビューが決定!! 3月22日、シングル「Real Face」、アルバム「Best of KAT-TUN」(14曲中7曲が新曲)、DVD「Real Face Film」(撮影はこれから)の3アイテムを同時発売。新レーベルはKAT-TUNによるKAT-TUNのためのKAT-TUNのレーベルで、現所属ユニット「嵐」との差別化という意味合いが強い。3月17日には東京ドームでコンサート。これを皮切りに3月28〜30日大阪城ホール、4月1〜2日広島グリーンアリーナ、4〜5日名古屋レインボーホール、8〜9日マリンメッセ福岡、15〜16日石川産業展示館4号館(石川のみなさん、名前なんとかしません?)、22〜23日グランディ・21宮城県総合体育館、29〜30日札幌真駒内アイスアリーナ、5月3〜7日横浜アリーナとスプリング・ツアー2006も予定され、9都市全34回の公演(名古屋以外の初日は夕方のみ、その他は昼夕2回)で43万人の動員を見込んでいる
●29日は、新レーベル発表のプレゼンテーションと宴@東京プリンスホテル・パークタワーB2コンベンションホール。レコード・テレビ関係など出席者500人というパーティーが6時開演。主催者挨拶・乾杯・食事の途中、帝国劇場ミュージカル「ドリームボーイ」楽日の終演後5分でクルマに乗せられたというKAT-TUN(亀梨和也、赤西仁、田口淳之介、田中聖、上田竜也、中丸雄一)が登場。3人ずつに分かれて全テーブルを回り、挨拶と記念撮影。筆者は、読売新聞・増沢一彦、夕刊フジ編集局報道部次長・谷内誠、日経新聞編集局文化部・小島充、毎日小学生新聞・浜渦真子、サンデー毎日・村田久美(日下部記者の隣の席なのか)と同じテーブル(ほかに2人が欠席)。回ってきたのは赤西、中丸、田口の3人で「おめでとう。頑張って」などと話す。「毎日小学生新聞」情報によると、小学生の間ではSMAPなどはもはやオジサンらしく、アンケートを取るとダントツでKAT-TUNが一番人気とか。その後、KAT-TUNが新曲「Real Face」(曲:B'zの松本孝弘、詩:スガシカオ)を披露。メンバーはこの曲でCDデビューすると3日前に聞いたそう。続いて会見。「日本を代表する芸能レポーターのみなさんもお出で」(司会)とかで、フジ前田忠明、テレ朝みといせい子、フジ武藤まき子、テレ朝山崎寛代、日テレ駒井千佳子、日テレ?地??、東海林のり子が順に立って質問。東海林の最後の質問「CDデビューでファンのみんなにいいたいことは?」に全員一言ずつ答えたが、亀梨は「僕らのグループ結成はタッキー&翼より早く、もう5年目とかになるんで、僕ら自身も待ちに待っていた。ぜひ聞いてほしい」と。あと詳しいことは朝のワイドショーかスポーツ紙でどうぞ。ハンディカムが7台いたから、民放は全部来たはず
●ジャニー喜多川にも「おめでとうございます。GALACの表紙でお世話になっています」と挨拶。白波瀬傑ともチラと話す。宴が終わると、KAT-TUNメンバーとジャニーズトップが出口のところで見送り。6人と握手。最初から最後まで結婚式のような形で、なんでも今日の出席者は彼らの「後見人」なんだとか
●帰り、クロークのところに着物姿のハデな女がいて、甥っ子の結婚式にでも着飾って来たオバサンか、入れ込んだ歌手のデビューに駆けつけたクラブのママかなんかみたいだと思ったら、これが小学館「ちゃお」の小野綾子でした。「あんた遅れてきたでしょ」「そんなことより何考えてんだ、その着物は?」「これからうちの店に来る?って冗談よ。ブログで書くなよぉ」って、書いてます、いま
●と、ここまで書いたところで田原総一朗から長電話。アスコム高橋克佳とも1時近くまで話す。ホリエモン余波で「オフレコ!」もろもろ手直し。31日校了なのに、現時点で20〜30ページやそこらブッ飛んだ!!

01-29
各紙の社説。全部は見てないが、以下のようなことを、少なくとも社説ではどこも書いていない。トロすぎ。で、民主党はどうするんだ?【30日昼前に付記】
天皇の靖国神社参拝を 外相、公私区別が問題(共同記事) ふざけんな!! こんなの、首相には絶対にできん。第1に、天皇は皇太子妃の病、女帝問題、自らの健康問題などで心痛甚だしいと推察されるところ、外交問題や首相後継問題、政局にからめてこの時期に天皇を話題として持ち出してきた。そのセンスが悪すぎる。天皇を政治的な主張の道具に使ってはならない。第2に、天皇が靖国参拝を控えている理由の説明が、デタラメである。日本国天皇はかつて神であり、現在は私人である前に、憲法において日本国の象徴として、日本国民統合の象徴として規定される「公人」だ。マンガ好きのこの男は、ゴルゴ13で国際情勢を学んでいるらしいが、現行憲法すらも満足に読めないのか? 天皇が靖国神社に参拝しないのは、おおむね以下のような理由による。東京裁判が戦勝国のでっちあげだろうが何だろうが、日本国がその結果を受け入れ、戦犯を戦犯として認め、反省のポーズを見せて各国と講和したことは、歴史的な事実。靖国神社は、その東京裁判で戦犯とされた人物を後からこっそり祀った神社であることも事実。誤解であれ意図的なポーズであれ、靖国神社を軍国主義の象徴と考えている国や人が少なからず存在することも、確かな事実。靖国神社の掲げる歴史観が、世界には通用しない歪んだものであることも事実。その歴史観が昭和天皇や平成天皇はじめ皇族が折に触れて口にしてきた平和への祈念と矛盾することも事実。あるいは靖国神社には、たとえば朝鮮や台湾の人びと(旧日本軍人)の霊も祀られ、中には遺族が「とんでもない。祀るな。やめろ」と要求しているケースがあることも事実。――そんな靖国神社に、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴である天皇が参拝し、祀られているすべての霊に頭《こうべ》を垂れることは、現時点で適切とはいえない。だから参拝しないのだ。なんでつい60年前まで日本の神様、唯一人の現人神だった天皇が、そんな政治問題と化した神社に参拝せにゃならんのだ? 祖先崇拝の意味がある伊勢神宮の参拝とは全然話が違う。私人公人なんて関係ない。心ある右翼も心ある左翼も心ある市民主義者やノンポリも、今回の外相発言を批判して当然だと私は思う。誰からも相手にされないという意味で、この発言は本当にレベルが低い
民放の根幹を揺るがす、ある″深刻な″事態(1)〜(3)につき日大芸術学部放送学科准教授・兼高聖雄(広告・社会心理学)が言及(テレビ広告の効きかたその1、その2←つづく)
外交知識普及会「時事評論」2月号に「日本の現状(テレビ番組) わが社会のレベルを測る鏡なのさ」という小論を10枚ほど書いています。こういうタイトルを私は好きではないが、編集人の室谷克実は好きらしい(笑)。テレビの情報バラエティ番組に氾濫する「ひな壇バラエティ」とは何か? なぜそれが全盛なのか? なぜ既存の番組ジャンル(たとえばクイズ番組)が崩壊・解体し、すべてひな壇バラエティの姿をまとうのか? 局や視聴者にどんな影響をもたらすか? 視聴者はどう付き合うべきか?てな話。なお、本日現在「ひな壇(雛壇)バラエティ(ー)」をGoogle検索すると2ちゃんねるの1件がヒットします。同じようなことを思いつく人はいるもんです。私は週刊誌むけコメントなどでは昨年から、この言葉を使っていますが(たとえば当欄09-22記事をご参照)
●私は、放送批評が、ただ「この番組はおもしろい」とか「くだらない」というだけであれば、そりゃ2ちゃんにまかせておけばよいと思う。放送批評を名乗るなら、その番組を現在のテレビ状況の中でどう位置づけ、どう分析して、なぜおもしろいのか(あるいはくだらないか)を語らなければ、全然話にならないと思っています。ドラマの分野では上滝徹也がその作業をやっている。バラエティでは誰もやっていない。1484お前がやれ!と、私はいいいたい。私は月刊誌「放送批評」終刊時の編集長でしたが(それを「GALAC」にリニューアルした)、新雑誌名は本気で「放送ペンギン」にしたかった
●18〜20時ジェイ・ストーム(ジャニーズ)新レーベル発表のプレゼンと宴@東京プリンスホテルパークタワー(B2コンベンションホール)。KAT-TUNなんかが来るのかしらん
●サイト更新いろいろ、大学関係の雑用、原稿書きなど

01-28
●1〜3時ジョナサンで「週刊文春」神保順紀記者。今夜20〜22時30分、BS日テレ開局5周年特別企画「ゲーテのイタリア紀行 君よ知るや南の国」。ゲーテの声は沢田研二。演出の重延浩から案内が来ていましたのでご紹介。夕方えびす亭
●昨夜のJVIGパーティーで植田正也と話す(岩本太郎の紹介)。「創」座談会などではよく見かけていたが、お会いするのは初めて。トヨタ自動車が北米の若者向けブランドでテレビCMを一切打たなかった件の文献や資料をたずねられ、日経BPサイトに書いたといったら、それはプリントアウトして読んだと。とりあえずサイオンサイト、ハイブリッド・シティサイトなどの閲覧をお勧め。以下のような話。ハイブリッド・シティを見にいくと、すぐ10分やそこらたってしまう。テレビでトヨタのCMを10分間見続けることは、まずない。これは相当に有効だと、進んだ企業は考え始めた。ビールCMや永谷園のお茶漬けやハウスのカレーCMはいまのままでも、高額で機能の選択が重要な商品ほどイメージだけを告知し、詳細な商品説明はサイトその他の方法に委ねる方向にシフトすると思う(実際、荷物がたくさん積める、物入れがついてる、無線でロックするなどと細かい機能をテレビCMで訴えているクルマは、軽やいわゆる大衆車ばかり。ベンツやセルシオのCMは高級というイメージを伝えるのみ。高級と印象づけるためには、大衆メディアのテレビではCMを打つべきではないと思う企業が現れても不思議はない)。で、このことはインターネット広告費(ラジオ広告費を抜いたというが、アダルト・サラ金はじめ放送で流せない広告を大量に含むことに注意)が急増するとか、クリック広告が有効だという話では全然ない。トヨタの例では、トヨタ以外に儲かるのはハイブリッド・シティのサイト制作会社だけ。電通や博報堂が儲ける余地は(サイト制作にかかわらないのであれば)ない。そのような中抜きが急速に進む。ただし、数億というような数のサイトから特定サイトを探し出すことは、一般の人びとには至難の業。だからテレビや新聞雑誌で「詳しくはこのサイトで」ということは有効、うんぬん
●田原総一朗が挨拶でいっていたのは「資生堂の池田守男会長と会ったら、『高級ブランドを目指す当社は、同じような安物と思われたくないから、安い食品CMが氾濫するようなところでテレビCMを打ちたくない。田原さん、どうすりゃいい?』という意味のことをいっていた」と。敏感な企業ほどそのようなことを考え、テレビCMの有効性を疑い始めていることは、間違いありません。日経サイトの3回目記事はこちら。編集者によれば、コメントは激減していても、読者は激減はしてないそう
●「朝まで」は最後に日下雄一の逝去を伝えました。菅直人がブチ切れたが、あそこは田原のほうが全面的に正しい。「そんなバカなこといってるから、政権を取れないんだ!」は同感。民主党前代表・岡田克也が堀江貴文をうさんくさいヤツと思ったのは、堀江の「国民はバカだ」という言葉だったとされている。菅直人が堀江と同じことを口走ってどうする?
●テレビと視聴者は相互作用の関係にあるが、その作用はアンバランス。最終的にどちらがどちらのありようを決めるんだといえば、視聴者がテレビを作るに決まっている。土台は社会や人びとであり、テレビはその上に乗っかっている。にもかかわらずテレビに人びとが左右され支配されることがあるのは、人が作る宗教に人が左右され支配されることがあるのと同じ。だから宗教なんてやめちまえという話にはならず、人はそれを克服し、うまく付き合うべきだと考えるのが当たり前。テレビも同じ。そんなのは100年200年前からわかっている話。大宅壮一の「1億総白痴化」は警句であって(テレビのカラー化のときは、日テレ創業者・正力松太郎に「世間では、あんたのこと色キチガイといってるよ」といった)、むろん一面の真理を含んでいる。しかし、テレビはじめマスコミによって大衆は賢くなったかバカになったか、二つに一つでどっちだいえば、賢くなったとしかいいようがない。テレビは独裁制・民主制のどちらに寄与したかといえば、これはものすごく民主制に寄与した。そう思わないヤツの歴史・文化認識は、毛沢東やスターリンやチャウチェスク並みというのが相当

01-27
こりゃ大ニュース!!です。「不快感を与えただけで犯罪に」--米国新ネット関連法の危うさ。世界中に不快感を与えているお前は何なんだ、おサルさんのヤブ大統領を取り締まる法律はないんか、とかいいたくなりますねえ。もう少し調べてみます
●6時半〜日本映像事業協同組合の新年会@ANA地下プロミネンス。おめでとうございます。同組合理事長・澤田隆治の挨拶に続き、田原総一朗、NPO放送批評懇談会理事長・志賀信夫、NHKエンタープライズ常務・中里堯、テレビ東京専務・島田昌幸らも挨拶。田原(「オフレコ!」打ち合わせを少々)は8時から「朝まで生テレビ」収録というので途中退席。ヤングクリエーター賞授賞式に続いて歓談。放懇からは専務理事・田代勝彦、ギャラクシー選奨事業委員長・藤久ミネ、石井清司、岩本太郎、中島好登、福島美子ら。JVIG事務局長・谷弘にはたいへんお世話になり、ありがとうございました。9時すぎ〜岩本、中島、福島、坂本の4人で居酒屋かつらで軽く一杯。放懇をデムパが襲ったらしい(岩本ブログの関連記事は、放懇事務局からの削除命令によりカット)
借力バカ日本地図、このページはおもしろい。自分の出身地をのぞいてみてください。「まりもが浮いてきてるのは侵略する意思がある」なんていうのもイイ
4月に始まるケータイ1セグにつき、01-26の項に加筆

01-26
●昨日、琵琶湖のほとりのピアザ淡海に入ると、シンクロ日本代表コーチ井村雅代は、大阪からクルマを飛ばしてすでに到着。控え室で打ち合わせ。運転は、自分一人の世界に入ることができストレス解消になっていい。選手の荷物は載せるが、絶対に同乗させない。1度どうしても乗せる必要があったときはドライバー席の後に座らせたが、「事故ったら、私が楯になって死ななあかん。なんでやねん」と思いつつ運転したとか。前から思っていた疑問「競泳やシンクロなどプール競技は人種差別のためもあって黒人があまり登場しないが、彼らが本気でやったら実力のほどは」と聞くと、「それは筋肉が違う。彼らが勝つと思う。シンクロなんてせいぜい5か国対抗戦にすぎない。オリンピックで陸上競技を見て、ああ、これが本当の世界の運動会だと思った」と
●7時から琵琶湖塾スタート。まず40分「どのように世界に挑戦したか」の講演。大阪弁で本音をガンガンまくし立てる人で、実におもしろい。塾生も大いに湧いた。選手たちは日に8時間、長いときは13時間プールに入る。腰痛防止合宿では腹筋・背筋が1000回/日。彼女たちは「無重力」に慣れた身体になっていて、かかとが動き(サルみたいに動くらしい)捻挫はしない。でも陸上で走るとヨタヨタ。ショッピングなんかに行き荷物を持ち歩くと、すぐに疲れてしまい喫茶店でお茶をする。グラマーなシンクロ選手というのは二流三流で、一流は胸が平らで腰がくびれておらず尻が小さいものなのだそう。その後は質疑応答を8時半まで。「叱るということ」はじめ親たちに役立ちそうな話がたくさん出ました。なお、今回は田原総一朗は欠席
●著書「愛があるなら叱りなさい」のプレゼント抽選会(なぜか「日本の『戦争力』」も。各5冊が10人に当たる)のあと、実行委員を囲む車座集会にも付き合ってくださる。ここでの話は、さらに強烈。それまで従順だったのが、なんでも異議申し立てをする子に変身した自身の小学校時代のエピソード。嫌がらせや妨害を受けた独立の苦労話。この選手を出せという各方面からの要求・圧力のものすごさ。選手やその家族との衝突などなど。楽しく刺激的なお話、ありがとうございました
●その後は実行委員・事務局有志と飲み会(裏琵琶湖塾)。0時半、大津プリンスホテル。26日は11時26分京都発の新幹線に乗る。大津駅で早い列車に切符を換えてもらうとき「窓側」といったが、乗ってから「しまった。富士山側の窓側というんだった」と思う。というのは、富士山を見るのが大好きなので。行きもよく見えました。見えているときは必ずずーっと見ていて、縄文時代にこれが火を吹いたら、さぞものすごかっただろうなどと思う。ビジネスマンなんかが新聞や週刊誌から目を離さないのが、私にはいつもまるで理解できない。で、海側の席でも富士山が見えるポイントがあります。上りの場合は、焼津市街の北側(サッポロビールの脇)を通り越して入るトンネル(日本坂。平行する東名のトンネルで173台が玉突きになる大事故があった)を出た直後に、右前方に見えます。そこから右にカーブして安倍川を渡るので、すぐ見えなくなる。秋葉原でDVD10枚入りを7包み買って帰宅。これでだいたい1か月もつ。どこかの新聞で「DVDメディアが安くなって100円に」という記事を見かけましたけど、私の買う店は1枚60円台(ビクター・松下・日立マクセル・三菱化学などの国産。薄型ケース入り。安いメーカーはいくたびに違う。台湾のはもっと安いが、10枚に1枚くらいダメな感じなので敬遠)
●昨日の当欄記事は朝書いたものですが、新聞は1日遅れていますね。夕方「週刊文春」記者と電話で話す。ホリエモンを持ち上げておいて叩きまくるマスコミについて。土曜日会うことに
●いま出ている「週刊新潮」にケータイ1セグ放送の話題。私もチラとコメントしています。◆ビデオリサーチの調査では電車の中での行動は「何もしない(ボケッとしてる)、考え事してる、寝てる」の三つが確か6〜7割、次が新聞雑誌マンガ、その次がケータイで、そんな簡単に爆発的ブームにはならない。◆メーカーは現行機種とほとんど同価格でないと普及は難しいと見ている。◆地下鉄や地下街で見えるようにするのは大変だ(誰がアンテナを張り巡らすかで大もめ)。◆北関東から通勤なんて人は、帰宅時ナイター途中でブチ切れかねない。◆テレビではCMがリモコンで瞬時に切り替えられてしまうが、「ミニ画面付きリモコン」のようなケータイ1セグは、チャンネルを固定させるのが至難の業。◆テレビからネットに飛ばす仕組みも容易でない(各種規制のかかった放送とその他画面は、法的側面からも厳格な峻別が必要)。◆視聴率測定機を背負ってもらえない民放は従来のビジネスモデルが使えず、集金人が街頭で徴収できないNHKは従来のビジネスモデルが使えず、どちらもおカネにするのが大変。◆おカネの面からシビアな若者のケータイの使い方はメールが主で、声の会話やネット接続すらもなかなかやらず、テレビを見たがるかどうか。◆ニュースやナイター結果を屋外での移動中にどうしても知りたいからラジオ(300円やそこらで買える)買って聞くという人はあまりおらず、事前アンケートで大きく出た期待値ほど需要があるかどうか。◆むしろ通信社のフラッシュニュース(文字による1行情報)のようなもののほうがケータイむきでは。◆災害や有事の際の緊急同報システムとして期待大だが、警報を出す側のシステムが未整備。――などなど問題点をあれこれ話したものの、ほとんど全部カット(半ページのコラムでは入るわけない。4月スタート時に紹介記事を書く記者は、以上のようなことをきちんと調べたうえで書かないとみっともない)

01-25
●ライブドアは、本体の粉飾問題、グループ内のその筋に関係ある企業の問題などが浮上し、さらに拡大する懸念があります。自民党の一部政治家との関係をいう人もあるが、これはどこまで突っ込めるか。ヒューザーがらみでも複数の政治家の名前が出ていますが、どちらも自民党後継総裁・次期首相選びに影響しかねない特殊案件。さまざまな思惑が蠢《うごめ》き力が錯綜する複雑な場のなかで、何をどこまでやるかやらないかが決まっていくでしょう。政治家1〜2人の辞任で収束?(トカゲの尻尾切り)という見方も
●ライブドアは、結果的にですが、フジテレビが長年悩んでいた最大の懸案(株式の親子のねじれ)の最終処理人を相務めましたから、その上がり(買い占めたニッポン放送株をフジに渡した差益)千数百億円を現金その他として得ています。ライブドア・ブランドの価値がゼロになり、株価が暴落しても、預金は残る。この金額・株式時価と、ここ数年で買った子会社の資産(株・ビル・営業権・営業網・ホームページなど、もろもろすべて)のうちの持ち分を合計し、借り入れ残高を引いたものが、大雑把にいってライブドアの資産額。で、調べてもない、いい加減な数字ですが、仮にこれを1500億円と見積もれば、株価が下落し時価総額(発行株式総数10億株だから、株価に0と億円をつければいい)が1500億円を切った時点で、ライブドア株を買うことには意味があるという話になる。なお、01-18に「一気に100円台に突っ込むと見るのが自然」と書いたのは、この意味ですから念のため。じゃあ、一部の証券会社がライブドア株の担保価値ゼロといってるのはなんだといえば、むろん、ガンガンはき出させて安く買いたいし、手数料も稼ぎたいから
フジテレビは、ニッポン放送株の購入価格については、市場価格を参考に交渉で決めたのだから高くても文句はない。440億円で買ったライブドア株(発行総数の12.75%)については、下がった、どうしてくれる、損害賠償も、といっている。これを私は、本気なら大人気ない話だと思っています。出資したときの記者会見(05年4月19日)で出た最初の質問は「盗人に追銭では?」だった。みんなそう思ったが、フジは、ねじれ処理の手間賃440億なら許せると思って出したはず。経団連に入会させた財界総理がミスを認め、選挙応援した狂牛幹事長も反省の意を表し、首相すら「不明といわれれば甘受する」と述べたというのに、440億円も注ぎ込んで巨額の含み損を出しながら自社株主への反省の弁すら聞こえてこないのは、なんとも具合が悪すぎると思います(その件を突っ込まない記者も記者ですが)。株主の手前「許せん」とポーズを取るのはわかるとしても、「責任を感じる」「不明を恥じる」くらい、いったほうがいい。なお、安く売るより新体制で影響力を行使したほうが得だから、12.75%は持ち続けるのが当たり前の経営判断(もうこれ以上逮捕者は出ない、ウミは出し切ったと見極めた時点で、フジが「株は手放さない。創業者につぐ第2の大株主として、重い責任を自覚している。立て直しに全面協力する」といえば、株価は上がる。フジが売れば、株価は下がる)
●午後の新幹線で滋賀へ。7時〜琵琶湖塾。明日午後、帰宅予定。27日6時半〜日本映像事業協同組合新年会@ANA地下プロミネンス。深夜にテレビ朝日「朝まで生テレビ」(急遽ライブドア問題に差し替え、出演交渉などてんやわんやとか)。29日6時Jストーム(ジャニーズ)新レーベル発表@高輪プリンス。以下はまだ先ですが、予定だけ書いておきます。日下雄一を「送る会」3月3日夕@ANA地下プロミネンス。「理清蘭」25周年記念パーティー3月12日3時@サンシャイン60階(会費1万円、出欠はジジイまで)

01-24
検察もホッと一安心 ここから3週間、ゆっくり腰を据えてガチガチに固めるでしょう。逮捕者が増える可能性もある。「ホリの中のホリエモン」とか「ライブドアから入る者は多く、無傷で出る者は少ない」(狭きドア)とか「ほら、カネで買えないものがあっただろ?」とか「社長@拘置所日記を読ませろ」などと冗談いってる場合じゃない。友人からは朝方「逮捕にちなみ、『horiemontaiho@livedoor……』(←注:実際のものとは変えてあります)という記念アドレスを取得した、ライブドア2株株主の××です」なんてメールが来ましたけどね。ライブドア株なる紙屑をお持ちの個人投資家は、いま慌ててもしょうがない。誰かが買って(別のドアでも付け替えて)立て直すまで、2〜3年気長に放っておけばいいのでは。当サイトをちゃんとお読みの方なら、そもそも手を出すはずがありませんが(まともな投資アドバイザーなら推奨しない、買うなら捨て金で買うべきだと、何度も書いた)
センター入試の件(←立ち会った大学教員の感想を聞くのが早い)についてサイト読者から、要旨《ICプレーヤーは、受験者全員が事前に『確認用音声』で音声を確認した(ニュース通りならば)。今回は「確認用音声」では問題なく「試験音声」の途中でノイズがはいったトラブルのよう》とメール。ただ、確認用音声と試験音声で音源や周波数や信号経路その他が異なる(試験音声だけにノイズが入る)のだとすれば、異なるもので確認したのはやっぱりおバカさん。パン屋の店先で、ほかと違う作り方をしたアンパンを試食して、ここのアンパンは全部うまいと結論するようなものですからね。3分間くらいかけて叩いたり付け替えさせたりとテストして問題なく、10分20分と長く流した場合に限って不具合が出たなら、手のうちようがないが、本当に全会場でそこまでテストしたんですかねえ(もしそうなら、メーカーに怒鳴り込めばいい)。なお、添付ファイルは送っていただいても読みません。このサイトについて追記 赤尾晃一は「再テスト対象者が0.1%未満だったのは奇蹟」で上等もいいところだという。これで思い出したのが、誰かの「99.9%バレない」メール。この「バレない率」って、一生を賭けるには低すぎないかと】
●3時半〜ANAホテルで「オフレコ!」打ち合わせ。明日、琵琶湖塾。ゲストはアテネ五輪シンクロナイズドスイミング日本代表ヘッドコーチの井村雅代。滋賀のみなさん、よろしくお願いします

01-23
最速シナリオで堀江貴文ら逮捕。01-18の当欄で「一気に決着するつもりなら秒読み段階」、01-21の当欄で「思いのほか早く2人をやり、市場の沈静化を図るのでは」と書いた通りです。■ライブドアは一巻の終わりです。TBS・楽天問題も棚上げです。当サイトの関連論考はこちら→「ネットと放送の融合」という幻想【深夜0時まえ記。■の箇所に、気分一新という意味で、明日の株価のことを書いたのですが、やっぱり私が書くべきことではないと思い直し、削除します。書いたことは当たるだろうとは思いますが】
●アスコム「日本の『戦争力』」第5刷が決まりました。ありがとうございます。引き続きよろしくお願い申し上げます。各方面から好意的な評をいただいていますので、いま書いているものが終わりしだい当サイトに紹介ページをupします
●今日で「オフレコ!」担当分の執筆が終了見込み。明日、田原を入れて締めの打ち合わせ。週刊新潮から電話。1セグ携帯受信について
●昨日の当欄で豪雪地帯の暮らしに思いをはせることのできない若者が少なくないはずと書きましたが、たとえば昨夜のNHKスペシャル「豪雪 山里を襲う」を見ればいいわけです。こういうドキュメンタリーを民放はやらない。雪が降っていない季節の映像がいくつも出てきたことからわかるように、NHKは半年とか年単位で取材を重ねている。豪雪になってから思いつくヤッツケ仕事では、このような番組はできません。民放でやるときは、報道の責任者が、局の特別な使命の貫徹またはイメージアップ(賞狙い)を理由に、ようするに採算を度外視して、ディレクター1人に(日常の仕事を続けながら)その取材にある程度時間をかけてよいと許可を出した場合だけです
●だから、竹中平蔵のいうように、ただ民営化すりゃいいというものではありません。そもそも「小泉首相とホリエモンと竹中でこの国を変えていく」と口走った人間が、「テレビの市場規模は10兆円にできる」(注:民放のそれは2兆)だの「NHK民営化」だのと口走って、信用しろというほうが無理
●ところで、ホリエモン銘柄にワッと飛びつきワッと狼狽売りに走った日本人(注:マスメディア含む)は、9・11総選挙で小泉自公党に300議席を与えた日本人(注:マスメディア含む)と基本的には同じものです。また、ホリエモンに粉飾があれば、小泉改革の中身に粉飾があるかもと疑うのは、ごく自然な発想です(ついでに当選したようなのは、監理ポスト相当の要注意銘柄。なんとかチルドレンってお子様方が政治をお勉強中)。もちろん、小泉以前の自民党路線や日本国政府の粉飾決算のほうが、よほど問題だと思ったから、みんな小泉銘柄を買ったわけですが。有力政治家が料亭で1億円もらって黙っていても、引退すれば一件落着というのが旧来の自民党路線ですからね(日歯の使途不明金は数億円規模で、これが政界に流れ、いつぞやの自民党総裁選でも使われたとされています。少なくとも日歯に詳しい歯医者さんたちは、そう見ている)
●一斉センター入試の不祥事について追記。ICレコーダーでもパソコンでも拳銃でも、50万個あれば、ある割合で不良品が含まれるのは常識。全数チェック(メーカーはやったはず)しても、チェック後の配布時の衝撃などで不良が発現する可能性がある。だからトラブルを回避するためには、試験開始前に着用させ、たとえば3分間「使用の注意」などテスト音声を流し、軽く叩いたりなんかもさせて、不具合が出たものはその場で交換する。それで試験を始めて、途中で不良となったものは、ただちにその場で交換する。以上の手続きを踏むしか方法はなく、そのようにすべきだということは、始める前からわかっていることです。やらなかった理由は、ただバカだからでしょう。あと、消しゴムを落としたらなかなか拾ってもらえなかったという苦情があるそうだが、自分で拾えない会場には消しゴムを3つ4つ持ち込むのは常識。鉛筆も削ったのを10本やそこら持ち込むのが当たり前。私は小6のとき「消しゴムは使うな。時間がもったいない」(もちろんマークシートは除く)と、受験のプロに教わった。田園調布小の教員だった小沢センセ。奥さんだった小沢シゲ子が私の小3・4の担任だった縁で、6年の冬前に家に来てアドバイスしてくれた。この人は「辞書を使ったら閉じるな。次に引きたい言葉が開けたページに載っているかもしれないからだ」といってましたっけ(笑)。あと「新聞1面のコラム(『あすへの話題』というような)を毎日読み、切り取ってノートに貼り、要約せよ。知らない言葉は辞書を引け」ともいったので、これはやった(日大放送学科の諸君!! 昔は小学生が普通にやったのよ。就職試験用じゃないんだよ)
●朝の日テレ「情報ツウ」が米牛肉問題で、町のおばちゃんなんかのアメリカはいい加減すぎ、ナメてる、信用できないとの声をガンガン紹介。ま、ヤツらはたしかにいい加減ですが、それは時と場合による。全部デタラメで信用できない国が、人間を月に送り込むことなどできるはずがない(この分野では日本がケタ違いにデタラメ)。日本にあるパソコンのOSのほとんどはアメリカ製、ワープロソフトの大半もアメリカ製のワードですが、デタラメとはいえない(OSを作ることができない日本のほうがデタラメ。ワープロは一太郎のほうがはるかに上出来だが、日本を代表する家電メーカーの松下電機産業がジャストシステムを訴えて恥をさらすなど、国産ワープロを育てようとする見識がないデタラメぶり)。総務省統計局のダウンロード・データはエクセル・ファイルばかりで、これは日本政府を挙げて「ウインドウズPCをマイクロソフトオフィス付きで買え!!」と推奨しているに等しいが、そんなデタラメを咎める者もいない(ワードファイルをいきなり添付してくる人は、この件では日本政府総務省統計局と同レベルの無知!)。「そんな国だから俺たちはナメられる」という認識ならば、これは正しいけれども

01-22
●夜、田原と電話で少し話す。今朝のサンプロ(昨日急遽収録した小嶋インタビューを放映)の「ヒューザーは、やり過ぎだった?」と聞くから「いや、そんなことない。あんなものでは。国会よりマシ」と。国会とは18日証人喚問。聞かなかったが、そのような抗議が来たのか。あとは「オフレコ!」打ち合わせ。電話ではいわなかったが、議院証言法の規定、証人と参考人の違いなどについては、テロップなどで簡潔に示すと親切だったかも。昔、たとえばテレ朝椿事件当時の証人喚問は撮影すらできなかった
想像力について書いたことの続き。たとえば、新聞テレビのニュースが「この大雪で、××町で△△さん(78歳)が雪降ろし作業中に屋根から落ちて死亡したほか、全国では……」と書くか読むかする。平均して交通事故で20人、火事で6人が毎日死ぬ日本では、名前と年齢が東京のニュースに流れただけでも大きな扱いといえる。このニュースを見聞きして、私はこう思います。自分の母親が、家の中で椅子か踏み台に登って高い場所のものを取ることすら、兄や私には考えられない。頻繁に使うものは高い場所に置いてないし、どうしても必要なら誰かが家に来たとき取ってもらうはず。ところが豪雪地帯では、母親と同年代の高齢者が(男女の違いはあるにせよ)、はしごをかけて屋根に上がり大量の雪下ろしをする。雪が降らない地域では思いもよらず、実に厳しく、同情すべき話だと。ところが、たとえば核家族の若い夫婦の子どもは、たまに通ってくる祖父母も若く近所付き合いもないから、78歳の老人というのがどんな存在かリアルに知らない。しかも深く積もった雪に触れた経験もないとすれば、上のニュースを見聞きして、豪雪地帯の厳しい暮らしを想像したり、同情の念を感じたりするということは、なかなか難しい。そんな子どもは、少なからずいるだろうと思います
●誤解のないように書いておくと、だからテレビを見るのをやめちまえなんて全然思ってない。こんな大雪だと映像付きで速報するテレビは、それはそれは役に立つもので、豪雪報道がなぜか津南町にしか行かないとしても、テレビがなかった時代よりよほどよい。余談ですが、戦前の情報統制の時代には、気象情報は敵国に伝えてはならない軍事機密。だから、NHKラジオを聞いても朝日新聞を読んでも、台風が近づいているとはわからない。それで何人の日本人が犠牲になったことか。もちろんその死者は靖国神社に祀られていない。台風情報を黙っていて結果的に日本人を殺した軍人のうち、戦死者は靖国に祀られている。靖国に祀られた軍人だけが尊い犠牲となって日本を守ったと思うのは、官尊民卑もはなはだしいバカ話
●以上に書いたことからもわかるように、想像力というのは、何もないところであれこれ考える力ではなくて、知識と体験に基づいてあれこれ考える力です。知識と体験も増えないのに想像力だけが増えていくとしたら、増えたのは想像力というより妄想力というべきでしょう。その本筋の想像力を育てるには、遊んだりケンカしたり旅に出たり本を読んだり映画を見たりして、知識と体験を増やすことが、たいへん有効でしょう。想像力をかきたてる点では、情報量が少ないメディアのほうが、つまりテレビよりラジオ、ラジオより本のほうが有効であることは自明です。体系的な知識と追体験を与える点でも、本(読書)というのは大事だと思います
●センター試験で機械故障により何百人か再試験。あの部分よくわからんかった、もう1回ってことで、機械を渡す前に机にガンとぶつけて「これ、途中からザーッといってました」とかいってるヤツ、何十人もいるに決まってるじゃん。入試センターの担当者が「性善説なもので」と弁解したそうだが、じゃ、なんでカンニング防止に試験監督官をあんなに配置しているワケ?

01-21
●深夜、兼高センセ玉稿を突っ込ませていただく。ありがとうございました。午前4時、小川和久vs.宮嶋茂樹対談を上げて入稿。
民放の根幹を揺るがす、ある“深刻な”事態(2)〜ネットに軸足を移し始めた巨大広 告主たち
●地検・特捜部は新聞ごとにネタを割り振り、ガンガン書かせていますね。思いのほか早く2人をやり、市場の沈静化を図るのでは(月曜以降、関連以外が戻す兆候がハッキリすれば、じっくり腰を据えなおしも、あるかもしれませんが)。ライブドア株式は、このまま限りなく紙切れに近づくでしょう(証券会社は事実上、紙切れと見なしている)。するとフジテレビは440億円をドブに捨てたことになる(440億円の経緯はこちら)。その一方で「地上デジタルでテレビ局に公的資金を!」は、これは通用しません(注:公的資金とは私たちの税金)。なお、フジは民放連の会長社を務めています

01-20
●朝食時、テレビをあれこれ見ていたら、日テレかな、今回のライブドア問題が小泉改革に与える影響を解説。これが、「世論(高支持率)や経済回復などを追い風に、周囲に竹中・武部・安倍らを従えた小泉が圧倒的多数で強力な改革を進め、行く手の民主党・前原や亀井らを蹴散らしてきた」というのに、ひときわデカい戦艦大和(らしき模型)に小泉を乗せ、周囲の小艦艇に竹中らを乗せ、行く手に前原らの乗る小艦艇を転がし、色違いの3つのうちわ(「高支持率」などと書いてある)で、実際にあおいでみせる。そこに「最近の事件が暗雲をして立ちこめてきた」といい、実際に天井から暗雲パネル(耐震偽装やライブドア)が降りてきて、ゆらゆら。小泉改革の「官から民」や、それが助長してきた「拝金主義」「市場万能主義」を、ここらでよく見つめ直すべきだ、と解説する
それはいい。子どもにもわかりやすくて、とってもいいですよ。ですが、私が感じたのは、ここまで逐一世話を焼いて手取り足取り見せてやると、こういうものばかり見ている者からは、言葉から状況を思い浮かべる力、想像力や空想力がどんどん失われるのではあるまいか、という心配です。子どもが見て「追い風」「行く手に暗雲」という言葉の使い方を覚えるのはいいが、一方でやっぱり本も読ませなきゃなと、しみじみ思います
●ネット上には、比喩を比喩として、強調を強調として、省略を省略として、部分を部分として、レトリックをレトリックとして受け取れないヴァカ者(若い馬鹿者)が少なくない。たとえば「真っ赤な夕日」と書いたのを読み、「夕日は真っ赤じゃない」といって、何か反論したつもりになっているヤツをたまに見かける。(←こう書くと、「どこにそんなヤツがいる。証拠を挙げてみろ」という。これは比喩なんだから、書き手の頭の中のでっちあげで全然いいんだ、ということがわからない)(←こう書くと、「だから、そのわからないヤツの名前を書けって」という。知るか、そんなこと)(←こう書くと、「やっぱりな。こいつは知らないくせに、いい加減なことを書くヤツだ」という。ま、放置するしかない。「夕日は真っ赤」と書くと「色鉛筆の赤と違うじゃん」とかいうに決まってるヤツだろうから)※印に戻る。言葉を字面通り、文字通りにしか受け取れないわけですが、これは想像力や空想力が働いていないことと裏表ですからね。ネットの相当部分は活字で、それに浸っていれば活字文化に浸っているともいえるはず。しかし、ある本を3日とか1週間とかぶっ続けに読み、作者の筆に身を委ね、その論理やシナリオを追って、ある世界に没入するという読書体験と、ネットで断片的に活字情報を拾う体験とは、相当程度異なるように思えます
●田中康夫の史上最短会見録19日部長会議録(豪雪問題、秋山郷の難視聴の話、知事と医師の命の重みは県民の命の重みとどうたらこうたらの話など) 知事と医師の命の重みは、県民2人の命の重みと同じだが、体重、じゃなかった、仕事の重みが違うから、ヘリで行っても何の問題もない、と私は思います(体重は、人のことはいえん)。この種の批判はマスコミにも降りかかってくることも、忘れないでいたほうがいい。「狭い町でタクシーやハイヤーを借り切って取材するお前らは何なんだ」「阪神・淡路大震災でヘリを低空で飛ばし救出活動を妨害したのは誰だ」「国民が乗る民間機ではなく政府専用機でアメリカに行く小泉には文句をいわず、同行取材でうまいもんをたらふく食ってる記者は、ありゃ何だ」と、いわれかねない(というか、よくいわれている
●昨日から今日にかけて「オフレコ!」原稿(小泉あと8か月)、潮原稿(人口減少社会)、単行本原稿、小川・宮嶋対談原稿(執筆中)など。昨夜のテレ東新年懇親会は欠席
●10時40分日大授業(今期最終。ノートを見ます)、13時10分JVIG谷弘と打ち合わせ@鳥茶屋

01-19
●訂正です。18日付け当欄で長野県秋山郷で長野の民放テレビが映りにくい件、私が「奥深いほうでは新潟のテレビも映らないのでは」と書いたのは、(一部そのような場所もありますが)間違いで、栄村・秋山地区の大部分で新潟の民放テレビが受信できることが確認できました。サイト読者が教えてくださった本に書いてあることが正しく、私の誤解でしたので、訂正のうえお詫びします。失礼しました。それと、栄村行きのヘリは悪天候で飛ばないそう
●栄村でIP再送信をしている長野県協同電算(JANIS)の佐藤千明からいただいたメールを引用します。【引用ここから】
1.中津川沿いの秋山地区は、新潟県津南町と接しているために下流の新潟県に近い地区は新潟県の放送が受信できます。上流に行くに従って電波での受信ができなくなっています。なお、長野県内の民放は4局ともサテライトがないため受信できません。新潟県弥彦の電波が、秋山から津南に流れている中津川の谷間を ぬって電波が取れ、そのうち半数くらいの世帯ではそのままアンテナを立てれば電波を受信でき、残りの半数は10〜15世帯くらいの集落毎に一番環境の良い場所に共聴アンテナを設置し、そこから各戸までケーブルを引いて視聴しているらしい。村役場の話では、秋山地区全体では、124世帯中約100世帯が新潟波を視聴しているらしい。
2.村役場のある森地区も新潟県境ですので、新潟波が視聴できます。電波の品質も、長野波よりも新潟波の方が断然良好らしい。
3.一方、飯山市方面から村に入り最初の集落(白鳥、月岡)では、新潟波は受信できません。県内波もSBC、NBS、NHKだけで、残り2社はだめです。 【引用ここまで】
●栄村の地上放送の難視聴とIP再送信については、佐藤千明のつれづれメモ その2 その3 日経デジタルコア記事あたりをご参照。毎日記事はこちら→テレビが消える日:/4「放送」か「通信」か。
●放送法には「(放送普及基本計画)第二条の二 6 放送事業者(受託放送事業者、委託放送事業者及び第九条第一項第二号に規定する委託国内放送業務又は委託協会国際放送業務を行う場合における協会を除く。)は、その行う放送に係る放送対象地域において、当該放送があまねく受信できるように努めるものとする。」とあるので、長野県の民放は努力不足だという話になります。なお私は、このようなIP再送信は一部地域で地上デジタル放送を補完する(総務省もそれを認める)ことにはなっても、たとえば10年後のテレビ放送で大きなウェイトを占めることはないだろうと考えています【以上、昼すぎ記】
●アスコム「日本の『戦争力』」第4刷決定。ありがとうございます
●国境なき医師団JAPAN会長は、テレビ見るヒマはないが、カキコしてるヒマはあるわけか。飲もうぜ!!
●東京証券取引所のシステムダウンは、ハッキリと「不祥事」「日本の恥」であって、11月のトラブル、12月の誤発注事件で露呈した不具合につぐ3度目。前回社長が責任を取った結果、昨日の会見に杖をついて現れた東芝出身の西室泰三が「社長兼会長」なわけで、今回はどう責任を取るのやら。副社長が「社長兼会長兼副社長」にでもなる?
●最近の約定件数は300万というような数で、それが400万となり、ダウン必至の450万の手前で止めた。別にライブドアが引き金にならずとも、300万が何か事件をきっかけに1.5倍くらいに膨れ上がる可能性があることは当然、想定内。その放置責任は免れない。(余談ですが、放置といえば日本放置協会=略称NHKがイイ。これ、放置される側の団体なのでご注意。ほかにNHKを自称する協会は、日本独り暮らし協会、日本ひきこもり協会がある。日本野良猫協会はNNKね)
●ところが300万なんて、全然たいした数ではありません。30万人という、そこらの地方都市くらいの人数が日に10回売り買いを決めるだけで、その数になる。関東地区で視聴率10%の番組を見ている数が400万ですよ
●このことは、インターネットの双方向で大人数が同時アクセスする情報処理システムの構築が、いかに大変かを示します。NHK紅白をハイビジョンで見せるには、千数百万世帯に1時間に百数十GBというデータを4時間ぶっ続けで送らなければならない。視聴率20%の人気IQテスト番組があったとして、数百万かが何分かに1度データを(逆方向で)送ってきたら、これまた大変。しかも、視聴率5%時にも、40%でも50%でもパンクしない余裕のシステムを維持し続ける必要がある。だから、無線テレビのほうがケタ違いに合理的で有利なことに、議論の余地はありません。ネットと放送の融合をいう者は、この問題をクリアする手順を示して発言すべきです。私は、そうしている者を1人も知りません。光ファイバーでネットをやりテレビを見る人が何百万人かいることと、光ファイバーを使った放送・通信(インターネット)融合システムが全国普及することは、別の話です
●上の通信(でテレビを流す)システム、昨年夏前に堀江貴文に会ったら、彼は「そんなの簡単にできる。技術の問題」といっていた。「やがてみんな宇宙に行くようになる」というのと同じと思ったので、それ以上突っ込みませんでしたが。ま、できるなら構築して見せてくれれば、話は早い。私は「そんなの簡単にできない」と確信している。たった1社でテレビ業界全体の倍近い5兆円以上を売り上げるNTTですら、ほんのわずかなデータ量しか流さない電話を何十年と手がけて、いまだにパンクしないシステムを構築できない。電話はある規模以上の地震が起こると必ずパンクしてしまう。それを、どこの誰に頼むつもりか知らないが、データ量がケタ違いのハイビジョンで簡単にできると思う者の頭の中が、よくわからない。慈善事業ではないNTTは、タダで家まで光ファイバーを引いてくれないが、たかがテレビを見るのに引こうという者は少ない。初期費用何万+毎月数千円というような現行価格で、爆発的に普及するはずがない【この項のみ01-20追記】
●それにしても、国債30兆を超える超えないで大騒ぎする一方で、日本の財産が2日やそこらで19兆円が吹っ飛んでしまうというのは、いやはやどうも……

01-18
●3つ下の黒丸でサイト読者が教えてくれた「新潟県側の局は入る」は、田中康夫・長野県知事も初耳で、「明日ヘリで栄村に入るから、それまでに確認する」そうです。現段階で私は、その本に書いてあるのは「さほど奥深くない新潟県側の秋山郷と呼ばれる地域(元祖・秋山郷ではない)で、新潟の民放テレビが映る」という意味だろう(栄村では映らない)と解釈していますが、明日には詳しいことがわかるでしょう。知事は医師をヘリで栄村秋山診療所に送るのに同行するが、ヘリ使用についてグジャグジャいってきた在長野メディア記者があるらしい。その話はいずれまた【夜10時20分記】康夫ちゃんメール「ギャハハ、またもや無償でネタを差し上げてしまった。痴呆民放局の(以下略)」【10時37分受信】
●東証暴落! さらに、処理能力を超え売買全停止! アホか。どこがIT国家なんだ!? 今週いっぱい、こんな調子か。まともなヤツは近づかないが吉。どこぞのナニは、一気に100円台に突っ込むと見るのが自然でしょう。地検特捜も「まさか、こんなことになろうとは」と大衝撃を受けているはず。でも、こんなことになる世の中なんですよ。で、やっちまったんだから、後には引けない(これで無罪放免なら、何もないのに日本国に数兆円規模野村総研によれば19兆円【←01-09付記】)の大損害を与えた東京地検・特捜トップはクビ)。すでにXデーはいつか、という段階(一気に決着するつもりなら秒読み段階)です【午後4時すぎ記】
民放の根幹を揺るがす、ある”深刻”な事態(1)。なんだ、まだコメント100件しかついてないじゃん。200〜300件はいきたいんだけど。むろん賢明な読者はご承知と思いますが、これ一気に書いたものの頭3分の1で、ただの枕の部分。トヨタ広報や松下広報は、次回以降に登場しますんで、ガンガンよろしくね
01-16の最後の項を読んだサイト読者から、「古い本で恐縮ですが、『フィールドワーク入門』(市川健夫著、古今書院、1985)によりますと、秋山郷では民放が入らないわけではなく、新潟県側の局は入るそうです(P16)。なんか、岐阜県に入る前の長野県山口村で長野県の民放が見られなかっ たのと酷似してます」とメール。ありがとうございます
●ところが、そもそも「秋山郷」てのは何かが、問題なのです。平凡社「大辭典」(1935年初版。私が持っているのは復刻版)でアキヤマを引くと、「秋山 (一)[村]山梨縣南都留郡の東北隅の山村。(二)[村]高知縣吾川郡の海岸。四國第三十四番の札所。種間寺あり。(三)栃木縣安蘇郡氷室村の大字。戦國の頃遠藤・戸叶《とかなふ》諸氏の居城の址あり。(四)山梨縣中巨摩郡落合村の大字。加賀美遠光の長子秋山光朝此處に居り、平氏に仕へ子孫代々この地に住せしといふ。(五)長野縣下高井郡堺村の字。中津川谿谷の奥深き處にあり。地勢全く越後に屬す。住民は今も尚原始的生活を爲す。」とある。本当の秋山郷は、この(五)です。地勢は越後だが、長野県だと。昭和31年、長野県の裁定により堺村と水内村が合併して栄村になったのです。秋山郷でググルと、これがトップに出るので、みんな越後だ、新潟県だと思うでしょうけどね。その昔は、いま越後秋山郷と称する地域でも、みんな「うちは秋山じゃない」といっていたはず。原始的生活と一緒にするなと、差別意識はさぞ強烈だったでしょう
●で、いうまでもなく地方放送局が持っているのは「県域免許」ですから、新潟県の民放は、長野県では普通は(建前としては)映りません。映るようにと中継鉄塔を建てたりすれば、免許に違反します(県境地域で両方映るのは、仕方ないとされているだけ)。逆に、長野県の民放は、長野県内でできる限り映るようにしなければならない建前です。でも、長野県栄村では映りません。「あまねく義務」があるNHKは映るようにしないと放送法違反ですが、商業放送の民放には、社が傾くような投資をしてまで映さなければならない義務は課せられていないからです(社が傾く過剰投資だからできないか、サボっているだけなのかという見極めは、また別の問題)。そこで田中康夫のとこで有線電話兼放送網によるIP放送実験をやったら、長野県の民放はやめてくれといっているって話
●ライブドアに粉飾容疑。もうオシマイかもしれません

01-17
●今朝の堀江貴文の会見映像を見ましたが、相変わらずへらへらしていますね。 謝るときは「申し訳ありませんでした」というべきですが、彼は「心からお詫びを申し上げたいと思います」という。この二つは意味が違う。後者は、謝りたいという心境を述べているが、厳密にいえば謝ってはいない。それは謝罪の言葉か? あなたは責任を認めたのか? 記者はいちいち突っ込め。いまは違うと思いますが、昔、私が小学4年くらいのころの学級会というのは、クソガキが多いもんだから教室の後の黒板に設置された「目安箱」を、まず開ける。すると「××くんはスカートめくりをして、よくないと思います」という紙がドサッと出てきて、日直だか委員長だかの読み上げのたび名指しされたヤツ(私も)がヒョコヒョコ立って「ごめんなさい」「すいませんでした。もうしません」とかいってた。でも、「謝りたいというふうに思ってます」なんていってるヤツは記憶にない(毎週その繰り返しだから、まるで反省してない点では同じか。笑)
●昨夜のテレ朝・報道ステ電話取材では、堀江は「小さな会社で開示義務はない」という意味のことを話していた。法律にダメと明記されていなければ何をやってもいいとの例の考え方ですが、綱渡りか薄氷の上。当欄で繰り返し書いたように、ライブドアは株価こそ高いが、資産もコンテンツもないから、堀江に万一のことがあれば、株券は紙切れ同然。株式分割を繰り返し、たとえば100分割すれば株券の価値は理論上1%になるが、分割株券が出回るまでのタイムラグを利用して株価を沸騰させるというようなマネーゲーム手法(株価操縦という指摘もある)で大きくなってきた幻想企業。致命的なダメージに至る可能性もあるでしょう。特捜はハッキリ本人の首を狙っていると思います
●少なくとも、地検特捜部のガサ入れを食らった企業や経営者というのはヤバイ会社や経営者と見なされてしまい、まともな銀行融資は受けられない。経営者は、一部上場というようなまともな企業の役員にはなれなし、国政選挙のまともな候補者(公認候補)にもなれない。フジテレビも、そんなヤバイ会社と提携を続ければ、同じ穴のムジナと思われてしまう。提携は解消するしかありません
●嫌疑は「風説の流布」「偽計取引」とのこと。この1年を表す漢字一文字をどっかの坊さんがヘタな字で大きく書いて見せるのがよくありますが、私はいまの日本を象徴する一文字は「偽」だと思います。「いつわり【偽り・詐り】イツハリ 事実でないこと。ありのままでないこと。また、だますこと。」(広辞苑第四版) 耐震強度偽装、偽計取引、偽作、偽証、偽造、偽名、偽証文、偽物(贋物)、偽者(贋者)、偽札(贋札)……。やらせ、パクリ、偽ブランド、なりすまし、オレオレ詐欺にリフォーム詐欺なんていうものも、お仲間たち。みずほ行員の13億5000万円着服は、個人の着服額としては史上最高ですが、おそろしく小さなフツーの記事。そんな時代、そんな社会になってしまった。だから「すべてを疑え!!」といっているわけです。「偽」の背景には高度情報化(通信・ネットワークの高度化=顔を見せずに話せる社会へ、デジタル化=複製が誰でも容易な社会へ)があって、「情報化の光と陰」の陰の部分といえますから。ところで「偽瓢虫」って読めますか? 私は読めなかったが、「てんとうむしだまし」って虫の名前だそう【ここまで午前10時半、記】
きっこのブログ、16日記事「とっとこハムスケ絶体絶命!」。こんなのもあるってことで。いったい誰が書いているんでしょうねえ
●紀伊國屋書店の売れ筋軍事関連本(直近1か月)。ダントツが「日本の『戦争力』」で、ありがたいことです。ジュンク堂書店サイトは池袋本店の在庫数を載せていますが、このまえ34冊とかだったのが、2冊になってしまった。【ここまで未明、記】

01-16
●東京地検特捜部、ライブドア堀江貴文の自宅マンションを家宅捜索こりゃイメージ悪すぎ。「オフレコ!」田原対談のとき、インサイダー情報などには細心の注意を払っているという意味のことをいってたんですがねえ
日経BPサイトの記事、編集者から「読者からのコメントもたくさん得て、大反響です」「編集部としては、できるだけ多くのコメントを公開していくことで、記事への注目度を高めることを目的としております」「これでも、さらに低俗なものはだいぶはじいているのですが……」とメール
●心やさしき赤尾晃一(静岡大情報学部)の、ありがたいお言葉。赤尾も坂本も故・伊豫田康弘編集長の「放送批評」編集委員。熱海でやった編集委合宿のとき、スーファミを背中に背負ってきて、今朝入手したというゲームを(ドラクエかなにか「赤べえ」とか名前を入れて)宿でやっていた。同室の私が宴会を終えて戻るとテレビは砂嵐で、起こさないように消したもんです。10年以上前の昔話
赤尾ブログのこの記事で思い出した。1月14日前後の大雪を伝えるテレビニュースは、どこも新潟県中魚沼郡津南町《つなんまち》に集中。ところが田中康夫からの情報によると、長野県下水内郡栄村のほうが孤立世帯数は多い。マスコミが殺到したのは、津南町にアメダスがある(栄村にはない。アメダス情報だけに頼れば「日本一の豪雪地帯=津南町」となる)から。関越の塩沢石打I.C.からは津南町35分、栄村50分で、アクセスはたいして変わらない。NHKしか映らない秋山郷・栄村の有線放送電話網によるIP放送実験は、長野の民放各社が反対中で、地元では「ネットでテレビを流す栄村は、テレビ局の営業を妨害する『けしからん村』だから、ヒドい目に遭っても報道しないってわけか」という怒りの声が挙がっているらしい

01-15
●「オフレコ!」次号(2月発売)の堤清二vs.田原総一朗、リーマン日本代表桂木vs.田原、辻元清美(坂本インタビュー)、座談会原稿など400字170枚以上を入稿済み。あと60〜70枚も書けば終わるかな。どれも、たいへんおもしろい。堤清二が義明を語った言葉で、ここまで率直で辛辣なものも、そうはないのでは。東京駅から東大入学式に行くバスの中で、堤清二に「君、新入生か」「はい、新入生です」「そうか。東大に入ったら共産同盟があるんだ」「そういうもんですか」「そういうもんだ」と東大細胞入りを勧誘したエラそうな男が氏家齊一郎だった(氏家は「俺そんなこといったかな」といっているとか)という話も出てきます。天皇制についても、なかなかすごいことをいっている。歴史上、政治家・経営者など日本のリーダーたちが現在ほど浅薄《せんぱく》きわまりない時代もないと、強く憂いている。「日本の外交が骨太だった時代が過去に2度ある。明治初期(日清戦争まで)と昭和中期(戦後復興〜60年代高度成長期まで)で、どちらも軍事力ダメ経済力ダメの時期。それ以外の日本近現代は、軍事力か経済力が突出し、それにものいわせようとするから外交不在となる。現在もだ」なんて、実に正しいことをいう(典型は、カネ出すから常任理事国にしてという嫌みでみっともない成金外交。「人より多くカネ出すから町会役員にしてくれ」って金持ちで、隣家としょっちゅうケンカしているヤツが、あなたの町にいたら嫌でしょ)。堤の子息とは中学で同学年でしたが、クラスが違い私はいることすら知らないうちに、紛争で学校が荒れたためか転校していった
池田信夫の新刊「電波利権」(新潮選書)をいただく(近いので編集者がうちのポストに入れていった)。「『日本最大の既得権益集団はテレビ局』である」と帯コピー。著者とは神楽坂で会いテレビと政治の古い話をしたほか、GALACで原稿を頼んだことがあります

01-14
民放の根幹を揺るがす、ある”深刻”な事態(1)――nikkei.jpビジネススタイル連載。お読みください。竹田さん、ごめんなさい。順序が逆になってしまった。すぐ書いて送ります
●おかげさまで小川和久著・聞き手坂本衛「日本の『戦争力』」(アスコム)の3刷が決まりました。明日、読売新聞に全5段広告が出ます。ぜひ、お読みください。目からウロコの本です。中学・高校生から高齢者まで、読むことができる作りにしてあります(小川和久による冒頭の文章だけは、中学生にはちょっと難しいかもしれませんが)。自衛隊の将官たちの新年パーティーでもこの本の話題が出て、おおむね評判がよかったそうです

01-13
●今朝のフジ「とくダネ!」が、大雪に関して民家倒壊の危険を報道。長岡氷雪防災研究所の協力を得て、1立方メートルの雪(圧縮されている)の重さは300キロ(全部水なら1トンだから、その3分の1。家庭用浴槽の容積が200〜300リットルだから、風呂を満杯にしたような重さ)、10m×10mの家に1m乗っていれば30トン(木造2階屋の自重と同じ)、2〜3mならその2〜3倍、建築基準法のまったく想定外(3m積もっていれば2階屋の強度で木造8階が建っている計算)など、模型を使って解説(注:カッコ内、風呂と木造8階の話は坂本がわかりやすく追加したもので、テレビには出てきません)。大雪が積もったと伝えるだけではダメ(そんなの子どもでもわかる)で、ここまでやらなければ、プロの報道の意味はない。当欄01-09の記事をご参照
●11時〜日大授業。遅れてすまん。次回20日が今期最終回です。必ずノートを持ってくるように(見せない者の成績はつけない)。急病・就職活動などで欠席の者は、友人に託すか、事前に堀口副手に預けること
●午後、宮嶋茂樹(本人いわく「不肖・宮嶋」)と小川和久の対談@アスコム。サマワ自衛隊宿営地に外務省5人がいるが、ODA授与式なんかは現地関係者を宿営地に呼んでやり、彼ら専用の民間傭兵6人を雇い(傭兵も宿営地内にいる)、彼らの月給は高いヤツで1300ドルで、経費総額は年間いくらで、たちの悪い外務省役人は官房長官の一言で即刻更迭されたとか、防衛庁は隊員を出向させ外務省職員が宿営地外で活動できる形にすることを提案したのに外務省はそれも断ったとか、実に間抜けで、おもしろい! 「オフレコ!」第2号に載せます。あと原稿書き

01-12
●総務大臣・竹中平蔵の金融(銀行)再編、郵政民営化に続くターゲットは、通信・放送。私的懇談会を立ち上げ。昨年暮れの記事ですが、NHK改革:通信・放送懇 座長に松原氏起用。なんか田原人脈が入っていますねえ。同記事には小泉首相がNHK民営化に否定的な見方を示したとあるが、竹中総務相はNHK分割(受信料NHKとペイテレビNHKに分割。公共放送部門は受信料を大幅値下げして継続。ただし罰則付き。ペイテレビは見たい者だけが見る、たとえばWOWWOWのような有料民放)を視野に入れているようです。同時に、新聞社からの天下りがそのまま系列社長になるような民放のあり方をぶっ壊したいらしい。放送局は、これまでのような(郵政省・総務省との)なあなあのやり方を続けていると、足下をすくわれかねない(新聞社も)
●民放は、トヨタが北米で販売する若者むけ3車種でテレビCMを打たないウェブ広告宣伝戦略を展開し大当たり。国内では松下が歳末商戦のまっただ中に、実に月の3分の1の期間、全テレビCMを欠陥石油温風器のお詫び告知に差し替えて(寒冷地では現在も継続中)、なおプラズマテレビが独走でバカ売れ。いま調べていますが、電通の直近の資生堂CMの売り上げは前年比3割というような大幅減かも。いずれも、テレビCMの本当の効果を根底から疑わせる大問題。無理なデジタル投資に加えて、経営の根幹、土台部分が揺さぶられはじめ、民放経営者を震撼させています。近々日経サイトで始める連載で順次、これら大問題を取り上げていく予定です。ご期待ください
●各紙朝刊に、米兵による強盗殺人で亡くなった女性の葬儀に在日米海軍幹部や犯人の同乗艦水兵らが参列し、頭を下げたり両手を合わせたりしている写真が掲載されているでしょう(全紙チェックしたわけではないけれど)。実は、このような写真を撮影できるアメリカの”同盟国”は全世界で唯一、日本しかありません。韓国では女子学生2人を米軍装甲車が轢《ひ》き殺したが一切謝罪せず、星条旗を焼く暴動状態を招いた。すると、アメリカは「なんなら撤収してもいい」という意味の脅しまで口にした。イタリアでも低空飛行をした戦闘機が、ゴンドラのワイヤーを引っかけ多くの死者を出したが、一切謝罪しなかった。以上2例と強盗殺人は違うというなら、米原潜が愛媛の水産実習船を沈めた事件を思い出してください。やっぱりアメリカは日本に対して前例のない謝罪をしている。なぜか、という答えが、「日本の『戦争力』」という本には書いてあります。反省してるから許してやれ、と言いたいわけでは全然ありませんから念のため

01-11
●4〜7時@AMA、田原、アスコム高橋・増澤、岡部朱美と打ち合わせ。本題以外に大霊界・超能力の話、「木と話す」話、サイパンの霊(幽霊)の話などあれこれ。これで外出した以外はひたすら原稿。死にそう
●逢坂巌から「日下雄一氏のご逝去、誠に残念です」とメール。逢坂による日下インタビュー抜き書き。教えてくれた立教大シラバス。同じく毎日記事の大学講義実況中継/立教大「政治とマスコミ」 逢坂は日下雄一の講義録その他をまとめておくべきで、「日本のメディア史、テレビ史、政治史にとって、これ以上ない貴重な記録であり証言になることは確実だと思います」という。協力すると返事
●昨日の記事で追加。久野明、小林英美、兼高聖雄、岩本太郎は、暖かくなったら青木芳子さんを囲む食事会をやるのでよろしく。それと昨日、古い仲間である祝康成から電話。ヤツもまた頑張っている

01-10
●昨日の朝日新聞朝刊第3面(社説のページ)の下に「日本の戦争力」の広告が大々的に載りました。ありがとうございます。お陰さまで売れております。とくにお若いみなさん、ぜひお読みください。著者の小川和久は個人的に小泉首相はじめ関係政治家に渡しました(「まえがき」は政治家むけのメッセージになっている)が、私(聞き手)は政治家ももちろんですが、何より若者たちに読んでほしいと願って企画しました(「あとがき」にもそう書いた)
●昨日午後、青木芳子(青木貞伸の未亡人)から電話。昨年暮れ(予防注射は打ったのに)インフルエンザをやり、肺に水が溜まってずっと寝ていた、やっと起きられるようになったというので、急ぎ高井戸へ。家人が用意したお土産は、光悦のふ菓子、鶴屋吉信の懐中しるこ、しょうが湯、イチゴ、切り干し大根、青菜の煮浸しなどを少しずつ。洗剤がないそうなので途中で2箱購入。だいぶやせてしまい、薬のせいもあってか、ちょっとふらふらしている感じだが、顔色はよいので一安心。そばを取ってくれて一緒に食べる。きつねそばを半分食べ「ずいぶん食べられるようになった」と。何かあったらすぐ電話してと言い置き、9時すぎ帰宅
●青木貞伸は私の前の前の「放送批評」(GALACの前身)編集長。すぐ前の編集長は伊豫田康弘で、二人とも故人。なお、青木貞伸の蔵書はOurPlanet-TVで保存されており、どなたでも利用できます。この事務所の入ったビルは今年6月以降に使えなくなる見込みなので、地元出身の青木芳子は地域の顔役に口をきいて移転先を探してくれているそう。人の世話を焼いている場合じゃないけれども
●サイト読者が教えてくれた日下雄一の記事があるブログ 放送レポート最新号にも森達也との対談が載ります

01-09
●耐震強度偽装問題で、あまり語られない大事なことをいくつか
●【1】まず、1981年に耐震診断が変わり、現在の「新耐震基準」はそれ以降に建ったビルに適用されています。この強度を「1」とすると、1981年以前に建った「旧耐震基準」に基づく建物の耐震強度は「0.4」とか「0.5」とか「0.6」とか「0.7」とか、(もちろんケースバイケースですが)そのような数値です。銀座でも日本橋でも赤坂でも渋谷でも、30年前に建った古いビルというのは全然珍しくありませんが、それら古いビルの耐震強度は、(その後に補強していないなら)住民退去や解体が始まった「姉歯・木村物件」とおおむねいい勝負であると考えたほうがよいでしょう。ということは、阪神・淡路大震災級の首都直下型(震度6〜7を想定)が来ると、ヤバいです。この意味では、狂牛幹事長が口走ったことは、まんざらはずれていません(大変だというのは合っている。間違いは、だから放っておけという結論部分)
●【2】いつかも当欄で書いたように、新耐震基準の1を満たしておらず0.85とか0.9というビルは、間違いなく腐るほどあります。壁のひび割れなどが目立つ手抜きビルや、やけにお買い得だったマンションなどは、そのような数値である恐れが強いと思います
●【3】新耐震基準「1」とは何かといえば、相当程度強い地震でも一瞬のうちに崩壊するようなことはなく、何とか持ちこたえて死者は出ないという最低基準を意味するにすぎません。建築物は、ねばり強さというような概念があって、倒れるときは何時間もかけて傾いたりするのです。ということは、新耐震基準1をクリアしていても、地震後に傾いて使い物にならないとか、強い余震で崩壊する危険があり立ち入れないようなケースが普通に起こります。新耐震基準1のビルが「震度6〜7に耐えて崩れずにいること」と「震度6〜7の後もビルとして使えること」は、全然異なる別の話。関東大震災級でも大丈夫と施工主が太鼓判を押すビルの耐震強度は、たとえば1.3とか、そのような数値のはずです
●【4】大地震のあと実際にビルが建っているかどうかは、地盤の状況や断層にかかっているかなどに大きく左右されます。耐震強度1.05でも断層上ではアウト、耐震強度0.7でも断層からはずれた固い地盤上でセーフということが普通に起こります。阪神・淡路大震災のとき崩れたビルは断層上にあったものが多いはず(なにしろ本四架橋の長さが1mやそこら変化した。直下の地面が1mズレれば、そりゃビルは傾いても不思議はない)。江戸期の大地震や関東大震災のとき蔵が建っていたか崩れたかという調査資料がありますが、ああいうものは、かなり参考になります。有楽町より海側なんていうのは江戸時代は海ですから、掘れば貝殻が出てきます(「有楽町層」。数千年前は武蔵野台地のはずれが海に面した崖だった)。ご参考:東京地質コンサルタント 新宿区民は必見!!新宿区の地盤とその問題点(岡部邦彦)(こういうのを見ると、郵便物を配りやすくするためだけに旧地名を捨て××1丁目〜6丁目などと整理することが、いかにくだらないか、よくわかります。そこら一帯は川沿いに広がる水田だった、実は小さな谷の谷底だったというような記憶まで、一緒に失ってしまう)
●【5】建築基準法の規制を受けず耐震基準もへったくれもないそこらの民家などは、工務店や大工の良心(と支払った代金)に従って、建っていたり崩れたりすると思います。××ハウスや△△ホーム(有名メーカー)のツーバイフォーというようなものは、阪神・淡路大震災でも大きな被害を受けず建っていました。耐震強度が問題である一般民家は、「姉歯・木村物件」とはケタ違いに数多く存在しているはずです(ケタが三つ四つ違うかも)。この意味で、耐震強度偽装問題は全然、他人事ではありません。また、現時点で、豪雪地帯において中越地震のような地震が発生すると、積雪荷重が想定外ですから、前回とはケタ違いの死者を出す大災害になる恐れがあります。ミシミシいっているような家からは、一時退去したほうがよいのではすべきです。いま豪雪地帯で雪に埋もれている建物のうち、「姉歯・木村物件」より危険なものは何万棟もあると思えます
●【6】心配な方は、国土交通省、都道府県や地元自治体、日本建築士事務所協会連合会、日本建築士会連合会、日本建築家協会、日本建築構造技術者協会、住宅リフォーム・紛争処理支援センターなどで相談してください(Googleで検索を)
●このような深刻な問題は、本来ならば専門家がきちんとデータを示して公表すべきですし、建設や防災を専門とする記者が彼らに取材して公表させるべきです(誰がいつ逮捕されそうかとか、誰が豪雪地帯を視察したなんてことより、はるかに大事な話だと思いませんか?)。しかし、専門家は誰も語らないし、語らせようとする記者もあまりいないようなので、あえて書くことにします
●毎日新聞(サイトがむやみに重いのでご注意)が5日から「テレビが消える日」を連載。その1 その2 その3 まあ、当サイト読者は何年も前からご存じの話題でしょうが。ちなみに、5年前の毎日新聞記事はこちら

01-08
●今朝の新聞に訃報が載りましたので、01-05の項に書いたことを改めて。テレビ朝日「朝まで生テレビ」統括プロデューサーはじめ「ニュースステーション」「ザ・スクープ」などを手がけた日下雄一《くさか・ゆういち》が、5日午前亡くなりました。朝日のおくやみ記事はこちら。「GALAC」2003年12月号では巻頭グラビア「『討論』で時代とリンクし続ける!!」に登場願い、私がインタビューしています(いまupしました。ぜひお読みください
●昨年10月21〜22日に京都で開かれた現代メディア・フォーラムで一緒(当欄10-21、10-22をご参照)。1日目の夜は宿で話し、2日目も会場までのタクシーに2人で乗って突っ込んだ話をしました。典型的な団塊世代で、私が「日本をダメにしたのは団塊」と持論をいうと、日下は「僕もそう思う」といい、これからやりたいことを熱く語っていた。三島由紀夫の自決なんかについても。直後に一時声が出なくなり、相当に無理をしたのでしょう。その後「オフレコ!」第2号の座談会その他に出てもらい、記事も掲載する予定で2時間近くインタビュー。彼が主宰する私塾(目立たないところで、ちゃんと若い連中を育てる仕事をしていたのです)に呼ばれて話したときは、入院中で会えず。定年でテレ朝を離れる直前で、アスコム高橋克佳が出した単行本企画にも乗り気だった。実に残念です。二人三脚でやってきた田原総一朗も「ショックだ」「日下は、朝までの出演交渉を電話なんかで済ませず、必ず会って、ねばり強くやってくれていた。終わったあともちゃんとコンタクトを取り続けて」と。「オフレコ!」次号には、おそらく最期のインタビュー記事に加えて、責任編集長・田原総一朗による追悼記事を出します。日下雄一は、日本のテレビ報道のもっとも良質な部分を担っていた一人でした。心からご冥福を祈ります
●「週刊新潮」から電話あり、訃報をTEMPO欄で書くそうです。サイト読者のR.Yさん、メッセージは田原総一朗に読ませます。長く更新できず、すみませんでした。「願わくは カメラの前で 夜死なむ その朝までの 討論の頃」これが、いつか田原がいったのを書きとめた戯れ歌です。こちらはご参考
●原稿書き

01-07
●朝、七草粥をつくる(昨日、ANA隣の京都館で七草セットを買った)。粥《かゆ》は米から炊くものですが、面倒なので冷蔵庫にあった冷や飯を使い、つまりは雑炊をさらに炊きこんでお粥風とする。七草は塩を入れた湯でさっと湯がき、できあがり直前に入れる。味つけは各人好みで塩を振り、香りづけに醤油でもたらせってことに。形のものだから、とにかく一口は食えと、みなに食わせる。終日仕事
●今朝の東京新聞第3面コラム「この人」欄に、「14日オープンの名画座『シネマ・ヴェーラ』のオーナーで弁護士」として内藤篤の記事が載っています。えらくフ抜けたバカ面の笑い顔カラー写真付き。やはりへちまの一員である内藤篤とは、30年ほど前の高校時代、たとえば自由が丘の武蔵野推理劇場あたりにふらりと入ると、バッタリ出くわしたりしていた。同窓には内藤が複数いて、区別するために皆「きたない内藤」と(無精ひげその他、全体の醸し出す雰囲気から)呼ぶ。エンタテインメント系の著作権が専門で、WOWOWやら有名アーティストの顧問や、映画の法務などをやっています。GALACにもコラム「裁くのは俺だ!!」を長期連載中。なにかというと、渋谷の円山町、ラブホ街に建った映画ビル(ユーロスペース、高井戸だかどこかの名画座と組んだプロジェクト)の最上階に映画館をオープン。日本を代表する著作権弁護士にして、映画館のおやじになったのです。おめでとう! 放懇事務局情報によると、支配人は平井景(中1-4の祐康クラスで同級)とか。土地を紹介したのも、別のへちまメンバー。記事には「例えば、一週間程度、高校生に館運営を任せ、番組編成から呼び込みまでさせてみたい」とのコメントも。いいねえ。以下は関連情報。産経新聞 スポニチ シブヤ経済新聞
●昨日のへちまでもこの話題が出て、次回は内藤の小屋で映画を見たあと、渋谷のどこかでやろうじゃないかという話に。斎藤「飲み会も映画館の中でやろうぜ」「ビール缶とか焼き鳥とか持ち込んでか。片付けが大変じゃん」「そんなの映画館のおやじの仕事だ」とムチャな話

01-06
●午後4時〜、アスコム増澤健太郎と田原に読ませる資料の下準備@ANAホテル。しばらくしてアスコム高橋克佳、谷口暢人、「現」岡部朱美も合流。田原は6時頃現れ、2月10日頃発売予定の「オフレコ!」第2号打ち合わせ、同誌巻頭言の口述、単行本打ち合わせなど1時間余。読売・渡邉恒雄の話になって、田原「オフレコ!創刊号の巻頭インタビュー以降、彼があちこちでリベラルな話、靖国神社なんてとんでもないという話をしているね。しかし、オフレコ!に載っていない話は、テレビにも雑誌にも何一つ出ていない。これは自信をもっていいんじゃないか」坂本「そう。創刊号の役割は十分果たしたと思う」田原「小泉首相の年頭会見は、渡邉発言を相当意識している」うんぬん
●6時半へちま予定が7時半着。予定の全員と、あとからトリも来る。藤森隆が麻布PTAの苦労話。斎藤敬之が耐震震度偽装について。村上龍司がトレーディングの話と小坂昇の近況報告。私がデジタル化・ネットとテレビについて。金融・不動産の専門家が二人いるから、土地はバブルなんだろうと聞くと、一人が「そうだ」といい、もう一人が「いや、実需だ」。「お前が実需と言い張るってことは、つまり完全にバブルだな」とかなんとか。11時半帰宅

01-05
長らくサボっていてすみません。ほぼ1か月ぶりにサイト更新。おめでとう!!と自分で書いてしまう。年賀状を書く時間が取れず、誠に失礼ながら寒中見舞いに換えさせてください
●今日の東京新聞、一面最下段にアスコム刊「日本の『戦争力』」の広告が載っています。それによると「ベストセラー第1位!(紀伊國屋書店12/24思想、哲学)」だそう。ま、そのジャンルで、ですね。ぜひお読みください
●明日6時半〜へちま新年会。いまのところ出席予定者は、李家孝昭、森敏明、村上龍司、斎藤敬之、片山一、藤森隆、坂本衛、なおトリは当日仕事次第。村上からの伝言「PS.小坂昇君ですが、12月28日に初台リハビリテーション病院を退院し現在自宅療養中です」。国境なき医師団JAPAN会長・臼井律郎は「実は、新年の最初の一週間を休みにして海辺でくつろぐ予定で、殺人的に忙しかった本年を生き抜いた自分へのせめてもの褒美にしようと考えております。1月6日はまことに申し訳ないですが、欠席させてください。万が一、再び津波が起こった場合は、すぐその場で救援活動を始められる海辺にいる予定です、もし自分が死ななければですが」って、どこの海辺にいるんだ?
●昨年たいへんお世話になり、今年も一緒に仕事をしようといっていた方の訃報を聞く。ご家族のご意向もあり、これ以上書きませんが、実に残念です。合掌

01-04
●原稿書き
●東京新聞と中日新聞で、昨日から始まったメディア検証記事にコメント。よく知っている記者(千万勲)なのでくだけた口振りだったかもしれないが、こういう形で出ると、なんかエラソーな嫌なヤツって感じが……。「コメントは取った記者のもの」という考えだから、何もいいませんが(って、いってますけど)。よしなに
●午後、仕事部屋に直通する玄関チャイムを増設。私は1年中、換気扇を回しっぱなしで仕事するので、居間で鳴るチャイムが聞こえないことがある。宅配便は電話すればドライバーが出てすぐ来てくれるからよいが、郵便局は沖縄で受ける再配達コールセンターが話にならないウザッたさ。これだけ個人情報保護が叫ばれる世の中で、荷物番号、名前、住所、電話番号、郵便物の種類を伝えなければ、自分宛の荷物や手紙の再配達要求に応じないってのは、何なのだ? そう決めたヤツは、論理的な思考ができない形式主義の馬鹿者。住所氏名は郵便物に書いてあるのだから、再配達に必要な情報は荷物番号と時間指定だけに決まっているではないか!!(電話で「なりすまし」が発生しても、受け取るのは宛名の当人。「なりすまし」の別人が再配達の郵便物を受け取ることができるなら、1回目の郵便物は時間指定がないだけもっと簡単に受け取ることができるはずだから、名前や電話番号など聞いても無意味)。その再配達コール回避のため、久しぶりに大工仕事。(ついでながら、私のところに資料など送ってくださる方は、時間指定を夜にしていただけるとありがたいです)
●先日もコールセンターで「『チャイムが聞こえにくいので、大声で呼んでくれ』と『届けてくれた時間には在宅していた』の2点を、配達員に必ず伝えてほしい」といい、再配達にきた牛込郵便局の主任(!)に伝言が伝わったか聞くと「二つめは聞いていない」という。「コールセンターにいってダメなら誰にいえばいいの?」「うちの課長ですかねえ」「じゃあ、課長さんの名前を教えて。電話するから」「えーと、えーと」「なんだ? 直接の上司である課長の名前を、あんた知らないわけ?」「ちょっとド忘れしただけです」「(ここで私はブチ切れた)『ド忘れしただけ』だと? ふざけんな!! トヨタでもソニーでも日本生命でも、直接の上司の名前を知らない営業マンが街を歩いていると思うか? あんた主任だろ。ヒラやバイトじゃないんだろ。何考えているんだ?」「すみません。いま電話で聞きます」(携帯で電話して)「うちの課長の名前なんだっけ。ああ、Kね」「下の名前も聞きなさいよ」「下の名前はなんだっけ? わからない? ううっ、わかりません」「おい、誰に電話してんだ? 局にいるそいつも課長の下の名前を知らないんだな。わかった。もういい。帰れ!!」――ってなことが何度も立て続き、不愉快極まりないので。第一集配営業課のK課長はちゃんとした人で、謝罪および対応策(局長にも話を上げ、朝礼などで再三徹底)を報告する電話をくれましたけれども
古畑任三郎の第1回を見ていたら、「ナルニア国物語」がスポンサーについていた。どこかで書いたかもしれませんが、昔、テレビガイド誌で実写版ナルニア物語(英BBC制作)のサムネイル写真を見かけ、アスラン(海のかなたの大帝の息子で、人に飼われたライオンではない)があまりにぬいぐるみ然としていたので、こりゃ見てはダメだと思ったことがあります。今度のディズニー映画のCG部分はそれよりマシかも。もっともC.S.ルイスの原作では、衣装たんすから、あんな強烈な光は出ませんけど。ナルニアと現世に通路があれば、それはもっとも通路らしくないように見えるはずなのでね(その意味の言葉は、全編に繰り返し出てくる)。それにアスランは、近衛隊長なんてものを周囲に置くたちでは全然なく(オレイアスなんて知らん)、天幕内にじっとしているわけもない
●ナルニアは、私が子ども時代から何度読み返したかわからない本で、先日も岩波から出たカラー版を、つい全巻買ってしまった(オマケのナルニアのランチョンマットも、ちょっとほしい)。細部をよく覚えていると我ながら思うのは、「ライオンと魔女」で子どもたちがビーバーと出会う箇所、ピーターが「(もしビーバーが敵方だったら)僕たちはがんばるんだ」と(子どものとき読んだ本では)言っていたのが、今度のでは訳が変わっていたこと。フォーンのタムナスの本棚でルーシィが見た本の背表紙も、昔のと一部が違う(「人間は実在するか」という題の本があった。それに当たるものは「人間は神話か」だから、かつて意訳したものを、より忠実な訳に戻したのか)。「魔術師のおい」では冒頭に「タウンハウス」なんて言葉が出てきて、これも読んだ記憶と違います(ほかにもあるが、これくらいに。昔読んだ本は手元にないが、間違いないはずです。編集者は、子どもの注意力や記憶力を軽く見ないほうがいい。私はナルニア物語の登場人物・動物を300人言ってみろといわれたら、言えますから。中でいちばん好きなのは沼人の「泥足にがえもん」かな。リーピチープも捨てがたいけど)。本を読んだら映画には失望すると思いますが、やはり本を読まれることをお薦めします
●聞くところによると、ドリトル先生物語(これも岩波書店)も知らないうちに、昔の訳で「黒ん坊」となっていたのが「黒い人」とかなんとか改竄《かいざん》されているそうで、実にいやーな感じ
●【01-08付記】あのね、沼のほとりのパドルビーに住むドリトル先生は、鳥や動物たちを掃除もせず狭いカゴに閉じ込めている動物屋に憤慨して、マシュー・マグ(この男はいつもドライバーをポケットに持っている)と組んで夜中に不法侵入し、鳥たちを解放してしまうってお方ですよ。動物すら人と差別しないんだから、人の中で黒人を差別するはずがないセンセ。「黒ん坊」と呼ぼうと「黒いお方」と呼ぼうと「ニガー」と呼ぼうと「ブラック」と呼ぼうと「黒」と呼ぼうと、航海記以降ジョリキンキの王子バンポに全幅の信頼を寄せ一緒に暮らしているのだから、差別意識などないことは明らか。黒人をクロンボと呼ぶのは、そういう時代背景なんだからいいの。江戸時代を描く小説で、武士が町人を見下している言葉を「差別的だ」という抗議を受けて修正したら、間抜けでバカでしょう?
●ついでにいうと、昨年末NHKのBS2でやっていた映画「二十四の瞳」は、放映後「不適切な部分を最小限の音声カット処理にとどめた」という意味の字幕表示が。ふざけんな!! テレビ局で映像表現に携わる人間が、木下恵介(監督)に黙って、どのツラ下げてカットできるんだ? その作業していて、汗かいたり手が震えたりしないか? そんな作業でカネをもらって、恥ずかしいとは思わないのか? こんなことやめましょうよと、なぜ誰も声を上げない? 本当に間抜けでバカで、呆れはてました【付記ここまで】

01-03
●原稿書き。夜8時40分頃、田原総一朗から電話。「夕方からテレビを見るなんて年に何度かなんだけど、今日はついていけないと思った」というから、「太田光の総理大臣ね。私も見てましたよ」と30分ほどテレビ論、番組論。田原「自衛隊をたんぼにって、あまりにくだらなすぎるというか、あの議論にはついていけない。僕が古いのかな」坂本「そりゃ、突っ込めばいくらでも突っ込める。穴も見当違いも多い議論だけど、中高生が見る政治番組がない以上、あれはあれでいい。自衛隊や憲法問題、地球環境問題、教師の問題――そういった争点があると示しただけでもよかった。私はギャラクシー賞をやれと思いましたよ」「反対論のほうが単純すぎ、弱すぎる。あの作り方だと、やっぱり憲法改正だっていう方向に、一気にいくんじゃないか」「その心配もわかるけど、ああいう番組はほとんどないんだから、いいんじゃないですかね」「朝までやサンプロは高級すぎる? 難しすぎる?」「朝まではそうでもないが、サンプロは見る人が限られるでしょう。やっぱり新聞政治面を読んでいるような、自民の役者は誰、民主は誰と知っているおじさんじゃないと、わからない。政治に興味ある高校生や大学生が見ているかといえば……」「見てない。若い連中は入ってこない」「でしょう。あとはTVタックルと、午前中のモーニングショーが、けっこう政治を取り上げるけど、若い連中が見る時間帯ではない」「TVタックルは浜幸と三宅だけだ、あれは。あれよりはおもしろかった」「だから、若い連中におもしろおかしく政治を見せる番組がない。その点、私は評価しますよ。太田光は非常に頑張っていた」「宮崎哲弥なんかも出てたけど、合わせるようなことしか言わないんだね」「太田光が強かったってことでしょう。あの方面では、たけしに次ぐ存在だと思う」「ああ、そうか」「教師の格付けの話をしてましたね。めちゃイケに出ている鈴木紗理奈が『学校も社会だ。ダメ教師も含めていろんな人間がいていいんだ』という意味のことをいっていた。 元ヤンキーなんだけど、いいことをいう。そういうのは視聴者にも、ある程度、伝わっていると思いますよ」「格付けなんて最低だ」「でも学校評価制度といって、それに近いことは公立小学校でも始まっている。私も学校評議委員てのをやった経験があるけど、記入票を持って地域の人なんかが授業参観するんですよ。まあ、ダメ教師なんて追い出せばいいんで(ただし最速でも年度末までかかる)、子どもたちの問題で最大の問題は、親の問題に決まっていますけどね。それは、あの番組では、というよりテレビでは、できない」「ところでバラエティは、つまりお笑いなの?」「それはですねえ……(長くなるので以下略)」

01-02
●朝、ヒマつぶしのつもりで見始めたNHKの番組二つが、たいへんよかった。どちらも世界に通用する話をしていると思えました。一つは、大植英次と大阪フィルの青少年コンサート。大植英次は、小柄だがとてもパワフルでおもしろい、小澤征爾の後継といってよい実力指揮者です(オケそのものは朝比奈隆の後継だが、筋は小澤のほう)。もう一つは、山梨の積み木おじさんの話。家具職人だったおじさんの白木の積み木は、台形(五つで180度のアーチを作る)、立方体、薄板の3種類しかない。おじさんはこれをワンボックスカーに積んで、学校や公共施設などに出前する。ものづくりとは? 子どもの潜在力・集中力とは? その子どもたちの心のつかみ方とは? さらに家族の協同とは? 第二の人生とは? 地方おこしとは? といったテーマを含む、実に示唆的な番組でした。幼稚園や小学校の先生方は必見!! なお、私が見たのは再放送かもしれませんので、念のため
●午前中、洗車の続き(掃除機がけ、樹脂部にクレポリメイトがけ)。どうでもいい話ですが、池袋の東急ハンズは、クレポリメイトを置いていません。いつかクレ556なんかが置いてあるタナのところで店員に聞いたら、2人がかりで10分くらいかけ店内各所に電話して探した挙げ句、なかった。うち一人は商品名すら知らないようだった。で、その次に行ったときも入荷した形跡はなかった。DIYは、dokkahokani-ike-yourselfの略かも。ハンズはカタログ代わりに覗くだけにして、購入は専門店のほうがよさそう。午後、私だけ新宿でチラと買い物して帰る
●夕方、田原総一朗から電話。暮れの28〜29日、韓国で各党党首、次期大統領候補に会ってきた由。どこの(テレビか雑誌の)取材か聞いたら、当面どこにも出ないそう(うーむ)。彼らはこちらの話がよくわかり、こちらもむこうの話がよくわかった、よくないのは互いの国の官僚とマスコミだというのが、田原の意見

2006-01-01
新年明けましておめでとうございます。旧年中はいろいろとお世話になりありがとうございました。更新が途切れがちですみませんでした。今年もよろしくお付き合いのほどお願い申し上げます
●深夜1時半すぎ、後楽園ドームからタクシーで帰宅。午前8時、クルマ(注 私は運転しません。そもそも免許を持ってない)で世田谷の実家へ。お屠蘇におせち
●午後2時すぎ、川崎市生田の家人の実家へ。洗車道具を積んでいき、元旦早々クルマを洗う(シャンプーとワックスがけ)。途中から近所に住む家人兄が来て手伝ってくれる。私とはワックスのかけ方が違うのだけれど、まかせる。夕方、兄一家(男3人兄弟)もみんな来て食事
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2003-05-25
●リニューアル版運用開始。リニューアル終了まで2〜3か月かかる見込み。旧版は残します
2002-04-11
●ホームページ試験運用開始。キリがないので、未校正ありのまま見切り発車しました。あしからず
●この欄、文中敬称略ってことでよろしく願います