メディアとつきあうツール  更新:2006-08-05
すべてを疑え!! MAMO's Site(テレビ放送や地上デジタル・BSデジタル・CSデジタルなど)/サイトのタイトル
<ジャーナリスト坂本 衛のサイト>

日録メモ風の更新情報(坂本衛)
2005年10月〜12月

2005年10月〜12月の更新情報

12-31
●午前中に世田谷の実家へ。兄一家も。窓ふきや庭まわりなど掃除。夕方、大ご馳走
●NHK紅白を夜9時40分まで見て、後楽園ドームのジャニーズ・カウント・ダウンへ。目黒線から南北線と乗り換えなしで行ける。11〜12時45分コンサート。今回は双眼鏡を持っていったので、よく見えました。終演後、昨年に引き続き小学館「ちゃお」の小野綾子と遭遇。ジャニーズ白波瀬傑とちょっと話して、神楽坂に帰る
●銀行から不動産に転職した友人から今日届いたメールの一節。そのままご紹介。以下引用「耐震設計偽造で騒いでるけど、震度5で壊れる新耐震基準前の古いビルなんて東京に腐るほどあるぜ、と不動産屋は思うのだが。お国に何でも保証して貰わないと生活できないのかね」

12-30
●午後3〜6時、アスコム増澤健太郎と神楽坂ジョナサン。単行本の打ち合わせと資料チェック(先日のコピー数百枚にマーカー付け)。家人は風邪気味らしく爆睡

12-29
●昼間までに急ぎでというので、「日本の戦争力」をチェックし直し、一つあった誤植とその他の訂正箇所をメール。原稿書き。午後1〜2時、某新聞社編集委員に取材。アスコム谷口暢人と。「オフレコ!」第2号のコラム「2006年9月まで小泉純一郎はこう動く!」。たいへんおもしろい話で、なぜ、こういう解説が新聞政治面に載らないのかと聞くと、「最近の記者は、政治家から政局の読み方を聞いていない。教えることのできる政治家もいなくなった」。秋葉原に回りDVDを仕入れて帰宅

12-28
●原稿。小川和久「日本の戦争力」の増刷が決定。朝日に広告を打ったら調子がいい、年明けに3刷になるのでは、との見通し

12-27
●原稿。暮れの挨拶を兼ねて、7時半寿司処「響」。遅れて一家が集まる。愛ちゃんと久しぶりに話す。隆貴は早々と推薦で大学を決め、教習所に通っている由。ついで理清蘭。オギじじいは元気で、3月にサンシャインで開店25周年パーティをやると。「すると、俺も何かやる必要があるかね」「いや、ない。来なくていい。祝儀だけくれればいい。マモは3万くらいだな」――なので、神楽坂最強の「愛想悪い、うまい、高い」三点セットの焼肉屋といわれるわけです。なお、最近では値段は応談となっています(予算をいえば、それでやってくれる)

12-26
●6時「時事評論」編集長・室谷克実と西早稲田かわうちで打ち合わせ。同誌に1月10日締め切りでテレビについて。これ以外は終日原稿

12-25
●仕事の合間を見て、父の墓掃除@新横浜・貴雲寺。プリンス地下の胡弓で遅い昼食。実家に寄った後、自由が丘で買い物して帰宅。家人(奥さん)にクリスマスプレゼントのジャケットを買ってもらう

12-24
●藤森隆から電話。膝の手術で二、三日入院したそう。へちまの新年会を決める。以下の通りですので、へちま各位は奮ってご参加のほどを
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へちま各位
2006年へちま新年会のおしらせ (Bccメールにて送信しています)
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 来年4月6日には小泉罪人、おっと変換間違い、小泉在任期間が大勲位を抜き、佐藤、吉田に継ぐ戦後3人目の大宰相へと躍り出る見込みとか。景気も着実によくなっている、株も上がったと、一部で舞い上がっているニッポンの今日この頃ですが、各位にはいかがへちまへちまされておいででしょうか?
 さて、山賀さんをお迎えした前回へちまから、はや半年が経過し、忘年会も失念かいってことで、藤森が電話をしてきまして、新年会をやることにしました。
 殺人マンション、殺人家電、殺人温泉なんかが流行り、お国のほうもサービスだけ小さな政府を目指しているように見える痛い世の中、 せめてへちま仲間だけでも、2006年を明るく楽しく元気よく、日頃のウサをはらし飲み食い語ろうではないかというわけです。みなさまの奮ってのご参加をお願いします。ご案内が遅れ申し訳ない。
■日時 2006年1月6日(金)午後6時30分〜■場所 飯田橋「もー吉」2階隠し部屋 電話03-5261-2128■地図店情報■噺家 藤森 隆* 坂本 衛**ほか(話したい方はご随意にどうぞ)■演題 「私はなぜ心配するのをやめて麻布PTAのおばちゃんたちを愛するようになったか」* 「ワンセグ、地上デジタル――テレビは私たちを幸せにするか」**■ゲスト 未定■出欠 事務局まで、このメールの返信にて必ず連絡をお願いします。
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へちま事務局 藤森 隆 坂本 衛
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●夜、クリスマスってことでケーキ。昨日ディナーショーのお土産にもらったシャンパンを飲もうと包みを開いたら、あれま、近藤真彦の自筆サイン入りボトル。こりゃ、誰か熱心なファンに上げようと、別のワインを開ける

12-23
●GALAC2006年2月号(実質は正月号)が年内に発売。表紙/グラビアはは近藤真彦
●明美一家とみっちゃんが、早稲田穴八幡のお札を買いに来る。あまり店も開いておらず、近場のリンガーハットで昼食
●夕6時半、近藤真彦ディナーショー@全日空ホテル地下プロミネンス。黒川公人カメと現地で落ち合う。900人(関係者も数えてかな)入っているとのことで、12人がけの丸テーブルをぎっしり並べ、舞台正面のモニタに昔の映像を流しながら熱演。「アンダルシアに憧れて」では少年隊の東山紀之がダンス。その後に錦織一清と植草克秀も登場しMC。植草が太ったのは渡る世間の役作りとかなんとか、笑わせていました
●終演後ちょっと赤坂方面に歩き、「桂」という居酒屋で一杯。店は地階で、1階が「かつら」というラーメン屋になっており、上からヤキソバだのレバニラ炒めだのを取り寄せできるのがおもしろい

12-22
●4時頃、放懇事務所。伊勢丹でTOPSのチョコレートケーキを買って陣中見舞い。コーヒーを入れてもらい、ホワイトボードにあみだを描いて、前日に仕込んだプレゼントタイム。久野明は「ジョンカビラの熱狂ゴールボイス」を引き当て「ドイツに持っていかなきゃ」「GALAC編集委員会でも使えるんじゃないの。好企画には『イエス!!』、ダメ企画には『意図がぜんぜーんわかりません!?』とか」。中島好登…せっけん1ヶ、福島美子…電球型ロウソク(停電時も大丈夫)、藤久美子…ホワイトチョコを染みこませた乾燥イチゴのお菓子、濱田…黒ひげ危機一発ミニ版、なんてものが当たりました
●6時、赤坂でJVIG忘年会@赤坂「魚しん」。谷弘、JVIG事務所のみなさんほか。放懇中島、福島も。すっかりご馳走になり、ありがとうございました。この寿司屋は「GALAC」がまだ「放送批評」だった頃、当時編集長だった清水英夫の知り合いの弁護士事務所が入っていたビルにある。放懇が手狭だったので、月1回の編集委員会をその事務所をお借りしてやっていました。毎回、故・新井直之がウイスキーを(最初からではなんなので、故・青木貞伸がオーケーした途中から出して)実にうまそうに飲み、委員会が終わるまでにダルマ半分開けてましたっけ。二次会はクラブ「グレース」。クジ引きでバーバリのバスタオルをもらう。途中で抜けて帰る

12-21
●夕方、池袋ビックカメラに注文してあった電動ポットの部品を取りに行き、ついでに東急ハンズで買い物。それ以外は仕事

12-20
●11時立川駅でアスコム増澤健太郎、バイトくんと待ち合わせ。駅ビルで早メシ(そば)後、多摩図書館へ。夕6時まで調べ物。来春に出す本のネタ仕込みで、雑誌を何百冊だかをチェックし400枚ほどコピー

12-19
●原稿書き

12-18
●原稿書き
●2時すぎ、西早稲田かわうちで「かわうち寄席」。林家正雀が「鹿政談」「一人酒盛」「わら人形」を熱演。物真似も交えながら円生のところに押しかけて落語を聞いてもらった話、林家正蔵(=彦六。正雀の師匠)と古今亭今輔の8年間の確執と和解の話なども、おもしろく聞きました。これで弁当が出て飲み物付き(生中ジョッキをお代わりしている人もいた)3000円は、ムチャクチャ破格の大サービス。終わってから正雀師匠に「日大の教え子の一人に講談の神田京子というのがいます。この店で講談の会をやったらどうかと話しているんですが。ぜひ、師匠の前座ででも」と話すと、「それはそれは。京子さん、知ってますよ。機会がありましたら」とおっしゃってくださる。玲子は京子に伝えておいてくれ

12-17
●仕事。飽きたので突然、キッチンの天井を大掃除

12-16
●原稿書き。3時ANAで田原総一朗、滋賀県庁深井鉄平、滋賀総研のみなさんと琵琶湖塾次年度の打ち合わせ。「やっぱり目玉講師は、退陣後の小泉純一郎でしょう」といったが、来年度の人選を確定する時期にはまだ首相のため、具合が悪かろうと却下。蜷川幸雄、ラモスには坂本から声かけすることに。鮒ずしをお土産にいただく(正直いってちょっと苦手。次回は氷魚か若鮎の山椒煮あたりだと、もっとウレシイ)。
●田原はこれから内閣府に行くとのこと。例の警察の実名発表規制に対する抗議文書を届けるそう

12-15
●2時半〜4時、堤清二(辻井喬)の田原総一朗インタビュー。「オフレコ!」2号に掲載予定。非常におもしろい。本当の異端経営者です。堤義明への言葉も印象的でした。2月発売の「オフレコ!」に乞うご期待!!

12-14
●原稿書き。耐震強度偽装問題
●だから、なんで震度5強で崩壊する建物に人を住まわせておくんですかねえ。住んでいる人間の気が知れない
●そして、姉歯や木村建設やヒューザーだけが問題なのでは、全然ない。木村建設―姉歯建築士が関与したマンションやビジネスホテルは、強度が1必要なところ、0.5やそれ以下だった。では、強度が1必要なところ、0.8とか0.9の建物がどれくらいあると思いますか? そんなの何千棟あるか何万世帯分か、わからないくらいあるに決まっています。たとえば「誰にも話せない構造設計の失敗談」なんてホームページも堂々と公開されている。建築学会の基礎構造設計指針の式すらも、間違っていたことがある。このホームページの作者が設計した新潟県のRC造5階建てホテルは、積雪荷重を考慮しておらず、「積載荷重に積雪荷重を入れて、検討し直すと短期でNGの箇所が数ヶ所。雪の降る季節に地震が来ない事を祈るだけ」だそうです

12-13
●原稿書き

12-12
●原稿書き。GALACグラビア

12-11
●片付け、資料整理、原稿

12-10
●夕方、ジャニーズV6のコンサート。10th Anniversary Tour"mushicmind"@代々木第一体育館。関係者席で隣の隣に座った若者がずいぶんノリがいいヤツだと思っていたら、生田斗真でした。MCのとき呼び出されて舞台へ。イノッチの言っていた三文字略語をメモしておきます。(その1)YMK=ユーたちみんな来ちゃいなよ (その2)DDD=誰がどこでどんな状況で。使用例1:「明日パーティー、YMK!」 使用例2:「いやあ、昨日の大雪でひどい目にあった」「DDD?」――ってホントかよ?

12-09
●日大最終授業。4年生はノートをチェックして採点。お疲れさんでした。今年は90人以上と生徒が多すぎた。来年は15人か20人くらいにしたいと、兼高助教授に話す
●5時半〜日経BP木村亮と打ち合わせ@神楽坂ジョナサン

12-08
●1〜2時、「オフレコ!」社民党衆院議員・辻元清美インタビュー@議員会館。2006年1月発売の次号「オフレコ!」に掲載予定。終わってから赤坂プリンスのTVキャスター会見に顔出し。最後に一つ質問。高橋克佳とお茶
●以下、読売記事の引用です
 政府の犯罪被害者基本計画案に、被害者を実名・匿名のどちらで発表するかの判断を警察に委ねる内容が盛り込まれる見通しとなっていることに対し、事件や事故の報道に携わるテレビキャスターやジャーナリストらが8日、この点を削除・修正するよう求める緊急提言を発表した。
 提言した21人のうち、田原総一朗さん、筑紫哲也さん、鳥越俊太郎さん、井田由美さん、田丸美寿々さん、木村太郎さんの6人が、東京・赤坂のホテルで会見。埼玉県桶川市の女子大生ストーカー殺人事件で、警察の不祥事を追及した鳥越さんの経験も踏まえ、<1>実名発表でないと、犯罪の背景や事実の検証、調査が困難になり、国民に真実が伝わらない<2>原因究明に支障が生じ、事件の再発防止に影響を与える<3>警察の捜査ミスや怠慢隠しに匿名発表が恣意(しい)的に使われる可能性がある――と理由を述べた。
 提言では、「根底に被害者側への集団的過熱報道があることも認識している」とした上で、「各報道機関とも名誉、プライバシーに十分配慮するようガイドラインの整備など努力しており、国民の知る権利をはく奪しないよう更なる議論、熟考を求める」と訴えた。
●犯罪被害者や報道被害者のうち、警察の見込み捜査や怠慢によって被害を受けた人(たとえば桶川の事件の家族、あるいは松本サリン事件の河野義行)は、実名・匿名を警察の恣意(勝手)にまかせることに、もちろん批判的なはず。いきなり報道側が異議申し立てをするより、彼らにいってもらったほうが説得力はある。それと、6人のキャスターのうちテレビ局員は井田由美一人だけ。あとはテレビ出演者ではあっても、マスコミ社員ではありません。新聞記者や放送記者が、なぜ実名で出てきて、堂々と警察と対峙しないのか。今回の計画案に反対しているのは、新聞協会や民放連などであって、それは実名を掲げた記者たち個人個人ではなく、個人名を匿名にしたままの業界団体にすぎません。実名・匿名の話をしているのに、こんな皮肉な話もなかろうと、私は思います
●もう一つ、報道に言いたいのは「じゃあ日頃のニュースで、もっと実名を出せば?」ということ。私は、現行の地上デジタル放送計画は、予定するスケジュール通りには実現できないという意味で、すでに破綻していると考えています。そこで聞きたい。この計画を立てた責任者は誰ですか? 責任ある立場の郵政官僚や総務官僚の名前が、これまで新聞やテレビで一度だって報道されたことがありますか? この件で、実名を隠したのは、まさか警察ではないでしょう。では、誰が匿名にしているのですか? ついでにいえば、彼らの再就職(天下り)を年に数千万円負担して受け入れているのは、どこの誰ですか?

12-07
●放送批評懇談会「GALAC」2006年1月号が昨日発売。読者ページに、当欄で書いた前号BSデジタル特集への指摘に対する編集部見解が載っています。何か対応をしたほうがいいのでは、とは伝えてあったので。これにもなお漏れているのは、「デジタル放送をアナログ方式に変換して視聴することは、『デジタル放送のコンテンツを見ている』とはいえるが、『デジタル放送を見ている』とはいえない」という私の当たり前の(当たり前すぎて、わざわざいうも愚かな)主張です。これはダウンコンバートしたハイビジョン番組をポンコツテレビのアナログ方式で見るのを、「ハイビジョンを見る」といわないのと同じ。デジタルメディアであるCDをカセットテープにダビングして聞けば、CDを聞くとはいわないのと同じ(もとのCDにたとえばベートーベンの第九が入っていれば、もちろん第九を聞くとはいえる)。アナログかデジタルか、そんなのはどうでもいいんだ(第九の中身こそが問題なのだ)とは私が何年も前からいっていること(コンサート会場にデジタル方式による音など存在しない)であって、デジタル方式の推進者にとってはどうでもよくないはず。ところが、私が両者は違うといい、デジタル推進側がごっちゃにしている状況は間抜けでしょう? 主催者側は、数を大きく見せたいから意図的にごっちゃにしているが、それに引きずられその主張をタレ流すのでは、批評ともジャーナリズムともいえません
●その放送批評懇談会のサイトがリニューアル。私も細かく意見をいいました。ご覧ください。まだ、表紙のデザインがダサインで、修正プランは送り済み
●単行本原稿書き

12-06
●4時、田原、アスコムの面々と打ち合わせ@ANA

12-05
●むかし川島明美と作った本「子どもにバカウケの親子ゲーム88」が、ぶんか社文庫から発売となりました。旧版はこちら。今回の文庫化で累計5万1000部です。お子さん・お孫さんが小学生くらいまでの方(おとうさん・おかあさん、おじいちゃん・おばあちゃん)、保育園・幼稚園・学校の先生方、子ども会活動やボーイスカウトなど子どもと遊ぶボランティアをなさっている方には、超オススメです。ぜひ、お読みください。なお、今回は私も名前を出しています。川島明美は結婚して浜野明美となりました。

12-04
●午後3時すぎ家を出て、五十番で肉まんとピータンをちょこっと買い、飯田橋から東伏見の小林道雄宅へ。11月中旬に小林パソコンがイカレてしまい(当然ネットも使えない)私が代わりにオンラインでDELLを注文したので、その様子を見がてら、やはり頼まれて買っておいた一太郎をインストールするため
●行きに矢来町のT字路付近を歩いて通ったとき(午後3時10分ころ)、新潮社(牛込北町)方面から交差点に差しかかった警察車両(パトカーではなくワンボックスカー)が、いきなり赤色灯をつけサイレンを鳴らしてT字路をUターンし、来た方向へ向きを変えた。何か事件かと思ったら、その車両はすぐサイレンを止め、北町方向へ走り去っていきました。そちらには牛込警察署がある。もちろん、Uターンしてはいけない場所で、他のクルマを遮りUターンするためだけに、一瞬サイレンを鳴らしたのでしょう。署内で調べれば運転していた警察官は誰かわかると思うが、馬鹿なヤツです。しばらくサイレンを鳴らし続ければ、緊急事態が継続していたとゴマカすことができたのに。それにしても普通のクルマであれば、いったんT字路を左折して(この交差点は北町から早稲田通り[神楽坂通り]にぶつかって左折しかできない)、天神町から榎町に抜け、外苑東通りを回るしかない(小さなクルマなら早稲田通りの最初の信号で左折し、新潮社の裏に出る道を通る手もある)。一般車両はそうするし、警察車両もそうすべきです。近道するためだけに赤色灯をつけサイレンを鳴らすのは、私はまったくふざけていると思います。先日も同じ交差点で、歩行者の青信号のときパトカーが横断歩道の真ん中に停車していた(11-10の項をご参照)。ここらの警察の風紀は相当に乱れているようです
●小林宅では、「カサブランカ」ほか古い映画のDVDを10枚ほど持っていき、まずデモンストレーション。これには小林道雄より奥さんが大喜び。古い洋画の監督名や主要俳優の名前が全部空ですらすら出てくるので驚きました。ワープロソフトを入れ、いくつか使い方のコツを示したところで夕食の鍋をいただく。久しぶりにゆっくり話をして帰宅。風邪気味で調子がよくなさそうで、返って負担だったかと心配。それと、作業を終えて書斎を出るとき「龍太くんにこれをやってくれ。昔、ある人がパリで買ってきてくれた。こういうのは若いときから良い物を使ったほうがいいんだ」と、デュポンのライターをくれる。一応「まだ高3なんですけどね」というと、「じゃ、しばらくしまっておけばいい」と。ありがたく頂戴する。デュポンの金枠に朱ラッカー(漆)で、とんでもなく良い物です(ライン1Lというモデルかな)【付記】翌日は仕事を休み寝ていたそうで、押しかけてすみませんでした。ライターの小箱を居間の机の上に出しておいたら、息子は勝手にのぞき、「ライターもすごいが、このマニュアルはおもしろい」といっていた。実際、マッチ箱くらいの大きさながら、各国語で何十ページも細かく書かれたマニュアルで、「キャップの密閉感がとても心地よく、使わないときも思わず開け閉めしてしまうほどです」とかなんとか書いてあったりします
●慶応大でのシンポジウムは、メディア検証機構(草野厚、碓井広義、小野塚征志)の提言発表のあと、格付け試写会。NHKのETV「裁かれた戦時性暴力」をみんなで見て、(1)構成(2)新奇性(3)論理性(4)広範性(5)表現の五つの指標で格付け(1点[=最低]〜5点[=最高]の点数をつけ、点数の理由についてもコメント)。私が付けた点は(1)1点、(2)5点、(3)1点で、これは下村健一と同じ採点でした。その後のパネルでは、報道の問題点についてあれこれ議論。おもしろかった。ただちょっと一考を要するのではと思ったのは「新奇性」なる言葉。広辞苑第四版には《しん‐き【新奇】目新しく、普通でないこと。「―な趣向」⇔陳腐》とあり、新しいだけでなく、ちょっと普通でない奇なるものという意味がある。普通におとなしい伝統的な扱いなのだが、実はとても新しい見方を提出しているというとき、新奇という言葉には違和感がある。ただ「新しさ」でいいような
●「広範性」は「広がり」で、テーマ・視野・空間・時間の広がりがどこまであるか。これはいい。「表現」は見せ方、うわべの出来などで、これもいい。で、「構成」と「論理性」は不可分で重なるように思います。どんな点に着目するかで番組評価はまるで違ってきますから、これらの指標は、なお検討したほうがよいと思います。また、どなたかがいっていましたが、1〜5点より-2〜+2点のほうがよいのではとの意見あり。これには賛成。注意しなければならないのは、上の下村・坂本の採点の平均値を取ると7÷3=2.33となる。これが何を表しているかといえば、ほとんど何も表していないこと。この格付けでは、「構成はムチャクチャで破綻しているが、いままで誰もやらなかった。その挑戦する勇気は何物にも代えがたい」というような番組が低い点数になってしまう。大学入試でいえば科目数の多い国公立型のテストなので、国語と政経だけムチャクチャできるというような私立3教科型の受験生は不利。「個性」というような評価軸がほしい感じ。もっとも、メディア検証機構の格付けはもっぱら「報道用」だということにも考慮が必要。結局、正解というものはなく、有力な格付け方法が三つ四つあるということになるわけでしょう。もちろんそれでかまわない【この項は01-06付記】
●なお、今回のシンポは慶応大の授業の一環として行われましたので、著作権上の問題は発生しません(NHKに断る必要もない)。この件については当欄2005-02-05を参照。当時、私は東大での集会の上映会が中止になったのを受けて、次のように書きました
●東京大学教員が教育研究活動の一環として録画した(著作権法第35条第1項により可。第30条でも可)ETV番組ビデオを、公開授業において非営利かつ無料で上映(同第35条第2項・第38条第1項により可)すればNHKの許可なんていらない!! 教員の会は、その「集会みたいな公開授業」を市民団体と共催し、「これは授業だ」(実際に経済学研究科棟1番教室を使う)と言い張りゃいいだけのこと。資料代500円を集めるなら「番組ビデオの上映対価ではない」という証拠(内訳を明記した領収証控え、収支明細書など)を残せばいい。あとは市民団体に「案内などには『集会(公開授業)』と書いてね」と頼むだけ。求める必要のない許可をNHKに求めて、却下されたから中止とは……。東大に著作権がわかるメディア学者はいないのか!?
●慶応大学には当サイト読者がいたようで、よかった。で、「ETV『裁かれた戦時性暴力』を授業で見せると事前に告知すれば、300人やそこら客が来たのでは」と碓井広義にいったら、「そりゃそうだけど、それはさすがに自粛した」と。ま、客寄せパンダであることが見え見えすぎますからね。会場にいた田中典子から漬け物と柚をいただき帰宅

12-03
●昨日は、家人が「あなたは暑がりだから、コートはいらない。街にも出歩かないんでしょ」というのでコートなしで出かけたが、長野は寒い! 雨が冷たい! 委員会が始まる前に、田中知事が呼んでいるというので何事かと思ったら、「最近どう?」って雑談でした
●当日の資料や議事録はこちら知事の1日はこちら。個人情報保護と大騒ぎするわりに、子どもが深夜歩いていたら警察に補導され携帯電話番号を書かされるのを放置するって世の中はおかしいじゃないか、という話をしています。なにしろ、私の息子が牛込警察の署員に「街頭補導」されてしまい、少年係から「今回は学校にはいわないから、親御さんは注意してほしい」とお節介電話があったので
●委員会終了後、別のセクションに呼ばれ「総務省が防災行政無線の周波数変更を下ろしてきた。予算が大変だ」という件の説明を受ける。地方の事情を考慮せずデジタル化を進める押しつけの側面が確かにあるようで、ちょっと調べてみますと返答。その後に委員会の今後の進め方について話し合い
●朝9時半に東京駅を出て、家に帰ったのは7時すぎ。1日仕事で報酬は1万ナンボ(むろん交通費は別)と、ま、バイト代に毛がはえたくらいですね。木村珠子には電話がつながらず、また次回以降ね

12-02
●三原治さん、田中典子さん、当サイトを見て明日のシンポジウムテレビメディアをみんなで考える@慶応三田にご参加とのこと。ありがとうございます。まだ席に若干余裕あり(参加無料)。奮ってご参加ください!!
●1〜3時、長野県の本人確認情報保護審議会第1回@長野県庁。この12月から2年の任期で委員を務めさせていただくことに。以前、桜井よしこなどが委員として入り、住基ネットの侵入実験を議論した審議会です。他に委員は、関聡司(ネットワンシステムズ応用技術本部第1技術部長)、御手洗大祐(日本技芸代表取締役社長)、清水勉(弁護士)、片桐雅彦(松川町総務課財政係長)
●本日の次第は1 開会、2 知事あいさつ、3 会長の選任及び会議の公開等の取り扱いについて、4 審議事項(1)第1期審議会における審議経過及び長野県における住基ネットの現状について、(2)長野県高速情報通信ネットワークの整備について、(3)住民基本台帳の閲覧制度等のあり方に関する検討について、(4)その他、5 閉会。導入前の個人情報保護法(案)に対する坂本見解はこちら。会えたら長野朝日放送の木村珠子に会うつもり

12-01
BSデジタル5周年。テレ朝特集の全盲ピアノ少年、アスコムの高橋克佳が本にするため現地に出張していました。もう一息の結果でしたが、それでも大したものです。ご覧あれ。蛇足ながら読売記事は「視聴可能世帯数は1000万を超え」と書き、「1000万=普及数ではない」との意味を込めています。現実には視聴可能世帯は1000万を超えていませんが、まあ、どうでもいい。ハッキリしている事実で誰にも否定できないのは、この5年間のペースで行けばBSデジタル放送の4800万世帯普及は20年以上かかってしまうということです。読んでいない方は、BSデジタル放送1000日1000万台が"絶望的"な10の理由をどうぞ。5年前に書きましたが、5年後にBSデジタルラジオは書いた通りになりました
●そのBSデジタルについて、政府の規制改革・民間開放推進会議(議長はオリックス会長の宮内義彦)がNHKに対し受信料を支払った世帯にだけ見せる「スクランブル化(有料放送化)」を進めるよう求めたとの朝日記事。地上デジタルも同様だが、とりわけBSデジタルからはカネを取れと。まったく何もわかってませんね。スクランブル化したら若い者は見ないというだけの話。それはNHK衰退、日本の放送衰退への道です。規制がなくなっても、放送全体がいまよりダメになるのでは話にならない。一つ付け加えれば、実際にカネを払ってNHKのBSデジタルを見る人の数が判明し、、その惨状にみな驚倒するはずです(最初の年は200〜300万にも達しない恐れが強い)。また、地上デジタルに関しては、実現は2018年前後(後に3年の幅を見てください)以降だから、現在の社会に実効もたらすことにも、NHKの現在の窮状を救うことにもなりません。デジタル受信機の普及にもハッキリとマイナスでしょう
そもそも有料放送の受信機をすべてのテレビに搭載して、見ない者にも製造コストを負担させること(三波共用受信機)を、私はおかしいと思っています。なぜCS110度なんてしょうもないもののチューナーを全テレビに搭載しなければならず、スカパーのチューナーは搭載されないのか、ダメ放送局の救済策以外に説明がつかない。このような形で救済するなら、銀行などで経営陣を退陣させたようにCS110度も退陣させなければ理屈に合いません。誰かがヒドい抱き合わせ販売で独禁法違反だと裁判を起こしたら、勝てないのではないかと思います。規制改革委員会のくせに、なぜ「すべての地上デジタル放送対応テレビにCS110度チューナーを搭載しなければならない」というヘンな規制を問題にしないのでしょうか。民間が得する規制なら、あってよいとでも?
●夕方6時、前衆議院議員の石井一と打ち合わせ@永田町

11-30
●ギャハハ。ダメだよ、ヤクザを国会に呼んじゃあ。呼ぶときはハマコー級の質問者を用意しておかなければ
●それにしても自治体というのは気が利きませんね。明日にも震度5強の地震が来るかもしれず、殺人マンションで死者が出かねないのだから、行政がやるべきことは一刻も早く住民を安全な場所に移動させること。身の回りのもの以外は後でいい。地元ホテルと話を付けて格安で部屋を提供してもらう(ホテルだっていいPRになるから貸すでしょう)などして記者会見で大々的にPRすれば、市長は全国ニュースに出られる。非常に効果的な選挙運動になって再選確実!!  本当に地震が来ればヒーローになれる。そのうち国の支援策もかたまるから、実は1か月(いや、公営住宅の準備ができるまでの1〜2週間で十分でしょう←1日付記)やそこらの資金を負担するだけでいい。予備費の2000万やそこら出せるだろうから、これ、自治体首長にとってものすごく得な話だと思うのですが、何で誰もやらないのでしょうね

11-29
●昼12〜3時、所用にて実家へ行った以外は「オフレコ!2」の原稿書き。
●重要なメールが送信ミスでうまく送れていなかったと判明。慌てて再送信。みなさんもお気をつけを。そういえば某宝島社から、ミスがあり春頃の原稿料十数万をまだ支払っていなかったとゴメンなさい電話。これも気をつけましょう

11-28
●お知らせです。「テレビメディアをみんなで考える――よりよきテレビ報道の実現のために」が下記のように開かれ、私もパネリストとして参加します。主催はNPOメディア検証機構、協力はPHP総合研究所で、NPOメディア検証機構5周年記念の「提言発表+格付け試写会+シンポジウム」3本立てです。どうぞ奮ってご参集くださいますようお願いします。参加無料で、学生さんも大歓迎です。報道のみなさんもご取材のほどよろしくお願いします。案内ページはこちら(参加申し込みは28日までですが、まだ席に余裕があるかもしれません。お問い合わせを)
日時 平成17年12月3日(土)13:00〜17:00(開場12:45)◆会場 慶應義塾大学三田キャンパス 東館8階 G-SECホール(港区三田2-15-45、TEL:03-3453-4511)◆プログラム第一部 提言発表「よりよきテレビ報道の実現のために〜急がれるメディア・インフラの整備〜」13:00〜13:20……メディア検証機構:草野厚、碓井広義、小野塚征志◆第二部 格付け試写会「テレビ番組をみんなでみる―格付け評価を体験してみよう―」13:20〜14:50……NPOメディア検証機構が5年間続けてきた5つの評価基準と方法を説明し一緒に格付け評価をしていただきます。14:50〜15:00……休憩◆第三部 シンポジウム「テレビメディアをみんなで考える」15:00〜16:30……<モデレータ>碓井広義(千歳科学技術大学助教授)<パネリスト>坂本 衛(ジャーナリスト/前「GALAC」編集長)、下村健一(TVキャスター)、福山哲郎(参議院議員)、草野 厚(慶應義塾大学教授)16:30〜17:00……質疑応答
●このところ「オフレコ!2」の原稿書き
●夜、高橋克佳から電話。小川和久著・聞き手坂本衛「日本の戦争力」(アスコム刊)が、まだ新聞広告など打っていない段階ながら、動きがたいへんよいとのこと。米軍再編、北朝鮮、イラクなど時宜を得た企画のはず。まだお読みでない方は、ぜひ書店へ。日本をめぐる安全保障や軍事問題に関して、腑に落ちる話が満載されていることを、聞き手として第一稿をまとめた私が保証します。絶対おもしろいです

11-27
●私がよくわからないのは、関東地方で明日、マグニチュード7クラスの直下型地震(直上では震度6〜7になる可能性あり)が起こってもまったく不思議はないにもかかわらず、震度5強程度で倒壊の恐れがあると国土交通省その他がお墨付きを出した殺人マンションに数百人か1000人やそこらが、まだ住み続けている!こと。私なら実家か親戚の家に即刻、避難します。実家も親戚もなければホテルに移動する。ホテル代や引っ越し代がなければ、そんなのは売り主か施工主か国土交通省か自治体か、誰かに請求書を回して踏み倒します。ローン代も払わずに踏み倒す(財産を適当に処理してから自己破産する)ことを検討する
●すべての日本人には、生命を脅かされず安全に生存する権利という基本的人権が保証されています(第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。第25条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。第31条 何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。)
●国その他が現状を放置すれば、それは白昼堂々、憲法違反をしていることになります。住民は、生命の安全が脅かされているのだから、ホテル代や引っ越し代など踏み倒して当然。私なら踏み倒して逮捕されたらどうしようなんて、全然心配しない。明日にも自宅が崩壊するかもしれないという問題のほうが心配なので
●だから国土交通省や関係自治体に必要な緊急対策は、倒壊マンションに住む全員を、倒壊の恐れのない建物に移すことです。それを住民に対する退去勧告で済ませるのはインチキ。「さっさとどっかに行け」という紙っぺら1枚出しても、生命の安全を求める国民の権利を最大限尊重したことにはならない。姉歯某は何のために建築家になったのかと書きましたが、そんな紙しか出せない役人は何のために国土交通省や県庁や市役所に入ったのだ?

11-26
●夜、産経新聞から電話取材。NHK紅白について40分ほど話す。おおむね以下のようなことをコメント。司会にみのもんたを起用など、なりふりかまわず注目を集め視聴率を取りにいく印象だ。しかし、NHKが出演者の人選・番組の作り・テイストなどを民放に近づけることによって、みなさまのNHKとしてみんなに見てもらい愛され可愛がられる放送局になろうとするのは、私は方向性として間違っていると思う。それで受信料不払いに歯止めをかけたいわけだが、視聴者は「NHKは民放とは違う」という理由で受信料を払うのだ。NHKが民放に近づけば近づくほど、受信料を払う理由が希薄になってしまう
●紅白に限らず、NHKニュースが視聴率を意識してお涙頂戴的な感動もの・刺激ものをトップ項目に持ってきたり(たとえば中越地震報道の「優太ちゃん」=2004年10月末の当欄参照)CGや模型などを多用する(結果、夕方の民放情報ニュースに似てくる)、トークショーや気象情報はじめさまざまな番組をクダケさせるという傾向が強い。それは違うだろう。NHKはもっと地味で、堅く、鈍くさくていい、しかし、NHKにしかできないことを追求すべきではないか
●NHKと民放を足すと中途半端になるように、紅白も若年むけと熟年むけを足す(足して二で割ろうとする)から中途半端になる。1部2部構成とか工夫しているようだが、4時間を日本人全部に見せるという狙いがそもそも無理だ。昔は、たとえば私の父は8人兄弟姉妹だから、盆と正月に多いときには8家族20〜30人が田舎に集まり、十数人が同時に一つのテレビ番組を見ることがあった(昭和40年代前半まで)。しかし、それはいまはない。兄弟姉妹が2人なら、その子世代の従兄弟姉妹《いとこ》は数人しかいなかったりする。核家族化が進み田舎もない。価値観やライフスタイルの多様化で、趣味や嗜好がバラけている。かつての視聴率80%だの70%だのというお化け番組が姿を消し、40%30%に落ちるのは世の中の必然だ。そのような世の中(戦前のような単一の価値観に覆われていない自由で多様な社会)を作るためにテレビが存在する、といってもいい。だからNHKは「40%割った。凋落だ」といわれたら、「じゃ、民放のドラマやニュースの視聴率はどうなんだ?」と反論すればいい。そっちも視聴率は落ちている。いまは38〜37%なんて数字が出たら大変だと、昨年の40%割れを戻すのに必死だが、数字にこだわりすぎだ。そうは開き直れないところが、NHKの体質が変わっていないことを象徴すると思う。暮れと正月はテレビを見る時間はいっぱいあるのだから、「十代紅白」や「シニア紅白」など3つ4つにバラせば、みんな見ると思う
絶対にやめるべきなのは、ニュース枠で愚にも付かない紅白の宣伝を長時間繰り返すことだ。昨年は、スマトラ沖大地震が発生し、まだ日本人の行方・所在不明者が数百人いる段階で、そのニュースを流さず紅白の宣伝をやった。これは公共放送のニュース番組として断じて許されない行為であり、メディアの自殺行為だ。うんぬん
●昼過ぎ、放懇へ中古VTRテープを届け、神楽坂で買い物して帰宅
●資料整理ほか

11-25
●昨晩は、高橋良典、ビジネス社・岩谷健一と久しぶりに濃い、ふかーい話あれこれ。花嵐会(いまはなき熟年むけ月刊誌「花も嵐も」OB・OG会)、明治座シニアで活躍する横田一善の話に始まり、見過ぎ世過ぎの話、引き際の話、新しい展開の話など
●良典が「あのサイトのブログみたいなの(いまお読みの、この欄のことです)、カネにもならないのに、なぜやっているんだ?」と聞くから、「別に最初から日記を付けようと思ったわけじゃない。更新情報のつもりが変質していった。一つには、放送・テレビの抱える問題がまじめに報じられることが少なく、もっぱら主催者側情報にもたれる発表ジャーナリズムだけで展開しているから捨てておけない、ちゃんと指摘しておかなければと」「ああ、そのための場、板、舞台か」「書くことで考えをまとめるという効用も。オマケとして、メディア関係者が読んでくれて、新聞・雑誌や放送局がコメントを求めてくるということはある。だから、営業用の意味も少しはあるけど」「月100円取って読ませるというような考えはないの?」「一切ないですよ。私が放送に関して発言することは基本的にカネにはならない。デジタル化の提灯持ちでもやればカネになるだろうけど、端《はな》からそのつもりがないので。GALAC編集長を引き受けたのもカネではない(フリーは無報酬では引き受けられないから最低限の手当てだけはもらったが、普通の編集長が受け取る額とはケタ違いに低く、手取り十万円台)。だから私は、カネは放送関係以外で稼ごうと決め、実際そのようにしているわけ。サイトに載せてあるのは基本的にメディア・放送関係の原稿で、ここからカネを取ろうとは考えたこともない。それに、そもそもネットは(月5万円の会員限定というような特殊なやり方を除き)、不特定多数からカネを取ってビジネス(おカネ儲け)が成り立つ状況とは思っていない」うんぬん
●この↑最後に書いた「ネットはタダが基本で、たいして儲からない」ことは、いつかひろゆきと話したとき、彼も同じ見方を口にしていた。西和彦が2ちゃんねるに対抗して会員限定の有料掲示板をやろうとした時期で、「全然わかってませんよねえ。成り立つはずも、儲かるはずもないのに。2ちゃんねるは、小遣い稼ぎというか、食べるのに困らないくらいの稼ぎにはなるが、それ以上(のウハウハ儲かるもの)にはなりませんよ」と。放送局のトレソーラ実験でわかったことも、同じこと【以下28日付記】楽天もライブドアも大して儲かっていないことは、その公表した有価証券報告書その他でわかる。彼らは大して儲かっていないから、株価の市場評価が狂ったように高いうちに、ウハウハ儲かるらしい放送局を手に入れたい。その際、手に入れる理由を「ネットをやればウハウハ儲かる」というから信用されないわけです
●10時40分〜日大授業

11-24
●「オフレコ!」原稿書き
●夕方6時半もー吉

11-23
●「オフレコ!」絶対匿名座談会の原稿書き
●DVDと中身が重複するVTRテープがざっと見たところ50本ばかりあった。S-VHSで1回録画し、その後に1回見たか、ものによっては見ていない。捨てるのもどうかと思うので、放懇で選奨番組の視聴用テープ(1本の番組を何人もで見るため大量にダビングする)として再利用してもらうために梱包

11-22
●「オフレコ!」原稿up、入稿

11-21
●「オフレコ!」原稿書き

11-20
●従兄の故・坂本純一の葬儀・告別式@メモリアルトネ斎場(埼玉県加須市)。朝6時頃、潮原稿をメールし、7時すぎ家を出て母を迎えに世田谷区奥沢へ。母とJR恵比寿駅8時59分発の東北線直通湘南新宿ラインに乗り、横浜方面から乗ってきた兄と合流。9時58分東鷲宮着。タクシーで斎場へ。恵比寿のホームでスイカにグリーン券登録をし、グリーン車の座席天井にあるパネルに触れると赤ランプが緑に変わって、車内検札が素通りするという仕組みを初めて利用しました。兄に「これ、座席より乗るヤツが多いときはどうすんだ?」と聞いたら、「それはシステム上、避けられない。みんなグリーン車で立っている。それでも普通車で立つよりは混雑がなくてラクだから、文句をいわずに立っている」とのこと
●11時葬儀告別式。跡継ぎの一人息子が、52歳の若さで交通事故ということで、両親(私の伯父・伯母)の嘆きは、それは大きなものでした。とくに伯母は、棺にすがって泣き崩れるという感じで、慰める言葉もなかった。12時半出棺・火葬・収骨。弘美・香代子、川田浩史、小野正春・恵、豊田憲治、万里・坂本康宣など、いとこたちと久しぶりに会う。私の父は8人兄弟で、祖母が元気な頃は盆と正月に全員田舎に集まった(多いときは30人近くが泊まっていたはず)から、いとこともよく遊んだ。その中で最年長だったのが純一で、みな純ちゃんと呼んでいた。それこそ20年ぶりくらいに会った者もあり、「こんなことで会うんじゃあねえ」と。15時頃から精進落とし。帰りはタクシーで久喜までいき快速の湘南新宿ラインに乗る。夜7時すぎ帰宅

11-19
●「オフレコ!」リーマン・ブラザーズ在日代表・桂木明夫と田原対談の原稿書き
●潮の原稿書き。テーマは「企業買収」。なかなかはかどらず半徹夜

11-18
●日大授業
●小林道雄がパソコンがいかれたというのでDELLを代行注文。7万円台で19インチモニタ、メモリ512KB、HDD80GB、DVD/CDドライブ付き、Nortonインストール済みのXP機が買える。安い!!
●耐震強度の偽装問題で、醜い責任のなすりつけあい。千葉県市川市の一級建築士がスケープゴートにされていますね。「何のためにお前は建築士なんかになったんだ」と思うトンデモ野郎で大馬鹿者ですが、しかし、あの男一人の問題ではない。私は建築家を何人も知っていますし、ゼネコン関係者の知り合いもいますが、「このビルの鉄筋は明らかに少ない」とは、建設現場で絶対にわかる。そんなことは当たり前。施工業者が知らなかったなどという阿呆な話はありえません。で、これ以外にも、柱や鉄筋を間引いたビルは相当数あるだろうと思います。半分に削ったなんていうのは、そうはないと思うが、2〜3割省いたものは、何百何千とあるでしょう。まったく腐った世の中になったもんです。カネのためなら何でもやる、後先のことは考えないし、想像もできない。仕事の誇り、使命感、責任感といったものは、どこにいってしまったのか

11-15
●近藤真彦取材。詳細は後ほど

11-14
●本日、小川和久「日本の戦争力」がアスコムから刊行。1600円。坂本が企画し聞き手を務めています。ぜひお読みください。紹介ページができ次第upします
●5時、リーマン広報が、在日代表・桂木明夫取材の件で言葉足らずだった点を説明したいというので、菅井馨子とアスコム(四谷)で会う。家まで歩いて帰ったら、至るところに警官がいて特別警戒中

11-13
●昨日朝、私の従兄《いとこ》の坂本純一が、交通事故で亡くなりました。情報が錯綜していたため、勤務先の埼玉県騎西町役場に電話し、総務課で「間違いない」との確認を取る。運転していて、行田の十字路でトラックと正面衝突したようです。父の実家の跡取りの一人息子でした。母が取り急ぎ行くというので、家人にも行ってもらう。私は用事があり行けず
●安全運転をしていても、対向車が突っ込んでくるとか、何か物が落ちてくるとか、避けられない事故というのはありうる。しかし、身を守るために自分でできることは100%やって、みなさんも、とにかくご注意を。私は横断歩道の信号待ちをするときも、ガードレールや電柱の配置を見て、どこからクルマが突っ込んできてもたぶん大丈夫という位置に立つようにしています。あと、対向二車線の道の両脇の歩道を歩くときは、右側の歩道を歩く。後から突っ込まれるよりは前から突っ込まれたほうが、まだ除ける余地があると思うので。なにしろ「すべてを疑え!!」です。みんなが安全運転するなんて、まったく信用していない。運転がヘタなヤツのクルマには二度と乗りません(行きに乗せてもらい閉口して、帰りは断って電車で戻ったことがある)

11-12
●TBS系列各局でつくるJNN地上デジタル戦略会議という組織があります。同会議の報道・情報分科会には、私も呼ばれて話をさせてもらったことがあります。その事務局が出している「報道・情報iレポート」2005年10月25日号にテレビユー福島・取締役技術局長の大野健三が書いている冒頭エッセイ「地方局の地局計画に思うこと」が、たいへん得るところの多い内容です。机上の空論を排し、地上デジタル放送計画をまじめに考える手がかりとして紹介します
●【ここから引用】(坂本注:細い未舗装の山道を四駆で登り、さらに徒歩で10分山登りしてようやくたどり着いた新潟・福島県境の只見中継基地局を視察して)こんな険しい山の中に、建設資材を運ぶための道路を整備し、中継局用の土地の交渉を林野庁や市町村とやり、その後、木々を切り、敷地を整備し、建物と鉄塔を40数ヶ所も2010年度末までに完成させることが果たして、経営問題は別として実現可能なのだろうか。机上でのみ考えている人たちや、地方局に足を運んだこともなく、地方の実情を全く把握していない人たちに是非こういう現場を見てもらいたいと、ふと思ったのである。
●(坂本注:福島県で置局しなければならない基地局はNHK端局を除き、親局を含め47ヶ所。うちチャンネルプラン決定済みの重要局は14局で、残りはプラン未定。そこで)当初、福島県内のNHKと民放4局の放送事業者間の話し合いでは、2010年までにその重要局14局を作る計画になっていた。(中略 坂本注:それが6月23日以降、事態が一変して)7月29日の情報通信審議会第2次中間答申とそれを受けての9月8日の全国地上デジタル推進競技会による全国説明会ですべては決まってしまったようなものである。
●その中では、IPマルチキャストとか、衛星の活用を補完的手段として利用すべきとなっているが、辺鄙《へんぴ》な村の全戸に光ファイバーを敷設することがほとんど不可能に近いことは一度福島の山間部をドライブしてもらえば一目瞭然であるし、雨の多い山間部に衛星通信が不適であることも周知の事実であろう。(中略)
●地理的条件や経営的条件を考えれば、地方局でアナログと同等エリアをカバーする置局計画を2010年度内に終わらせるのは、本当に会社を死なす気にならないとできないということをすべての関係者が重く受け止める必要があるのではないだろうか。【ここまで引用】
●70年代にいわれた「地方の時代」は大嘘で、バブル期に東京一極集中は急激に進んだ。で、いままた地方分権、地方への権限委譲、道州制が叫ばれている。しかし、現行の地上デジタル放送計画は、間違いなくムチャな地方切り捨て策です。TBS系列福島の技術局長がいうように、倒産するような過剰な投資をしなければ2011年までに福島でデジタル電波は出せません。有力局も多い老舗のTBS系列ですらそうなのです。たとえばテレ朝系列は、もっと大変です。国策通りやって倒産しないで済むのは、東京キー局、大阪準キー局、名古屋の局だけで、残りは全部倒産してしまいます。ところが民放局は株式会社であって、倒産するような経営はできない(やれば経営陣は背任行為でお縄頂戴)。だから、地上デジタル計画は「2011年7月24日まで」というスケジュール通りには絶対に完了しません。
●ところが、新聞やテレビでは、そうはいってませんね。なぜだと思いますか。六十数年前の昭和16年段階で「太平洋戦争に負ける」と書いた新聞が一紙もなかったことと、理由は同じです

11-11
●午前中、日大授業。3〜5時、田原総一朗責任編集・雑誌「オフレコ!」第2号絶対匿名座談会@都内某所。名前は出せませんが、メディアの論説を代表する人、よくテレビ報道で見かける人など8人で、「小泉」について徹底的に議論しました。おもしろいです。1月刊行をご期待ください

11-10
●昨夕6時20分ちょっとすぎ、牛込中央通りが神楽坂(早稲田通り)に突きあたるT字路を北町方面から天神町方面に左折しようとしていた警視庁牛込署所属のパトカー(表示は「牛込2」)にご注意。渋滞のときは、横断歩道の先にクルマ1台分のスペースが空いていない限り、横断歩道の手前でクルマを停車させなければなりません。昨日のパトカー牛込2は、歩行者用信号が青(緑)になっても動けず、横断歩道のど真ん中で、歩行スペースを全面的にふさいで止まっていました。これは、厳密にいえば道路交通法か何かの違反では? 歩行者に頭を下げるでもないので、ドライバー側の窓を叩いて開けさせ、運転していた警官に「何考えているんだ。渋滞のときは横断歩道の手前で止まらなきゃダメじゃないか」と注意すると、「すみません」といっていました。全国の警察官のみなさん、交通ルールは守りましょう
●それで思い出したのは、先週土曜日の夕方、新宿に行ったときのこと。新宿通り伊勢丹角の交差点に救急車がサイレンを鳴らして差しかかる直前、新宿通りを渡る(救急車の進路をさえぎる)横断歩道の信号が青になった。歩道から見ていたら、多くの歩行者が平然と渡ろうとしたのには実に驚いた。すると、救急車はピーポーピーポー以外に、別の甲高いサイレンを鳴らすことができるんですね。それを鳴らし「歩行者の方、救急車が通りますから渡らないで」というようなアナウンスをして、通っていった。救急車をさえぎって横断しようとした歩行者は、「この救急車に自分の知り合いが乗っていて、生死の淵をさまよっているかもしれない」という想像力の欠如したバカ者どもです。学校では、救急車は赤信号でも突っ走るものだ、歩行者は邪魔してはならないと教えてください。数学を教えている教員は、「あの救急車に自分の住む町内の誰かの知り合いの知り合い(である区民)が乗っている確率」はどのくらいか、教えてやってください。搬送されていたのが必ず新宿区民ならば、私が住んでいる町の人口は3800人なので、その確率はほぼ100%です(高校生は、新宿区民30万人が1人平均30人の区民の知り合いをもつとして計算してみて)。ならば、救急車を通してやろうという気になるでしょう?
●電通のある人から昨夜、次のようなメールをいただきました。参加ご希望の方やご意見がおありの方はメール(当サイト全ページ下についている[Mamoru SAKAMOTO]をクリック)をください。正式発足まではお名前を伏せますので、ご安心を(発足後も伏せたい方は別途ご相談)
●【メール引用ここから】で、本日11/9(水)ご提案の「インターネットとテレビ/通信と放送の研究会」、面白いじゃないですか。広告会社の社員が入っても差し支えないなら、私も参加しますよ。◆もとより、テクノロジー、ソフト/コンテンツ、著作権、公共性、収益モデル/広告・課金、生活者のメディア接触行動などなど、多様な要素が絡み合うテーマだけに参加するメンバーによって、研究会のあり方が規定されるでしょう。MAMO's siteでの反響もあるでしょうが、誰に参加を呼びかけるか、です。◆たとえば、「ジャーナリズムとしてのテレビとネット」「IP放送の技術的課題」「1セグ放送でのインタラクティビティの可能性」など、幅広く議論できるようなメンバーが集まれば、面白い研究会になるはずです。◆具体的なバランスとしては、ジャーナリストや研究者にキー局の社員や通信プレーヤーの関係者、コンサルタントなどでしかも所属する企業ではなく個人の立場で議論できる人材が加われば、と思います。◆以上、参加意向とそれに関するイメージでした。【メール引用ここまで】
●4時ぶんか社の佃俊男と打ち合わせ@神楽坂。ぶんか社文庫「親子ゲーム88」は12月5日発売予定です

11-09
●以下のようなことを考えているのですが、どんなものでしょう? 参加してもいいゾという人、いらっしゃいますか? 
インターネットとテレビ/通信と放送の研究会(企画書・案)◆会の趣旨 通信や放送の将来像としてインターネット(ネット)とテレビ(通信と放送、パソコンとテレビ受像機)の融合が盛んに語られている。しかし、その多くは「モニタが共通だからいつの日か融合する」といった空想的なもの、ネットとテレビの本質や限界の理解に欠けるもの、技術的な実現可能性と普及の可能性を混同するもの、企業の融合とメディアの融合を混同するものが多く、議論は錯綜している。そこで、私的で任意の勉強会である「ネットとテレビ/通信と放送の研究会」(仮称)を立ち上げ、メンバーの意見交換を重ね、ネットとテレビについての認識を深めるとともに、その成果を公開し、ネットとテレビの的確な将来像をつかむための一助としたい。◆会の構成 入会資格は一切問わないが、年会費として3000円(安いか。5000円にするか)を払ってもらう(年会費は連絡費その他の経費として使い、余ったら忘年会の飲み代にあてる)。◆世話人代表 兼高聖雄(日大芸術学部助教授)/坂本 衛(ジャーナリスト)(以上共同代表。実は兼高聖雄に事務局長役を押しつけるつもりだったりする)◆世話人 兼高、坂本ほか数名◆会員 世話人を含め20人前後をメドに集めてスタート。◆会の活動 【1】ブログ 「ネットとテレビ/通信と放送の研究会ブログ」を立ち上げる。会員からブログ委員を募り、適当に回していく。ブログ委員はブログ本文を書き込むことができる(もちろんコメント欄は他の誰でもが書き込むことができる)。1〜2週間交代で、ブログに自分の意見、ネットとテレビ/通信と放送関連の情報や事件経過、定例勉強会の報告などを書き込んでいく。【2】定例勉強会 1〜2か月に1度、会員1人をスピーカーとする研究発表+討論、またはゲスト・スピーカーによる発表+討論形式の勉強会をおこなう。スピーカーの許可を得てブログに発表するもの以外は非公開とする。会場は20人程度が入ることができ、そのまま飲み会会場に移行できる店(会場費はタダで、4時間程度までOK。前半はお茶しか出さない)を考えている。神楽坂周辺で思い当たる店は3軒あり、飲み代込み5000円程度である。会員には一切報酬を出さず、資料コピーなども自弁とする。ゲスト・スピーカーには1万円をメドに車代を出してもよいが、当日参加者から1000円ずつ集めるという程度か。兼高によれば、勉強会は日大江古田の教室でやればよいと。【3】シンポジウムまたはセミナー 1年に1度、公開シンポジウムまたはセミナーを開く。車代1万円だけで田原総一朗、田中康夫、月尾嘉男、小川和久あたりを呼んでしまう。【4】その他 興が乗れば、本など作るもよし
●兼高にメールしたら、「おおむね意義なし」と返事が来たから、「ざけんな。意義なしとの意見には異議あり」と返信しておきました
●午後4時、小川和久とNEMIC報告書打ち合わせ@ホテルオークラ
●さい銭盗2円で逮捕、起訴 兵庫県警「逃亡の恐れ」(某通信社速報。リンクはしません)ええーーっ!? 細かいいきさつがわからない(たとえば事情聴取時に抵抗したかしなかったかとか)から、ただちに不当逮捕というつもりはないが、少なくとも実名を出して全国配信すべき事件とは思いません

11-08
●終日仕事(徹夜状態)。昼前、飯田橋のホテル・エドモンド(散らかっている自宅仕事場に来られても困るので、部屋を取ってもらった。出版会館のほうが安くてよかったかな)で讀賣テレビのビデオ収録を小一時間。NHK記者の事件の背景について、報道局記者・手塚明日香のインタビューに答える。今日夕方のニュースで流すそうです。関西方面(二府四県)の方、琵琶湖塾でお世話になっている滋賀のみなさん、とりわけ身近で事件が起こり不安だった大津のみなさん、よろしく
●話の内容は、昨日のような話に加えて、◆もちろん悪いのは本人だという前提で、なおNHKには組織として責任があると思う。それを自覚しているから首脳部は自らを減俸処分としたのだろう。◆まかり間違えばNHK記者が人殺しになったかもしれない事件で、事情聴取までされ、NHK首脳はその事実をかなり早い段階でつかんでいたのに、自己検証もせず、ようするに放置したのは、危機管理がなっていない。実家周辺での第2の事件も、きちんと対応していれば防げたはずだ。◆(尼崎の列車事故のときNHK記者にはとにかく遺族3人を取材してこいとのノルマが課せられていたようだが、NHK報道はそんな締め付けが強いのか、との問いに対して)その件は知らないが、中越地震報道では、前会長が災害報道に熱心で、夜ニュースを7時40分まで延長し地震関連で埋め尽くした。「とにかく地震を取ってこい」との命令で、現場は不満をいっていたし、薄めたニュースにならざるをえなかった。そのように、いま何を伝えることが大事なのかを自分の頭と手足で考える余地が少なく、上から降ってくる「こうしろ」という命令に従わざるをえないという傾向は、少なくとも前会長時代はあったし、トップや理事が替わっただけの現在もあるだろう。◆和気藹々や自由闊達の雰囲気が現場で失われているのは事実。上司が他社記者のいるクラブで叱って泣かせたというのも、よくないやり方だ。人は誉めてこそ能力を最大限に発揮するはず。叱られた腹いせに放火したわけではないだろうが。◆記者クラブに警察が入った例はあまり聞かないが、入室したことをもって報道の自由や言論の自由が脅かされるなどということはない。記者クラブのドアの前の廊下に警官が立っているぶんには「言論・報道の自由」は守られるが、警官がドアを開けて一歩入れば脅かされる「言論・報道の自由」なんてものがあるとすれば、そりゃ相当にマヌケな「言論・報道の自由」である(じゃあ、「言論・報道の自由」を守りたいときは、大工か建具屋に頼めって話だ)。記者クラブの部屋で殺人事件が起これば、警察が現場検証をするのは当たり前。泥棒が入っても呼べば警察は入る。警察が手当たり次第に記者たちの引き出しを開けて捜索すれば文句をいえばよいが、そんなことはしない。ガタガタ騒ぐような話じゃない。それより、北海道だけではなく全国警察でやっている裏金操作を各社はなぜ報道しないのか。滋賀以外の記者クラブに警察は立ち入らないのだから、言論・報道の自由を発揮して報道すればよいではないか

11-07
●夜7時半に迎えの車が来て、テレビ朝日でビデオ収録。今晩の「報道ステーション」でNHK大津の報道記者の放火事件についてコメント。ざっと話したことは、◆【1】NHK会長はじめ首脳が減俸処分でお詫びの姿勢を見せたが、100%個人的な問題ならそうする必要はない。5月に警察の事情聴取を受け、そのことが会長の耳にまで達していたのに、事態を放置した責任を感じているのだろう。◆【2】会長が決まり、4月に理事が一新した直後で、なお受信料不払いが引き続いている時期だけに、NHKはこれ以上の新たな不祥事が発覚して批判が殺到することを恐れたのだと思う。それで、隠蔽したと思われても仕方のないような後手後手の対応になったのだろう。◆【3】NHKというのは世界最大級の放送局で職員1万2000人、非管理職8500人と巨大組織。その巨大すぎるゆえの病弊に蝕《むしば》まれてきた。みんな上ばかり見て(一般職員は中間管理職を、中間管理職はもっと上の部長を、部長は局長を、局長は理事をというように)、最終的には会長しか見ていない。上を見て種々の事情を慮《おもんぱか》り、あれこれ忖度《そんたく》して自主規制してしまう。すぐに閥を作り、誰は彼の子分だとか、上が失脚したから彼はもう先がないとか、その手の話題がみんな大好き。学校の文化祭であれこれ議論しながら物を作るような自由な雰囲気が失われ、非常に風通しが悪い。そんななかで、容疑者の仲間や上司などが見落としたことが、あったはずだと思う。◆【4】事情聴取された記者を問いただすのは当たり前だが、実際に大津で放火事件が起こったのだから、それを徹底的に取材し、目撃者情報に当たるとか、NHKにはやるべきことはあったはずだ。それをちゃんとやらなかったのは報道機関としておかしい。◆【5】小学校の先生は、多少勉強ができなくても、子どもとちゃんと付き合うことができる者を採用すべき。それと同じで、マスメディアの報道部門は(文章なんてヘタでいいから)誠実に地道に取材を重ねていくことのできる者、ウソをつかず本当のところはどうなのかと徹底的に追及できる者を採用すべき。ところが、いまの若い連中は、資生堂もサントリーも日本航空も電通も朝日もNHKも、どれも有名で給料のよい企業と思い、全部受けて引っかかったところに入るというようなやり方をする。これはまずい。社内教育も大切だが、採用方法を考え直したほうがよいのではないか。今回のNHK、朝日の田中康夫会見捏造、産経のコウノトリと月の合成写真などを見てそう思う。――最後の項目は半ば雑談、放映されたのは【4】だけです。◆報ステ蓮実隆Pの顔を見ようと思って大久保瑞穂Dに探してもらうも、見つからず。昼間は準備されたライトに気づかなかったが、夜行くと六本木ヒルズはクリスマス用にライトアップされていて、なかなかきれいでした。デートなんかで行くにはいいかも。ただし、恐ろしい風が吹く場所で体感温度は「気温−5度」って感じだから、防寒にご注意。9時すぎ帰宅
●午後、新雑誌「オフレコ!」取材でリーマン・ブラザーズ証券の在日代表・桂木明夫@六本木ヒルズ。田原総一朗はじめスタッフと。リーマン側はアジア広報部長ジャッキー・ケステンバウム、広報部菅井馨子、同ダニエル・ボイドも同席。桂木明夫はつまり、ライブドア・堀江貴文のニッポン放送株購入資金800億円の調達に応じた人です。さわやかな人物で、話もおもしろい。ライブドアのMSCB(転換価格修正条項付き転換社債)引き受けの顛末《てんまつ》やTBS・楽天問題についても聞きました

11-06
デジタル放送の取材・執筆をする記者さんにご注意。BSデジタルチューナー(単体とテレビ内蔵型がある)を持っている人とCATV(のSTB=セット・トップ・ボックス)でBSデジタル放送を見ている人、および単体を持っている人と内蔵型を持っている人では、それぞれ重複があります。それも数万や数十万という単位ではすまず、重複は100万の単位でしょう。最初のチューナーが発売されて5年以上経過していますから、最初の頃のモニタの半数は買い換えられた可能性がある(単体チューナーを買ったくらいだから、新しく内蔵型を買うはず)というだけではない。単体チューナーを買った大部分の人(比較的おカネがあって新し物好きの人)は、内蔵型液晶やPDPテレビにいち早く手を出す人なのです。考えてみてください。初めてクルマを買う人が、フェラーリやポルシェやベンツやセルシオやシーマを1台目として買うと思いますか? フェラーリやポルシェやベンツやセルシオやシーマの国内出荷台数累計が仮に1000万台だとして、1000万世帯がそれらのクルマを持っているといえますか? いえないでしょう。そういう特殊な製品の購入者は限られ、しかも重なるのです(いまベンツに乗っている人は、ベンツを複数台買ったことのある人が多い。フェラーリが置いてあるガレージには、隣にポルシェか何かもっと安いスポーツカーが置いてある場合が多い。当たり前です)。もちろん以上は、初期不良品の交換などによる重複は除く話です
●まずいのは、地上デジタル放送が本格稼働するたぶん2015年以降には、現時点で普及している受信機のほとんどが壊れることです(寿命10年程度。初期のプラズマはもっと短いかも)。だから2014年あたりには、ヘタすると年間1500万〜2000万台というような数のテレビを作って売らなければならない(駆け込みでデジタル対応する人用と、10年前に早々と対応させたのに壊れてしまった人用に)。そのとき「累計出荷台数が1億3000万台を超えたから、アナログ放送を止めても誰にも迷惑はかからない」とはなりません。その頃には、年に数百万〜1000万台規模で重複が発生しているはずだからです
●もっと肝心なのは、受信機の累計出荷台数と使われる受信機の台数は、発売から年月が経過すればするほど大きく乖離《かいり》していくということです。うちにはラジオが、単体のもの、カード型のもの、時計とくっついているもの、手回し充電の防災用、風呂で使える防水のもの、子どものMD・CDコンポに付いているもの、私の古いウォークマンに付いているもの、ラジカセ2台と、少なくとも9台あった。しかし、年間を通してラジオを聞かない日のほうが、聞く日よりはるかに多い。よく知らんけど、ラジオの累計出荷台数は10億台というような数なのでは? だから何なのだという話でしょう
●さらに考えなければならないのは、今後発売されるBSデジタル放送チューナーは地上デジタル放送チューナーと同梱状態(三波共用受信機=地上とBSとCS110度の三つのチューナーが合体している。CS放送は絶対に見ないという人でも、現状では買わないわけにいかない。そのようにハードを強制的に売りつけておいて、放送=ソフトが普及したといわれてもねえ。保険に加入させておいて保険金を払わない企業と、やっていることはあまり変わらない感じがすると誰かがいっていた)なのだから、地上放送に対する高画質とアスペクト比(16対9)の優位性はゼロ(地上放送と純粋に内容でしか勝負できない)ということです。しかも、「BSには必ず系列ごとに乗る。さもなくば地方局は炭焼き小屋となってしまう」との説は大嘘とわかり、BSデジタル放送は事実上、東京キー局の放送となった。仮に私が民放経営者にアドバイスするとしたら、BSデジタルにはムダ金を1銭も投じるな、そっちは放っておいて地上放送の充実に全力を注げ、というでしょうね。地上と内容勝負のBSは、必ずしも他局の地上放送だけを食うとはいえない(自局の営業にも差し支える)し、同じ1億円ならBSより地上に投入したほうが、戻ってくるカネがケタ違いに大きいわけだから(むろん私などがアドバイスするまでもなく、もののわかった民放経営者である氏家齊一郎は「BSでは死んだふりをせよ」といった)。そこで疑問は一つ。「電波が足りないというご時世に、なんでBSをやればやるだけ損をする民放にやらせたの?」に尽きる。おまけにその後、BSの電波は新たな国際割り当て、NHKアナログハイビジョンの終了、BSデジタルラジオの撤退で余っています。電波は国民共有の財産なのに、ムダに寝かせているのは総務省(旧郵政省)の怠慢です
●親子ゲーム88(12月5日発売予定)の朱入れゲラを持って、川島明美一家が来る

11-05
●ゲッ!! 夕方届いた「GALAC」2005年12月号を見て驚いた。特集「化けるか? BSデジタル」はよいとして、「5年1000万の道のり」(表紙)、「5年で1000万件」(目次)の表記は何なのだ? BSデジタル放送の普及世帯数を数えるときは、BSデジタル放送をアナログ放送に変換して送信しているものの数(アナログ方式だからアナログ放送。ちょっと前で百数十万世帯)を数えないのは当たり前。当たり前でしょう? 「デジタル放送でやっているのと同じコンテンツならば、アナログ方式で見てもデジタル放送」という言い方(屁理屈)を許すなら、地上デジタル放送の普及は超簡単だ!! 明日から、NHKと民放の全放送局で地上アナログ放送に、地上デジタル放送でやっている番組をアナログ変換(4対3にダウンコンバート)して流せばよい。そうすれば4800万世帯に地上デジタル放送が明日から普及するじゃないか。しかし、バカだろうが、そんな考え方は
●NHKや民放キー局が、BSデジタル放送がそこそこうまくいっていると見せたいために、ちょっとゲタをはかせて1000万普及をいうのは、まあ、事情もわかるから許せる(見たところ500人くらいの集会を労組が1000人と誇大にいうのが、どうでもよい話であるのと同じ)。だが、NPO放送批評懇談会の雑誌が、主催者側発表だけをタレ流してどうするんだ? しかも23ページには「BSデジタル放送のチューナーが、一〇〇〇万台を突破したというニュースが報じられた九月」とある。そんなもの、誰も報じていない!! 社団法人BSデジタル放送推進協会が掲げるBSデジタル放送受信機出荷台数は、JEITA(社)電子情報技術産業協会調べ・2005年9月末日現在で、BSデジタル・ハイビジョンテレビ(BSデジタルハイビジョンチューナー内蔵)累計1,798,000台、BSデジタル・ハイビジョン・チューナー累計905,000台、BSデジタル・プラズマテレビ(PDP)(BSデジタルハイビジョンチューナー内蔵)累計954,000台、BSデジタル・液晶テレビ(LCD)(BSデジタルハイビジョンチューナー内蔵)累計2,654,000台という内訳であって、BSデジタル受信機出荷台数は合計6,316,000台である。この630万(複数台持っている家は数十万以上あるだろう。BS単体チューナーを買うような新しもの好きが、その後に出た大画面液晶やPDPに手を出せば、チューナー2台になるからだが、これは無視する)に、CATVによる視聴世帯(デジタル方式[=2005年5月末に131万だった]とアナログ方式がある。630万との重複も数十万やそこら当然あるだろうが、これもこの際、無視する)を足し算すると1000万で、この数字をとりあえずBSデジタル放送の普及世帯数としてPR用に使おうじゃないか、というのが放送局側の発想である。誰も嘘つきにはなりたくないから、1000万はNHK発表の数字と断っており、しかもNHKの会長会見では内訳について一切触れない。それにド素人が引っかかるのは仕方ないかもしれないが、放送専門誌が引っかかるか? この数字を使って学者が論文を書いたら、ただ笑われるというだけの話。ネット人口が7000万というのとよい勝負のバカ話である【以上、あんまり驚いたので夕方急ぎ記】
●よい天気ですね。ちょっと買い物に出るほか終日仕事。サイト更新が遅れ、すみませんでした。10-28の項からお読みいただければ幸いです
●日本のプロ野球協約は、球団の「支配とは何か」という明確な定義がないのに、球団の複数「支配を禁じている」らしい。野球の試合でアウトとは何か定義しないまま審判が「アウト!!」というのと同じくらいおかしいことを、経営の分野では放置しているわけです。だから、楽天にもライブドアにも村上ファンドにも狙われる。テレビも同じ。まともな経営が存在しないように見えるから、チョロイと思われ、狙われるのです。名古屋大学の武田邦彦(リサイクルはアホらしい。ただ埋めておき後で掘り出したほうが効率的と主張している学者)がプロ野球選手はプロではないといっているのもおもしろい

11-04
●送られてきた雑誌から。週刊SPA!11月8日号の巻頭今週の顔(今週の自滅)に三木谷浩史の記事。私もいつもの主張(「ネットと放送の融合」という幻想)をコメントしています。一つどうしてもいっておきたいのは、TBSはこのまま時間稼ぎをすれば楽天に相当大きなダメージを与えることができると思うが、それは断じてすべきでないということ。やっぱり三木谷浩史は、若い連中の希望の星の一人なのです。そして放送局が免許事業に胡座《あぐら》をかき、郵政官僚天下りなど監督官庁のいいなりになりつつ、護送船団方式で守られ、うまくおいしくやってきたのも事実。それが100%突っぱねては、社会も世論も納得しない。ここで三木谷を潰しても、日本のためにプラスになることは何もない。20%近い大株主であることは確かなんだから、楽天側からの副社長を受け入れたって別に構わない。それでTBSの報道やドラマがねじ曲がるなら、それだけの報道でありドラマであったということでしょう。その心配がないのなら(私はないと思う)、堂々と話し合いに応じればよいのでは
●同じ号のSPA!の「東京ペログリ日記」10月20日の項で、田中康夫が当欄の記事を引用再録してくれています
●週刊新潮11月10日号には「それでも懲りないNHK! 『料亭で密会』した橋本会長と自民新大臣の『恫喝つき癒着関係』なる記事。自民党内にはNHK民営化の声もある、わかっているんだろうなってな一種の恫喝があったという趣旨。私もコメントしています。コメントはわずか7行だが、NHK民営化は憲法改正より難しい(憲法改正は一部新聞が賛成だが、NHK民営化は全新聞・全放送局が反対)、少なくとも日本のテレビにとってよいことはほとんどない(NHKと全民放が減収となる)、いずれにせよ2015年以降(ひょっとしたら2020年以降。つまり地上デジタル計画が完成する時期)までは無理で現在の受信料不払い対策としてはクソの役にも立たないとは、編集者に1時間話し済み。そのうちどこかで「NHK民営化論を排す」との原稿を書こうかと思っています。総務大臣の竹中平蔵がNHKの民営化論について「民主主義社会の議論であり、タブーはない」などと述べたのは、その通り。ガンガン議論すればいい(結論は見えていますが)。NHK民営化は不可能の根拠はこちら

11-03
●夜、田原総一朗から電話。「いや、大変だった。2日夜にホテルに帰って食事したら、何かにあたったのかな。上も下もで(坂本注:つまり嘔吐と下痢で)一晩中苦しんだ」「ええっ? てっきり熊本に行ったかと思ってました」「いや、キャンセルして昼すぎ東京に戻り、病院で点滴を打って、いま戻ってきたよ」「そりゃお疲れでした。4日は朝まで生テレビでしょ。大丈夫ですか。いやホント、無理しないでください。張り切りすぎちゃダメですよ」うんぬん
●8時頃起きて風呂。37階のレストランに行くと、隣の席にどこかで見たような顔の女性。よく見ると加藤登紀子でした。放懇ギャラクシー賞に来ていただいたことがあるので、声をかけようかと思ったが、スタッフのみなさんと熱心に話しているようなので遠慮
●昼11時15分、琵琶湖塾塾生代表・植野朱美が真っ赤なBMWでホテルに迎えに来てくれて、大津駅前・滋賀ビル9階中華料理「かすが」へ。実行委員有志がセッティングしてくれた勉強会兼昼食会。直前に手書きでつくったレジュメ「テレビって何?――デジタル化・TBSvs.楽天などをめぐって」をコピーし配って1時間ほど話し(フツーは、昼食代だけでは聞けない話よ)、食事がてらディスカッション。出席者は金子喜治、桑門安誠、松本久孝、武村智司、津田英男、藤原久美子、津田貞次、山村早苗、平柿芙紗子、植野朱美、増田宏のみなさん(塾生と実行委員)。身近なテレビについては、みんな評価なり批判なり一家言もっている(これは、そこらのオバちゃんも小中学生も)。すると「実はテレビ(業界・番組・CM)はこうなっている、なぜならば……」という話は、自分の考えと比べて「あっ、そうか。なるほど」と思えるので、結構ウケます
●2時すぎの大津発JR在来線に乗り(山科の次が京都で10分)、2時半すぎの新幹線に乗るつもりが、膳所《ぜぜ》駅で人身事故のため運転見合わせ中。見送ってくれたみなさんと別れてプラットホームに上がり、吊ってある表示版に「何分遅れ」と出るのを見ていたら、ありゃ現段階で到着予定時刻から何分遅れているかという結果を表示するだけなんですね(遅れ時間がどんどん増えていく)。つまり、「13:38」と出る表示は到着「予定」時刻を意味するのに、そのすぐ右隣に出る「45分遅れ」の表示は「結果」を意味している。多くの人は「13:38」に45分を足して「14:23に到着する予定」と理解するだろうと思いますが、全然そういう意味ではないわけです。2時15分に運転を再開したとアナウンスが流れたが、どこで再開して大津まで何分かかるかをなかなかアナウンスせず、結局、来るのに乗っても指定席を取ってある新幹線には間に合わないと判明。指定を取り直そうと改札まで下りていくと、さっき見送ってくれた場所で、藤原久美子はじめ数人がなお心配顔で立っていた。「ありがとう。もう来るみたいだから、大丈夫。見てなくていいからね」といって別れる。5時すぎ東京着。有楽町BIC CAMERAで買い物(キッチン用の夜でも見えるデジタル時計。前は電子レンジの表示窓が時計になっていて便利だったが、レンジを換えたので。売り場には、液晶表示でボタンを押せば光るという時計はいっぱいあるが、もともと光っているという時計はとても種類が少ない。しかも、小さい製品が存在せず、20m離れても何時とわかるデカい表示の電波時計しかなかったので、それを買う)して帰宅

11-02
●今回の琵琶湖塾はゲスト講師なし。塾のテーマ「生きる」に沿って、まず田原総一朗が「私にとって生きるとは」を20分講演。7年も在籍した早大時代、さんざん書いた同人誌で仲間に「君、小説を書くには文才が必要だぜ。でも、君には文才がない。いくら書いてもムダじゃないか」といわれ、その後は石原慎太郎と大江健三郎の小説に圧倒され、最初に勤めたJTBではダメ社員、岩波映画でもパッとせずと、テレビに出会うまでは挫折の連続だった(若者が生きるとは何かわからないなんて当たり前。挫折も当たり前)。テレビは「いい加減」(ちょうどいい加減)な世界で自分に合っていたが、そこで大切なのは楽しみ、おもしろがること。つまらないとふてくされ辞めたりせずに、楽しめる環境に変えていかなければ――というような話
●その後、私が司会で、会場から集めた「私にとって生きるとは」の用紙(「試練」とか「楽しむもの」とか「自己実現」とか「他者への愛」とか、あれこれ書いてある)をもとに、壇上から塾生を指名して短くしゃべってもらったり、それに田原や私が質問したり、田原のいうことに私が意見をいったりという展開。配布資料の紙の色を青・白に変えてあるので、簡単な質問をして回答時にそれを掲げてもらったり(北朝鮮マスゲーム方式というかNHK紅白方式というか)。裏では、実行委員が逐一会場からの発言を入力しスクリーンに映し出したり、全アンケートを集計して表示したりして、なかなかおもしろかった。塾生の感想もまずまずだったようです
●さらに今回初めての試みとして、全体会が終わったあと塾生のうち希望者(40〜50人)がいくつかの分科会(各テーマは田中康夫、月尾嘉男ら講師が語った内容)に分かれてディスカッション。それを少し見て回り、堤幸一・深井鉄平と二次会会場(飲み会)へ移動。その後20人ほどが集まって和気藹々とやり、大津プリンスホテルに入ったのは深夜1時近く。風呂も入らず寝る
●今日、琵琶湖塾。明日、夕方帰宅予定。サイト更新が滞って失礼しました。抜けてる分は後から追加します。取り急ぎ
●TBS・楽天問題で次号の「インテリジェンス」に短い文章、「週刊SPA!」に坂本コメントが載ります。次号「週刊新潮」にもNHK問題でコメントが載るかも
●兼高聖雄と「ネットとテレビ勉強会」立ち上げを画策中。いずれこの欄で詳細を書きますので、ご協力のほど

11-01
●小川和久「日本の『戦争力』」(11月21日アスコム刊、1600円。聞き手は坂本)の第三校チェックほか

10-31
●原稿、片付けなど雑用多し

10-30
●原稿。週刊SPA!から電話で1時間ほどTBS・楽天問題を話す

10-29
●昨晩、電子レンジがイカレた。怪しく臭うので、まあ、いくらなんでも交換時期だろうという結論。なにしろ結婚祝い(1986年)に当時DIMEミスコン・カメラマン太田勝久が、祝康成が昔いたところのシャープ製を買ってくれたものなので。で、買ってこいといわれたので、池袋に買いにいく
●家人はその母と静岡へ日帰り。私の母が静岡松坂屋の美術サロンで「坂本幸子 革の会作品展」というのをやっており(母は静岡出身)、それを見がてら深澤登代子おばさんをお見舞い。で、私と同い歳の2人の従姉妹(幹子と美重)に(別々に)会ったら、2人とも「衛はとんでもない悪ガキだった」といった由

10-28
●日大授業。原稿書きほか雑用

10-27
●北風と太陽ね。諸井虔という人は、今朝のテレビを見ると完全な敵対買収だとTBS経営陣よりも強硬に断言しているが、楽天・三木谷側に甘い見通しを語ってミスリードした責任があるのでは? 三木谷が「なんで株を買い増してダメなのか、正直いってわからない」という意味のことをいっているのは、まったくその通り(ちゃんとカネを払えば、客はコンビニの棚のおにぎりを全部買い占めてもいい。他の客には嫌われるけど)。ただ、それと筆頭株主の言い分がすべて通るかどうかは、まったく別の話。AOLによるワーナー買収が、小が大を飲み込む買収そのものは成功したのに、5年たった今では成功とは言いがたい無惨な状況であることを、忘れるべきではありません。ところで地上デジタル放送計画の進め方は太陽さんかな、北風さんかな
●マスコミ関係の方にご注意。誤解している人が多いようですが、第2日本テレビで日テレがネットに進出するのは「放送と通信の融合」ではありません。朝日新聞がサイトで客を何十万人集めても「新聞と通信の融合」とはいわないし、トヨタ自動車がネットで何をやっても「自動車産業と通信の融合」とはいわない。フジが映画を作っても「放送と映画の融合」ではない。メディアの融合と、異なるメディアのコンテンツの部分的な相互乗り入れは、全然レベルが違う話。日テレが「読売新聞ニュース」という番組を流しても、新聞とテレビの「メディアとしての融合」が始まったとはいえません。一方、メディアとしてはハッキリ異なるのに、企業系列としては一体化(企業としての融合)が進んでいる場合もある(新聞が株式の3割を押さえている朝日・テレ朝と日経・テレ東がそう。ついでにいえば、新聞とテレビの系列化は、マスメディアが自律的にやったのでも、読者や視聴者が後押ししたのでもない。日本ではそれを政治家が推進した。いわゆる腸捻転の解消や朝日・日経の持ち株交換を仲介したのは、日本国総理大臣だった田中角栄です)。いろいろとごっちゃにして話している人が多いので、念のため
●日がな原稿書き。午前中、必要なものがありちょっと秋葉原へ。夕方、映画「日本沈没」製作発表@帝国ホテル。主演は草■剛(■=弓へんに前に刀)。2006年夏公開。ジャニーズ白波瀬傑と話し、GALAC表紙を3号分くらい決めちゃう予定。6時、琵琶湖塾実行委員の植野朱美・藤原久美子ともー吉

10-26
●楽天がTBS株を20%ギリギリまで買っています。村上ファンドが売り抜け楽天が高値でつかむと、この欄で書いた通り。TBSは対抗策を発動してはいないものの、完全に敵対的買収と見なしており、泥仕合になるでしょう。売上高450億円(この欄で400億円と書いたのは、450億円と読み替えてください)の企業が1100億円の借金(27日朝付記、他の有利子負債と合わせれば2000億円超との報道も)をするのは異常事態で、危険水域にかなり近づいた(長期戦には耐えられない)と思います。ライブドア―フジの和解直前、金融筋も大手経済紙も「破綻直前」との認識だった、とだけ指摘しておきます
●遅くなりましたが、先週末、田中康夫から届いたメールをご紹介。件名は「朝日新聞・捏造メモ問題」◆下記のサイトを御覧頂くと納得されると思いますが、本当に「朝日新聞」はお仕舞いだと痛感しました。映像もアップします。「虚偽メモ」問題にかかる田中知事と朝日新聞社との面談概要 こちらも、どうぞ御覧下さい。田中康夫知事、誠意なき朝日新聞の「検証記事」に怒る!(青山貞一) 12月2日は、宜しく。◆田中メールここまで
●田中は「ミスは起こりうるだろう。だが、そのミスを検証する記事を書くのに、当事者で被害者の私に再取材せず、記事に私のコメントすら1行も載らないのは、理解しがたい」と繰り返すのに、朝日新聞側は「その必要はなかった」の一点張り。私がGALAC編集長の8年間で、掲載記事に対して編集部あてにクレームがあったときは、こちらにミスがあればもちろんのこと、こちらのミスとはいえない場合(むしろ言いがかりと思えるケース)でも、全件(間違いなく全件です)で先方の言い分を誌面に反映させました(その際、どこそこのページに何行くらいで取り扱おうと思うがどうかと、必ず相手に確認しました。言いがかりと思えるものには、事前に断って編集長見解を付け、並べて読めばクレームを付けたほうが無理をいっているとわかるようにしてあります)。新聞が言いがかりと思えるものまで応接する必要はまったくないが、多くのメディアが取り上げるような虚偽報道をしてしまったら、先方の言い分を掲載するのは当然でしょう。また私なら、面談の冒頭で「これこれのことでご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありませんでした」といいます。すでに謝罪文書を提出済みだとしても、その場で改めて直接いうと思います(今回のケースなら長野県側に、まず冒頭で謝罪するから、そこからカメラを回してくれと頼むでしょう。そのほうが好印象を持たれて得ですからね)
●次は、東大助手・逢坂巌からのメール。◆『ネットワーク社会』(ミネルヴァ書房、2005)という本に入っている橋元良明氏の「インターネットと生活時間変化」という論文、ご存知ですか?? 「・・・総合的に勘案するに、当面、インターネットはテレビ視聴と真正面から競合するものではなく、あくまで補完的な情報収集の手段として利用されるメディアだろうと推測される。と同時に、それは生活時間に根本的な変化をもたらすほどの力をもっていない」という結論の論文なのですが、データなど出ていてとても面白い論文です。この何日かの坂本さんのネットとテレビについての「熱い咆哮」を拝読しながらお知らせいたそうとメールをした次第です。◆逢坂メールここまで
●ちょっと熱すぎた? 東京大学大学院情報学環の橋元良明教授にお会いしたことはなく、その論文も読んでいません。研究室サイトの著書・論文を見ると、私が関心を持っている領域と重なる。今度読んでみます

10-25
●現代メディア・フォーラムにつき、あれこれ加筆してあります。通しで読まれる方は22日→23日の順にどうぞ
●今朝の東京新聞8面に「激変ネット『分からん』」「奥田会長、退任の一因?」の見出しで注目記事。(ここから引用→)だが、さらに二問目で「インターネットと放送の融合はビジネスとして成り立つのか」と、認識を重ねて質問されると、「よく分からない。多くの人が成り立つと言うから、たぶん、そうではないか」とあいまいに答えた。その直後「経団連会長を辞めたい、トヨタ会長を辞めたいと言うのは、そういうことが分からないから、辞めるよりないなと思ったから」と語り始めた。(←ここまで引用)
●何だって? 経団連会長の奥田碩という人は、これまで何もわからないままに、ライブドア・堀江貴文や楽天・三木谷浩史について「乱暴なヤツ」「かわいいヤツ」てなことを語っていたのですか? じゃあ、そこらの公園で日向ぼっこしてる爺さんと同じではないですか。わからなければ、詳しい者に聞いて勉強すればよいのに、なぜそうしないのでしょうか。まあ、わからないというだけ正直で、それは結構なことですが
●財界総理は「わからんけど、みながいうから、そうなるんじゃないか」と多数決で未来が決まるようなことをいう(じゃあ太平洋戦争にも負けなかったはず)。三木谷浩史は「同じパソコンの画面で見ているのだから、何が違うのか。いずれ融合するのでしょう」という(じゃあ同じ四つのゴムタイヤをつけているのだから、乗用車もトラックもバスも――あるいはそれらの会社も、いずれ融合するはず)。私は「『ネットと放送の融合』という幻想」なる文章で「現在のテレビをパソコンで置き換えることができると思うのは、テレビが何であるかもパソコンやインターネットが何であるかも突き詰めて考えたことのない者の『幻想』である」と断言しています。その主張を裏打ちする表も自分で作りました。どちらが正しいかは、読めばわかります。それこそが、インターネットの最大の強みなのです。文章も表もこのサイトに置いてあります。ここをクリックして、どうぞお読みください
●ところで誤解なきように。「楽天のいうネットと放送の融合は簡単にいかず、たいして儲からない」ことと、「TBSは楽天の提携その他の申し入れを断固として拒むべきである」ことは別の話。私は前者のように主張しているが、後者のようには主張していません。TBSは株主総会で楽天の持つ議決権割合程度には楽天の要望を尊重し、ものによっては入れて当然。ただ、楽天がTBS株式をたとえば19%保有している段階では、残り81%の株主がいるから、TBSはその利益を損なったり、その反対で潰されるような決断はできない。むこうから仲良くしたいといってきたのだから、ニコニコ顔で仲良くやりましょうといいつつ周到に、ただし大至急ケンカの準備をしておけばいい。最初から慌てふためいて顔を引きつらせるから、「いけるかな」と思わせてしまう。一つ疑問なのは楽天の会員3000万人という数字で、なんですかねえ、これは。日本人の4人に1人、インターネットをやってるヤツ(ネット人口7000万とか)の2人に1人に近い人びとが会員のはずという数字だが、私の周囲10人に聞いたところ会員は1人もいなかった。マスメディアは「主催者側発表では」と断るか、何を意味する数字か注釈を付けるのでなければ、このような数字を流通させるべきではありません
●そもそも日本のインターネット人口ってどう算出しているか、ご存じですか? たとえば総務省「情報通信白書(平成13年度版)」には、それは「生活の情報化調査」のデータを(重複を除いて、高齢者や子どもも除いて)1億2500万人にかけ算したものだと書いてある。「生活の情報化調査」とは何か? 2000年の暮れから2001年初頭にかけての調査は、総務省が三菱総研や野村総研に下請に出した。これはインターネット上のアンケート調査(4600通)および、インターネットに関する調査に応じるか電話で聞き応諾者に記入票を送って戻ったアンケート調査(回収率5割台、4000通)です。つまり、インターネット上をウロウロして自主的に書き込んだ連中に関する調査と、電話で「ネット? 知らんよ、そんなもん」と答えたじいさんばあさんに調査票を「送らない」調査によって得られた極めて偏りのある非科学的なデータに基づいて、日本全体のインターネット利用者を推計した!! これが総務省「情報通信白書」に載り、インターネット人口4700万と書いてあった。新聞もテレビも白書だから間違いなかろうと、4700万をそのまま報じた。大学教授も企業研究者も4700万をそのまま使って論文を書いた。もう、笑いすら出ない悲惨な話。もちろん、現ネット人口7000万人もまったくデタラメな数字です
●夜7時〜10時近くまで、田原総一朗、岡部、アスコム高橋・谷口、坂本で夕食がてら打ち合わせ@ANA雲海。新雑誌「オフレコ!」第2号の中身ほか、単行本企画、琵琶湖塾その他について。日本の戦後(の生き方や考え方)の話から昔の歌の話となり、田原は軍歌や労働歌など歌ってあれこれ説明し、私も少し口ずさんで補足するなどしました。「仰げば尊し」とか「立て万国の労働者」とか「万朶《ばんだ》の櫻か襟の色」とか「昭和維新の春の空」とか(私は歌えといわれれば、歩兵の唄も戦友も討匪行も昭和維新の唄も歌える。そこらの右翼よりちゃんと歌えます。父が陸士出なのでね)。しっかり録音しておきました

10-24
●11時45分〜「インテリジェンス」誌からの取材@神楽坂ジョナサン。TBS・楽天問題を話し、編集部でまとめるとのこと。「楽天の三木谷さんはテレビのコンテンツが魅力というが?」と聞くから、私の答えは次の通り
●いったい何人のじいさんばあさんが、テレビを見ずにネットをやってると思う? いまこの瞬間に、昔のTBS「水戸黄門」第581回(第337回でも第904回でもいいけど)を絶対見たいという人が1万人いると思うか? 昔の、杉田かおるの出ている「金八」はCSのTBSチャンネルでやってるよ。「時間ですよ」もやってる。だが、考えてみてくれ。朝、会社や学校に遅刻寸前でクソ忙しいとき、ネットでドラマを見るか? 見ない。会社や学校のパソコンで見るか? 見ない。夜疲れて帰ってきた。食事をする。風呂に入る。テレビを見る。普通はテレビを見るだろう。野球好きはテレビを見る。サッカー好きもテレビを見る。ドラマ好きもテレビを見る。そう思わないか? 以上は、全部タダで、まだ誰も見たことのない新鮮な内容だよ。「水戸黄門」や「時間ですよ」は、ずっと昔に見たことがあるんだぜ!! で、パソコンをつけるとして、何する? 普通はメールをチェックするだろう。返事が必要ならそれを書く。3本書くのに20分かかるかもしれない。メールをきっかけに電話したら1時間の長電話になるかも。明日の仕事や勉強の調べ物にも30分や1時間かかるかもしれない。夜11時にはヒマになり、パソコンで「水戸黄門」や「時間ですよ」を見ることにしてもいいよ。見るヤツが1人もいないとはいわない。でも、全国で1000人しか見なければ200円取って20万円よ。そのために供給側(テレビ)に必要なことは、ホームページをつくる。課金システムを構築する。権利処理を済ませる。1時間ドラマの権利処理(たとえば15年前の、名前しかわからない数十〜100か所以上の事務所や個人と連絡を取り、それぞれと新しい契約書を交わし、カネの受け渡し方法を決める)は、専門家がやっても1日では終わらない(所在すらつかめない)。テレビ局員の日給は5万円というような額で、それ以外に電話代もコピー代も郵送料もかかるのよ。誰がそんな阿呆な商売をやりたがる? TBSがやっても楽天がやっても、儲かるはずがないことは明らかだ
●しかもだ、ジャニーズ事務所所属の誰かが一人でも出ている番組は、ネットでは金輪際流れないぞ。写真すら1枚も出さないのだから。つまり、ほとんどすべての音楽番組、NHK大河を含む多くのドラマ、多くのバラエティは、ジャニー喜多川がネットで流すことを許さない。新聞テレビ欄でジャニーズの誰かが出ている番組を赤く塗りつぶしてみればいい。たぶんゴールデンは、流すことのできない番組のほうが多い。それ以外のカスだけネットで流してもしょうがなかろう。幼稚園以下の子どもむけ番組もダメだ。どこの家庭で三歳児にパソコンをいじらせてるってんだ? そもそもビデオすら録画できないお年寄りたちが、なんでパソコンでテレビを見ると思うんだ?
●そもそも、ネットが「水戸黄門」を流してウハウハ儲かる程度のラクな商売なら、なぜ楽天の売り上げが(証券を入れて)たったの400億円で、ライブドアは(サラ金を入れて)もっと少ないのだ? 昨日のテレビで神田うのが、ウソだか本当だか知らないが、自分のデザインしたファッションその他の売り上げは300億だか400億だかといっていた。神田うのがテレビ局をほしいといったら、普通は笑うだろ。同じ売上高にもかかわらず楽天が笑われないのは、400億円の売上高で時価総額が1兆円というマジックによる(唯一その一点によるのだ。三木谷浩史が立派な経営者だから、ではない。売上高400億円で時価総額1兆円にするのは立派な経営者だ、というのはまた別の話である。ただし、すべての中小企業の社長さんたちよ。楽天の三木谷を自分より立派な経営者と認めるか? 株式時価総額が1兆円以下の会社の経営者、つまりほとんどすべての日本の会社の経営者は、楽天の三木谷を自分より立派な経営者と認めるのか? うらやましいとは思っても、認めるはずないだろ、そんなこと)。だからTBSは、そのマジックのカラクリ暴き、謎解きをして報道すればいい。何でやらないのか不思議だ

10-23
旅館「吉水」《よしみず》はおもしろい。朝、女将《おかみ》の中川誼美と話したところによると、たまたまこの旅館(100年たっている)が売りに出ているのを見つけ、4年前に手に入れた(女将は東京の人で、土地持ちらしい)。ところが、円山公園一帯は国有地で、建っているものを潰してマンション建設はおろか、営業形態を変えることすらできない(たとえば料亭やレストランには転用できない)。ようするに木を1本勝手に切ってもいけないし、勝手に一間増築してもいけない。しかも国の土地(地代を収めている)だから、一泊何万円なんて高級旅館にするのは、世間様に申し訳ない(旅好きだが、そもそも自分が1泊5万円なんてふざけた宿に泊まる気はしない)。そこで7000円代で泊まることのできる民宿風の宿にした(「片泊まりの宿」というそうで、朝食にパンを出すだけ。部屋にはテレビも冷蔵庫も電話もない。トイレも浴室も共同)。それがかえって外国人や学生に受けた。円山公園のいちばん奥(高台)だから、ここに来るタクシー以外は上がってこない。静かだし、6万坪の公園全部がうちの庭なのよetc.
●朝食前、飯沼良祐とぶらぶら散歩に出て驚いた。旅館を出て右に折れると、知恩院の大鐘楼(大晦日、よくテレビでやっている。坊さんたちが、何人かでジャンプし身体をあずけて突くあれです)まで2分でいける。日本最大級の釣り鐘で重さ70トン(重すぎて戦時中の供出を免れたといわれている)。そこから坂を下りると知恩院の本殿である御影堂(国宝)。高知から来た信徒衆の朝の勤行《ごんぎょう=定時の読経・礼拝》の最中で、外縁に上がって一回り。外縁から他の建物への渡り廊下は有名な鶯の廊下。勤行が終わるのを待って法然上人の御影にお参り(焼香)。教えてくれる人があって「忘れ傘」(左甚五郎が魔除け《まよけ》に置いたとか)や大扉の「釘かくし」(蝉とナントカがついており、魔除けか火事除けの意味があるそう)も見物。三門から出て、円山公園の池沿い(龍馬と中岡慎太郎の銅像があった。龍馬の墓もそう遠くない場所にあるはず)を上ると、また吉水の前に出る。なお、吉水は「吉水の草庵」(つまりはのちの知恩院)があった場所で、そのわき水だか滝だかのところで法然と親鸞が出会った。親鸞は私のもっとも好きな坊さん(仏教思想家)の一人なので、実に感慨深いものがありました。よしあしの文字をもしらぬ人はみな まことの心なりけるを 善悪の字しりがほは おほそらごとのかたちなり(正像末和讃一一五)
●ジェームソン、ルフト、ハクらと朝食後、9時半にタクシーが来て、日下雄一と同乗し嵯峨嵐山へ。11時2日目のシンポ開始。1785年創刊の「ザ・タイムズ」東京支局長パリーは、25年前にマードックが買収するとき、みな否定的だった。タイムズは確かに大きく変わったが、その変化の多くはマードックが買収しなくても必然だった。今日、日本のメディアが買収の波にさらされているが、25年後にみなどう見るか。否定的に見る人は少ないのでは、という話。「既存メディアならいいが、堀江や三木谷はダメ」との見方は話にならないという点は、まったく同感。続いてテレ朝・日下雄一が、テレビの現場からライブドア・楽天のテレビ買収構想がどう見えるかを問題提起。パネルは、パリー、日下、モンズルール・ハク(バングラデシュ「デイリー・スター」「プロトン・アロ」紙東京特派員)、飯沼良祐(司会)、坂本衛、築地達郎(京都経済新聞編集長)で、2部構成とし、最初はM&Aの話、後半はアジアのジャーナリストから見た日本のメディア。小川和久、ジェームソンはじめ昨日の参加者も会場から質問や討議
●私の話はおおむね以下の通り。まず放送局へのM&A問題の大前提として、銀行がペイオフ解禁に踏み切った今、免許事業の放送(テレビ)は日本に最後に残る護送船団であり、その経営は極めて保守的で競争を排除したものである(熾烈な視聴率競争というが、東京では民放6社だけの競争であり、最下位でもオリンピックなら6位入賞で誉められる。都心に超高層ビルを持っているのも日本一給与が高いのも、保護されているからであって経営者が優れているからではない)ことを忘れるべきでない。そこで、(1)放送局が極めておいしく見えている、(2)放送局の経営者が極めていい加減に見えている(放送業界には経営はない、だからチョロいと思われている。財界総理も苦言を呈した。実際、経営なんて存在せず保護があるだけだ)、(3)IT企業がITバブルと株価高値安定施策によって、時価総額だけが驚異的な水準に維持されている(楽天の売上高は400億円。ジャパネット・タカタの半分にも満たない。株価高値維持の手法は評価に値するが、現在の価格はバブル的・幻想的な高水準だ。まともな投資アドバイザーなら、高リスクを承知の人にしか勧めない株。たとえば経営者が飛行機事故に遭遇しただけで、どちらの株も大暴落するだろう)の三つの理由により、ライブドアと楽天の放送局買収問題が生じた
●私は「堀江・三木谷が放送のシロウトだから放送局に手を出してはいけない」とは、全然思っていない。放送をよく知る者を経営陣に入れ、よい放送をしてくれれば、別に構わない。ただし、彼らのいう「ネットとテレビの融合」は、「同じテレビに映るから融合する」という子どもじみた幻想である。テレビのコンテンツをネットで流しても、ネットのコンテンツをテレビで流しても、どちらもうまくいかないだろう。たとえば、楽天・三木谷がネットで流したい水戸黄門を、ネットで喜んで見る老人は極めて少ない
M&Aでテレビ局が誰のものになるだの、テレビの公共性だのなんて、まったくどうでもいいと思われる国策が、現在進行中だ。このほうがよっぽど問題である。いいですか。あとたった5年9か月。2011年7月24日までに、いま、みなさんが見ているテレビは映らなくなり、新しいデジタル放送対応テレビを買わなければならないという国策を、国(総務省)、全テレビ局、全テレビメーカーが推進しているんですよ。年金の月額5万円とか7万円(食費も家賃も孫にやる小遣いもそこから出す)というお年寄りが、新しいテレビを買いたくても、いまそれは十数万円以上する。そのデジタル化に、これから国と自治体の税金をぶち込むんです。私は、放送とは、国民全体の共有財産である電波を独占的に借り上げて、しかも、視聴者から取る受信料または視聴者が買う製品に含まれる広告料で運営し、アンテナや受信機を視聴者に買わせるのだから、そりゃテレビは全部のカネを支払っている視聴者国民のものだろうと確信している。そうでしょう? ふざけんなとは、思いませんか? 年金7万円の老人からテレビを取り上げる地上デジタル放送計画の、どこに国民を納得させる公共性があるんですか? 私は、あと5年9か月では絶対に予定通り地上デジタル計画を完成できないと思っているが、そんな話はテレビにも新聞にもほとんど出ない。報道は何をやっている? どこがどう公共性なの?【以上24日記、以下25日に追加】
●4時すぎ琵琶湖塾実行委員のジャンヌ・ダルクこと山村早苗が迎えに来てくれて、京都駅までタクシー(都)。急ぐというと、運転手はまかしてくれといい、何これというような細い路地を通ってスイスイ行く。太秦《うずまさ》近くの営業所の所属だが、みんながこの道を知っているわけではないとか。半額セールなので嵐山―京都駅のタクシー代が1000円チョイ。安い!! 5時すぎについた駅前には県庁のリトルブラザーこと深井鉄平とその姉を自認する藤原久美子がいて、近くのDINING SE・SA・MIで11月2日琵琶湖塾打ち合わせ兼夕食。8時9分の新幹線に乗り11時帰宅
●2日間の現代メディア・フォーラムでは、たいへん有意義な交流を持つことができました。発起人ですから無報酬+交通費自弁(宿代や弁当代は事務局持ち)ですが、行った甲斐がありました。名刺を交換した方だけでも、以下の方々とお会いしました。いろいろとありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます
●柴山哲也(現代メディア・フォーラム発起人代表、ジャーナリスト・元朝日新聞記者)、飯沼良祐(The Oriental Economist編集委員、元東洋経済新報社常務)、大森正夫(京都嵯峨芸大教授)、小川和久(軍事アナリスト)、築地達郎(京都経済新聞社長、龍谷大学助教授)、西村敏雄(元読売新聞社編集局次長、今度神楽坂で飲《や》りましょう。ここまで発起人)、Sam Jameson(在日45年で海外特派員の長老のお一人、Visiting Fellow客員研究員ほか)、Hans van der Lugt(NRC・ハンデスブラッド新聞特派員、卒論が西田幾多郎だったか、とにかく私たちのほとんどが読んだことのない本の研究とか)、Richard Lioyd Parry(THE TIMES東京支局長、世界のTIMESでTHEがつくのはこの新聞だけ)、Monzurul Huq(バングラデシュ「デイリー・スター」「プロトン・アロ」東京特派員)、日下雄一(テレビ朝日、ここまでパネリスト)、木田洋一(毎日放送総務局次長)、戸倉信吉(朝日放送総務局専任局長、御著書「放送とは何か?」ありがとうございました)、柴山延子(TBS報道局、ニュースバードキャスター)、福井文雄(NPO京都コミュニティ放送理事、京都ラジオカフェ社長)、野村雅美(電通報編集部主管)、高山良雄(京都新聞報道局)、北林靖彦(毎日新聞大阪本社学芸部)、堀川健太郎(ミネルヴァ書房編集部、600部からでも出版するというスゴイ出版社)、三好郁朗(京都嵯峨芸大学長)、筒井洋一(京都精華大教授)、山本直樹(京都嵯峨芸大講師)、柴山瑞代(京都産業大教授・柴山さんの奥様)、浅野良治(京都経済新聞社取締役、事務局役お疲れさまでした。お世話になりありがとうございました)、中川誼美(吉水女将、また利用させていただくかもしれません。その折りはよろしく)

10-22
●22日は7時33分東京発の新幹線で9時53分京都着。京都嵯峨芸大へは(1)タクシーまたは(2)地下鉄3本乗り継ぎまたは(3)嵯峨嵐山までJRのちタクシー(観光客が多いとつかまらない)か徒歩のルートがあり、この順でオススメということだったので、最悪20分歩きゃあいいと(3)を選んだらタクシーが4台ほどいて楽勝。嵯峨嵐山で観光客がかなり下りたと思ったら、みなトロッコ鉄道に乗り換えた。桂川ぞいの嵯峨芸大ホールに到着は10時半。みなさんとご挨拶、弁当が出たあとシンポジウム第1日めスタート。小雨があがり、風はちょっと強いが、涼しくて気持ちよい
●小川和久は、日本のマスメディアの問題点の象徴として軍事問題の報道を取り上げ、その非科学性、民主主義を支える重要セクター(権力や税金の使い道のチェック役)としての自覚の欠如を指摘。サム・ジェームソンの話は、在日45年の経験からの日本のメディアの問題点。恐ろしく流暢《りゅうちょう》な日本語で、ライシャワー大使襲撃事件(日本人が刺した)や豊田商事事件はじめその時々の問題、記者クラブの閉鎖性、ジャーナリズムである以前に政治的フィクサー役を果たしてしまうメディアのあり方を痛烈批判。前者の話は、すべて11月中旬アスコム刊「日本の『戦争力』」に出てきます。後者の話も、あんまりおもしろくてもったいないので、「オフレコ!」でやるか「GALAC」に掲載をもちかけるかしようと思います(ジェームソンにも伝え済み)
●後半のパネルは、ジャーナリズムの現状批判、その「公共性」とは何かについて。海外特派員も含めて新聞系の人が多いので、私はテレビ・放送局の話を中心にあれこれ。つづめていうと、均一・同質・単一言語で、みなと一緒が心地よくケンカをしないニッポン社会(寄らば大樹の陰、長い物に巻かれよ、出る杭は打たれる)は、「自分の仕事の中身より、自分の所属が気になる(重要である)社会」(豊かで秩序だった優しい自然・風土やモンゴロイドのDNA・セレトニンほか脳内物質に関係があるのかも)。朝日新聞記者は、新聞記者である以前に、株式会社朝日新聞の社員。テレビも同じで、職能でなく職域というか、会社がすべて。ビデオジャーナリストの撮った映像を流すなというのは、その局の労働組合(「社員カメラマンの仕事を奪うのか?」と)。会社大事・会社第一から権力・政府・政治へのすり寄り・もたれ合いが起こる。さらに、「一家・一族」意識は、新聞・テレビの系列化によって、海外メディアには見ることのできないやっかいで不幸な問題を生み出している(新聞・放送の系列化を仲介・推進したのは、首相時代の田中角栄だったことを想起すべき)うんぬん。会場との質疑応答は、たとえば「客観報道ってあるんですか?」とか。6時すぎまでみっちりやり、レセプション(ホールのロビーで立食パーティー)。8時頃、タクシーに分乗して円山公園内「吉水」へ
京都のタクシーはおもしろい。行き交う黒いMKタクシーの後窓に「45%割引」とベタベタ貼ってあるから、「ありゃなんだ」と聞いたら、「うち(都自動車)は半額だ」という。MKが創立45周年で25日にタクシー代金半額セールをやる。都タクシーは、そんな暴挙を見過ごせるかと、22〜24日タクシー料金半額で対抗中らしい。運転手は「私らも読んでいる京都新聞が呼ぶのはMKだけ。こんなことでいいんですかね」といい、途中左に寄せようとしてMKタクシーが後からきて邪魔される形になったときは「だからMKは……」と舌打ち。交通渋滞は京都名物の一つで、おまけに今日は「時代祭」でものすごい人出。京都の西の山際(嵐山)からから東の山際(円山公園)まで、ほぼ真横に移動して、かなり時間もかかったが、2500円のところ半額は安い
●旅館「吉水」では飯沼良祐(『週刊東洋経済』編集長、同アメリカ社社長、東洋経済新報社常務をへて、ニューヨークの「THE ORIENTAL ECONOMIST」編集委員)と同室(1階の広間)。2日目に出るため到着したテレビ朝日・日下雄一、柴山哲也、飯沼良祐と打ち合わせ。柴山が引き揚げたあと、日下が私たちの部屋に来て、さらに打ち合わせや雑談。風呂に入り12時就寝【以上、24日記】
●いま朝6時ですが、11時京都嵯峨芸大なので、7時前には出ます。なんでも、京都駅から間違ってバスにでも乗ろうものなら、渋滞で3時間かかることもあるところだそうで
●長野県の本人確認情報保護審議会(いわゆる住基ネットに係る審議会)の委員を務めさせていただくことになりました。長野のみなさん、よろしくお願いします。前回は桜井よしこはじめ数人が委員で、住基ネット侵入実験をやって大騒ぎだった。今回は、そんなこともないでしょうが、いろいろ勉強させてもらいます。木村珠子、第1回は12月2日に行くが、ヒマなら飲もうぜ!!

10-21
●今夜10時40分前後に、TBSラジオ「アクセス」でNHK問題につき電話コメントする予定です。NHK現役職員が3人、民放に生出演するのは、極めて異例なことです。というか、たぶん過去に例がない
●22日と23日、京都嵯峨芸術大学にて現代メディア・フォーラム第1回シンポジウム「メディアのM&Aとジャーナリズムの公共性」(主催/現代メディア・フォーラム 共催/京都嵯峨芸術大学)が開かれ、坂本も参加します。楽天・TBS問題がヒートアップしているだけに、メディアのみなさんにはぜひ取材をしていただきますようお願いします。現代メディア・フォーラムとは何かについては、表紙ポンチ絵下のリンクからお読みください
10月22日(土)のプログラム◆13時開会 フォーラム代表挨拶/柴山哲也(元・朝日新聞記者) 京都嵯峨芸大学長挨拶/三好郁朗 総合司会/大森正夫◆13時30分 基調講演「ジャーナリズムは科学的思考をしているか――軍事情報とメディア」/小川和久(軍事アナリスト)◆14時30分 問題提起「在日40年の米国シニア記者が見た日本のメディア」/サム・ジェームソン(「ロサンジェルズ・タイムズ」シニアライター)◆15時 パネルディスカッション/ハンス・ヴァン・デル・ルフト(オランダ、元日本外国特派員協会会長)、リチャード・パリー(ロンドン「タイムズ」東京支局長)、飯沼良祐(元『週刊東洋経済』編集長)、坂本衛、築地達郎(京都経済新聞編集長)、西村敏雄(元・読売新聞編集局部長)、保阪正康(ノンフィクション作家)ほか 司会/柴山哲也◆18時30分 レセプション◆宿泊は円山公園内の「吉水」だそうです。「片泊まり」の宿で、部屋にテレビがないのはいい
10月23日(日)のプログラム◆10時30分 問題提起「マードックに買収された名門『タイムス』の教訓」(リチャード・パリー)◆11時30分 問題提起「日本のメディアのM&A」◆13時 パネルディスカッション「メディアのM&Aとジャーナリズムの行方」/モンズルール・ハク(バングラデシュ「デイリー・スター」「プロトン・アロ」紙東京特派員)、日下雄一(テレビ朝日プロデューサー)ジェームソン、ルフト、柴山、坂本、築地ほか 司会/飯沼良祐◆16時 総括 /柴山哲也
●終了直前、会場に琵琶湖塾実行委員の山村早苗が迎えにきてくれるそうで、実行委員・藤原久美子、滋賀県庁・深井鉄平と京都駅近辺で合流。11月2日の第5回琵琶湖塾の打ち合わせ。深夜帰宅予定
●21日は10時40分〜日大授業。兼高聖雄と「ネットとテレビ」について話す

10-20
●原稿書き、校正作業ほか、なかなかはかどらず

10-19
●昨晩は18〜20時「飯倉塾」。メンバーは早稲田・慶応・東京・東京女子の各大学4〜2年生の青木源太、小笠原慎二、横山洋樹、平元真太郎、有住昌恭、小島健志、田口将貴、池田光史、藤森真美、島川彩子、田口恵理、三上真理子、五十嵐康彦。テレビの原理、感情増幅装置としてのテレビ、地上デジタル放送ほかデジタル化、ネットとテレビ(楽天対TBS、ライブドア対フジ)、報道とは?、すべてを疑え!!、発表報道で満足するな、「事実乞食」になるな、といった講義と質疑応答
サイゼリア六本木3丁目店に移動し、討論の続きを夜11時まで。ここのサイゼリアは異様にデカいが、異様に人が少ない。ビールジョッキ199円は破格。「これが学生のための定番!」とみながいうからミラノ風ドリア299円(税込)を頼み、あとはチョリソーとポテトをつまみに激論。憲法改正をどう思う?と聞いたら、8人が改憲論(民主党・前原の論を支持する者が多い)で3人が護憲論。そうそう言い忘れてたと、小川和久「日本の『戦争力』」(聞き手・坂本衛)アスコム11月中旬刊行予定を読めと勧める。みなさんもぜひご一読を
●帰りがけ、東女《とんじょ》の2人が伊豫田康弘ゼミだったというので、「私の前の『放送批評』編集長。さんざん酒を飲み、ときには怒鳴りあったこともあるよ。日本酒が大好きで何でもかんでも、越乃寒梅すらもお燗する人だった。亡くなるには早すぎた。本当に残念だったね」と話す。「おちょこにオレンジジュースを入れて飲んでいたんですよ」と聞き、胸が痛みました
●本といえば、13日に朝日文庫から田原総一朗+岡本行夫の対談集「『外交』とは何か、『国益』とは何か」 が出ました(630円)。私が対談に立ち会い本文をまとめ、それに著者が(というか岡本行夫が)手を入れた本。2003年暮れの「生きのびよ、日本!!」にイラクその後、靖国問題などの補章を追加した増補版です。こちらもよろしく。なお、日本の戦後処理と靖国問題については、小川和久も岡本行夫も、アジアから信頼されないこれまでの日本のやり方を強く批判しています。もちろん二人とも靖国神社の現在のあり方には否定的です
●もう一つ、「子どもにバカウケの親子ゲーム88」がぶんか社から文庫化されることになりました。著者は川島明美と子どもと遊ぶオヤジの会(世話人が坂本衛)。本の内容紹介はこちら。コンビニにも入るそうなので、これまたよろしく。小学校くらいまでのお子さんをお持ちの方、幼稚園や小学校の先生方、教育・保育方面に進む若い人たち、子ども関係のボランティアをしている人は、読んで絶対に損はしないと、私が保証します。この産経記事のイベントをやったとき、校長(平成13年1月発令の中央教育審議会委員に日本の小学校長の代表として1人だけ選ばれていた人です)以下教員たちは、川島明美が子どもの心をつかむやり方に舌を巻いていました
●道路特定財源の原稿を10枚ほど

10-18
●テレビ論に「ネットと放送の融合」という幻想(放送と通信の融合、ライブドアvs.フジ、楽天vs.TBS問題)をup。楽天によるTBSとの経営統合問題に興味のある方は、ぜひお読みください。東京新聞10月15日「テレビとネット『融合』とは?」にもコメント
●昨晩のNHK「クローズアップ現代」は実におもしろかった。競技人口が減っている将棋界が、将棋連盟理事長米長邦雄以下、大改革を断行し、ファン増を図ると。瀬川晶司アマの特例プロ編入試験もその一環で、久保利明八段がとんでもない筋悪の飛車取りで翻弄し時間責めでいたぶる。神吉宏充六段は見たこともないピンクスーツで笑わせる(おまけにアマに負ける)。米長の「師匠」の森下卓が出版社に「右脳開発の教育ツールとしての将棋」を売り込みに行き、「科学的ではないが、ま、検討はします」なんて一蹴されちゃう。「プロが勝つかアマが勝つかと話題だが、結局勝ったのはこの私なのだ。ハッハッハッ」と米長。次はコンピュータvs.プロ棋士を、これはぜひNスペでやっていただきたい
●この番組で紹介されたと思いますが、プロ・アマ編入試験ライブ中継サイトへのアクセスは1日100万件だったそう。ソフトバンク野球中継サイトへのアクセス23万件と比べると、インターネットの得意技が何かわかる。現状では、高画質映像の配信でネットはテレビと競争できません
●夕方、勉強会・引き続き飲み会予定@飯倉片町

10-17
●朝、フジ「とくダネ!」に楽天・三木谷浩史が登場。岩上安身が報道とは何かわかっているのかと突っ込みを入れ、三木谷は正直に、細かいことはわからないが、今の報道には問題があると思う、今以上に報道や放送の公共性を重視していきたいと応えていました。岩上は楽天の資本構成が三木谷19.30%、三木谷の会社クリムゾングループ19.07%、三木谷の妻13.??%(メモし損なった)で合計51%を超えるファミリー企業ではないかとも指摘していました
●報道に関する同じ質問を技術畑出身のNHK現会長にしたら、同じように細かいことは応えられないでしょう。しかし、だからといってNHKの報道がダメということにはなりません。視聴率三冠王を毎年続けていた80年代のフジテレビは、実質的に鹿内一族の支配下にあった(鹿内信隆はフジサンケイグループ議長を長男・春雄に継がせた。トップが世襲という事実上のファミリー企業だった)。しかし、だからといって当時のフジテレビの報道がダメということにはなりません。メディアや報道の公共性は、違う物差しで検証するほかない
●TBSの買収防衛策発動の是非を検討する第三者機関「企業価値評価特別委員会」の委員長・諸井虔は、最初は「(共同持ち株会社方式による統合提案は)合併などに比べて比較的マイルドな方法で穏当」といっていた(朝日記事)のに、今朝見かけたインタビュー映像では「やっぱり合併と同じ」という意味のことをいっており、前言を180度翻したらしい。なんとまあいい加減
●小泉純一郎が靖国参拝。靖国(やすくに・せいこく)とは「国を安んじ治めること。国家を安泰にすること。鎮国」という意味だが、この人が行くと、国はちっともやすらかに鎮まらない。靖国神社は、先の戦争は100%自衛戦争であっただの、日本軍が南京に入ってようやく騒乱が収まっただのという異常な歴史認識を掲げるおかしな神社。戦前の軍国主義の象徴の一つだったことは確かで、日本国首相の参拝を嫌がっている国があるのだから、やめときゃあいいと思うのが普通。高等裁判所レベルで違憲判断が出ている(合憲判断も出ている、つまり意見が割れている)のを無視するのも、なかなか(まあ、教科書に出てくる三権分立なんてウソで、裁判所は政府に従属しているという事実を改めて天下にさらした意味はあるかも)。まったくもってこの総理大臣は変人です。それを選んじまったのだから、あと1年は安んじない
●11時〜1時半。某氏のやっている私塾「飯倉塾」の学生3人と明日の勉強会の打ち合わせ@神楽坂ジョナサン。1人は早大で日テレ内定、1人は同じく早大で毎日新聞内定、もう一人は東大経済の3年生

10-16
●夕方、小林道雄(サイトは更新停止中)から「パソコンの文字入力ができなくなった。aは入るがi、u、e、oが入らない。ワープロだけじゃないようだ」とレスキュー要請電話。googleの入力欄にいろいろ打ち込んでもらった結果、qweruiopがダメで、ほかの文字は入力できると判明。つまりキーボードの上から2段目の横一列のty以外が入力できない。「キーボードを裏返して引っぱたいたり揺すったりしてみてください」「コードをこねくりまわしてみて」など指示するも変化なし。「2000〜3000円のキーボードを量販店で買ってもよいが、息子がプレステ用に買ったのが余っているから取りに来ますか」というと、急ぎの原稿があるから行くというので、5時半に神楽坂駅前で待ち合わせ。かまどか神楽坂店へ行き一杯飲む(しまった。前もってサイトを見ていれば500円割引になった)。9時すぎまで
●たとえばこんな話。小林「民主主義は自由を本義とするというのがアメリカ。これに対し民主主義は平等を本義とするというのがフランス」坂本「英米vs.欧州大陸ね。でもフランスでは『自由・平等・博愛』と、こう三つを列記するわけですね。ということは……」「そこだよ。自由と平等は矛盾していて、折り合いがつかない」「だから、そこは博愛の精神をもってなんとか折り合いをつけると。だから三点セットなんだ」「そうそう。で、小泉的自由はアメリカ的・ブッシュ的自由だね。平等をすっ飛ばしてよいのかと、問わなければダメだろう」
●小林「近代警察制度は、19世紀のフランスが発祥。この行政警察に対してイギリスでは、毎月首切り死体がロンドンで何体も出てこようが、フランス的な監視警察機構は採用しない、というような強烈な言い方で退けた」「なるほど。フランスの官僚制度はガチガチな中央集権ですからね」「ところが、明治新政府のわが日本の警察制度はフランスにならったものなのだ。それが今日の予防・監視・治安警察につながっている。ここを押さえなければ」「そういうことを専門にしている学者は?」「1人もいるもんかい」
●あと「人間《じんかん》万事塞翁が馬」、人間と世間、東アジア的世界、モンゴロイドと脳内物質、テレビ、オルテガ、三島由紀夫、福田恒存、小津安二郎などなど、話は尽きず。キーボードについては深夜メールが来て、USB接続で問題なくつながったとのこと

10-15
●以下デイリースポーツonlineから。「試合生中継に23万アクセス プロ野球に今シーズンから新規参入したソフトバンクが、ヤフードームで行われるホークス主催ゲームをインターネット経由で中継している。十二日のパ・リーグプレーオフ第二ステージ初戦ではロッテに敗れたものの、過去最高の二十三万に上るアクセス(接続)を記録。国内外のファンから人気を集めている」「ヤフードーム球場の各所に備えた三十台のカメラを駆使。ユーザーはパソコンを使い、好みのアングルでお気に入りの選手などの映像を選択。試合を自由に観戦できる。生中継のアクセス数は一試合平均で五万に達する」「二十三万アクセスは『驚異的な数字』(業界関係者)という」
インターネットでは23万アクセスで「驚異的」なのだから、ネット企業がテレビをほしがる気持ちはわかります。23万人しか見ないテレビ番組は視聴率は算定不能(事実上、視聴率0%)なので。ビデオリサーチ関東地区の視聴率1%でも40万人やそこらが見ている計算になる。逆にいえば、放送局はインターネットなんて全然儲からないと思っている(実際、儲かったためしはない。ビジネスモデルが成立しません)。しかし、年商400億円の楽天の株式時価総額は1兆円を超えている。楽天はこのギャップにイラついているわけです
●そこで楽天が、なんとかテレビに関与できないかと動いた。楽天はTBSに対して100ページを超える提案書を出したそうだから、TBSはそれを精査し、儲かりそうなものについては3か月とか半年とか実験・試行して確かに儲かると確信を得てから、事業提携すればよい。確かめもせずに話に乗っては、ほかの多くの株主の利益を損なう恐れがある。しかし、いきなり門前払いする必要もないでしょう
●地上民間放送局は、公的資金(国と自治体の税金)を入れなければ、現在放送を流している全国エリアをデジタル化をすることができません(自前のカネでできるのは東京キー5局と大阪、せいぜい名古屋までで、ほとんどの地方ローカル局が、公的資金を投入せずに現放送エリア全域をデジタル化すれば「倒産」またはそれに近い惨状に陥る見込み)。ならば楽天のカネを入れる意味はある。現在の給与水準を維持したまま局に公的資金を入れるよりは、「メディアの公共性」に適います。適うでしょう?

10-14
●10時40分〜日大授業。14時、某私塾(勉強会)の打ち合わせ――と思ったら待ち合わせ場所に来なかった。夕方、東京新聞からTBS・楽天問題で電話取材。1時間ほど話す
共同速報(14日20時39分)から「村上世彰氏は14日、共同通信などとのインタビューで、保有するTBS株について『株価次第では売却するのは当然だ』と述べ(中略)楽天など第三者への売却の可能性を示唆した」。仕手がこういっているときは、とっくに売却済みだろうと思います

10-13
●楽天と村上ファンドがTBS大株主に。みな村上ファンドについて騒ぎたてるが、やっていることは古くからの仕手筋とまったく同じ。乗っ取りなんて面倒くさいことはハナから考えておらず、今回も高値で売り抜けるでしょう。昔は、あんなのは株屋雑誌や総会屋雑誌が書き、日経株式欄の囲みなんかにはチラと出るだけだったが、いまはテレビニュースやワイドショーや新聞社会面やスポーツ紙が囃し立てる。それが高値を呼び、村上ファンドに莫大な利益をもたらす。大手メディアがかつての株屋雑誌のような「お先棒担ぎ」を演じているわけです。メディアには、その自覚が必要です。で、ババ抜きのババを誰が引くかといえば、大衆投資家以外には楽天だろうと思います
●楽天は高値売り抜けではなく、本気で事業提携がしたいのでしょう。すでに「GLALC」「別冊宝島」で書いた通り、楽天の三木谷浩史もまた漠然と「放送と通信の融合」を信じている。同じテレビ様のモニタに映るから一緒になっていいじゃないかという、たいへん素朴な、子どもじみた統合論です。むろん、私はそんなにうまくいかないと考えています(詳しくは上記論考を参照。そのうち当サイトにupします)
●ただ、上場したのが悪いとか、株を買い占めるのが悪いなどとは、まったく思っていません。株式市場のルールを逸脱しなければ、何の問題もない。TBSの経営陣に三木谷浩史が入れば報道やドラマがどうかしてしまうとも、まったく思いません(万一ねじ曲げられるとすれば、そんなものは誰も見ないから潰れていくだけ。勝手に潰れればいい)。メディアの公共性が、現経営陣だけなら守られるが、ネット企業の連中が入ってくれば守られないなどというのも、ムチャクチャでなんの根拠もない話です。私は、基本的に大騒ぎする必要などないと思っています

10-12
国境なき医師団JAPAN会長・臼井律郎からメール。そのまま転載します。7月末から「8月末には飲もうや」といい、直近では9月末か10月頭に会う予定だったが、お互い時間がなく会えない。臼井メールここから↓
●カシミアの地震について何点か。今回は、日本から援助に行く団体が非常に少ない(MSFはもちろん行ってます。日本からもすでにドクター二人出発)。これは世界的な傾向だが、前回の津波の時集めた金を使うため、大部分の人的資源がそっちに行っていて手薄なためらしい。なんか変でしょ。
●出かける人たちは、とりあえず行くのではなく、一体何しに行くのか考えてから出発してほしい。今埋まっている人を助けるのも大切だが、あそこは日本ではなく、日干し煉瓦の下敷きになった人たちが対象です。被災の中心地にパワーシャベルやクレーン持って入るのに、一体何日かかるのか?
●それに、ちょっと考えれば分かるが、崩れたビルなどの中の、鉄筋などでできた狭い空間に閉じ込められている人は、早く行けば助けられるが、モロに瓦礫に埋まってしまった人は、大抵即死です(これは以前、COSIという、フランスの元祖ここ掘れワンワンNGOの会長に聞いた話)。
●今からでもできるのは、生き延びた人たちへの援助が中心で、要するに、山奥の隔離された場所に一度に大量の難民が発生した状況への対応です。難民キャンプ作りに行くと考えれば早い。水、衛生、食料、シェルター、山中なら防寒用具、怪我人や病人への医療と重傷者のエバキュエーション(坂本注・危険地域から脱出させること)などなど。まだあるけど。
●大事なのは、まず首都まで、次に現場まで、必要な人とものをいかに早く運ぶか。ヘリはとても有効なこともあるが、今回はどうか? ちょっとわかりません。地形と天候に左右されるし、行った先にすでにチームがいて、しかもヘリポートがないと、とりあえず難民の中に空中から食料落とすという、難民同士の殺し合いの原因を作りかねない行為しかできないかも。小回りの効くヘリは、積載重量小さいし。
●必要な人というのは、まず、ロジスティシアン(坂本注・補給担当者。軍でいう兵站部)や水・衛生の専門家、力仕事する現地スタッフを集めて1日に100人単位で契約し働かせられる人、本国から次々到着する何十トンの物資を仕分けて現場へ送るノウハウを持っている人、車など必要なら日に10台調達できる人、何が必要か現場で判断し本国に衛星電話かサテライト・メールで伝えられる人、一気にできた大人数のチームを統括して判断して指示を出し、同時に他の団体とのコーディネーションもできる人、情報を収集しメディアなどにきちんと伝えられる人(これがいないと、働いてるやつが片っ端からインタビューされて仕事にならない)などで、医者、看護師、心理療法士などのプライオリティはそのちょっと後です。実際にはみんな一緒にいくけど。まだあるけど、そんなわけで今とっても忙しいのでまた。
●↑臼井メールここまで(原文にはもちろん●はありません)。つまり、専門家かリーダー以外は足手まといで邪魔なだけです。それにしてもスマトラ沖のアチェ、今回のカシミールと、なんで紛争地域を巨大地震が襲うのか。首都は数百年〜1000年単位の歴史的な経験を踏まえて、それほどヤバくない場所に作られる(数十年〜100年に1度、地震や台風で壊滅的な被害を受けるなんて場所には、首都や商都は置かれない)。隣り合った国のどちらの首都からも遠い辺境地帯は、自然災害面から見てもヤバそうな場所で、そんなところに反政府勢力も集まったり、隣同士トラブルを起こすということなのか。地震先進国・日本は、今回の騒ぎが静まったら、防災絵本を各国語で作って、巨大地震に見舞われそうな国に100万冊単位で寄贈したらどうかと思います
●2時45分〜5時ANAホテルで「朝まで生テレビ」日下雄一GP。アスコム高橋克佳、谷口暢人も。前日の項に書いたイベント「男性、歓迎です。男の方こそ、入っていただきたいのです」(田中典子)とのことです

10-11
●田中典子からシンポジウムのご案内。「みなさまこんにちは。10/15(土)に『女性たちの情報化研究会』主催イベント『ウーマンズナレッジ・シンポジウム』を開催します! ジャーナリスト水口義朗さん、テレビ朝日プロデューサー田原敦子さんはじめ、キャリアカウンセラーやとらばーゆ編集長、フロム・エー編集長たちのエネルギッシュな話とナレッジは、きっと役立つと思います」とのこと。遅くなりましたが、以下に転載します。男も参加できるんですかねえ
第4回「ウーマンズナレッジ・シンポジウム」 今回のテーマは「多様な働き方からSTEP UPしよう!」 派遣、アルバイト、パート、正社員、フリーランス、独立? 正社員にこだわらず、さまざまな働き方で自己実現ができる時代。ライフスタイルに合った多様な働き方を組み合わせ、自分を大きく育てるための情報・ノウハウを共有する
●【日時】2005年10月15日(土)13:30〜16:30 ※交流会〜18:00 【場所】女性と仕事の未来館(JR田町駅から徒歩3分地下鉄三田駅から徒歩1分)参加ご希望の方は、今すぐにお申込みを!(定員250名) 参加者全員に書籍をプレゼント!【お申し込み。お問い合わせ】(1) 「女性と仕事の未来館」WEBサイトからお申込みいただくか、(2)交流担当までお電話ください。03-5444-4151  【参加費】2000円(学生は1500円!) ※交流会は+1000円 【共催】女性たちの情報化研究会女性と仕事の未来館

10-10
●原稿書き

10-09
●仕事。片付け
●パキスタン地震。ヒマラヤ山脈を褶曲・盛り上がらせたプレートの境界です。あの地域で日干し煉瓦だの石だのを積んだ家は、どうしようもない。死者は時間の経過につれて増え、万の単位になるのではと思います

10-08
●3時すぎ、かわさき現代彫刻展2005「臨海工業地帯から」へ。「アウマンの家」で吉本義人がスライド上映で自作を語る。今回の作品は、2m角のカゴ状の立方体三つ。ドア付きで入ることができ、中には工業地帯から出た廃材(旋盤の切り子やプラスチック成型くずなどで通常はリサイクルされる)とペンチ・針金・軍手・脚立が用意されている。観客は、中に入り好きなものを好きなようにカゴに取り付けて、作品を創っていくことができるというもの。ま、今回の作品は、ようするにデカいゴミ箱です。会場には麻布の中3が何人もいて、作業したらしい
●家人・娘・ババ(坂本の義母)も来る予定が、川崎駅のバス案内所で違うバスを教えられ、JEFはJEFでも、とんでもない場所に連れて行かれてしまう。このあたりはJEF(旧日本鋼管)ばかりなので。みなは近くの川崎ファクトリーのイベント会場に移動。私は遅れて到着するのを待って、お容(吉本奥さん)に迎えに来てもらい、イベント会場へ。ケンタローのコントラバス・ライブで、参加者が色鉛筆などで絵を描き、それをスライドに映し出して、それを見て即興演奏をするという趣向。参加者はビールを飲みながら楽しむ
●12人ほどで川崎駅へ移動し、家人らとはそこで別れ、焼き鳥の和屋へ。吉本夫妻のほか土屋邦美、泉(早稲田ラグビーおっかけ)、木村誠一(電器屋)、田中伊知郎サル研究も)、あと麻布の後輩2人(すまん、名前のメモなくした)。ビールを何本か頼んだ後、焼酎1升を入れる。東京へ移動し、吉本夫妻・泉・田中の5人で新宿ゴールデン街へ。「GAW展PART5 路地から路地へ」の作品をいくつか見た後、赤花の2階で飲む(こんなホームページがあったのか)。ここは昨年オープンの新しい沖縄料理の店。パパイヤーチャンプル、ゴーヤースライス、ミミガーなどを頼む。路地の両側に出入り口がある。ということは、通常の店を2軒分ぶち抜いてある「大店」。価格も他店とは違う。ゴールデン街は私がよく通っていた20年以上前は、ボトルが入っていれば500円で飲めた。今は1000円から、らしい。当時のボトル代はホワイト2500円前後、ダルマ7000円。今のボトル代は知らない。0時帰宅

10-07
●日大芸術学部放送学科の授業。4人ほどしか来ず授業にならないので、「今日はやめた。喫茶店でも行こうぜ」と提案。「コーヒー代は俺が出してやる。30〜40分ほど茶飲み話をしよう」といったら、たいへん驚いたことに2人が「レポートがあるので」と遠慮。残り2人もどうしようとモジモジしてるので「俺も忙しいんだ。早く決めろ」といったら、「じゃあ今回は……」というのでナシに。呆れてさっさと帰る。それにしても、日本にいくつかしかない放送専門誌の編集長を8年やった講師がコーヒーを奢るといっているのに、ついてこない「放送学科の大学生」ってなんなのだ? 馬ッ鹿じゃないの? レポートを書くのに忙しいとは笑わせる。坂本の授業時間中にそのレポート課題を出した教員のほうを取るという、とんでもなく無礼なことを面と向かっていっていると、気づいていないタワケなのだ。テレビとは何か、デジタル化はどうなるのか、企画とは、編集とは、取材とは……何も質問がないのか? 田中康夫はこれからどうする、田原総一朗は何なのだ、月尾教授は何といってると、何の興味も湧かず、自分のレポートのほうが大事らしい。こんな連中がマスコミに行きたいというのだから、ホント世も末です。上滝徹也や野田慶人や兼高聖雄はどう思う?
●市ヶ谷へ直行し、放懇セミナー<デジタル時代の視聴者像>第1回 デジタル時代の視聴率と広告。受け付けに中島好登、久野明、藤久美子、佐々木七津女。そのうち隈部紀生、志賀信夫、永田俊和、入江たのし、田中典子、藤孝司らも来る。五十数名の入りでまずまず。尾関光司、真野英明の講演と、千田利史も入って鼎談。おもしろく勉強になりました。司会の千田利史(電通からインデックス)が「坂本さん、何かない?」というので「昔からあるCM飛ばし(トイレに行くとかザッピングとか)は、織り込み済みの話ということでよいのか? どの程度と見積もっているのか?」などと質問。田中典子から自家製のゴーヤ、みょうが、シソをいただく。いつもありがとうございます。おいしくいただきました
●市ヶ谷駅前でスタッフとお茶の後、放懇事務所へ移動。ビアード林くんと放懇ホームページ・リニューアルの打ち合わせ。中島、久野、坂本の3人で魚や一丁で夕食、一杯飲む。安い!!

10-06
●昨夕は5時前に京都着、大津のピアザ淡海へ。その後、月尾嘉男も到着し弁当をいただきながら打ち合わせ。7時からの月尾教授の話は地球環境問題。このままではもうダメポであり、人類は一刻も早く覚醒しなければ。でも、どうやらダメなのでは……という衝撃的な話(アスコムから本にして出す予定)。通常ならば1年か半年講義するところパワーポイントで30分で講義。どうしても8時までに会場を出なければならない用事があるとのことで、残り30分を坂本司会で質疑応答。田原総一朗は大津プリンスホテルで別の仕事があり、月尾教授退席と入れ替わりで到着。あとは田原と坂本で会場とやりとり
●実行委員との車座集会のあと、8人ほどで裏琵琶湖塾(って飲み会だけど)へ。深井鉄平、近藤隆二郎、堤幸一、藤原久美子、上羽みき枝、山村早苗、すみませんもうお一方、お名前を失念(メールください)。次回の進め方や来年度の講師案などを出し合う。0時すぎホテル入り
●6日は11時すぎ京都発の新幹線で東京へ。2時30分〜ANAホテルにて新雑誌「オフレコ!」第2号の企画会議。アスコムと打ち合わせ後、7時帰宅

10-05
遅くなりましたが、放懇セミナーのご案内<デジタル時代の視聴者像>第1回 デジタル時代の視聴率と広告主催 NPO法人放送批評懇談会(企画事業委員会)◆日時 2005年10月7日(金)13:30〜16:30◆会場 アルカディア市ヶ谷・私学会館/東京都千代田区九段北4-2-25 Tel.03-3261-9921◆開催趣旨 放送のデジタル化が進み、放送と通信の融合が現実のものとなってきた昨今、視聴者像にも大きな変化が起こっているのではないでしょうか。そこで当会では、<デジタル時代の視聴者像>をテーマに、専門家をお招きした公開勉強会「放懇セミナー」をシリーズで開催することにいたしました。第1回「デジタル時代の視聴率と広告」の詳細が決定しましたので、ご案内いたします。デジタル時代の視聴率と広告について、講師、参加者交えて広い角度から考えようというものです。この問題に関心のある放送、広告、メディア関係者および研究者、視聴者の皆さんの奮ってのご参加をお待ちしております。◆出演者 尾関光司(ビデオリサーチテレビ事業局メディア企画推進部部長) 真野英明(日本ラジオ広告推進機構代表) 司会・千田利史(インデックス取締役)◆プログラム 13:30-14:20 (講演) 14:20-14:30(質疑)デジタル時代の視聴率〜アメリカの場合、日本の場合(尾関光司) 14:30-15:20(講演) 15:20-15:30(質疑)デジタル時代の広告〜テレビ、ラジオ、インターネットの場合(真野英明) 15:30-16:30(討論)デジタル時代の視聴率をどう考えるか?(尾関光司 真野英明 千田利史)◆講演の趣旨<デジタル時代の視聴率〜アメリカの場合、日本の場合>デジタル時代になって、視聴者のテレビ視聴の仕方が多様化している。パーソナルテレビによる個人別の視聴が多くなり、固定受信機による視聴だけでなく、携帯電話などによる視聴が普及しつつあり、デジタル録画機による時差視聴、CM飛ばしも無視できなくなっている。このような動向に対して、アメリカではピープルメーターに続いて携帯ピープルメーターの導入に向けた試験も行われ、イギリスでは時差視聴を含めた視聴率も試行されている。米英の最新動向を紹介するとともに、日本の場合にデジタル時代の多様な視聴をどのような視聴率の測り方で捉えていくのか、今後の構想を明らかにする。<デジタル時代の広告〜テレビ、ラジオ、インターネットの場合>固定受信機による視聴だけでなく、携帯端末による視聴も普及しつつあり、ブロードバンドの普及でインターネットを通じての視聴も増えてきた。このような動向は、テレビ、ラジオの広告にも大きな影響を与え、テレビの広告を抑えてインターネットの広告を増やしたり、デジタル録画機による時差視聴やCM飛ばしなども無視できなくなっている。番組の中に製品を登場させるプロダクト・プレースメントの手法も増えつつあり、広告業界では双方向テレビなどを使って、広告の効果を上げようという動きもある。日本の場合広告業界がデジタル時代の広告にどう取り組もうとしているのか展望を明らかにする◆参加申し込み 放送批評懇談会ホームページ申し込みフォームから申し込んでください。受付後、確認メールを当方より送信します。放送批評懇談会 Tel.03-5379-5521 Fax.03-5379-5510◆受講料 3000円(消費税込、当日会場にて)◆どなたでも参加できます。まだ席に余裕があります。ぜひ電話で問い合わせてください。とくに学生さん大歓迎!! これを読んでお見えの方は、ぜひ会場で筆者にお声かけを
●エアガンの模倣犯に続き「国政調査票の詐取」の模倣犯が続出。神奈川県では川崎・横浜・相模原・厚木市で、新潟、愛知(未遂を含めて17件)、鹿児島、大阪、滋賀でも(以上は今朝の東京新聞から)。そんなもん詐取してたいしたプラスがあるとは思えないが、スリルや達成感、まんまと騙す喜びを楽しむ愉快犯でしょうか。どうにもおかしな世の中です。テレビは先回りして注意を呼びかけるべきでしょう。腕章を大写しにするとかね
●今日、琵琶湖塾第4回(講座3)月尾嘉男(東京大学名誉教授・地域自立戦略会議アドバイザー)。午後の新幹線で大津へ。一泊予定
●6日午後、新雑誌「オフレコ!」(第2巻)座談会へは滋賀から直行。7日は日大授業、午後から放懇セミナー

10-04
●プロ野球の人びとって……??? クジを引く連中が「どういうのが当たりなの?」と誰一人聞かない。クジの主催者は当たりが誰と発表するに際して「当たりクジを持ってきて見せて」と誰一人求めない。小学生のクラスの係決めのクジだって、もっとちゃんとしてるのでは。こんなのでサインプレーなんかやっていると思うと、笑いを通り越して悲しいものがあります【追記 5日東京新聞「筆洗」によると、コミッショナーの根来泰周《ねごろ・やすちか》は「冗談だけど大学受験だって宝くじだって一番違いで駄目になるんだよな」と笑って語ったそう(東京中日スポーツ)。この冗談、全然おもしろくない(っていうかズレてる)。バカなジジイですね】
●神田京子(日大99年度生徒)から案内。落語・立川志の吉、講談・神田京子の「繭《まゆ》から」◆その3=10月4日(なんだ、今日じゃないか。間に合わん)とその4=12月24日19時30分〜@しもきた空間リバティ(下北沢駅南口、京樽とマックの間を茶沢通りに80歩、左ABCマートのいさみやビル4階)◆予約1800円、当日2000円◆予約は電話03-5856-3200◆四字熟語自己紹介(繭から1動画7分46秒) 那須与一(繭から2動画7分25秒)
●夕方、前衆院議員石井一と打ち合わせ1時間。30分は総選挙の話。この欄に書いたことは、おおむね民主党・前筆頭副代表に伝えました

10-03
現代メディア・フォーラムが10月22〜23日にシンポジウムを開催します。京都近辺はじめ近畿にお住まいのみなさん、ふるってご参加ください
●昨夜、CSのスターチャンネルで「フォーン・ブース」をやっており、3年前の映画だが、なかなか

10-02
●午後4時〜神楽坂青空市(大久保通り交差点〜赤城神社入り口)。今回は理清蘭が「こぢんまりやる。コンロ・ベンチもレンタル不要」というので、ゆっくり行く。チジミ・牛スジ煮込み、はらみ焼き各300円で一杯飲む。荻原一家(大輔除く)、新・一家、伊藤勲(元大洋ホエールズ捕手)一家、しょうちゃん、清美一家など入れ替わり立ち替わり。リトルマーメイドでパン、花豊で「ちょうだい犬」、文悠でペンギンフィギアを買う。ゆっくりしすぎて、2人目が生まれたばっかりの安田天(たかし、と読む)一家に会えず残念でした。安田、ゴメン。そのうち会いましょう
●青空市は商店会が屋台を出してバーゲン。各店にはハンコを押す紙を備えてあり、三つの店で買い物しハンコを三つ押してもらうと、これがクジの投票用紙となる。住所・名前・電話番号を記入して6時までに受け付けにもっていくと、こしひかり2kg、巨峰、野菜セットなどが計100人に当たるかもという趣向。1人何枚でも応募可。当たっても、名前読み上げのときその場にいないともらえない。3回名前を呼ばれて名乗り出ないと無効になっちゃう。これ、子どもが小さいときに何度かやって(当時は景品がもっと豪華で自転車なんかが出た)全然当たらないので、ずーっとやっていませんでした(肉を焼くのに忙しかったこともあって)。しかし、今回はなぜか当たるような気がして2枚投票。すると、なんと2枚とも当たり、こしひかりと巨峰をゲット!!。巨峰をご馳走になった花豊にプレゼントして帰る

10-01
●仕事、雑用いろいろ
●夕方、アスコム柿内尚文に資料渡し。神楽坂に娘(多摩川の河原で宴会だとか)を除く3人で夕食に出るも、えびす亭が時間が遅すぎて入れず、ぷらぷら赤城神社方面へ。ジェンヌのオヤジに会う。加賀屋を覗くとギリギリ席があったので、ここで夕食。印刷屋さんの勤め帰りでいつもいっぱいの店。カッチャン・もー吉安倍夫人とも遭遇。煮込み、ホルモン焼き、焼きトン、鳥皮串焼き、マグロフライほか。ホッピーを飲み、久しぶりに「中《なか》お代わり」なんていう
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2003-05-25
●リニューアル版運用開始。リニューアル終了まで2〜3か月かかる見込み。旧版は残します
2002-04-11
●ホームページ試験運用開始。キリがないので、未校正ありのまま見切り発車しました。あしからず
●この欄、文中敬称略ってことでよろしく願います