メディアとつきあうツール  更新:2003-10-01
すべてを疑え!! MAMO's Site(テレビ放送や地上デジタル・BSデジタル・CSデジタルなど)/サイトのタイトル
<ジャーナリスト坂本 衛のサイト>

子供とテレビ 親たち討論
ポケモン・ナイフ…作り手も招き
新宿のPTA

≪おことわり≫
坂本は東京都新宿区立津久戸小学校のPTA会長を務めていたとき、愛日小PTA・市谷小PTAの協力を得て、子どもとテレビについてのシンポジウムを企画しました。パネリストを引き受けてくださった嶋田親一さん、上滝徹也さん、また企画・開催に関わったPTAのみなさん、三校関係者、区教育委員会のみなさん、ありがとうございました。
いくつかのメディアの取材があり、とりわけ朝日新聞の市川速水記者が熱心に親たちの取り組みを評価する記事を書いてくれました。ありがとうございました。
なお、朝日新聞サイトの記事ページにリンクしていましたが、その後ページがなくなったようですので、記事画像を紹介しリードを引用します。いうまでもなく、この記事の著作権は朝日新聞が有しています。

≪市川速水記者によるリード≫
 ポケモン騒動、ドラマとナイフ犯罪……。「テレビの周辺」で続発する子どもの事件は親にとってひとごとではない。そう考えた東京都新宿区の三小学校のPTAが十三日、テレビの専門家との討論を試みた。体験をもとに具体的な番組名が飛び交い、いくつかの提言も生まれた。「是非を論じるだけでなく、作り手に積極的に苦情を言い、注文をつけることが全体の改善につながる」「見っ放なしでなく、その後の親子の対話が大切」。共通認識となったのは、単なる受け手にとどまらない、新しい視聴者像の模索だった。(市川速水)

(「朝日新聞」1998年03月17日朝刊)

子供とテレビ 親たち討論 ポケモン・ナイフ…作り手も招き 新宿のPTA
「朝日新聞」1998年03月17日朝刊から

子供とテレビ 親たち討論 ポケモン・ナイフ…作り手も招き 新宿のPTA 1

子供とテレビ 親たち討論 ポケモン・ナイフ…作り手も招き 新宿のPTA 2

※著作権に配慮し、画質を最大限に落としてありますので、ご了承ください。

≪付記≫
この記事を読んで、「たしか、去年の新聞にも似たような記事がありましたね。えーと(過去ログを見ている)・・・あっ、一昨年だ。98年3/17の記事(朝日新聞)ですね。『子供とテレビ親たち討論』って記事で『子供に見せたくない番組』の第2位でした。つまり、物事の表面しかながめていない人がいかに多いかってことですよね(これは、クレしんから離れると、僕にも言えることでしょうが)。」と考えた人がいます。 クレヨンしんちゃん感想なページ23

しかし、これは、それこそ物事の表面しかながめていない完全な「誤解」です。私どものアンケートからわかることは、全校166世帯に「見せたくない番組は?」とたずねたら、「クレヨンしんちゃん」と答えた家庭が「たった10世帯」しかなかったということ。残り156世帯=全世帯の94%は、見せたくないとは回答していません。親たちは極めて健全で妥当な判断をしています。

このようなアンケート(どのアンケートでも、9割方の親は特定の番組を悪いと思っていないという結果が出る)をもとにワースト番組をフレームアップし、番組追放キャンペーンを張っているのは、子育ての現場とはほとんど関係のないPTAの上部組織や、それと結託した政治組織(その狙いはメディアに圧力をかけること)にすぎません。