メディアとつきあうツール  更新:2003-07-03
すべてを疑え!! MAMO's Site(テレビ放送や地上デジタル・BSデジタル・CSデジタルなど)/サイトのタイトル
<ジャーナリスト坂本 衛のサイト>

GALAC式
≪表記統一基準≫
Version1.1

ここでは、放送専門誌「GALAC」(ぎゃらく)の編集に関する参考資料を掲載しています。ま、編集長の趣味のページといっても過言ではありませんな。昔作ったので、我ながら驚くダサいソース。その後、直してあります。

この表記統一基準は坂本が作り、編集長時代(1997〜2004年)に編集部で使いました。その後、使っているかどうかは知りません。

ただし、雑誌、社内報、サイト制作などの編集部で、この表記統一基準を使いたいという方は、坂本に断りなくコピペし使って構いません。ただし、掲示板やサイトの片隅に掲げるなどするとき(再配布に相当)は、「GALAC式≪表記統一基準≫Version1.1(坂本 衛)」と表記のうえ、このページへのリンクを設定してください(連絡その他は一切ご無用)。

≪このページの目次≫

漢字使用についてのおよその方針

(1)難しい漢字はヒラく。例:些か→いささか

(2)当て字はヒラく。例:何処→どこ

(3)2通り以上に読める言葉は(一方を)ヒラく。例:何時→いつ

(4)本来の意味が薄れている漢字はヒラく。
  例:散って行く→散っていく(goの意味が薄れている)
  例:と言う話で有る→という話である(say、existの意味が薄れている)

(5)副詞的に使う漢字はヒラく。例:その時私は→そのとき私は

(6)漢字の重なりによって読みにくいものはヒラく。(または「、」をうつ)
  例:今学校では→いま学校では/今、学校では

(7)難しいがヒラくと意味がつかみにくい、または味がなくなる漢字は、ルビを振る。
  例:憂鬱→ルビをふる(「ゆううつ」としない)

(8)熟語を部分的にヒラくことはせず、全体にルビを振る。
  例:憂鬱→ルビをふる(「憂うつ」としない)

(9)初出の読みにくい人名にはルビを振る。

(10)漢字のままにするかヒラくか迷ったら、ルビを振るかヒラく。面倒くさいときもヒラく。こんなもんは気分ですよ、気分。

原則としてヒラく漢字一覧

以下は原則としてヒラきます。( )は、使い分けが必要な場合の例/例外です。ただし、とくに「作品性」の強い原稿、または自己の表記にこだわる筆者の原稿の場合は、機械的にヒラくことは避けます。また、Best&Worstには面倒なので適用しません。新しいものは適宜、追加してください。クノッチやイッシーがメールくれるとウレシイ。

≪あ行≫
敢えてあえて
辺りあたり
当たり一人あたり/的に当てる
宛(て)あて
余りあまり
予めあらかじめ
在り方/有り方あり方
有(り)難いありがたい
有(り)様ありさま
或(る)いはあるいは
如何にいかに
○○して行くしぼんでいく/学校へ行く
幾らかいくらか
些かいささか
言うという話/言い方が悪い
頂く結構なものをいただく/山の頂
何時帰国はいつ?/いま何時[なんどき、なんじ]でぃ?
一向(に)いっこう(に)
一層いっそう激しく/地下の第一層
一体いったいどうなる/一体化する
一旦いったん
未だにいまだに ※「今だに」の誤用注意
色々いろいろ
上で勘案したうえで/上で待つ
○○し得る達成しうる目標/チャンスを得る
(の)内部屋のうちそと/国の内外
云々うんぬん
於(い)ておいて
概ねおおむね
置くやっておく/机の上に本を置く
於けるおける
恐らくおそらく
各々おのおの
自ずからおのずから
面白いおもしろい
及びおよび/及び腰
折(り)おり
≪か行≫
却ってかえって
拘らずかかわらず ※「関わらず」との誤用注意
掛けかけ
難いがたい
ビルの形/この国のかたち
嘗てかつて
辛うじてかろうじて
極めてきわめて
そのくらい(ぐらい)にしておけ/十の位
来る寒くなってくる/学校に来る
下さいください
極くごく
ごと
ころ(ごろ)
≪さ行≫
早速さっそく
様々さまざま
更にさらに
然るべきしかるべき
頻りにしきりに
従ってしたがって結論は/命令に従う
暫くしばらく
屡々しばしば
かも知れないかもしれない/知らない人
直ぐすぐ
既にすでに
全てすべて
その上そのうえ騙された/その上に置け
ころ(ごろ)
≪た行≫
大してたいして
大体だいたい
大抵たいてい
大分だいぶ(ん)寒くなった/大分県
たぐい
沢山たくさん
但しただし
直ちにただちに
○○達○○たち
例えばたとえば
このたびは/温度
度々たびたび
多分たぶん
ため
単なるたんなるバカ/簡単
因みにちなみに
一寸ちょっと待て/一寸法師
遂についに
掴むつかむ
付く思いつく、顔つき、傷つく、気づく、縛りつける、突きつける、投げつける、引きつける、惹きつける、結びつく
付け位置づけ、裏づけ、片づけ、気づけ、性格づけ、近づく、秩序づけ、特徴づけ、根づく、方向づけ
続ける抵抗を続ける/歌いつづける
常につねに/世の常
都度つど
手掛かり手がかり
出来る勉強できる、できるだけ/よい出来、出来事
○○した時○○したとき
時々ときどき
特にとくに
何処どこ
途端とたん
兎に(も)角とに(も)かく
○○共○○ども
共にともに戦う
伴うともなう
捉えるとらえる
≪な行≫
無いない
尚(お)なお
尚更なおさら
○○の中で上記三つのなかで/中で待つ
就中なかんずく
何故なぜ
など
並びにならびに/並び替え
成(る)程なるほど
何でなんでそうなるの/問題は何《なに》?
俄(か)にわか
後にのちに判明/3年後《ご》に
≪は行≫
はず
外すはずす
果たしてはたして正しいか/使命を果たして帰国
遙かはるか
引いてはひいては/荷車を引く
一つ一つ一つひとつ ※二つめをヒラく
人々人びと
風に悪者ふうに/おくびょう風に吹かれ
普段ふだん
経る時をへる
右のほう、男のほう/男の方《かた》
○○して欲しい改善してほしい/カネが欲しい
他にほかに/その他《た》に
ほど
殆どほとんど
≪ま行≫
誠にまことに/愛と誠
先ずまず
益々ますます
またよろしく/柴又
全くまったく
まで
見る試しにやってみる/テレビを見る
無論むろん
早めに切り上げる/目が見えない、三番目
巡って議論をめぐって/名所旧跡を巡る
勿論もちろん
持つ三日もつ/荷物を持つ
以ってもって
最ももっとも
専らもっぱら
下に統一基準のもとに/下にいる
貰うご馳走してもらう/景品を貰う
諸々もろもろ
≪や・ら・わ行≫
○○し易い○○しやすい
それゆえ/故意
良いよい
お花畑のよう/同様
漸くようやく
分かるわかる/分かれ道
解かるわかる
ムダになるわけだ/訳を話せ
僅かわずか
亘るわたる
我々われわれ
我がわが
我等われら

数字表記の方針

(1)時(年月日含む)については千、百、十を使う。襲名などの何代目もこれに準じる。ただし西暦年は例外。なお、初出の西暦年は4ケタで書く(九九年や〇三年としない。2回目以降は可)。

二十一世紀……×二〇世紀
一九九九年……×千九百九十九年
九〇年代はじめ……×九十年代はじめ
昭和三十三年……×昭和三三年
五月十六日……×五月一六日
十二時三十四分……×一二時三四分
三十年ほど前……×三〇年ほど前
二千年前の出来事……×二〇〇〇年前の出来事
三十周年記念……×三〇周年記念
第二十四代大統領……×第二四代大統領

(2)時以外のものは、漢数字を並べ、5ケタ以上のとき万、億、兆を使う。

三〇回記念……×三十回記念
二五人……×二十五人
五〇〇〇人……×五千人
一万五〇〇〇人……×一万五千人 ×一五〇〇〇人
一二三億四五六七万円……×百二十三億四千五百六十七万円
一二・三四%……×十二・三四%

(3)概数は、十、百、千、万を使う。

十数人……×一〇数人
数十個……×数一〇個
何十という村々が……×何一〇という村々が
数千万円……×数一〇〇〇万円
約五〇〇〇人……×約五千人 ※(2)による
約一万人……×約一〇〇〇〇人 ※(2)による

(4)固有名詞化している数字は、洋数字を使う。洋数字と漢数字を使い分けたほうがわかりやすい場合は、そのようにする。

8ミリ映写機……×八ミリ映写機
70ミリワイド……×七〇ミリワイド
チャンネル4か6で……×チャンネル四か六で
14型三台に21型二〇台……×一四型三台に二一型二〇台

(5)その他

二分の一……×一/二
三か所……×三ヶ所 ×三ケ所 ×三カ所 ×三箇所

注)以上は縦書きの場合。横書きの場合は洋数字(1ケタは全角数字、2ケタ以上は半角数字)を使うが、概数については縦書きと同じ。

カタカナ表記の方針

カタカナ表記は次のようにします。(この項は改訂中)

クリエーティブ……×クリエィティブ ×クリエイティブション
クリエーション……×クリエィション ×クリエイション
コンピュータ……×コンピューター
ファクス……×ファックス

バージョン情報

作成 2001-12-24 Version1.0
改訂 2003-03-22 Version1.1