著者●月尾嘉男・田原総一朗 |
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≪参考リンク≫
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田原総一朗は、この本のまえがきで、次のように月尾嘉男を紹介する。
「ふつう学者というのは、優等生的な、無難な話しかしない。取材をしても、おもしろい話を引き出すのに苦労することが多い。しかし、月尾さんはそんな一般的な学者とはまったく逆。とにかく話がおもしろい。というより、危険なほどに過激なのだ。東大教授という肩書きがなければ、彼の話はどんなテレビ、新聞、雑誌も載せないのではないか。そう思うくらい危険な話が多い。」
「その月尾さんに僕は、ITについてわからないこと、疑問に思うことをどんどんぶつけた。そして、彼のわかりやすく、おもしろい回答に触発されて、また新たな問いを発するという作業をのべ十数時間以上続けた。こうしてできあがったのが、この本である。」
一方の月尾嘉男は、あとがきで、「田原さんの巧妙な誘導尋問には抗しがたく、相当に過激な内容になってしまった」と本音を漏らす。
実際、対談はハタで聞いていておもしろく、なおわからないことや疑問に思うことを、編集者もまじえてどんどん突っ込んでいったから、よそではちょっと聞けない、目からウロコが落ちるIT論ができあがったと思う。坂本は構成を担当し、対談部分を執筆。