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漢方生薬の「丹参」はシソ科の植物、タンジンの根を乾燥したものです。
タンジンは中国各地に分布するシソ科アキギリ属の多年草植物。
■ 丹参の名の由来
丹参は赤参とも呼ばれ、ともに根が赤いことに由来して名付けられたとされています。
■ 丹参を含む漢方処方
「丹参散」「丹参酊」「丹参飲」「冠心Ⅱ号方」「冠元顆粒」・・・など
漢方文献による丹参の効能
① オ血を除く。 →「オ血を知る」を参照
②
腫物を消す。炎症を抑える。
③
イライラ、不安感を抑える。鎮静作用。
④
女性の月経にかかわる諸症状を改善する作用。
〈また、月経が中断しているときに用いる治療法〉
ここでは丹参の効能のところででてきた「オ血」についてお話したいと思います。
漢方・中医学の解説書には、
「オ血とは、血液の運行が阻滞されて生じた病理産物、または血脈外に逸出した離経の血が積滞した状態」
と書かれています。〈離経の血の例としては内出血などがあります〉
これらは、単語が専門用語なので難しくてよくわからないかもしれません。
そこで、「オ血」を現代的に解釈すると
「オ血とは、血行不良によってできた古い血、または内出血、または血栓など、体内で生成して局所に留まった体内の異物」
と言いかえることができるでしょう。
うーん、これでもピンとこないという方に、具体的なオ血の症例を挙げてみましょう。
●皮膚に青紫色、黒色の変色
→ 目の下のクマ、打撲の跡の「あおたん」、内出血など
●しこり、腫れ物
→ 大腸ポリープ、子宮筋腫、痔など
●固定した、刺すような痛み(しこり・変色等が確認できない場合もある)
→ 筋肉痛、神経痛、生理痛、関節痛、腹痛、胸痛(狭心痛)など
実際、オ血というのは病理的な存在(血栓、しこり、内出血)だけではなく、症状から漢方理論を基に推察する原因の概念として認識されています。例えば、体に刺すような痛みがあるが、腫れや出血がなく、現代医学検査で異常なしの場合でも、その他の症状や体質を考慮してこれを「オ血」と捉えて治療する。
また、胸の刺すような痛みを自覚する場合、画像検査するまでもなく、その他の体の所見を基にして、これを「オ血」と捉えて治療する。これが漢方のオ血です。
さらに現在は、オ血スコアというものを活用して、その症状に対してどのくらいオ血が関与しているかを見極めて処方を決定する手法がよく使われています。
→ オ血になりやすいタイプ
→ あなたのオ血度チェック
○ 丹参製剤の現代での適応症
動悸、頭痛、肩こり、めまい、
胸痛、腹痛、リウマチ、神経衰弱(うつ病、不安神経症)、慢性肝炎、甲状腺腫
自律神経失調症、月経不順、月経困難症、各種婦人科疾患など
→ オ血とかかわりの深い病気
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