シャックにあるコントロールボックス
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アンテナカプラのリモートコントロール化



平成20年4月28日施行の3.5MHz帯と3.8MHz帯のアマチュアバンド拡大に伴い、「出てみよう」思い立ちました。アンテナは、平行線給電のダブレットなので、アンテナカプラを調整すれば大丈夫だろうと考えたが、「幸か不幸か?」アンテナカプラは、シャック内ではなく10mほど離れた倉庫に神棚よろしく設置してある。念力でコントロールできるならば、「うーーん」と念じれば簡単なのだが、当局には残念ながらその能力は全く無い。2番煎じになるけれどすでにモービルで実用化しているサーボモーターを使っての制御で行く事とした。

 糸かけプーリーを削りだし、ジャンクのステレオチューナーをコントロールボックスに利用して製作した。



バリコンは、糸掛け式のモータ駆動で回る

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このカプラの調整中におもしろいことに気付いた。

 モービルのアンテナカプラを調整する時、負荷が純抵抗でろうとリアクタンスを含んでいようとある抵抗に最大の電流が流れることは、その消費電力が有効か否かは別として最大の電力を消費しているものと信じて調整してきた。
 このカプラ内にゲルマニュームラジオのイヤホーンの替わりに電圧計をつけた高周波検出器で最大位置にバリコンを調整すれば、当然SWRも最小値を示すことは当たり前である。

       SWRを参照

 しかし、この高周波検出器の振れ方は、バリコンの動きに対してブロードであり、SWR計の振り方の方が鋭く下がっていくことを発見した。これは、電波のふく射にはあるSWR値からあまり変化しないものと思われる。「SWR=1:1」ですとのQSOをちまたで聞くけれど、思わず「貴方のSWR計は?」聞きたくなることもしばしばあるが。モービルのアンテナカプラでも書いてあるが、私は、「乱れが、在るから測定できる」と信じている。従って、測定器を挿入することは、被測定回路になにがしかの影響をあたえているはずである。通常は、測定器の影響は、微量であるとの暗黙の約束があって測定値を読んでいると思っている。

 だからと言ってSWRは意味を持たないんだと」言っているのではない。精度ということを考えるとどうなるんだろうと思う次第である。

 このアンテナカプラの調整には、この高周波検出器と送信機のSWR計を使っているのでこんなものだと思っている。メーカーの設計の中で表示される値の良好な値にあれば大きな間違いを犯していないとだろうと考えての結果である。