JA2EIB開局60年の道しるべ・空中線電力1KW無線局


   
空中線電力1KWへの変更検査対策 2倍高調波対策用4分の1波長の同軸トラップ、コモンモードフィルター等
   エキサイターからアンテナ迄の系統図(アンテナの形状、アンテナカプラ、平衡フィーダー)

   リニアアンプSB-2000DXの搬入
     
リニアアンプSB-2000DXの改造 (ヒーターピンの冷却)

   リニアアンプSB-2000DXの修復  検査合格後、お盆の日、送り火と共に故障した


  第一級アマチュア無線技士受験勉強の顛末

 2018.10.28、2019.07.20と2年続けて訪れたJA5名物のOMから「もう少し強くせい! 何とかせよ!」ときつく言われた。暫く、言われたなあと思っていたが、その冬に「やってみるか! OMを驚かそう」との思いがふつふつと湧いて来た。75歳の手習いと、次の年の春先、参考書をネットで購入して、それなりに受験に向けて勉強を開始した。

 さて、本格的に力を入れて、「よーしゃ、やるぞ!」思った矢先に「OMのサイレントキー!」の訃報をお馴染み局から伝えられ、「えー!」との思いが先で力が抜けた。それでもとの思いもあったが、じゅくじゅくたる思いで参考書を紐解くことは無かった。

 昭和36年10月に電話級アマチュア無線技士に合格し、昭和38年8月にJA2EIBのコールサインで開局してから令和5年8月で開局60年になる。誰も祝ってはくれないが、60年もアマチュア無線をやって来た。何か足跡を残そう!と思い、再度、参考書を紐解いた。更に、お馴染み局に部品を3月だった事から「進級おめでとう」とのメモを添え、サプライズで送ったならば、折り返し電話で「誰に聞いた、一級に合格した事を?」と礼の言葉と共に電話の向こうから響いてきた。私は、知らなかった!。これを聞き、より思いを強くした。

     「今に見ていろ僕だって」と平尾昌晃のみよちゃんの一節を口ずさみ、

     「男子三日会わざれば刮目してみよ」を座右の銘とし、

     「空中線電力1KW」に思いを馳せ、

  令和5年4月8日の受験で自己採点、工学、法規共に合格点は取ったと確信し、正式に「合格」通知を受け取った。


  

  

 早速、第一級アマチュア無線技士の無線従事者免許申請書を東海総合通信局の申請し、かねてから、お付き合いをさせていただいたお馴染み局さんに「令和5年4月期の受験で第一級アマチュア無線技士に合格した事を伝えた。そして、彼のご指導を仰ぎ、登録業者さんを紹介していただき手続きを進めた。彼の指導のもとに次から次へと書類の作成、機器の準備で慌ただしい日々を過ごした。無線従事者免許証が、届いた時には大半の書類は出来上がっていた。何とか、機器の整備をし、令和5年7月21日の変更検査に合格し、予てから計画していた「北帰行」への旅の仕度をおお慌てで行い、モービルも3.5&7.0MHzに再調整した。


 旅の途中、令和5年8月1日付けで「空中線電力1KW」の免許された事を知り、総務省の無線局免許状等情報にも「1KW局」として記載されたを知った。帰宅して、送られて来ていた「無線局免許状」を確認し、改めて「よっしゃ!」叫んだのは当然だ。



さて、その勉強方法について

 初めの頃は、学生の頃と同じ要領に従い、定番とおりに参考書を読み込み、解説を理解してと進めたが、途中から「ガラっと」スタイルを変えた。

  成績を競う試験では無い!。また、理論を応用するものでもない!。 叱られるか? 規定の成績を取れば良いのだ!!!

 無線工学、法規とも合格基準は、「満点150点 合格点 105点」となっている。ならば、満点を取る必要は全く無い、また、この試験対策の勉強で実際の運用に役立てるとしたら、その時に再度疑問点を学術的観点で勉強すれば良いとの結論に達した。

 そこで、過去10年分の試験問題を実際の試験と同じB4サイズの用紙に印刷し、回答用紙も擬きの用紙を作成して、実践的的な方法に切り替えた。そして、ややこしい問題は、無視して「とにかく105点をとれば良い」とした。目標を、A問題=100点を、B問題=15点に於いて既出の問題を繰り返し解きまくった。

 確実にA問題=100点を、B問題=15点をとる。実際には、既出の問題に対して新規の問題が、数問出る傾向にあると思われた事から、応用の出来ない新問題を諦め、「既出の応用問題は、確実に解く」と言う覚悟に切り替えた。つまり、30点の失点は、覚悟の上での事とした。

 無線工学では、ややこしい公式のある問題は、パス!。暗記して済む問題を、丸暗記し、対数計算は、乗算除算を足し算、引き算でする計算方法と考えて進めた。Webにある、問題を解説していただいているページも大いに参考にさせていただいたが、最後の追い込みには、ただひたすら既出問題を繰り返した。簡単な式の問題は、しっかりと式を覚え、問題と逆方向の問題を自分で作り解いて確認した。式さえ覚えて於けば数値が変わるだけで、問題の質が変わるわけでは無い。文字を挿入する伏字の問題は、一つの文章として覚えてしまう。


工学の例

 覚える式  HZ008(A-12) HZ008(A-24) HZ012(A-11、A-18、A-21、A-23) HZ104(A-8、A-12、A-20、A-24)
        HZ108(A-11、A-16)
 無視? HZ004(A-22) HZ008(A-20、A-22) HZ012(A-22) HZ108(A-19,A-22) HZ112(A-4、A-23)


法規の例

 モールス符号、Q符号等の問題は、しっかりと覚えた。電波の型式の記号の適合、罰金の組み合わせ等のややこしい問題は、無視した。
 無視? HY004(A-6、A-13、Aー15) HY012(A-8) HY104(A-6) 


 国際電気通信連合憲章、国際電気通信連合条約又は無線通信規則は、たいていA問題で有害な混信、違反の問題が良く出る。ここを押さえて置く必要がある

 無視?としているが、例題の正答の番号は、感で回答出来る様にはして置いた


B問題の正誤問題の例(当然、正答が判れば回答する)
 HY008(B-5) HZ012(B-3) 


 無線工学、法規ともB問題での正誤の選択問題では、確信の無い問題の場合どちらか一方に統一する事にした。こうすれば、1問最低2点取れる。B問題を全部この方式で回答すると、工学で10点、法規で12点取れる。ほとんどが、空欄に文字を挿入するのだから、文章として覚えてしまえば文字の流れから覚えられる。全く解けない問題は、無いだろうからB問題を2問正答すれば、工学16点、法規18点取れる事になり、A問題を90点確保すれば、理屈では合格する



令和5年4月期受験の結果

 (間違えた問題)

  無線工学 (満点 150点 合格点 105点)
      A 問題(25問)         Aー3、Aー5、,Aー8、Aー16、Aー20、Aー21 得点=95点
      B 問題(5問、小設問各1点 25点   B−3ア、B−5ア、B−5ウ、B−5エ 得点=21点
  法規 (満点 150点 合格点 105点)
      A 問題(24問 120点)   Aー17、Aー18、,Aー22、Aー24 得点=100点
      B 問題(6問、小設問各1点 30点)     B−1イ、B−1オ  得点=28点
 
   結果、自己採点では、無線工学116点、法規128点で合格。



 令和5年4月8日の第一級アマチュア無線技士試験に合格して、令和5年8月1日付けで空中線電力1KWの無線局を開局できた。


 2023.10.04追記

  無線局免許状等情報に電波の形式、周波数及び空中線電力の項に「1KW」と記載されたのは、8月1日からの一時で令和5年9月25日から包括記載とか言って「1AF]としか記載されず、第一級アマチュア無線技士の開設する移動しない局と表示されている。、空中線電力の表示は、免許を受けることができる一覧表しか表示されない。これでは、私が思いを馳せた空中線電力1KWの局かどうかは判らない。1KWが、どうしたと言うことになるが、この局は「1KW局」と判る様にして欲しい。





                   

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