リニアアンプSB-2000DXの改造



 改造と言っても悪評高きソケットの接触不良の改善と、3−500Zのソケット部分の冷却ファンの取り付け。

 第一級アマチュア無線技士受験の勉強の成果で合格の根拠の無い見通しが、立った事、背水の陣を引く為に敢て合格前に気分転換のつもりで取り掛かった。


 令和5年4月8日の第一級アマチュア無線技士試験に合格して、令和5年8月1日付けで空中線電力1KWの無線局となった。
  合格後、ほどなくSB2000DXは、致命的な不具合を露呈して故障し、修復作業に3か月間も掛って修復した。
        参照:SB2000DX修復
        http://www.maroon.dti.ne.jp/~ja2eib/repairsb200dx/repairsb2000dx.html



 3−500Zのソケット部分の冷却ファンの取り付けは、ケース下側にファンを組付けることになる。その為にケースのゴム足に下駄を履かせねばならない。寸法を測り、ホームセンターでエンピパイプのキャップを用意した。この切削は、市販の4ミリ径ボルトの長さをそのまま利用したので、底板のパンチングメタルとケース底板との隙間から削る事にした。長いボルトを切断するならこんな余分な事をする必要は無い。
      
   5ミリ削った        こんな具合          ゴム足の延長

 次は、真空管の下部のパンチングメタルと下側ケースへの穴開け加工。
 パンチングメタルは、ジグソーで適当に切り、グラインダーで怪我しない程度に仕上げた。裏蓋は、通風の部分は、ハンド二ブラで加工したが、板の部分は、昔を思い出し、6oの穴を所定の丸の開口部が得られるように円状に穴開けした。その後、円周に沿ってヤスリで荒仕上してから丸砥石を電動ドリルに咥えて削り仕上げた。
    
   スケールファンの取り付け穴を開け


    
  スケールファンは、振動を防ぐ為にシリコンチューブをワッシャ―代わりに使った。

    
  裏蓋を外した時、スケールファンへのケーブルを引っ張らないように紐でケースに止めた
  紐の片側に釣り具のフックを付けて、脱着出きる用になっいる。


 スケールファンは、12V仕様なのでヒータ用のAC5Vを倍電圧して、電圧調整のとして2個ダイオード直列に入れて回転数を調節している。LM317の可変もと思ったが、安易な方法にした。
    
   倍電圧整流基板              白いコネクタは、スケールファンへのコネクタ


      

  悪名高いヒーターソケットの接触不良を防ぐ為にステンレスワイヤーでソケット金属部分を縛った。
 銅線を使わなかったのは、熱膨張率を考えての事。ソケットのアーム部分を一回りまわして絡め、足の部分も一回転回してしっかりと接触するように工夫した。ここに寸法の合う文房具の目玉クリップがあり、それを使っている局もあるそうだ。

 後日、電源の故障に見舞われ、修復作業の際に残り3本のグリッドピンに施した。( 左の画像 2023.11.21記載)


    
  元の配線 RFチョークが見える        いわゆるベタコンGGに変更
  GGアンプのグリッドに負帰還を掛けて直線性を期待して高周波チョークを入れてあるが、その改善度は、ほとんど期待できない。
  シングルイズベストとし、ベタコンGGに変更した

 これでソケットの冷却不足と接触不良を解決出来たと信じて、無線局変更検査に望むべくダミーロードでの負荷試験を行い、160m帯から10m帯迄所定の出力を確認した。

     
 と、出力は、全バンドこんな具合に得られた。空中線電力1KWへの夢に向かって前進のみ!










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