5日目(ミーヴァトン)
1.スクートゥスタダギーガル(突出した土地)
強風で吹き飛ばされる危険の中、溶岩流の熱で地下水が爆発して出来た小クレイター(擬似クレイター)
の展望台へ登る。足を踏ん張っていないと吹き飛ばされる。気温5℃だが、強風の為、体感温度は1,2
℃か。多くの擬似クレイターが集合しているのは珍しく、世界一の規模とか。
2.ナウマスカルズ(鉱山の山道)
溶岩が流れた跡があちこちに見られ、奥には1980年代に2回噴火したクラプラ山(818m)。その手前に
は1970年代に日本の協力で完成した地熱発電所があり、蒸気を噴いている。
3.ヴィーティー(地獄)の丘
大きな火口湖で水は銅を多く含んでいる為青白い色をしている。強風で危険な為、火口付近の散策中止。
4.クヴェーラロンド(地獄谷)
あちこちで蒸気の上がる、硫黄のにおいがする中、足に靴を保護するビニールカバーを履き、泥の噴出
する湯泉地帯を歩く。この辺りはマグマが地下50kmと近いらしい。
5.ミーヴァトン湖
「ミー」はブヨの事で、「ヴァトン」は湖の事。湖を周回すると、蒸気の噴出した溶岩の盛り上がったもの
があちこちに点在。周囲の草類も秋色に変化してきた。
6.ディヌポルギル(暗黒の街)
約2000年前の噴火の時の溶岩が固まってできたもので、複雑な溶岩迷路を形成している。約1時間こ
の迷路の道を散策。草木は紅葉を始めている。
7.グリョウギャウ
これも地球の割れ目。地下には50℃の温泉が流れていた。
8.天然温泉「ネイチャーバス」
地下2500mから汲み上げられている温泉。普通の日は40℃前後であるらしいが、生憎の強風で湯温も下
がり表示では30℃。大勢の外人の若者に混ざり、タオルを借り、水着で湯に入るが、場所により温度差が
あり、湯温の高い場所に皆集まっている。比較的温かい建物脇の畳2畳程の木のフロに浸かって雑談してい
る。建物内のサウナ(60℃)も人気だ。湯は硫黄炭酸塩で青白く、濡れた肌はヌルヌルとなる。それでも
服を着ると温泉だけあって体がポカポカしてきた。缶ビールを持っていったが、ここは温泉内で飲む事は禁
止だった。
9.オーロラ
夜9時頃、ホテルのスタッフを通じ。オーロラ出現の報を受け外に出る。その時はレベル3程度のもので
あったが、11時過ぎから濃くなりレベル5近くのオーロラが出現した。明け方曇って雪が降ったらしい。
天候の変化はめまぐるしく、これがアイスランドの特徴か?
スクートゥスタダギーガル ヴィーティーの丘 クヴェーラロンド ミーヴァトン湖
蒸気の噴出した跡 ディヌポルギル グリョウギャウ ネイチャーバス オーロラ(同行のI氏撮影)
6日目(ミーヴァトン〜フーザヴィーク〜アークレイ)
昨夜、明け方近くに雪が降ったらしく高い山は雪化粧していた。初雪らしい。昨日は強風の為、ホエール
ヲッチングの船は欠航したそうだ。昨日はオーロラも見えたし、今日鯨が見られれば云う事なしだが。
、北上してチョルネース半島の西側にある農業と漁業の町フーザヴィークへ。
1.ホエールヲッチング
乗船した船(NATTFARI号)は1965年漁船として造船され、イワシ漁に活躍し、1999年にホエールヲッチ
ングへの船として活躍中とか。乗船し、防寒着となる橙、青色のつなぎを着て待機。ガイドが鯨が出現す
ると何時の方角に出現とアナウスがある。今回の3時間のホエールヲッチングで見られたのは、ザトウ鯨7
頭以上。ザトウクジラは17m程に成長し体重は35〜40トンにもなる。鯨は尾ひれの白い部分で同定でき
るらしい。湾内ではあるが、海上はうねりがきつく鯨にカメラを向けても中々うまく撮れなかった。
NATTFARI号 うねりで僚船も 鯨の背 潮を噴いて水面下へ 鯨の尾
2.ゴーザの滝(神の滝)
中央の岩の両側に翼を広げた様な滝。この名が付いたのは、西暦1000年にアイスランドにキリスト教が
伝来した時、民主議会アルシンギでキリスト教を受け入れる事を決め、それまで信行していたヴァイキン
グの神々の偶像がこの滝に投げ込まれ改宗した事に由来する。
その後、バスでエイヤーフィヨルドの最億部にある国内第二の都市アークレイに向かう。
ゴーザの滝 アークレイの街