Wikipedia の「奇しき薔薇の聖母」の項に、こうある。
参考文献
A.M.ワイグル『Maria, rosa mystica』G.ディプリンシオ/岩尾加代共訳、A.デルコル監修、世のひかり社、初版、1989年9月8日。192頁。
「世のひかり社」の昔のサイトのキャッシュを見ると、確かにそのような本が掲載されている。書名は上と違い、「くすしきバラの聖母 モンティキャリ・フオンタネレでの出現」と、日本語になっているけれども。
著者の「A.M.ワイグル」という人は、調べてみると、「Alfons Maria Weigl」という名のドイツの神父様であるようだ。
なかなか著作の多い人だったようだ。
で、Google で「Weigl Maria rosa mystica」という語で画像検索すると、下のような表紙の本が多数ヒットする。
英語版
これを見て、私の脳裡に甦ったものがある。いや、甦った “気がする” ものが。
すなわち、私は、自分が以前、これと似た表紙の「日本語版」を持っていたような “気がする” 。それが「世のひかり社」からのものだったか、それとも他の出版社、例えば「愛心館」あたりからのものだったか、それは覚えていないけれども。
そして、つまり、その本は今、私の手元にない。手離してしまったのか?
ともかく、「世のひかり社」から出ていたのは間違いないその本は(上のような表紙でなかっとしても)今や絶版である。
※ おそらくその本を PDF 化しただろうものが、ネットにアップされている。ただし、それはチェコのカトリック・サイト(http://fatym.com)がアップしているもので、チェコ語訳である。Click (しかし、気づけば、この PDF は全63頁しかない。対して、日本語版は全192頁、英語版は全200頁である。この差は、言語の違いや一頁に収める文字数の違いを考えに入れても、ちょっと大き過ぎるような気がする。はてな?である)
これもモンティキアーリとフォンタネッレについてのものだが、これまた絶版である。80頁ほどの小冊子。
しかし、幸い、これは私の手元にある。
書名「モンティキアリとフォンタネレでの聖母の出現 Rosa Mystica くすしきバラの聖母に対するノヴェナ」
初版 1993年1月31日
発行元は「聖ドン・ボスコ」となっている。ドン・ボスコ社のことか。
奥付に「デルコル神父」の名と「ディプリンシオ神父」の名がある。
著者はフランツ・スペクバケルという人。
Franz Speckbacher
ワイグル神父様と同じくドイツの神父様らしい。kathpedia, amazon.de
しかも、「さもありなん」といったところだが、トリエント・ミサを捧げる神父様らしい。roemische-messe-regensburg.de, pfarrverband-reischach.de
この小冊子は読者をノヴェナに導くためのもので、御出現そのものについては20頁弱であり、それほど詳しくない。(書き起こし)
しかしそれでも、もちろん、この小冊子にも感謝する。
「27. 諸教会に潜入し、啓示された宗教を『社会的』な宗教と入れ替えよ」 - 共産主義の目標
「罪の概念は中世の哲学が聖書の内容を悲観的に解釈したものである、という考えを徐々に刷り込むことによって」 - フリーメイソンの雑誌