2008.07.03

教皇様は跪いて舌で受ける御聖体拝領を好んでおられる

「カトリック的。」さんが喜ばしい知らせを伝えて下さいました。
以下、彼がリンクで教えてくれている二つの記事を訳してみました。
跪いて舌で受ける聖体拝領がバチカンの新しい規則とされるのか?
2008年6月26日
CatholicCulture.org
バチカン 2008年6月26日(CWNews.com)─ バチカンの新しい教皇儀典室長は、跪いての聖体拝領を強く推奨し、またそれはベネディクト16世教皇が好んで(prefer)おられるものである、と明かした。
オッセルヴァトーレ・ロマーノ紙のインタビューで、グイド・マリーニ(Guido Marini)師は、跪くこと、また聖体を舌によって拝領することは、聖体に対する崇敬を表現し、またそれを促進するものである、と語り、またそうすることはその崇敬の感覚を「強調し(highlight)回復するために緊急に必要とされるものである」と語った。
マリーニ師が現在の彼の仕事である教皇儀典室長に着任して以来、バチカン・ウォッチャー達は、教皇ベネディクトが跪いて舌で拝領する信者達に聖体を授けているのを見てきた。これらの方法が教皇の典礼で規範化されるのかという質問に対し、バチカンの最高の典礼学者は、そうなるだろうと思う、と答えた。教皇はこのイニシアチブを強く支持なさっている、とも語った。
マリーニ師は、オッセルヴァトーレ・ロマーノ紙に、舌による聖体拝領は普遍教会の規準(norm)のままである、ということを想起させた。信徒の手による聖体拝領は、「それを求める各司教協議会に対して聖座が許す(allow)ところの譲歩、あるいは特典」である、と彼は語った。
バチカン「跪いての聖体拝領は教皇ミサにおける規則となるだろう」
2008年6月26日
Carol Glatz
(Catholic News Service)
バチカン(CNS) ─ 教皇の前で跪いて舌で受ける聖体拝領は、教皇ミサにおける規則となるだろう、とバチカンの典礼学者が語った。
現在の規則は立ちながら手で受ける聖体拝領を許して(allow)いるが、教皇ベネディクト16世はより伝統的な方法に対するお好み(preference)を表明された、と教皇儀典室長であるグイド・マリーニ師が語った。
跪くこと、そして舌によって聖体を受けることは、「聖体の秘蹟における(キリストの)まことの現存の真実」を強調し、「信者の信仰を助け、より容易に神秘の感覚に導くものである」と、彼は6月26日のバチカンの新聞オッセルヴァトーレ・ロマーノ紙とのインタビューで語った。
司牧的な観点から、彼は、「現代において、聖体の持つ神聖さと神秘という側面を強調し回復することは急務である」と語った。
教皇ミサでは、通常、教皇から聖体を受ける人々は立っており、また大多数の人は舌で受けることを選択している。
しかし5月22日、ラテラノの聖ヨハネ大聖堂での野外ミサにおいては、二人の先導係が祭壇の前に跪き台を置くことから始まり、そして教皇からの拝領に選ばれた信者達は皆跪いて舌で聖体拝領した。
Papal Mass at the Basilica of St. John Lateran, May 22, 2008
6月15日、イタリア南部の港湾都市ブリンディジにおいて行なわれたミサでも、教皇はまたもや聖体を跪いている信者達の舌の上に授けた。
バチカンの新聞とのインタビューにおいて、今後この方法は全ての教皇ミサにおける規則となるだろうかという問いに対して、マリーニ師は、「まったくそのように思います(I really think so)」と答えた。
彼は、「法的な観点から言えば、手に聖体を授けることは、それを求めた各司教協議会に対してバチカンが今まで与えてきたところの、通常の必要条件(general requirement)を免除するという特典であるままである、ということを忘れないことが必要です」と言い、また、この度の教皇による聖体配布の伝統的な方法の採用は、全教会にとって有効(正当 valid)であるところの規準の持っている力(force)を強調しようとするものです、とも語った。
しかしながら、伝統的な方法に対する教皇の好み(preference)は、もう一方の許可され得る(permissible)聖体を立って手で受ける方法から何かを取り去ろうということを意味するものではない、とも彼は言う。
マリーニ師は、バチカンの新聞に、教皇ベネディクトはまたローマの守護聖人である聖ペトロと聖パウロの祝日である6月29日に、今後の教皇の諸典礼に向けて、もう一つの変化をも導入なさろうとしておられる、と語った。
教皇は、ヨハネ・パウロ二世教皇が着用したものと似た、より短いパリウム(体の前後に垂れ下がる短い布片を持つ、頭からかぶる形式の、ウールでできた環状の帯)の着用をお始めになるだろう、と彼は語った。
教皇ベネディクトは今まで、初めの千年間に教皇達が用いていたような、ウールの帯が両肩の周りで巻かれ、体の左側で正に膝下までも届くパリウムを身に付けておられた。
マリーニ師は、新しいパリウムは二つの理由から選ばれた、と語った。一つは、「この祭服が12世紀以上にも亘って続けて来た継続的な発展をより重々しく強調する(underline)ため」、またもう一つは、もっと実際的なものにするためである。
今まで教皇が使っていた長いパリウムは、「様々な問題、また厄介な問題を引き起こす」のだ、と彼は語った。
新しく、より短いパリウムは、黒い布に換わって赤い布で、六ヶ所で飾られている。端の部分は他のパリウム(複数)と同様に黒いシルクで作られるが、それは、羊飼いが助け出し、自らの肩に担いで群れに連れ戻すところの黒い羊を象徴している。
パリウムが白のウールでできていることは、教皇と大司教がキリスト教共同体の上に持っている権威を、また、羊を運び、導き、それに餌を与える仕事に召された羊飼い達の福音的な権威の更に上に持っている権威を表わしている。
(ビデオは管理人による挿入でした)
ということで..
教皇様の御ミサでは信者達は既に跪いて舌で御聖体拝領しているのです!
で、ちょっとやらしいけど.. 参照、教皇様への手紙(2008年2月17日
後日の加筆
私はこの時、教皇様のこの変化に喜びました。もちろん。
そして、このあと「教皇様は跪いて舌で受ける御聖体拝領を暗に推奨しておられる」と題した記事を幾つか書きました。
けれど、本当はこの時既に「物足りなさ」を感じていたのです。教皇様の「お好み(preference)」という打ち出し方では弱い、とって思いました。「暗に推奨」ということしかできないのか?と、じれったさを感じていました。実際、それをグイド・マリーニ師に伝えることになります。
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