このアンテナの実力

                          (実用使用帯域幅)

                   TS−480にて測定したSWRの実測結果について 


                     



 2020.02.23 追記   実測値の監視(倉庫に設置しているアンテナカプラへの入力を通過型電力計で観測)

 お役御免になったWindowsXP搭載のノートにUSBカメラを接続して、シャックからリモートディスクトップ機能を使って、監視しながら運用してみた。このまま運用しても問題は無いが、やってみようと思って始めた。

 こうして、観測しながら運用してみると、広帯域といってもやはりピークを観測できるので、精神安定上どうしても最良点にしたくなる観測しなけりゃ「信じていれば良い!」のだ。

 SWR計の針は、信じられないような値を示している。これを視るとバリコンを回したくなる。
  3・8MHz帯までこの通りになる!。(調整しないとこうはならない。我慢すれば使える)

                    

            上のスケールが、使えるパワーに「何とかの手習い」をとは思うが



 これまでモービルのアンテナ等を作ってきたが、自慢じゃないがSWRなるものを測定したことがない。VHF帯は、3〜4波長離して電界強度計の最大値を求めて調整し、送信機への入力などの仕様からかけ離れていないように調整してきた。また、HFのモービルアンテナでは、アンテナへの給電点でアンテナ電流が最大になるように、夜間にアンテナのローディングコイルに蛍光灯を近づけてその明るさが最大になるようにする方法を考えてきた。要するに、ある負荷抵抗が最大の電力消費するには最大の電流が流れなくてはならないはずで、言うまでもなくオームの法則からも明らかである。ただし、アンテナの様に純抵抗のほかにリアクタンス分を含んでいる場合、その輻射効率については不明ではある。



 フィーダーの長さに関しても使う周波数の「2分の1波長」整数倍になるような長さにしておいた事は言うまでもない。即ち、フィーダー端のインピーダンスが「2分の1波長」毎繰り返して現われることからこのようなフィーダーの長さを採用してきた。
 モービルのトランク内にとぐろを巻いたケーブルを積んでいたこともある

 このような理由でSWRなるものを測定したことがない。むちゃくちゃだと言われるかもしれないが、「場に乱れがあるから測定できる」と信じて疑わないのである。測定器なるものを回路に挿入する事は、その回路が使用状態とは異なることになるはずで、このような事があることを承知し、どのような状態で測定すれば、被測定回路に最小の影響であることを確認すべきであると常々考えている。

 「不要だ、間違いだ」と言っている訳ではないので誤解しないで欲しい。

 無線工学と言う立派な学問があり、理論があるわけで、アマチュアであろうが、プロであろうがこの理論に基づいている事は明白である。それゆえに理論に基づいて急所を押さえてやれば大きな間違いをすることは無いはずと信じている。経験だけで、ドンキホーテよろしく闇雲に突撃するのは、遠回りの最たるものではなかろうか?。理論と言う先人の経験を勉強し、これを利用して、尊重しなければならない。何よりも、自分自身で経験しなくてもそれを教えてくれる。自分ですべてを経験し、解析し、理論を確立することは不可能であるから。


                      SWR計

                  

 とは言え、独り善がりな説では世間を納得させられない。SWRなるものを信じて疑わない輩も多いのでこの際と思い過去の文献を参考に自作した。トロイダルコアーを利用したもので「CM型」と呼ばれる方式のものである。資料には調整方法まではなかったので、ブリッジになっていることから両側のトリマコンデンサを調整してどちら向きに接続しても同じ値を示すように調整した。

 絶対値でのSWRはと言われたら、「知らない」と答えるが、このSWR計で図ったところでは、SWR=約1.2と測定できた。メーターは、テスター電圧計なので、進行側と反射側に繋ぎ変えて計った。いずれ、測定器らしくしっかりしたケースに組み立てるつもりではあるが、とりあえずSWRは測定できる。


 SWR検出部の組みこみ(2008.11.19追記)

 シャックからアンテナカプラのバリコンを回すカラクリを完成させて3.500MHZ〜3,800MHzまで安心して運用できることを確認できた。次にその動作を監視するためにシャックからSWRの反射側を監視することにして、SWR検出部を組みこんだ。
 上記のCM型のSWR検出部分をカプラのパネルとリンクコイル間に組みこんだ。



                

        組み立て中の検出部                  組みこんだ状態
         (試作中の画像)

 同軸M接栓幅と同じ位の真ちゅう板を使い、アース側のリード線代わりにしてこの板上に立体配線で組み立てた。

 案の定、シャックへのメータケーブルへ回りこんでいるらしい振る舞いが、メータには見える。とんでもないミスマッチを観察することの役割であること、実際にカプラの根元でのSWR測定で確認してあることから取りあえずこのSWR計は、監視装置としてこのままで使用することとした。更に 念を入れるならば、送信機(TS−480)からも確認できる
 加えて、使用したケースのメータは、FMチュナーなのでセンターメータが、使われていて0点が中心にあるためにさらに一工夫する必要があることも、後日の課題とした理由である。.


 2020.5.5 追記

  3.5&7.0MHz帯への2バンド化の改造終え、カプラ入力部分に入れたメーカー製のSWR計を観察していて確信した。進行波側の通過電力の変化は、SWRに対してかなりブロード、強いて言えば鈍感だが、反射側を見ているとかなりシャープにNULL点を表示することに気が付いた。センターメータを取り去り、ジャン屋で買ってい置いた同じ大きさのインジケータに交換し、依り確信を持ってこのCM型SWR検出器の反射信号をコントローラのメーターで監視できるようにした。

 口の悪いお馴染み局が、「変に測るからいけないんだ」と冷やかされた。確かにSWR=1.5位までとして、こんなもんだと思ってしまえば、当局のこのアンテナならば、3575KHzで調整しておけば、3・5〜3・6MHz帯位まで十分使える



                             実用SWRの検討

                            SWR=1とは? である 
 
             いろんな輩が、いることは百も承知で敢えて文献から数値を調べ、入力してみた結果              

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