報告書


当時の現場は、「気温30℃ 湿度100%に限りなく近い」環境と酸欠状態であって、初めの3日間位は何故か眠くて眠くてまともではなかった記憶がある。すっと、気持ちよく眠りに入ったことも憶えている。これは、酸欠の症状と聞いた。

 この3日間は、機材の搬入にが主なる作業なので用事が出来たならば起こすからと言われ、ありがたく甘えさせて貰った。とはいっても起きているのは辛かった。しかし、すこぶる気持ちよく眠りに落ちた事は、今でも貴重な体験として記憶の片隅に生きている。

作業の都合で、数回この斜坑を歩いた時は大変だった。斜度14度、パンチングメタルの濡れた鉄板の上は、滑り易く、隣をカーブルカーが荷物を満載して通過していく時は緊張した。

 不思議なことに上っても上っても出口は、なかなか大きくならず、ある距離になると突然大きくなり「ああ、やっと出口だ」と安堵したものだった

 現在、この斜坑では、「青函トンネル竜飛斜坑線 もぐら号」が運航されている


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作業場所

報告書の表紙

仮設変電設備

 鑿岩機だけ55KWもの電力を必要とし、合計80KWもの電力を必要としたので、3000V受電の仮設変電所を設備した。海水混じりの泥の上に枕木を並べた。今思うと「保安基準って?」


人員名簿
 この掘削試験に参加した人員名簿


訪問記念のサイン

 32年間、胸にしまっていたロマンを適え、「記念に青函トンネル記念館」で訪問記念にサインをお願いした。
 実は、この竜飛海底駅の駅長さんに訪問のサインを貰うつもりで遠路豊橋からのドライブだったが、日程の都合で青森からの竜飛海底駅ツアー列車に乗ることができず、竜飛海底駅に立つことが出来なかった。


 近い将来、必ずもう一度この竜飛海底駅を訪れようと思いを新たに家路に着いた。



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設置状況

空圧鑿岩機

油圧装置
斜坑底にて

油圧鑿岩機

* * * * * * * * * * * * * * * * *  以下は、説明を読んで * * * * * * * * * * * * * * *
仮設変電設備
若かりし頃の私

訪問記念のサイン

人員名簿