病原菌の特徴

ヒトの細胞の平均的な大きさは20㎛(㎛=0.001㎜)
この大きさを1としたとき それぞれの病原菌おおよそサイズ比較
ところで花粉は20~50μmほどの大きさだけど、10μm程度の小さな花粉もあれば100μm以上もある大きな花粉もあるらしい。 花粉症の宿敵スギ花粉は30~40μm。ヒトの細胞と大して変わらんのに凄いパワフル。
感 染 | 治療方法 | |
細 菌 0.5~10㎛ |
バクテリアのこと。単細胞の原核生物。 核膜や葉緑体・ミトコンドリアなどをもたず性生殖や分裂で増殖。 体内で定着して細胞分裂で自己増殖しながら、人の細胞に侵入するか、毒素を出して細胞を傷害する |
治療方法:細胞に作用させるか増殖を抑制 |
真 菌 3~5㎛ |
カビなどの総称。単細胞~多細胞の真核生物。 葉緑体がないため光合成を行わない植物性生物。ミズカビなどの鞭毛菌類、カビなどの子嚢菌類、キノコなどの担子菌類、酵母などの不完全菌類、接合菌類がある。 有性生殖や無性生殖で増殖。細胞に定着すると、多くは菌糸が成長と分枝によって発育する。 |
治療方法:細胞膜の破壊や、細胞膜の合成を阻害させる |
原生動物 10~50㎛ |
動物、植物、菌類に属さない単細胞生物の総称。 ミドリムシなどの鞭毛虫類、アメーバなどの肉質類、ゾウリムシなどの繊毛虫類、マラリヤ病原虫などの胞子虫類がある。 自由遊泳や付着・寄生などで生育し、多くは分裂や出芽などで増殖。 |
治療方法:細胞内部のタンパク質に作用させ、剥離・分解・破壊させる。 |
寄生虫 30㎛~ |
回虫・ぎょう虫・条虫など体内に寄生する内部寄生虫、ノミ・シラミ・ダニなど体表面に寄生する外部寄生虫に分けられる。 食物連鎖を利用したもの、宿主同士の接触などにより、一時的や持続的に次の宿主へ住み込む。 | 治療方法:神経毒の薬物を使用し、知覚異常・呼吸障害・痙攣などを起こさせる。 |