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 きっといつかは役に立つ Smegging English (未完成版)   【主な登場人物】

Have you ever 〜 ? (今までに〜をしたことがありますか?)   Have you ever been hit over the head with a welding mallet? お前、溶接用のトンカチで頭をぶん殴られたことはあるか?   ‘RED DWARF’第1話。記念すべき最初のセリフは、不真面目なリスターの態度に頭に来たリマーのこの言葉。 現在までの経験を現わす「現在完了(have+過去分詞)」の基本的な形の疑問文。 ‘be hit’で受け身になっています。「殴られる」。 もちろん、気持ち的には「1ぺん、ぶん殴ってやろうか?」ですね。   《こんな時に役に立つ》 溶接用のトンカチで頭をぶん殴りたいような相手が、目の前にいる時。
trolley (カート)   Push the trolley. カートを押せ   先ほどの場面の続き、リマーがリスターに命令する場面。 イギリス人に「トロリーを押せ」と言われても、トロリー・バスなんかを押してしまってはいけません。イギリス英語では ‘trolley’は、カートのことなのです。 同じ物を表す言葉がイギリスとアメリカで違う例として有名なものに「1階」と「2階」があります。   1階  the ground floor(英)  the first floor (米)   2階  the first floor (英)  the second floor(米)   だからどうだというわけではありませんけどね。   《こんな時に役に立つ》 イギリス人にカートを押してもらいたい時。
Pass me 〜 (〜を渡しなさい)   Pass me a 14B. 14番Bをよこせ。   チキン・スープの自動販売機を修理するため、リマーが「14番B」のパイプ・クリーナーを渡すように命令する場面。 S+V+O+Oの第4文型ですが、命令文なので主語が省略され動詞が文頭に来ます。   《こんな時に役に立つ》 「14番B」のパイプ・クリーナーを渡して欲しい時。
This is 〜 (これは〜です)   Is this a 14B? これが14番Bか?   This is a 14B. これが14番Bだ。   リスターの渡した「14番B」のパイプ・クリーナーを、リマーが「違う」と言って、自分で別のをカートから引っ張り 出すのですが、それはさっきリスターが渡したのと同じもの。 リマーは、こっそりクリーナーをカートに戻して誤魔化します。 ‘This is 〜 ’なんて構文は、どういう時に使うのかと思っていたら、こういう時に使うんですね。 第2文型(S+V+C)の形。第3文型(S+V+O)との違いは、「S=C」となることです。 ‘Is this 〜 ’は、疑問文なので「be動詞」が先に来ます。   《こんな時に役に立つ》 相手の渡したパイプ・クリーナーにケチをつけ、自分で正しい(と、信じる)ものを示す時。
Who cares? (気にすることはない)   Who cares? どうだっていいじゃない。   渡したパイプ・クリーナーにケチをつけられたリスターは、こう答えました。 ‘Who cares? ’は、直訳すれば「誰が気にかけるのか?」ですね。 それに対するリマーの答え。    I care !  (よくない!)   言われた相手にとっては、「どうだってよくない」問題であったりもするわけです。   《こんな時に役に立つ》 似たり寄ったりのパイプ・クリーナーの種類について、小うるさい二等技術士からくどくど言われた時。
That's a total 〜 (それは、全くの〜です)   That's a total lie! それは、全くの嘘だ!   友人のピーターセンから「前回の昇進試験の時、リマーが出された問題を全く解けず、答案用紙に『私はサカナ』と 400回書いた挙げ句に変な踊りを踊って気絶した」という話を聞いたというリスターに向かって、リマーが言うセリフ。 日本語で「合計」を表す名詞として良く使われる「トータル」は、形容詞として使われる時は「全くの、完全な」とい う意味になります。   《こんな時に役に立つ》 自分の部下に「あんた、昇進試験の時に、答案用紙に『私はサカナ』と400回書いた挙げ句に変な踊りを踊って気絶し たんだって?」と言われた時。
Where's 〜 ? (〜は、どこですか?)   Where's the Captain's office? 船長室って、どこ?   船長室に呼び出されたリスターは、美人士官のクリスティーン・コチャンスキーに話しかけたいばっかりに、船長室の すぐ前で、彼女にその場所を尋ねます。 ‘Where's ’は、‘Where is’の短縮形。   《こんな時に役に立つ》 船長室の場所を尋ねてみたいような美人が目の前にいる時。
It says 〜 (それに書いてあります)   Where it says "Captain's Office." 「船長室」って、書いてある所よ。   ‘say ’は「言う」ではなく、掲示板などに「書いてある」。 ‘Where’から始まっていますが、疑問文ではありません。この‘Where’は「関係副詞」です。   《こんな時に役に立つ》 目の前にある船長室を、わざわざ「どこか?」などと聞きに来るあほうに返事をする時。
suppose 〜 (仮に〜として下さい)   Sir, just suppose I did have a cat. まあ、仮に俺が猫を飼っていたとしましょう。   船長に「検疫を受けていない猫を隠しているだろう」と問いつめられたリスターは、逆に「飼っていたとしたらどう するんです?」と尋ねます。船長の答えは「猫を医療センターで解剖する」でした。 ‘sir’は、目上の人に呼び掛ける言葉。‘just ’は命令文の前に付けることで、語調を和らげる働きをします。 相手が船長なので、リスターは一応こういう丁寧な喋り方をしています。 ‘have’は、動物などを「飼う」   《こんな時に役に立つ》 無断で船に持ち込んだ猫を、自分のやったことを白状しないで、船長がどう処理するつもりなのかを聞き出したい時。
Haven't you ever 〜?
(〜をしたことはないですか?)   Haven't you ever travelled interstellar? お前、恒星間旅行はしたことがなかったよな?   猫の差出しを拒否したリスターは、罰として18ヶ月間「時間静止カプセル」に入れられることになります。 このカプセルは、本来恒星間旅行用に開発されたものなので、恒星間旅行を経験していない者にとっては未知の体験 になるわけです。 カプセルに入れられる直前に、こう聞かれたリスターは‘No.’と答えます。   ‘Have you ever 〜? ’の否定形。‘not’は‘have’と‘you’の間に来ます。 否定形の疑問文に対する答え方に注意。 「〜したことはありますか?」と尋ねられても「〜したことはないですか?」と尋ねられても「したことがない」の なら、答えは‘No.’です。   《こんな時に役に立つ》 恒星間旅行なんてしたことがなさそうな三等技術士に、一応そのことを確認してみたい時。
Everybody is 〜 (全員が〜です)   They're dead. 彼らは、死にました。   Everybody's dead. 全員が、死にました。   時間静止カプセルから出て来たリスターを待っていたのは、ホリーの無情なこの言葉。 ‘they ’が複数形であり、be動詞に‘are ’を使うのに対して、‘everybody ’が単数形として扱われ‘is ’ を使う点に注意。   《こんな時に役に立つ》 時間静止カプセルから出て来た「最後の人間」に、他の人間が全員死亡したことを知らせる時。
〜 isn't, is he? (彼は違いますよね?)   Petersen isn't, is he? ピーターセンは、別だろ?   ホリーの言葉がよく呑み込めないリスターは「まさか、ピーターセンは、死んでないだろ?」と聞き返します。 付加疑問文。 「肯定文+否定の付加疑問」あるいは「否定文+肯定の付加疑問」は「もちろん〜だよね」というニュアンスで、 相手の同意を期待する場合に使われます。 発音は、一般の疑問文と違って、語尾が下がる感じ。 ‘Petersen isn't ’の後には‘dead ’が省略されています。   《こんな時に役に立つ》 時間静止カプセルから出て来たら、船のメイン・コンピューターから「他の乗組員は全員死んだ」と聞かされた時。
I wish I had never 〜 (〜しなければよかった)   I wish I'd never let him out in the first place. そもそも、こいつを出さなければ良かった。   ‘let 〈人〉 〜 ’で、「〈人〉に〜させる」 ‘in the first place ’は、「そもそも」   リスターの呑み込みの悪さにうんざりしたホリーが、思わずつぶやく一言。 ‘I'd ’は‘I had ’の短縮形。「I wish 〜 had +過去分詞」の形の仮定法です。 (‘let ’は過去分詞形も‘let’)   《こんな時に役に立つ》 自分が時間静止カプセルから出してやった相手が、イグアナ並みの脳味噌しかないあほうだと気づいた時。
Come on (元気を出せ)   Come on, Rimmer, look on the bright side. 元気出せよ、リマー、いい方に考えようぜ。   ホリーは、ひとりきりになってしまったリスターのためにリマーをホログラムとして蘇らせます。 自分がもう死んでしまっていることに落ち込むリマーを、リスターが慰めて言うのがこのセリフ。 ‘Come on ’ には他にも「まあまあ」とか「よせよ」など、さまざまな意味があります。   ‘look on the bright side’(直訳すると「明るい面を見なさい」)は、‘RED DWARF’の登場人物たちが 非常に頻繁に使う言葉です。 最悪の状態に陥った時でも、彼らは‘Look on the bright side.’と言っては、なんとか乗り越えて行くのです。   《こんな時に役に立つ》 自分が死んだことに落ち込んでいるホログラム人間を慰める時。 ‘Look on the bright side.’は、気がついたら300万年後の宇宙空間に、たったひとり取り残されていた時 なんかに使うと、超クール!
I'm 〜 (私は〜です,私は〜にいます)   I'm not really here! 私は本当はここにいないんだ!   I'm not really me! 私は本当の私じゃないんだ!   リスターの慰めにも関わらず、リマーの嘆きは続きます。 同じ「S+V+C」の第2文型でも、補語(C)が場所を表す言葉の場合は「〜にいる」となります。   《こんな時に役に立つ》 自分がコンピューター・シミュレーションによるホログラムになってしまったのだという事実を、イグアナ並みの 脳味噌しか持たない相手に分からせたい時。
have got to 〜 (〜しなくてはならない)   You've got to help me. お前は私を手伝わねばならん。   You've got to be my hands and my touch. 私の手となり、皮膚の感覚とならねばならんのだ。   やっと立ち直ったと思ったら、リマーはこんなことを言い出しました。 ‘have got to 〜 ’の‘have’は助動詞です。 意味としては‘have to 〜’と同じですが、この場合の‘have’は動詞です。   《こんな時に役に立つ》 他人を、ホログラムとなってしまった自分の手足として働かせたい時。
and all that (〜とか)   I know it's wrong of me to speak ill of the dead and all that, but you're still a smeghead. 死んだ人とかを悪く言っちゃいけないとは知ってるけど、あんた、やっぱり蛆虫野郎だね。   死んでホログラムになってもなお、上官風を吹かせたがるリマーにうんざりしたリスターは、ついにこう 言います。 ‘ it's wrong of 〈人〉 to 〜’で「〜するのは、〈人〉が悪い」。 ‘smeg’を単に「ばか」と書いてある辞書もありますが、ニュアンス的にもっと不潔で下品なイメージを 持った言葉のような気がします。 ‘smeghead’は、とりあえずNHKに従って「蛆虫野郎」と訳しておきます。   《こんな時に役に立つ》 死んでもやっぱり蛆虫野郎としか思えないような奴が、ホログラムになって目の前に現れた時。
I beg your pardon? (何とおっしゃいましたか?)   I beg your pardon? 貴様、何とほざいた?   リスターに「蛆虫野郎」と罵られたリマーのセリフ。 もちろんリマーには、リスターの言った言葉は、はっきりと聞こえています。 リスターの言葉が、耳を疑うようなものだったと言いたいのです。   《こんな時に役に立つ》 部下に面と向かって「蛆虫野郎」と罵られた時。
Look out (気をつけろ! 用心しろ!)   Look out, Earth -- the slime's coming home! 待ってろよ、地球……スライム様のご帰還だ!   揉めている2人の前に、いきなり奇妙な男が現れます。 彼は、猫から進化した猫人間キャットです。 そして彼こそが、リスターが時間静止カプセルに入れられてまでかばった、あの雌猫フランケンシュタインの 末裔だったのです。 「出発してから300万年も経った地球に今さら帰っても、現在の地球に住む高度に進化しているだろう生物 には、自分達は最初に海に生まれたスライムのような原生動物にしか見えないだろう」とリマーに説得された リスターですが、自分がフランケンシュタインにした「フィジーへ連れて行ってやる」という約束が、猫人間 の間に伝説として残っていると聞かされて、地球に帰る決心をするのでした。   《こんな時に役に立つ》 自分が出発してから300万年も経った地球に、スライム並みの原生動物として帰還しようと決めた時。  

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