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Smegging English (Lesson2)
は、NHK放送時にカットされたシーンのセリフ。

Can you give me 〜 ? (〜をくれませんか?)   Can you give me a bacon sandwich with French mustard and black coffee? フレンチ・マスタード付きのベーコン・サンドとブラック・コーヒーをくれないかい?   リスターは自動販売機に朝食を注文しますが、自動販売機は故障していました。 一方、リマーは朝のジョギングを終え、着替えを出させるために、ホリーに命令します。   Holly, give me a clean uniform. ホリー、清潔なユニホームをよこせ。   言うまでもなく‘Can you give me’と‘give me’では‘Can you give me’の方が丁寧な言い方です。   《こんな時に役に立つ》 音声認識型の自動販売機に、フレンチ・マスタード付きのベーコン・サンドとブラック・コーヒーを注文したい時。
may be 〜 , but (〜であるかもしれませんが)   A hologram I may be, but I'm still the highest ranking technician aboard this ship. 私は確かにホログラムであるかもしれないが、この船に乗っているいる最も階級の高い技術士であることに 変わりはないのだ。   ホリーは「今、船に光速の壁を突破させる準備で忙しい」と、いろいろと説明しようとしますが、リマーは 聞こうともせずに威張り散らします。 ‘A hologram I may be ’には倒置法が使われています。 通常の語順では‘I may be a hologram ’「S+V+C」となるところを、補語である‘a hologram ’を 強調するために文頭に持って来ているので「C+S+V」の語順となっています。   《こんな時に役に立つ》 死んでホログラムになっていても自分は偉いのだと、船のメイン・コンピューターに向かって威張りたい時。
When 〜 , (〜したらすぐに)   When I say do something, you do it. 私が何かしろと言ったら、お前はそれをするんだ。   リマーは、さらにこんなことを言って高飛車な態度をとり続けます。 この‘when ’は接続詞ですが、‘if’の代わりをして仮定の形を作っています。   《こんな時に役に立つ》 コンピューターに向かって偉そうに命令したい時。
get back to you (後ほどあなたに連絡します)   I'm afraid Holly is busy at the moment. If you'd like to leave a message after the bleep, he'll get back to you. (Bleep) ホリーはただいま多忙中です。メッセージを残される方はピーッという音の後にどうぞ、後ほどこちらから ご連絡致します。(ピー)   威張り散らした挙げ句に忙しいホリーに髪までカットさせようとするリマーに、ついに怒ったホリーは、 彼の髪型を「オカマちゃんカット」にしてしまいます。 キャットやリスターに笑われたリマーは、慌ててホリーを呼び出そうとしますが、聞こえて来たのはこんな 録音の声でした。 ‘at the moment’は、「当面、ただいま」という意味。 ‘you'd ’は‘you would ’の短縮形。‘would like to 〜’で「〜したい」 ‘If you'd like to leave a message ’は直訳すると「もし、あなたがメッセージを残したいのならば」   《こんな時に役に立つ》 やたらに威張り散らす偉そうなホログラム人間に居留守を使いたい時。
This is 〜 (もしもし、私は〜と申します)   This is Rimmer. Remember me? Rimmer. Arnold Rimmer. もしもし、私はリマーだ。覚えているか? リマー。アーノルド・リマーだ。   リマーはホリーへのメッセージを吹き込みます。 内容は、もちろん、あらん限りの呪いの言葉です。 ‘Remember me? ’の前には、‘Do you’が省略されています。   《こんな時に役に立つ》 居留守を使う smegging なコンピューターに、呪いのメッセージを残したい時。
Why not 〜 ? (〜してはどうでしょうか?)   Why not stay in till we get back to Earth? 地球に戻るまで、ずっと中にいたらいいんじゃないかな?   ところでリスターは、時間静止カプセルに入るための準備を始めていました。 「船が光速を越えて航行している間は、カプセルに入っているように」とホリーに指示され、それならいっそ 地球に帰るまでカプセルの中にいてもいいんじゃないかと思ったのです。 ‘till’は、「〜までずっと」。   《こんな時に役に立つ》 300万年ぐらいずっと、時間静止カプセルに入っているのも悪くないなと思った時。
You can't 〜 (〜をしてはいけません)   You can't leave me alone for three million years, I'll go peculiar. 300万年も私をひとりぼっちにするなんて許さんぞ、頭がおかしくなってしまう。   リスターが自分を置いて時間静止カプセルに入ってしまうと聞いたリマーは慌てます。 そんなに長い間ひとりぼっちにされたら、頭がおかしくなってしまうに決まっています。 ‘peculiar’は、「気が狂った、風変わりな、ヘンテコな」。   《こんな時に役に立つ》 宇宙船の他の乗員が時間静止カプセルに入っている間、自分が1人きりにされることに気づいた時。
Can I have 〜 ? (〜をお願いできますか?)   Can I please have my own hair back? お願いだから、髪を元に戻してくれよ。   「頭がおかしくなる」と言ったところで、リマーは自分の頭が今、(別な意味で)おかしくなっていることを 思い出しました。彼はホリーに和解を申し出て、初めて‘please ’を使ってものを頼みます。   この場合の‘have ’は、「もらう、与えられる」という意味。 ちなみに‘give’は「あげる、与える」。 ‘Can I have 〜 ?’は、‘I’が主語の第5文型(S+V+O+C) ‘Can you give me 〜 ?’は、‘you’が主語の第4文型(S+V+O+O) 実際、こんなことを考えながら喋るあほうはいませんが……。   《こんな時に役に立つ》 つむじを曲げたコンピューターに頼みごとをするため、下手に出る時。
Switch 〜 on, switch 〜 off (〜のスイッチを入れる、〜のスイッチを切る)   Switch me on, switch me off,  私のスイッチを入れたり切ったりするがいいさ。   ようやく髪型を元に戻してもらったリマーは、リスターに 「自分達がカプセルから出て来るまで、お前のスイッチを切っておくから大丈夫」 と言われたことに傷付いて、彼に喧嘩を売ります。   このセリフのあと、リマーは‘ like I'm some battery powered sex aid.’と続けます。 ‘like ’は「まるで〜のように」 つまり、「私がまるで何らかの battery powered sex aid であるかのように」となります。 電化製品なら何に例えてもよさそうなものなのに、あえて‘battery powered sex aid ’と言うところに、 リマーの惨めな気持ちがよく表されています。   《こんな時に役に立つ》 自分のスイッチを入れたり切ったりしてもらいたい時。
give me 〜 (〜を言ってください)   Don't give me this.  そういうことを言うなよ。   拗ね始めたリマーをリスターはなだめようとしますが、うまくいきません。 ‘give ’が「言う、述べる」という意味で使われています。 ‘this ’は、直前の言葉を指します。   《こんな時に役に立つ》 「どうせ私なんか battery powered sex aid と一緒だよ」と拗ねているホログラムをなだめる時。
Sorry to 〜 (〜を、申し訳なく思います)   Sorry to be a bore.  うざい奴で悪かったな。   すっかり拗ねてしまったリマーは「どうせ私はもう死んでるんだ」と、いじけ、 「そのことで泣き言を言っても始まらないだろう」と諭されると、こんな風に返事をします。 ‘bore ’は「くどくどとしつこいことを言って他人をうんざりさせるような人間」のこと。   《こんな時に役に立つ》 他人から「お前は、うざい」と言われた時。
used to 〜 (以前は〜でしたが、今は違います)   Death isn't the handicap it used to be in the olden days.  死んでるってことはハンディキャップじゃない、そんなのは昔の話だよ。   いじけ続けるリマーを、リスターはなんとか慰めようとします。 これが差別問題に目をつぶろうとする人間の決まり文句のパロディであることは、すぐに分かります。 このセリフを言っているのが黒人のリスターで、言われているのが白人のリマーである点がポイント。   《こんな時に役に立つ》 死んだ人間に向かって「死人差別は過去の問題だ」と言い張る時。
which one would you pick? (どちらを選びますか?)   If you had two people coming for a job, and one of them was dead, which one would you pick?  もし仕事をしたいって言って来た奴が2人いて、そのうち1人が死んでたら、お前はどっちを選ぶ?   「死んでいるってことはハンディキャップじゃない」というリスターに、リマーは具体的な例を挙げて詰め寄 ります。 ‘one of them was dead ’が笑わせますが、仮に‘dead ’の代わりに他の言葉が入っていたら……と考え ると、なかなかに奥の深いセリフです。   《こんな時に役に立つ》 「死人差別は過去の問題だ」と言い張る相手に対して「死人は就職の時にも差別されている」と主張する時。
take one of these three times a day (1日3回1錠ずつ飲んで下さい)   Hello, Mrs Johnson, take one of these three times a day, you'll soon be living again.  やあジョンソンさん、これを1日3回1錠ずつ飲めば、あなたはすぐに生き返れますよ。   リマーを元気づけようと「地球ではきっと科学が進歩して、死人を生き返らせるようになっているよ」と言う リスターに、リマーは「じゃあ地球の病院は死人でいっぱいだろう」と、皮肉な態度で医者のものまねをして みせます。 ‘take ’は、「(薬などを)服用する」。   《こんな時に役に立つ》 死人に、薬の服用方法を説明したい時。
Git (ばか,役立たず)   Git  ばかやろう   何を言っても絡んで来るリマーに、呆れたリスターは、ついに部屋を出て行ってしまいます。 ひとり残されたリマーの独白。 ‘git’は、イギリスで使われる俗語です。 あえて主語と動詞を加えるならば‘You are a git.’か‘I am a git.’ですが、そのどちら なのかは、たぶんリマー本人にも分からないのでしょう。   《こんな時に役に立つ》 「役立たず」に「役立たず」と言いたい時。
What are you doing? (何をしているのですか?)   What are you doing? 何やってんだ、お前?   リスターは、廊下で山のような洋服を運んでいるキャットに出会います。 「何やってんだ?」と聞かれてキャットは、それを全て時間静止カプセルに持ち込むつもりだと答えます。 疑問詞‘what’を用いた進行形の疑問文です。 疑問詞には「疑問代名詞」「疑問形容詞」「疑問副詞」の3種類があります。 この場合の‘what’は、疑問代名詞で、文の目的語(O)です。   《こんな時に役に立つ》 時間静止カプセルに入るのに、洋服を山ほど持って来た馬鹿に何をやっているのか聞く時。
room (空き)   There's no room. そんなに置く場所は無いよ。   山ほどの洋服を持って時間静止カプセルに入ると言うキャットに、リスターは呆れてこう言います。 ‘room’は「部屋」ではありません。「空きスペース」とか「〜するための場所」という意味です。   《こんな時に役に立つ》 狭い時間静止カプセルに、ラック10台分の洋服を持ち込もうとする馬鹿を止める時。
a bit of (少しばかり)   Brace yourself for a bit of a shock, Lister, but I just saw you die. ちょっとショッキングなことだから覚悟してくれよ、リスター、私はたった今お前が死ぬのを見た。   何かの手違いで「レッド・ドワーフ号」は、予定より22時間早く光速の壁を突破してしまいました。 奇妙なことが起こります。自分自身の移動する速度が光より速くなったため「未来エコー」という現象により これから起こることの映像が見えるようになってしまったのです。 そして、リスターはリマーから、こんな恐ろしい言葉を聞かされます。   《こんな時に役に立つ》 「未来エコー」で臨終を目撃した相手に「お前は間もなく死ぬぞ」と教えてやりたい時。
be loving (いま、まさに喜んでいる)   You're really loving this, aren't you? お前、いま本当に喜んでるだろう、え?   「生きている」ということで自分より優位に立っていたリスターが、自分と同じ立場になるのです。 リマーは、ザマアミロという気持ちを隠せません。 そんなリマーの態度に、リスターは、こう問い正します。 この‘love’は「愛する」ではなく「喜ぶ」です。 非常に珍しい‘love’の進行形。 感情的な強調を表す場合のみに、例外的に使われます。   《こんな時に役に立つ》 自分が死ぬという話を嬉しそうにする相手に対して、その事実を指摘したい時。
have never 〜 (〜をしたことが1度もない)   There's loads of things I've never done. やり残したことが山ほどあるんだ。   リマーに、近い将来における自分の死を知らされたリスターは、やり残した様々な事柄に思いを巡らせます。 車海老のヴィンダルー(激辛のカレー)を食べたことがない。 本も読んだことがない。 それに何より家族を持ちたかったなあ……。 ‘things’と‘I've never done ’の間には、関係代名詞が省略されています。 このように‘There is ’で始まる文章は、関係代名詞を省略するのが一般的です。   《こんな時に役に立つ》 やり残したことが山ほどあるのに、死ぬことが決まった時。
get 〜 over with (〜に片を付ける)   Let's get it over with. さあ、片を付けちまおうぜ!   緊急事態が発生しました。 ナビゲーション・システムの過熱です。 すぐに操縦室へ行って修理しないと「レッド・ドワーフ号」が危ない! しかしリマーの言ったことが正しければ、リスターは操縦室でナビゲーション・システムを修理しようとして命を 落とすのです。 リスターは、命を捨てる覚悟で操縦室に向かいます。   《こんな時に役に立つ》 絶対にやりたくないと思っていたナビゲーション・システムの修理に向かう時。
be going to 〜 (〜するだろう)   Maybe it's not going to happen at all! たぶん、全然起こらないだろうね!   修理は無事に済みました。 「明日か、でなければ次の木曜日にでも事故が起こるさ」と悔しそうに言うリマーに、リスターは、こう答えま した。 ‘at all’は「全然、少しも」   《こんな時に役に立つ》 自分が死ぬのを楽しみにしているホログラム人間に「俺は死なないんだよ!」と言いたい時。
after 〜 (〜に因んで)   After Jim Bexley Speed. ジム・ベックレー・スピードに因んで。   揉めている2人の前に、1人の老人が姿を現わしました。 それは171歳になったリスター。 老人は、リスターに「操縦室で死ぬのはお前ではなく、ベックレーだ」と告げます。 「ベックレーって、誰だ?」とリマーに尋ねられたリスターは、 「俺の次男。だって、俺、ジム・ベックレー・スピードに因んで、長男が生まれたらジム、次男が生まれたら ベックレーと付けると決めてるんだもん」と答えます。 ‘after 〜’は、イギリス風の表現です。アメリカでは‘for 〜’の方が一般的。   《こんな時に役に立つ》 自分の息子の名前を、ロンドン・ジェット無重力フットボール・チームのジム・ベックレー・スピードに因ん で付けたい時。

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