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 三鷹事件再審を支援する会メッセージ





 2013年新春のご挨拶

  あけましておめでとうございます。  2013年の年頭にあたり、心からの挨拶を送ります。
 私たち「三鷹事件再審を支援する会」は、一昨年秋に竹内景助さんの再審請求を東京高裁に提起してから、予想を上回る進展に喜びを覚えてきました。昨2012年には、2度にわたって裁判所・検察庁・弁護団の間で三者協議が持たれ、多くの未開示証拠が検察のもとに保持されていることが確認できました。
 これは、三鷹事件再審請求弁護団と私たち支援する会だけの力で達成できたものではありません。長年にわたり雪冤の努力を続けてこられた幾つもの再審弁護団、それを支える市民の集いが裁判所を突き動かし、裁判所にまじめに再審請求に対応する姿勢を採らせるに至った成果だと思っています。ことに昨年6月7日のゴビンダ・プラサド・マイナリ事件における再審開始決定・刑の執行停止決定、それを受けての11月7日の再審無罪判決は、私たちに大きな力を与えるものでした。
 1月17日、弁護団は3回目の三者協議に臨みます。検察はそれまでに弁護団が開示請求してきた証拠の有無を通知してくることになっています。大相撲に例えれば、ようやく立ち会いの時を迎えた、ということです。
 過ぎ去った時は私達の味方ではないし、DNA鑑定という葵の印籠を持っているわけでもありません。しかも社会と政治の右傾化は、私達の闘いに良い影響を与えるものではありません。本年を困難な戦いの始まる年と認識して、多くの市民、幾つもの再審支援の会と助けあいながら、私たちの弁護団を支え続けていきたいと思います。
 三者協議の翌日、1月18日は、竹内景助さんの四十七回忌にあたります。この日、私たちは、前日の三者協議の報告会を開きます。
 ぜひともご参加いただき、私たちの決意を確認しあいたいと思っています。
 2013年元旦

2013年元旦
竹内景助さんは無実だ!  
三鷹事件再審を支援する会
代表世話人  大 石  進



 ホームページ開設のごあいさつ

 三鷹事件では、検察の立てた10人による共同犯行という筋書きは、第1審から最高裁まですべての判決で完全に否定されました。そのかわりに、竹内景助氏という家族思いの一労働者の単独犯行とされたのでした。証拠はといえば、実質的には竹内氏の自白だけです。その自白は、検察と弁護士の連係プレイのような脅しによるものでした。
 弁護士が単独犯行説を後押ししていたことは、竹内氏自身による再審理由補足書中各所に明らかであるばかりでなく、弁護士による控訴理由からも、弁護士から竹内氏に宛てたはがきの文面からも読み取れます。
 このホームページの「事件の概要と経過」に示した三つの新証拠からも明らかなように、竹内景助氏はどこから見ても事件とは無関係なのです。
 私たちは、真実を求めて、弁護団と連帯して闘います。それのみが竹内氏鎮魂の途だからです。その過程で、アメリカの掌から出ることができない今日の日本の出発点を確認することになるでしょう。下山事件・三鷹事件・松川事件という、朝鮮戦争前夜に起きた三つの怪事件については、いずれもアメリカ軍による謀略が語られています。しかし、事件現場での米軍の関与がはっきり写真に残り、多くの目撃証言があるのは三鷹事件だけです。
 竹内景助さんの無実を明らかにすることは、戦後史の原点を確かめる作業でもあるのです。
 皆さん、ぜひ三鷹事件再審を支援する会にご参加ください。竹内景助氏の無罪獲得にむかって力をお貸しください。勝利への長い道のりをともに歩んでください。

2012年10月1日
竹内景助さんは無実だ!  
三鷹事件再審を支援する会
代表世話人  大 石  進