メディアとつきあうツール  更新:2003-07-03
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<ジャーナリスト坂本 衛のサイト>

2003-06-27

テレビ、その「弱さ」の研究 レジュメ6
――特殊法人NHKの弱さ

0)前回は突然の休講でごめんなさい

1)NHKの弱さ(1):人事・予算

前回取り上げたNHKと民放の違いを想起せよ。NHKは、NHKが局を新設するのであり、申請が殺到し一本化調整が必要ということはない。テレビが映る場所ではNHKも映る。だからコントロールの道具としての「免許」の意味は薄い。代わりにNHKが縛られているのが人事と予算である。

・放送法の意味(何をどう定めているか)
・人事 経営委員会→国会の同意のもと内閣総理大臣が任命
    会長→経営委員会が任命
    経営委員長による会長人事の私物化(住友銀行・磯田一郎と池田芳蔵会長)
    天下りの横行
・予算 総務大臣に提出
    総務大臣は意見を付けて国会に提出、承認
・NHKが政治や政府に弱いことを示す事件・実例を調べてみよう

2)NHKの弱さ(2):受信料

・NHKの経営の源泉「みなさまのNHK」
・NHKにおける受信料対策の重み
    例)のど自慢
・受信料の光と影(特殊性)
・メリット
    「国営放送」でないといえる唯一最大の条件
    安定収入で「あまねく普及」「広範な受信対策」を可能に
    視聴者によるチェック機能
・デメリット
    罰則がなく、支払い者と不払い者で不公平が発生
    とりっぱぐれが多い(取りやすいところからしか取っていない)
    高い
    多メディア多チャンネル化で「あまねく普及」の意味合いが薄れた
・受信料はどうあるべきか、周囲の意見を集め、自分なりの考えをまとめてみよう。