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XBee用ボードを作る

マイコンとつなぐために・・・

XBeeの紹介のところで、「XBeeはそのままマイコンにつなげるよ!」と書きました。たしかにそうなのですが、 そのためにはdsPIC側の電源とXBee側の電源を合わせなければなりません。通常dsPICの電源電圧は5Vを使用します。 それに対してXBeeの電源電圧は3.3Vです。もちろんdsPICは3.3Vでも動作可能なのですが、処理速度など、 最高のパフォーマンスを引き出すには5Vで使用するのが推奨されます。また、他のマイコンに接続する場合 も考えると、やはり電源・信号線ともに5Vレベルで接続できると便利です。

そこで、今回はちょっと工夫して5V動作のマイコン基板にそのまま接続できる無線モジュール基板をつくります。 また、Dサブ9ピンコネクタのオス(マイコン側はメス使用)を使って、ケーブルに接続するのと完全に同じ 感覚で使いまわせるようにします。


上がマイコン基板とXBee基板の接続のイメージ図になります。マイコン回路側は5V動作、XBee回路側は3.3V動作ですが、 この間にRS-232レベル変換ICをかませることで電圧の違いを解消しています。電源については XBee基板側に3端子レギュレータを載せて、そこへマイコン回路から5Vを供給します。

べつに、わざわざ2つもレベル変換ICを使うことないのに・・・と思われるかもしれません。でも、 もともとマイコン回路側にはシリアル・ケーブルを接続するためにレベル変換ICを付けていたので、そのまま 流用する形になっています。この構成だと、デバッグまでは有線で、実用では無線で・・・といった 開発フェーズに合わせた使い方ができて便利です。

マイコン側XBee基板の回路図


コネクタ、電源IC、レベル変換IC、XBee・・・と、非常に単純な回路です。XBeeを取り付ける際は、例のごとく ピンソケットを使ってください。また、UARTの実験回路にそのまま接続できるように、Dサブ9ピンコネクタは オスを使います。また、前に作ったレベル変換ICとDサブ9ピンコネクタを使った回路とは Dサブ9ピンコネクタとレベル変換IC間の配線でデータ線が送信・受信で逆になっている点に注意してください。



こんな感じで、小基板にまとめてみます。あとは、これを接続した時にDサブ9ピンコネクタを通して電源供給 できるようにマイコン側の回路を少し改造するだけです!




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