いわさき薬局は北海道苫小牧市の漢方薬局・相談薬局、漢方薬・自然食品の専門店です。

 日本語というのは表現が豊かだなあとつくづく思います。
一説によると、

好感が持てる「におい」は「香り」、それ以外の「におい」には「臭い」と書くのだそうです。

さらに、「臭い」は「におい」とも「くさい」とも発音できます。

ただ、「におい」を「香り」と捉えるか、「臭い」と捉えるかはあくまで個人の主観であり、他人の意見や多数決に左右されることがないものであると私は理解しています。そして、だからこそ、「におい」で悩んでいる方も多いのだと思います。

そこで、「におい」にまつわる悩みに使われる「おくすり」についてご紹介します。

 

■　　わきが（腋臭症）

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「わきが」というのは腋臭症（えきしゅうしょう）といって、厳密には医者の診断を受けるのが望ましいとする記述をよく目にしますが、個人的には「風邪」と同じと捉えています。というのは、腋臭症であるかないかにかかわらず、脇のにおいで悩んでいるなら、病院にいく前にやれることが結構あるということです。ただ、「風邪」同様、自分では「風邪」と思っていたけど実際は違うということもありえますので、悩みが長期化している場合は一度受診をおすすめします。

さて、「わきが」の特徴としては「体臭」と違い、臭いの発する部位と原因が特定されていることです。そのため、有効な外用薬が考えられています。
また、「わきが」というのは、その前提として、脇の汗の分泌に異常をきたした状態です。そして、この汗を常在細菌が分解し、不快な臭いを放ちます。

 

「塩化アルミニウム」

制汗剤の成分の中でも、汗腺に直接作用するものとして海外では流通しているものの、日本では主流となっていないためあまり販売されていないとのこと。

そこで、いわさき薬局では塩化アルミニウム配合制汗剤「オドレミン」を販売しております。因みに、オドレミンの作用は汗の異常な分泌を抑えることにあります。ですので、今ある臭いに対してそれを打ち消すものではありません。臭いを発する脇の環境を事前に改善する予防薬というのが正解です。今ある脇の臭いを消す場合は、常在菌を殺菌するオードムーゲのようなローションを使う必要があるでしょう。

　　　　　　　　　　　　　　オドレミン　25ｍｌ　￥1,100+税

「消毒用エタノール」

脇部に塗布して臭いの元となる常在菌を殺菌するというもの。「わきが」ではない方、普段においの気にならない方でも、夏場や運動後、汗をかいたままほっておくと脇が匂うときがあるのではないでしょうか。そんな時は、一先ず汗をふき取り、その後コットンやティッシュに消毒用エタノールをつけて、脇をふき取ると匂いは一発で消えます。また、肌が弱い方は「オードムーゲ」という敏感肌向け薬用ローションがおすすめです。

　　　　　　　　　　　　　　オードムーゲ　160ｍｌ　￥970+税
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 500ｍｌ　￥2,600+税

 番外編

「使いやすい消臭ミストとはなにか」を考える

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万人に好まれる香りというものはありません。自分としては良い香り、または問題ない臭いだと感じていても、他人からすれば、とても苦痛な臭いであるケースが多々あります。

例えば、男性でも女性でも香水がきつすぎる人。香水のメーカーには何の問題もありません。香水をつける人が、過剰に自分に振りかけているのが問題なのです。電車の中、エレベーターの中、密室ではその臭いで息苦しくなることもあります。

また、生理現象のため、避けて通れないのが外出先での「おなら」です。こればっかりはトイレまで間に合わないというケースがあると思います。私は、音だけなら他人に害はないと思っていますが、そのときの臭いに関しては、何らかの対策が必要だと考えています。

そこで、活用したいのが「消臭ミスト」です。用途としては、家族がおならしたとき空間に噴霧。年頃の娘さんがいるお父さんには必須です。そして焼肉、特に北海道の札幌ですと、ビール園でのジンギスカンは臭いますね。食べた後地下鉄に乗ろうものなら、においで恥ずかしい思いをした人もいるのではないでしょうか。一方、本人はなんとも思わなくても、一緒に乗り合わせた人からすれば、ジンギスカンの匂いはたまらないものだと思います。こんな時、ご本人が事前に消臭ミストを噴霧しておけば、本人を含め誰もにおいの被害を受けることがないと思います。

また、臭いにはもう一つ見逃せない問題点があります。それは、髪の毛や衣服に浸み込むことです。つまり、意図しない臭いについても身に着けてしまう危険があるのです。例えば、タバコの臭い、香水の臭い、生ゴミの臭いなどは、密室性の高いところですと確実にその臭いは自分に移り、他人から変な誤解を受けます。社会人、特に営業マンであれば、ＴＰＯにあわせて臭いにも注意を払う必要があるから大変ですね・・・。

ところで、消臭ミストにはいろいろな種類が出ていますが、利用状況を考えるとその仕様は限定されてきます。

★　第一に、ガススプレーではなく、ポンプ式のスプレーであること。これは、ガス
　　スプレーだと、噴霧したときの音が大げさで逆に恥ずかしくなるからです。

★　第二に、無臭であること。これは、例えば自分がおならをしてしまったとき、瞬時
　　に消臭ミストを使っても他人に気づかれないという利点があります。微香性だと、
　　なぜ急にコロンの香りがするのか？と友人に突っ込まれる危険性が生まれるからで
　　す。

★　第三に、「食器、まな板等の消毒にも使える」と記載されていることです。これは
　　例えば消臭ミストを空間に噴霧して、仮に若干、目にかかっても、口の中に入って
　　も、食べ物にふりかかっても安全で安心できるからです。

　実際、以上の条件をクリアしている消臭ミストは、なかなか見つけることができないと思います。しかし、いわさき薬局では取り扱っていますのでご紹介します。

 　　　　　　　　　　　　

　　　　「ノロノン」スーパーミニ250ｍｌスプレー　￥1,000+税　（現在は絶版）

250ｍｌサイズでも携帯には大きすぎるという方は、100円ショップなどでお好みの大きさのスプレーボトルを購入し、小分けして使用することもできます。

 

まとめ・・・こんなときは消臭ミスト「ノロノン」

●　コロンの香りがきついなと思ったら消臭ミスト。

●　居酒屋、屋台、焼肉の帰り道はコロンで誤魔化さず、消臭ミスト。

●　密室でおならをしてしまったら消臭ミスト。

●　臭いの元が自分でも相手でも、思いやりを持ったエチケットを。

（消臭ミストを他人に直接噴霧することは失礼で、そのように使った人はみんなから嫌われてしまうので気をつけましょう。しかし、エチケットとして空間に噴霧することはみんなの笑顔をつくると思います！）

 

 

※「臭い」で悩まれている方には、逆に不快と受け取られかねない表現があるかも知れません。しかし、筆者なり　に臭いの問題を真剣に考えることを念頭に記載しました。その旨、ご理解いただければと思います。