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「補中益気湯」 〜 そこそこ詳しい漢方処方解説 

 

< はじめに >


補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は処方構造としてみると、四君子湯と同じ補気薬としての特徴と、漢方の柴胡剤としての特徴を有しています。そのため、効能が多岐にわたり、つかみどころがないと思われがちな処方かもしれません。
そのため、一つ一つ見ていきながら、最終的には下記にあるようなポイントを参考にしていただければと思います。



< 構成生薬 >


柴胡、升麻、当帰、人参、白朮、甘草、陳皮、黄耆、大棗、生姜



< 効能 > 


体力虚弱で、元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、疲れやすいものの
次の諸症:
虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒

                           参照:ツムラ

< 一般的な処方のイメージ >


これは憶測もあるのですが、どうも補中益気湯は一般の方に「胃腸薬」「滋養強壮薬」とざっくり捉えられている印象があります。
しかし、これは他の補気薬とは一線を画し、特徴的な効能があるのです。



< 使用のポイント >


@ 体内で下がったものを持ち上げるイメージ

漢方・中医では体の一部が比ゆ的に下がった状態を「気虚下陥」といい、
これを改善する効能を「補気昇陽」と言います。
そしてこの効能を持っているのが「補中益気湯」です。
因みに、「気虚下陥」の症状としては、慢性の下痢・軟便、胃下垂、子宮下垂、脱肛・・・などがあります。


A 原因不明の微熱

原因不明の発熱のすべてに効果があるというわけではありませんが、市販薬又は病院の解熱鎮痛剤等を使っても長引く熱には使う価値があるかと思います。
漢方・中医でこれは「気虚発熱」と言われるものですが、単純に西洋薬の解熱剤が効かない発熱や、平常体温(36℃)なのに体がほてって熱感がとれないという状況に使うことができるでしょう。


B 風邪が長引いたとき

一般的な効能のところでは、ただ単に「感冒」と書かれていますが、感冒(=風邪)と言われても、具体的な風邪の症状にはいっさい触れられていません。
なので、ここでは私のおすすめを言います。
風邪の初期や全盛期ではなく、長引いて体のだるさが取れないとき、食欲不振が続いているとき、などに使ってみましょう。









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