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いわさき薬局は北海道苫小牧市の漢方薬局・相談薬局、漢方薬・自然食品の専門店です。

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その下痢、止まります

 

一言で「下痢」といっても、原因は様々なものがあります。

腸の慢性炎症性疾患や病原性の強い細菌性下痢などでは、全身症状を伴い、重篤となることがあるので病院での処置が必要となる場合もあるでしょう。
しかし、我々が日常経験する下痢はちょっとしたきっかけでおきて、数日で改善するものがほとんどです。

問題なのは、そのたまたま起きるその下痢が人生の一大事とぶつかってしまうことです。

例えば、試験、発表会、試合、大会、会議、旅行などのときに下痢を起こしてしまうと、後々苦い思い出となってしまいます。

そこで今回は、日ごろから胃腸虚弱と下痢症状に悩まされている方を中心に、下痢の病態や下痢止め薬、漢方薬と活用法についてご紹介したいと思います。


まずは西洋医学からみた下痢の分類にはどのようなものがあるか見ていきましょう。

     浸透圧性下痢 ~        薬剤性、吸収不良性の下痢

     滲出性下痢 ~            感染性、炎症性の下痢

     分泌性下痢 ~            感染性、内分泌腫瘍性の下痢

     腸管運動の異常 ~     消化管機能障害や代謝性疾患による下痢

以上の4つの分類に分けることができると言われています。
一般の方からすると専門用語の分類で、なんのこっちゃ分からないのではないでしょうか。
実際、一般の方は病態生理による分類よりも、現に起きている下痢をその状況も含めて考え、対処法を選択できることが大切なので、上記の分類は実用としては使いにくい分類と思います。

今、自分に起きている下痢がいったい何なのか?どうすれば良いのか?がわからなければ、人生のいろんなシーンで非常に損をすることにもなりかねません。そのため、下痢の原因の判断、各種下痢の対処法を事前に理解しておくことが必要だと私は考えています。

 

■ 下痢止め薬を使うタイミングとは?

 

下痢というのは、たいてい突然に起こります。そして、場合によってはトイレから長時間離れられないということになります。
「下痢止めを使おう」と考えるのは、おそらく一回目の下痢の後です。
そこが外出先、移動中であれば、さらに移動するために下痢止め薬を服用することが考えられます。これは急を凌ぐために薬を活用するケースです。
また、人によっては胃腸虚弱で習慣的に下痢するため、飲食の前や直後に、前もって下痢止めを服用するという人もいるでしょう。これは予防のために薬を活用するケースです。
下痢止め薬は一般的に、飲んで直ぐ、または3~4時間以内には効果を発揮します。そのため、薬を1日3回飲んで2日以上も下痢症状が改善に向かわない場合は、そのお薬がその病態に合っていないか、または下痢の症状が重症化していることが考えられます。さらに、全身症状があり、かつ重篤である時は、場合によっては病院を早急に受診する必要があるかと思います。
ただ、こういった判断は人によっては迷うケースも多々あるため、迷ったらかかりつけの病院や相談薬局に電話で問い合わせるのが良いと思います。

 

■ 下痢止め薬を使用するにあたっての注意点

 

西洋薬の下痢止めすべてに言えることは、細菌性・感染性下痢、食あたりなどに対してむやみに下痢止めを使用してはいけないということです。例えば、それが細菌性の下痢であった場合、下痢を起こすことによって腸内の病原性細菌を体外へ排出することにつながるため、下痢を止めることは良くないと言われています。
このため、下痢止めを常備し使用することにも注意が必要です。
しかし、下痢とともに高熱、倦怠感、発疹などを伴わない場合、海外での生水、最近の食事で生ものを食べた記憶がない場合、過去にも似たような下痢を経験している胃腸虚弱の方の場合などは、比較的安心して常備の下痢止めを使えることと思います。因みに、漢方薬の中には食あたりの下痢に使うことのできると言われる薬もあるのですが、集団で下痢症状を発症した場合はそく病院に行くのが妥当です。

 

■ 漢方薬と漢方薬以外の下痢止めとの比較

 

漢方薬以外の下痢止め薬ではその作用機序により、主に収斂薬、腸管運動抑制薬、吸着薬、その他の止瀉薬などに分類することができます。
本来であれば、西洋薬も下痢の原因別にある程度、有効成分を使い分けする必要があるのですが、ドラッグストアに置かれている下痢止め薬などは、一般的にどんな下痢に対しても差しさわりのないものになっているようです。
ただ、これらの問題点は副作用として、便秘、口渇、腸閉塞、眠気などを起こしうるものがあるということです。一方、既存の漢方薬では便秘はもちろんその他の副作用が出ることはほとんどありません。

効果としては、漢方薬もそれ以外の下痢止め薬も等しく即効性があるはずであるので、その効きを確かめてから常備する下痢止め薬を決めてもよろしいかと思います。また、副作用が気になるようでしたら、漢方処方をお勧めします。

 

■ あまり知られていない下痢止め

 

一般的に、下痢に使われる漢方薬は主に腸管の粘膜の状態を改善します。ここが非常に大事です。
現在起きている下痢では、①腸管粘膜が下痢を起こす状態、②腸管内に過剰な水分が停滞した状態、③腸管運動が亢進した状態、などの因子が考えられます。
実は、漢方薬もその他の下痢止め薬も主に腸管粘膜や腸管運動の調節に作用するため、効果があれば①と③の状態は早急に解決できるにしても、②の状態、つまり腸管内にまだ過剰な水分が存在する(水様便が腸管に残っている)場合は、下痢はすぐに治まらず、薬の効果を発揮するまでに多少のタイムラグが生じることがあります。

しかし、この効果のタイムラグを是正し、他の下痢止め薬とはまったく違う作用機序で働く下痢止めが存在するのです。
それはずばり、腸管内の水分を固形の大便に変える薬です。この系統のお薬は、他の下痢止め薬による腸管粘膜の改善に時間がかかる場合や腸管内に過剰な水分が残っていると考えられる場合に服用すると効果的です。

医療用(病院用薬)としては「ポリアクリル樹脂製剤」がこれにあたります。市販品としてこれと同様の作用を示すものに「水溶性食物繊維製剤」があります。イメージとしては、腸管内で作用する「片栗粉」または「固めるテンプル」と思っていただければよいと思います。つまり、腸管内に残っている水様便が適度な柔らかさの大便に変わるのです。

また、これは個人的な見解ですが、「水溶性食物繊維製剤」は医療用のものと比べても腸管内の過剰な水分を大便に変える能力と対応量に優れている印象があります。そのため、医療用のポリアクリル樹脂製剤「コロネル」「ポリフル」の下痢止め効果が不十分な場合にも、この「水溶性食物繊維製剤」を使用すると効果的です。

また、この系統のお薬の適用としては、胃腸虚弱で下痢体質の腸内環境改善として使用するのが良いでしょう。ただ、これらは腸管粘膜の異常を改善するものではないので、腸粘膜の炎症があると考えられる場合は他の下痢止めの補助薬として、極度の水様便が続いている場合は症状緩和のための臨時薬として使うのが適しているのです。さらに、これらは下痢便や軟便を固形の便に変えてくれる一方、硬い便は柔らかい便に変えてくれるというものなので、下痢と便秘を繰り返すタイプの人でもとても使いやすいお薬と言えます。

 

当店の「水溶性食物繊維製剤」

ゼリージュースイサゴール 60包入 ¥7,552

下痢のときの「水溶性食物繊維製剤」の使い方

粉末を少量の水(50~100ml)に溶かします。そしてしばらく放置すると、ゼリー状に固まります。
これをスプーンですくってすべて食べます。
※このゼリーは普通のゼリーとは違います。腸の中に入ると、どんどん水を吸収してふくらみやがて固形の便となってくれるのです。


さて、ここからは下痢の症状をシチュエーション別にお話していきたいと思いますが、対応策については漢方薬の活用が中心となります。




■ 牛乳を飲んだら下痢をした。         



<原因>

随分昔の話ですが、「牛乳を飲んだら下痢をした」と友人に話したら「乳糖不耐症」じゃないかと言われたことがあります。特殊な病気なのかと思って調べてみたら、どうやらそうでもないようです。というのも「牛乳を飲んだら下痢をする」というのは、誰でも起こり得る症状の一つというのが正しいようです。

ではなぜ、牛乳を飲んで下痢をするのか?

主な原因は牛乳の成分である乳糖(ラクトース)という二糖類です。乳糖は消化酵素のラクターゼによって単糖類のグルコースとガラクトースに分解されて始めて腸から吸収されます。
ここで、仮に消化されない二糖類はどうなるかというと、腸管内をそのまま通過します。ただ通過するだけならいいのですが、これが化学で習った浸透圧を生み、腸管内に水分を引き寄せ、下痢を起こすのです。これを浸透圧性下痢と言います。
また、大腸へと進んだ乳糖は、そこで腸内細菌による発酵を受けてガス(メタン、二酸化炭素、水素)を発生します。そしてこの発生したガスは、腹部膨満感、腹痛、放屁の原因になるとともに、大腸を刺激して腸内容物の通過速度を上げるように働きます。

乳児は通常、母乳を栄養源とするために母乳に含まれる乳糖を分解する酵素のラクターゼを十分持っています。しかし、4歳ごろ(離乳後期)までにはそのラクターゼ活性も5~10%まで減少してしまうのが普通なのだそうです。例外として、一部の地域民族、例えば北欧の人たちはラクターゼ活性が成人になってもほとんど落ちないと言われています。

日本の成人のラクターゼ活性では個人差があるとは言え、一般的に低下することが知られています。また、世界人口の75~80%の人たちにおいてもラクターゼ活性がやはり減少することが知られています。つまり、ラクターゼ活性の低下した成人がある一定量以上の牛乳を飲むと、消化不良を起こして下痢をしてしまうのです。

ここで乳糖不耐症の症状についてお話すると、牛乳、乳製品または乳糖を含む食品を摂取して次のような症状を起こした場合、乳糖不耐症といいます。
水様性下痢、鼓腸(腹部膨満感)、過剰放屁(おなら)、悪心(気持ちが悪い)、腹鳴(お腹が鳴る)、腹部痙攣。

今思えば小中学生の頃、しょっちゅう下痢していたのは給食の牛乳が原因であったのではなかろうかと考えてしまいます。

そこで、牛乳の良さを酪農関係者や乳製品企業が宣伝すること自体はかまいませんが、牛乳がなんでもかんでも健康に良いと学校や公共機関が宣伝するのはどうかと思います。わたし個人の印象としては、何か巨大な力によって、この普通に起こり得る「乳糖不耐症」についての情報が今まで一般人に伝わらずに歪められてきた感があります。実際、私は自分で積極的に調べなければ、「乳糖不耐症」が何か特殊な病気であると勘違いしていました(学生の時)。
「ラクターゼ欠損症」という病症名は「乳糖不耐症」を指すのですが、「世界人口の75%以上の正常状態を『欠損症』とみなす理由は不明である」と、かの有名な医学書「メルクマニュアル」にも記載されており、文面から察するに、この著者もこの件に関して首をかしげているのがわかると思います。
風評や常識、固定概念にとらわれず、どんな食べ物でも体に合わず体調不良の原因になりうるということを、今一度私たちは認識する必要があると思います。

因みに、成人のラクターゼ活性が全く無くなるわけではないので、適量の乳糖や牛乳であればたいていの人は何も問題ないことは言うまでもありません。

それでは、牛乳を飲んでも下痢しない適量というのは、いったいどのくらいなのでしょうか?
一説によると、一回に240~360mlの牛乳を飲むと下痢を起こす可能性が出てくるとのこと。また、一部の関係者の情報によると、これよりもかなり多い量を飲んでも問題ないと記載されているものもありました。
私のお勧めとしては、試しにあらためて牛乳を飲んでみるとよいと思います(ただし、その後の症状については自己責任です)。牛乳100ml程度を飲んで下痢した場合は、今後、乳製品や乳糖配合製品に気をつけなければなりません。牛乳500mlを飲んで初めて下痢した場合は、人類の標準に等しい体質と理解できることでしょう。牛乳1?を飲んでも下痢をしない場合は「おめでとうございます」あなたは北欧の白人の皆さんと同等の体質に近いと考えられます。

一方、成人には消化しにくいこの乳糖を含む牛乳は、便秘症の人にとっては逆にお薬となります。腸運動を促進して毎日の排便に役立つでしょう。また、ラクターゼ活性がより低下した人の方が、牛乳による便秘改善効果が高いと考えられますが、下痢してしまうほどだと、逆に健康を害することにつながるので注意が必要です。

私個人の意見として、牛乳や乳製品は「カルシウムの吸収がどうの」という健康云々よりも単純に「美味しい」という嗜好品としての要素が一番価値のあることだと思っています。体質に合わず直ぐに下痢してしまう人を除けば、やめられない代物であることに変わりはないのです。

 

<対応策>

 

はじめに、原因のところでは特に触れませんでしたが、もしその牛乳の賞味期限が過ぎていたり、味が変わっていたりして、いわゆる腐っているものであったとしたら、それはもう「食あたり」ですので注意してください。

さて、本題に入ります。新鮮な牛乳を飲んで下痢した場合は浸透圧性下痢であるので、腸内の乳糖が下痢便としてほとんど排泄されるか、または腸内の微生物によって発酵・消費されるまではその症状が続くと考えられます。
この場合は、漢方薬の下痢止めもその他の腸粘膜や腸運動に作用する下痢止めも等しくあまり効果がなく、得策とは言えません。なぜって、もともと腸粘膜や腸運動には何の異常もないからです。

ではどうすればよいか?

ここでもっとも効果的なのが「水溶性食物繊維製剤」を服用することです。
腸粘膜に異常はなく、腸管内には浸透圧によってすでに水分が集まっている状態では、その腸管内の余分な水分を固めてしまうことが最良の策となります。

また、牛乳を飲んで下痢してしまった方は、今後のためにご自身のラクターゼ活性(牛乳が体に合っているかどうか)を調べてみると良いでしょう。上記の<原因>のところでもお話したように、牛乳を各用量で試しに服用してみるのです。
もし、牛乳100ml程度で下痢するようでしたら、今後の食生活では注意が必要です。

皆さんもご承知の通り、食べ物で乳糖が含まれているものは牛乳だけではありません。そのため、食品に乳糖が入っているかどうかを食品ラベルで確認すると良いでしょう。
乳糖が含まれていることを示す表記には、「乳糖」はもちろん、「乳清」「ホエー」「乳漿」「乳製品」「脱脂粉乳」「粉乳」などがあります。他にもあるかも知れませんので、ご自身で確認していただくことをお勧めします。
因みに、ヨーグルトは内因性乳酸桿菌が産生するラクターゼを大量に含むので、通常、乳糖不耐症の症状は出ないと言われています。しかし、私はヨーグルトを多量に食べてもお腹の調子を崩します。これは乳糖不耐症とは関係ないかもしれませんし、私だけの特異体質かもしれませんが、参考までに・・・。


 

 ■ 刺身や魚介を食べたら下痢をした。     




<原因>

これは日本人なら誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか? 今でこそ日本の食文化であるお寿司が世界に知られるようになりましたが、以前は食べ物を生で食べる習慣があるのは世界で日本人だけだと言われていました。

日本人にとって、生もの、魚介類、お刺身やお寿司は確かに美味しいものであり、好んで食されていますが、鮮度には十分注意する必要があります。

「生もの」による下痢では、胃腸症状がひどいと直ぐに食中毒・食あたりでは?と騒ぐ人がいますが、それはちょっと待ってください。疑わしいと思うその食事を食べたのがあなた一人だけなのか今一度思い出してみてください。もし、同じ食事を食べた人がいて、その人は何の症状も出ていない場合は、それはおそらく食中毒ではありません。

きっと、病院へ行ったとしても、今後病状の悪化する予見がなく、食中毒ではないと判断された場合には、「体調がわるかったんだねえ」とか「ウイルス性腸炎疑い」などと言われるのが関の山だと思います。因みに「ウイルス性腸炎疑い」などという言葉は「原因不明の胃腸炎」と言われているのとほとんど変わりないと私は受け取ります。ですから、私の場合は私以外に同じものを食べて下痢したという人がいない限り病院へ行こうとは思いません。

西洋医学の欠点は、ほっといても死なない一過性の症状と考えられるものについては、特に医学的分類も進んでおらず、したがって対処法も確立されていないものもまだたくさんあるというところです。西洋医学の進歩はお金のかかる特殊な疾患の治療を中心に進められ傾向にあります。

ここからは特にコンセンサスの得られていない個人的な見解が含まれるので、少し声のトーンを下げてお話したいと思います。

私はこの件(食中毒ではないのに、生ものを食べた後に急性下痢または嘔吐が起こる)について、おそらく腸管免疫の異常または過剰反応が原因であると考えています。この場合、口にした「生もの」も決して新鮮なものではないことが多いのですが、通常の人では多少の雑菌、細菌の存在も腸管免疫がうまく対処してくれるのでなんの問題も起こりません。しかし、腸管免疫が低下している人は、微量の雑菌、細菌に対しても、腸内での増殖を抑制することができない、または微量の細菌に過剰に反応し、嘔吐、下痢などの身体症状を引き起こすものと考えています。

 

 

<対応策>

 

生もの、魚介類を食べて下痢または嘔吐をした場合は、それが食中毒・食あたりであるとないとに関わらず、しなければならないことが2つあります。
それは、内容物の早期排泄と消化管内の殺菌・消毒です。

さて、漢方理論の中には「通因通用」というものがあります。これは「治則」という漢方・中医学の治療法分類の一つであり、よく通ると見られる身体の異常反応に対しては、さらによく通す薬物を使うことで症状を早期に改善することができると解釈されています。この通るものが大便の場合、下痢をすれば、一度とことん下痢させて内容物を出すという意味合いになります。このような治則の元に使われた処方には「河車大造丸」などがあります。これは瀉下剤と呼ばれる一種の下剤です。いずれにしても内容物の早期排泄は昔から行われていたのです。

現代でも、食あたりと思われる下痢では、はじめは下剤を服することが早期改善につながるものと考えられます。しかし、傷口に塩を塗るようでいやだという意見があることも事実です。そこで、私は消化管内の殺菌・消毒に注目しました。

現代医学では、食あたりの時に抗生物質・抗菌薬を服用するという治療法は一般的にありません。
どうしてかというと、現在ある抗生物質は体内・血中で作用することを目的に作られたものがほとんどであるため、消化管に留まらずに血管へ吸収されてしまいます。吸収されずに消化管内に留まり、高い抗菌活性を保つことができるものはほとんどありません。そして、消化管内に留まる既存の抗菌薬を使ったとしても、食あたり時の有効性が確立しているわけではありません。
そのため、現代医学のお薬では、この場合の下痢症状を速やかに取ることができないということになります。

 一方、漢方・中医学では、急性の下痢症状は主に実証の湿熱(大腸湿熱)と捉えて治療します。
例えば、この「大腸湿熱」の下痢に使われる処方として「葛根黄連黄?湯」があります。この処方は、下痢症状を改善する「葛根」と、現代の殺菌作用にあたる「清熱解毒」という効能を持つ「黄連」と「黄?」、そして薬味の調整としての「甘草」で構成されています。
しかし個人的な見解としては、「黄連」「黄?」の持つ殺菌効果は、消化管内の腐敗細菌に対してシャープに効くとは言いにくい印象があります。そのため、当店では腸管内の腐敗細菌に対してより効果のある日本の漢方薬を使っています。この漢方薬により、大腸湿熱の症状(食あたり時の急性下痢など)に劇的な効果を出すことができます。
まだまだこのような体調不良に対応できる漢方薬はありますが、詳しくは店頭にてお話しています。






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