勉強した事をメモ代わりに書いてます
ストロビーフロアブルその2
27/02/11 21:49 Filed in: 作物のお薬
前回の続き。
呼吸というと、一般的には酸素をすって二酸化炭素をだす、と言うご理解でしょう。正解です。ただ、順番的には二酸化炭素を出して酸素を消費するの方が正解で、これはエネルギーを獲得するために行われます。
細胞内でエネルギーを獲得するためには色々な方法がありますが、ブドウ糖を使う方法がメインになっています。ブドウ糖を細胞質でピルビン酸という物質まで分解し(解糖系)、アセチルCoAという物質にして、細胞小器官であるミトコンドリアに運びます。そしてアセチルCoAはクエン酸から始まる、クエン酸回路と呼ばれる連鎖反応によって、様々な化学物質に変化させられます。次これよ、次これよ、と尻をたたかれ、いろいろな物質に変化させられて、最後にはクエン酸に帰るという回路ですわな。TCA回路とも言う。んで、二酸化炭素はこのクエン酸回路の途中で、いらないものとして排出されます。クエン酸回路の反応に伴って、NAD+をNADHに還元して、このNADHが次の電子伝達系というエネルギー生成の大工場に関与していくのであります。
この大工場ではNADHから電子を引き抜いて、次々に酸化還元反応をして、最後は酸素に電子を渡して水に還元してしまうという反応です。
電子伝達系の中では、複合体Iと複合体IIと呼ばれる酵素がNADHやFADHから電子をもらって、キノンと呼ばれる脂溶性物質に電子を渡し、キノールという物質を作ります(キノンをキノールに還元するということ)。今度はキノールから電子を貰って、可溶性のタンパク質であるチトクロムCに電子を渡します。この役割をしているのが複合体IIIです(後述)。さらにチトクロムCから電子を貰って酸素に電子を渡して水にしているのが複合体IVです。これら複合体I, II, III, IVはミトコンドリア内膜を貫通する形で存在していて、電子を受け渡しているのと同時ににプロトン(H+)を膜間腔に運びます。一連の反応で膜間腔はプロトンが沢山詰まってしまい、膜の内側と膜関空の間でプロトンの濃度勾配ができます(本来はこれに電気的濃度勾配も加わり、これら二つを足してプロトン駆動力という)。浸透圧の原理でプロトンは膜の内側と同じ濃度になろうと出口を探します。そう、出口は一つ、ATP合成酵素です。ここをプロトンが通るとき、そのエネルギーを使ってATPを合成するのです。ATPは生き物の体の中で使われるエネルギー物質であって、これを使って、動物も植物も日々活動しているのです。
電子伝達系は本当に理解が難しく、ここに書いてある事はかなりはしょってあるので、余計に分かりにくいでしょう。。。そもそも解糖系から始まって、ATP合成酵素までのプロセスを専門でない人に簡単に説明するのは至難の業です。ましてや僕程度の文章力ではなおさらです。取り急ぎ、Wikiにも説明がありましたからリンクしておきます。図があるから分かりやすいかもしれません。ご参考に。
次はどうやってプロトンを膜間腔に運んでいるのか、を書きたいと思います。
そこにストロビルリン系の作用点があります。
呼吸というと、一般的には酸素をすって二酸化炭素をだす、と言うご理解でしょう。正解です。ただ、順番的には二酸化炭素を出して酸素を消費するの方が正解で、これはエネルギーを獲得するために行われます。
細胞内でエネルギーを獲得するためには色々な方法がありますが、ブドウ糖を使う方法がメインになっています。ブドウ糖を細胞質でピルビン酸という物質まで分解し(解糖系)、アセチルCoAという物質にして、細胞小器官であるミトコンドリアに運びます。そしてアセチルCoAはクエン酸から始まる、クエン酸回路と呼ばれる連鎖反応によって、様々な化学物質に変化させられます。次これよ、次これよ、と尻をたたかれ、いろいろな物質に変化させられて、最後にはクエン酸に帰るという回路ですわな。TCA回路とも言う。んで、二酸化炭素はこのクエン酸回路の途中で、いらないものとして排出されます。クエン酸回路の反応に伴って、NAD+をNADHに還元して、このNADHが次の電子伝達系というエネルギー生成の大工場に関与していくのであります。
この大工場ではNADHから電子を引き抜いて、次々に酸化還元反応をして、最後は酸素に電子を渡して水に還元してしまうという反応です。
電子伝達系の中では、複合体Iと複合体IIと呼ばれる酵素がNADHやFADHから電子をもらって、キノンと呼ばれる脂溶性物質に電子を渡し、キノールという物質を作ります(キノンをキノールに還元するということ)。今度はキノールから電子を貰って、可溶性のタンパク質であるチトクロムCに電子を渡します。この役割をしているのが複合体IIIです(後述)。さらにチトクロムCから電子を貰って酸素に電子を渡して水にしているのが複合体IVです。これら複合体I, II, III, IVはミトコンドリア内膜を貫通する形で存在していて、電子を受け渡しているのと同時ににプロトン(H+)を膜間腔に運びます。一連の反応で膜間腔はプロトンが沢山詰まってしまい、膜の内側と膜関空の間でプロトンの濃度勾配ができます(本来はこれに電気的濃度勾配も加わり、これら二つを足してプロトン駆動力という)。浸透圧の原理でプロトンは膜の内側と同じ濃度になろうと出口を探します。そう、出口は一つ、ATP合成酵素です。ここをプロトンが通るとき、そのエネルギーを使ってATPを合成するのです。ATPは生き物の体の中で使われるエネルギー物質であって、これを使って、動物も植物も日々活動しているのです。
電子伝達系は本当に理解が難しく、ここに書いてある事はかなりはしょってあるので、余計に分かりにくいでしょう。。。そもそも解糖系から始まって、ATP合成酵素までのプロセスを専門でない人に簡単に説明するのは至難の業です。ましてや僕程度の文章力ではなおさらです。取り急ぎ、Wikiにも説明がありましたからリンクしておきます。図があるから分かりやすいかもしれません。ご参考に。
次はどうやってプロトンを膜間腔に運んでいるのか、を書きたいと思います。
そこにストロビルリン系の作用点があります。