勉強した事をメモ代わりに書いてます
TPPについて思う事1
08/02/11 05:01 Filed in: TPP
最近TPP参加交渉なんてのがニュースでよく聞くと思います。これって何かというと、農産物に関する部分に限定される表現だけど、ごく大雑把に言ってしまうと、日本とアメリカとオーストラリアの間で輸入出される農産物にかかっていた関税を無くしましょうというもの。農産物以外にも24項目だっけ??そのくらい多くのものについて、話し合うのだそうな。まぁ、農産物の事についてお話を展開していきたいんだけど、なぜに環太平洋諸国ではなくて、アメリカとオーストラリアという風に限定したのか?それはこの二国以外はアジア近辺で、APECやASEANといったグループで、品目は限定されているだろうけど、関税撤廃か、もしくはかなり低い税率で、輸入できるように既になっているから。つまりはアジアに対しては日本は既に「開国」している訳だ。世界的に見ても日本で消費される農水産物の約5割は輸入品で、日本という国は農水産物輸出国からすれば、絶好のお客さんなのです。
さて、こんな状況下で、「おーい、俺たちにももっと簡単に売らしてくれよ。」と言い出したのが、アメリカとオーストラリアなんです。つまり、関税を撤廃してくれ、と言ってきた訳です。アメリカとオーストラリアは、言わずと知れた農産物生産国であり、同時に輸出国でもあります。ちなみにアメリカは小麦をたくさん作って市場に出せば、小麦の世界相場を自国で決定できる、という気概で小麦を作っているらしいです。なので、アメリカとオーストラリアでたくさん作られている小麦、そしてトウモロコシ(多分)を日本に売りたいんじゃないかと思います。
小麦の関税がなくなって、そりゃぁ、小麦粉は安くなるでしょう。小麦の税率はだいたい15%から25%なので、その分お買い得になるでしょう。よかったね。。。。。では終わりにならないんですよ。関税をかけないという事は生産調整のための予算がなくなるという事で、国の食料管理能力の放棄に近いです。つまり、お米の方へも影響してくるんじゃないかと思っています。これまでは輸入小麦にかけられた関税を財源として田んぼに休耕として麦を作付けする、お米の生産調整をしていました。それが出来なくなると、米の値段は市場原理の影響が強く出るため変動が大きくなってしまいます。「米が高いときにはパンでも食えばよい」と思っていても、その頃、小麦は100.00%輸入になっているでしょうから、円安になってるとこれも高いかもしれない。穀物の値段が安定しないというのはこういう事なのです。最悪、主食が買えなくなくなります。25%ディスカウントを選択した事へのしっぺ返しにしちゃぁ、ひどすぎる世界が待ってるようにも思えます。
ちょっと極論に近いシナリオですが、 もちろん、ここに書いてきた様にならない事も十分に考えられます。ただ、こうい話もあるということで、しかもそうなる可能性は無視できる程低くはないという事だけ考えてみてください。
さて、こんな状況下で、「おーい、俺たちにももっと簡単に売らしてくれよ。」と言い出したのが、アメリカとオーストラリアなんです。つまり、関税を撤廃してくれ、と言ってきた訳です。アメリカとオーストラリアは、言わずと知れた農産物生産国であり、同時に輸出国でもあります。ちなみにアメリカは小麦をたくさん作って市場に出せば、小麦の世界相場を自国で決定できる、という気概で小麦を作っているらしいです。なので、アメリカとオーストラリアでたくさん作られている小麦、そしてトウモロコシ(多分)を日本に売りたいんじゃないかと思います。
小麦の関税がなくなって、そりゃぁ、小麦粉は安くなるでしょう。小麦の税率はだいたい15%から25%なので、その分お買い得になるでしょう。よかったね。。。。。では終わりにならないんですよ。関税をかけないという事は生産調整のための予算がなくなるという事で、国の食料管理能力の放棄に近いです。つまり、お米の方へも影響してくるんじゃないかと思っています。これまでは輸入小麦にかけられた関税を財源として田んぼに休耕として麦を作付けする、お米の生産調整をしていました。それが出来なくなると、米の値段は市場原理の影響が強く出るため変動が大きくなってしまいます。「米が高いときにはパンでも食えばよい」と思っていても、その頃、小麦は100.00%輸入になっているでしょうから、円安になってるとこれも高いかもしれない。穀物の値段が安定しないというのはこういう事なのです。最悪、主食が買えなくなくなります。25%ディスカウントを選択した事へのしっぺ返しにしちゃぁ、ひどすぎる世界が待ってるようにも思えます。
ちょっと極論に近いシナリオですが、 もちろん、ここに書いてきた様にならない事も十分に考えられます。ただ、こうい話もあるということで、しかもそうなる可能性は無視できる程低くはないという事だけ考えてみてください。