以前、東京教区の坂倉恵二神父について書いた。或る司祭
そして、その Part 4 の最後に、こう書いた。
彼の名前に関する物事。
彼は過去の或る時点まで確かに「坂倉圭神父」（ペンネームではない）だったのであり、しかし何故か或る時点から「坂倉恵二神父」になったようなのです。しかし、ここは彼のプライベートの部分として、私は深追いしないでおきます。
すると先月（2016年3月）、「坂倉神父の友人」を名乗る人からメッセージがあり、その中でその人は、
「坂倉圭」というのは坂倉恵二神父のペンネームです
──と言い切っていた。
その文章はその人としての「結論」を並べたに等しく、「説明」の希薄なものだった。私に対し「あなたは何故あのように思ったのですか」と訊いてもいなかった。（訊くまでもなく予想できたのかも知れないが）
坂倉神父に関しても、私にとって重要なのは「信仰」に関することである。つまり、Part 1 から Part 3 までが重要なのである。
私の性向として「或る司祭」では済まなかったから Part 4 を書いたけれども。
私の目に少し奇妙に映る坂倉神父の名前の問題については、私は Part 4 の最後に数行書いて終えた。（上に引用したものである）
＊
私は、「坂倉神父の友人」を名乗る人がそのように言うなら、本当にそれは彼のペンネームに過ぎないかも知れないと思う。しかしそれでも、坂倉神父には、「坂倉圭」というのは彼のペンネームではないと思われて当然の一定の状況がある、ということを書いておきたい。
そういう状況があるのである。と云うのは、幾つかのウェブサイトが彼の名を次のように記載しているからである。
教区福祉部・障害者問題小委員会は、7月12日〜13日、新潟県・湯沢で「障害者と健常者の湯沢大会」を開いた。同委員会は、これまで各ブロックを持ち回り、共同企画で「障害者とともに考える集い」を開催してきたが、今年はちょっと趣を変え、合宿をして見たら、と言うことになり、カトリック・ユース（担当・坂倉圭神父）の協力を得て実現の運びとなったもの。この催しの企画者の1人である三好満神父（福祉部長）は、9月11日の宣司評で大会について次のように報告した。（…）
障害者とともに考える集い 障害者問題小委員会＋カトリックユース
（…）
坂倉圭神父＝初めてだったので参加者のために細かいところまで計画を練った。ユースの人たちも私も良い勉強になった。毎年これを実現する事は無理と思うが、今度機会があればスキーに行ってみたい。
「坂倉圭」というのが彼のペンネームなら、なぜ「東京教区ニュース」までがこんな書き方をしているのか？ ペンネームの後に「神父」と付けるのは普通のことだろうか。
荻窪教会は自分たちの主任司祭の本名を知らなかったのだろうか。それとも、本名とペンネームの両方を知っていたが、ペンネームの方を選んだということなのだろうか。
「1951年生まれ、1984年叙階」とある。霊名は「Ｘ・フランシスコ」とある。人はここに東京教区ニュース第324号との一致を見るだろう。
御ミサへの参加者を募っているこのグループは、その御ミサを立てて下さる司祭の名を皆に知らせる為に、その司祭の “ペンネーム” を使ったのか？
プラズマ
▲..... 東京教区喜多見教会（主任・坂倉圭神父）では阪神大震災の中、長期援助について、援助の谷間にある人への支援を考えていたが、今春ベトナム中高生への学費援助を行うことにした。
これは個人のホームページである。しかし、管理者はカトリック信者である。カトリック信者が「主任」と言う時、その司祭の “ペンネーム” を言うだろうか？
12月25日 モーニングセミナー
2008-12-26 17:39:47
今日のＭＳは自主企画としてクリスマスにちなんで、カトリック五井教会の坂倉圭神父をお招きしました。
これは教会外のブログである。しかし、倫理法人会は何故、講演をお願いした司祭のことを「坂倉圭神父」という名前で認識したのか。
＊
次に、坂倉神父自身のサイトを見てみよう。
１、ユースの参加方法
（…）
◆参 加 費
（…）下記の郵便局又は銀行へお振り込みください。
（…）口座番号 普通 XXXXXX ｶﾄﾘｯｸ･ﾕ-ｽ 85 坂倉 圭
今はおそらく難しいだろうが、昔は銀行口座を仮名［かめい］で開設することもできたのだろう。
２、寄付金願い
（…）
【おさけ・おこめ・テレビ・ステレオ・車・オ－トバイ・住宅・土地・その他なんでも歓迎します】
送り先
（…）
カトリックユ－ス事務局
担当司祭 坂倉 圭
坂倉神父はユ－ス担当者として信者の人々に寄付を求める時にさえ “ペンネーム” を使うのか？
４、査証期限延長願い
1988.7.21
関係機関御中
（…）財団法人 真生会館 研究員 坂倉 圭
昭和６３年２月より、当会館（真生会館）にて研修を重ねているスリランカ人、２人、（…）と（…）は今後さらに約半年の研修を望んでいますし、私もその必要性を感じています。ここに、関係諸機関に、査証の期限延長を願い、宜しく、ご配慮の程をお願いする次第です。（…）
自分が面倒を見ている外国人研修生に関する重要な請願に於いてまで、彼は “ペンネーム” を使うのか？
それとも、実際の書類に於いては「坂倉恵二」と書いたが、それをホームページに転載する時に「恵二」を「圭」と書き換えたということか？──こんなことまで考えて差し上げるのは親切過ぎというものではあるまいか？
これが単なる草稿だとしても、「坂倉恵二」と書いた方がいいのではないか？ 提出したなら尚更である。
４、カトリック秋川荘別館使用に関する覚書
カトリック秋川荘管理責任者、坂倉圭（〒190-01 あきる野市伊奈１ カトリックあきる野教会 TEL;FAX:0425-96-1261）と、（…）は、両者の間で以下のように建物の使用に関する覚書を交わした。
「管理責任者」がペンネームを使うのか。
１、秋川荘での子供落下事故
（…）
３、ニュースへの掲載願い
（…）
カトリックあきる野教会
TEL.FAX.0425-96-1261
カトリック秋川荘 管理責任者 坂倉 圭神父
今度は更に「神父」を付けている。
「担当司祭、誰々」というのは重要な情報である。「責任」もあることである。なのに、ペンネームを使うのか。
「イエスへの旅」（再録）
坂倉圭神父
「イスラエルの話―１」（荻窪教会週報一〇三号より）
国の民から神の民へ
物理的強制力（人の行動を不自由にさせる力）を本質とする国家というものにとって（…）
[1991.9.8.]
坂倉神父は荻窪教会時代、その週報に「坂倉圭神父」と書いていたのではないか。先ほど見た荻窪教会の記事とも符合する。
まだ他にもあるだろうが、こんなところにしておく。
＊
以上、これら全ての情景を見る時、そう簡単には「圭」というのは “ペンネーム” だったとは言えないようなところがあるのである。いや、それが “ペンネーム” だった場合の方が、余程ひどい。
何故なら──それが “ペンネーム” だった場合、「東京教区ニュース」や「荻窪教会」と云った公的なものまでもが、坂倉神父の「司祭としての名」を書くのに、彼の “ペンネーム” を書いて（或いは、書かされて）いたということになるからである。これはどうにも変ではないか？
注）今、「書いて（或いは、書かされて）いた」と過去形で書いたが、荻窪教会のウェブサイトに於いては現在もである。
或いは、あなたはこう言うだろうか？
「いいじゃないか、そんなこと。カトリック教会というのは、そんなことを気にしないほど アットホーム な世界なんだよ」と。
私なら、そんな気持ち悪い世界は願い下げだ。
きちんとすべきところはきちんとした方がいい。
＊
坂倉神父に於いては、だいたい、そもそも、「ケイ・スチュワート」などと云う仮名［かめい］を使うことで半ば身を隠すようにしながら（気を楽にしながら？）、普段、司祭として、あまり表立っては言えないことも含めて書き連ねるなど、不健全だと思う。
それから、仮名を多く使う人というのは、どこか「不安定」なところがあるのではないかと思う。心理的に。
そういう人は、まあ、「優しい」ことも多いのだろうけれど。
しかし、「優しい」ったって、坂倉神父.. あなたの聴衆に、中村雅俊の『ふれあい』を二回歌わせないで下さい（2013年第17回関東大会）。あなたの優しさが好きな人たちは同意してくれないだろうけれど、私は「しょうもない..」と思ったよ。
はい、真相がどうあろうとも、この件はこれにて終わり。
