2015.12.13

現在の教会はサタニストの影響下にある 4

ポール・ロッカ ざっと見ただけでも悪魔的

前提記事: カトリック信者には普通の推理力さえないのか

ロッカについて調べるのは大変です。今はこんなところでお茶を濁させて下さい。
ポール・ロッカがどのような世界で、またどのような主題に於いて取り上げられているかを手っ取り早く知るために、Google Books で「Abbé Roca」を検索してみました。下はその第一面です。

(検索結果は時間の経過と共に変動するので、いつも同じ結果が出るとは限りません。しかしまた、大幅に変わるものでもありません)

「ルシファー」という名の雑誌あるいは機関誌の中に「教皇の進化の必要性」という文字がありましたね。
私が思い出すのは次のようなものです。

今後のカトリック教会について森司教は、カトリックにとっての「『聖職者』『位階制』とは一体何だったのかを確認していく作業が必要であり、これらを解凍していく事が必要だろう」と指摘した。

クリスチャントゥデイ(2011年7月15日

サンフランシスコのクイン大司教の本

TIA

ポール・ロッカ自身に関しては、上の検索結果をざっと見ただけでも、ボンテール神父様がこの人のことを「サタニスト」と呼んでいたのも宜なるかな、というところでしょう。

検索結果に「ブラヴァツキー」の名が二箇所出て来ましたが、ロッカとブラヴァツキーは全くの同時代人です。

ポール・ロッカ

1830 - 1893

ヘレナ・ブラヴァツキー

1831 - 1891

そして、彼らは実際、その秘教的関心に於いて、若干の交流を持ったようです。

しかし、両者は意見が合わなかった。両者ともエソテリシズム(秘教)の人だが、ブラヴァツキーは東洋的エソテリシズム(Oriental esotericism)に立ち、ロッカは西洋的エソテリシズム(Western esotericism)に立った。ロッカは「西洋人にはあくまで秘教的キリスト教(Esoteric Christianity)が合っている」と主張したが、ブラヴァツキーは頑としてそれに同意しなかった。
私も詳しくは知りませんが(知りたくもありませんが)、何かそんなふうな事があったようです。閲覧注意

しかし、そんな事は私たちにとっては大きな事ではないのであります。サタニストとサタニスト、魔術師と魔術師、フリーメイソンとフリーメイソンは時に相争うものであることが知られています。しかし、それは善と悪の争いなのではありません。あくまで悪と悪のちょっとした不一致、小競り合いです。上の二人は完全には一致しなかったとしても、「反ローマ教会」ということでは全く一致していたことでしょう。そういう意味では「同じ穴の貉」なのです。

とにかく、ポール・ロッカは神智学と “浅からぬ縁” があったというのは確かと言っていいでしょう。ロッカは神智学的な世界に深く入り込んだからこそブラヴァツキーとも意見の相違を見たということなのです。(例えば、カトリック信者であるあなたはブラヴァツキーと真剣な討論などしませんよね。世界が違い過ぎて。)

で、何度も言うようですが、神智学は「サタン」「ルシファー」という言葉を肯定的に使う宗教です。参照

関連記事

外部サイト

閲覧可能なロッカの原著

「罪の概念は中世の哲学が聖書の内容を悲観的に解釈したものである、という考えを徐々に刷り込むことによって」

フリーメイソンの雑誌『Humanisme』1968年11月/12月号 より

次へ
日記の目次へ
ページに直接に入った方はこちらをクリックして下さい→ フレームページのトップへ