2015.03.01

ブラジルの大司教に見る「立って受ける聖体拝領」の出自
Part 3

ハイ、これが「立って受ける聖体拝領」の出自です。「フリーメイソンの破壊計画」シリーズで見て来た事とシンプルに一致します。

 ミルトン大司教は、例の通達(2013年7月11日付)が自教区民から反発を受け、撤回せざるを得なかったので、自棄にでもなったか、はたまた居直ったか、翌月の17日、フリーメイソンのロッジに出向いて演説をぶったそうです。正体現れたり。

 キーワード「共通善」
 ついでだからもう一つの事も見ましょう。私達は下の記事から何を知るべきでしょうか? この記事を一人の非常におかしな高位聖職者に関する「スキャンダラスな記事」として読むべきでしょうか? 否であります。文中に「共通善」という語があることに注目して下さい。そして、第二バチカン公会議以降の教会が、私達の司祭が、司教が、ほとんど「共通善」「社会的善」の追求だけで十分、と云うかのような構えであることを思い出して下さい(それはもちろん──何度でも言います──マインド・コントロールに、大規模なマインド・コントロールにかかっているからです)。私達はここで再び「信仰は〈共通善〉の追求という事だけで済むものではない、決して」という事を確認すべきです(フリーメイソンに対してではなく、私達自身の心の深い所に於いて)。ここに大いなる「危険」が、「陥穽[おとしあな]」があるからです。

Tradition In Action

Church Revolution in Pictures

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「教会とフリーメイソンは強く関係している」

‘Church & Masonry are strongly related’

(上)左側に立っているのはブラジルのマット・グロッソ州の州都クイアバの大司教である。大司教ミルトン・アントニオ・ドス・サントスは、2013年8月17日、「メイソンの日」を祝うために、地元のフリーメイソン・ロッジでスピーチしている。

Above, standing at left, is the Archbishop of Cuiabá, capital of the State of Mato Grosso, Brazil. Archbishop Milton Antonio dos Santos is speaking at the local Freemasonry Lodge to commemorate the "Day of the Mason" on August 17, 2013.

スピーチの中で、彼は、教会が説くところとフリーメイソンが説くところの間には「非常に強い」関係がある、と断言した。他にも、ドス・サントスは、フリーメイソンの「宇宙の偉大な建築者」に対する信仰はフリーメイソン結社を教会に近い一種の宗教としている、と強調した。

In his speech he affirmed there is "a very strong" relationship between what both the Church and Freemasonry preach. Among other points, Dos Santos stressed that Masonry's belief in the Great Architect of the Universe makes Freemasonry a type of religion close to the Church.

彼はまた、フリーメイソンの三角形のシンボルは、カトリック教会が教えるところの神学的な三つの徳──信徳、望徳、愛徳──を表わしていると見ることができる、と語った。更に彼は、フリーメイソンの三角形は聖父と聖子と聖霊の聖三位を表わしているかのようにも言った。

He also stated that the triangular symbol of Freemasonry, can represent the three theological virtues - Faith, Hope and Charity - as taught in the Catholic Church. Further, he pretended the Masonic triangle represents as well the Holy Trinity, the Father, the Son and the Holy Ghost.

大司教のスピーチの後、フリーメイソンの地元支部の三人のグランド・マスターたち(右の写真)が彼に挨拶し、ミルトン・ドス・サントスが彼らに与えた支持に対する喜びを表明した。グランド・マスターの一人である Oswald Sobrinho は、二つの組織はそれぞれの役割を果たしながら自由・平等・友愛を基礎とした共通善の勝利のために手に手を取り合って働かなければならない、と述べて、大司教に対する同意を表わした。

After the Archbishop's speech, the three Grand Masters of local branches of Freemasonry (below first row) greeted him and expressed their joy to receive the support Milton dos Santos gave them. Oswald Sobrinho, one of the Grand Masters, stated his agreement with the Archbishop that the two institutions must work hand-in-hand for the triumph of the common good based on Liberty, Equality and Fraternity, with each institution playing its specific part.

クイアバの大司教のスピーチがブラジルの教会当局から完全な承認を得ていることは明らかである。ブラジルの教会当局自身もまた、バチカンからの如何なる非難も恐れていないのである。訳注1

It is obvious that this address of the Archbishop of Cuiabá enjoyed the full approval of the Brazilian religious authorities over him, who, in their turn, have no fear of any reprimand from the Vatican.

ドス・サントスのスピーチの聴衆

ポルトガル語のニュースソースはこちら。画像  HTML

For the original news report in Portuguese click here

投稿 2013年11月3日

Posted November 3, 2013

 この出来事はフリーメイソン自身のサイトも伝えています。
 ココココ

訳 注

[1]

おそらく、この文章の筆者は、ミルトン大司教のことだけで「ブラジルの教会当局自身もバチカンを何ら恐れていない」と言っているのではないでしょう。ブラジルのカトリック界には問題が多いようです。

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