2015.03.01

確認される「一つであれ」の悪用

 キーワード「一つであれ」
 私達は次の記事から何を知るべきでしょうか? 「ブラジルはこれ程までに酷い」という事を? 私達はこの記事をただ一つの「スキャンダラスな記事」として読むべきでしょうか? 否であります。文中に「一つであれ」という語があることに注目して下さい。そして、主の「一つであれ」というお祈りを悪用する勢力が存在するだろう事を、そして、その偽りの、謂わば「時代の精神」が、第二バチカン公会議文書の中にも浸透しているだろう事を思い出して下さい。現代世界憲章は反キリスト文書である Part 1

Tradition In Action

Church Revolution in Pictures

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ブラジルのカテドラルでのメイソンたち

Masons at a Brazilian Cathedral

上の写真は、2008年12月21日、ブラジルのペルナンブーコ州のフリーメイソンたちが、カルアル司教区のカテドラルで、主日のミサの後、Bernardino Marchió 司教を取り囲んでいるところを写したものである。

The photo above registers the presence of Freemasons of the State of Pernanbuco, Brazil, surrounding Bishop Bernardino Marchio of Caruaru at his Cathedral after Sunday Mass on December 21, 2008.

そのエリアの様々なフリーメイソン・ロッジの代表者たちがこのカテドラルに集まったのは、Marchió 司教の自教区の統治に於ける「賞賛すべき遂行能力」に敬意を払うためであった。ミサが終わった時、ペルナンブーコのグランド・オリエントのグランド・マスターである Antônio do Carmo Ferreira(写真、左から三番目)が Marchió 司教を賞讃するため説教壇に近づき、そして同司教にペルナンブーコ州の利益の故のフリーメイソン賞を授与した。その場にはおよそ800人のカトリック信者が居た。彼らはこのシンボリックな出来事を目撃したのである。

The attendance of representatives of various Masonic Lodges of the area at that Catholic Cathedral was to pay a homage to the Bishop for his "admirable performance in the government of his Diocese." As the Mass ended, Antonio Ferreira, third from the left, Grand Master of the Grand Orient of Pernambuco, went to the pulpit to praise Bishop Marchio and conferred on him the Masonic Award for Merit of the State of Pernanbuco. Present at the Mass were about 800 Catholic faithful, who witnessed the symbolic event.

次いで、その高位聖職者が短いスピーチをした。彼はその賞に関してグランド・マスターに感謝を述べ、このイベントを「喜ばしい祝日」と呼んだ。そして、終わりに次のように言った。「ですから、宇宙の偉大な建築者の祝福が、私たち皆の上にありますように。私達が今こうして、喜びのうちに、互いに結ばれ、幸せであるように。私達の Patron訳注1が『Ut unum sint(一つであれ)』と教えたように」。

In his turn, the Prelate delivered a short speech, thanking the Grand Master for the award, calling the event as a "joyful feast" and ending with these words: "So, may the blessings of the Great Architect of the Universe maintain us all as we are now, joyful, united and happy as our Patron taught: Ut unum sint."

フリーメイソンの代表者たちの中には、カトリック司祭である Aloísio Guerra 神父が居た(写真、左から二番目)。彼は彼自身、「5月13日ロッジ」の Venerable Master である。訳注2

Among the representatives of Freemasonry was Catholic priest Fr. Aloisio Guerra, second from the left, who is also Venerable Master of the May 13 Lodge.

カトリック教会は常に、フリーメイソン結社は教会の最悪の敵の一つである、と教えて来た。しかし、第二バチカン公会議派の教皇たちは、その客観的なイメージを払拭したのである。今日、メイソンたちはただ「善意の人達」と見られている。Cui bono?訳注3

The Catholic Church always taught that Freemasonry was one of her worst enemies; the Conciliar Popes wiped away that objective image. Today Masons are considered just "men of good will." Cui bono?

以上の内容および写真は、カトリック・ブログ Fidei Depositum から、そして、ニューヨークのメイソンのスペイン語のウェブサイトココから取られた。

These data and photo were taken from the Catholic blog Fidei Depositum and the website of the Spanish-speaking Masons in New York, here.

投稿 2010年11月14日

Posted November 14, 2010

 この出来事はフリーメイソン自身のサイトも伝えています。
 ココ(ポルトガル語)

訳 注

[1]

Patron:「守護者」とでも訳せばいいでしょうか。とにかく、彼は「イエズス」という聖名を口にしないわけなのです。

[2]

司祭 Aloísio Guerra

動画「Aloísio Guerra 神父の講演に拍手

説明: 2013年6月15日、マリンガでのグランド・ロッジ総会で、Aloísio Guerra 神父は「フリーメイソンと宗教性」について講演した。これを聴いたメイソンたちは彼のレクチャーの美しさに拍手した。

彼はフリーメイソンのエプロンをしています。

司教 Luiz Demétrio ValentiniCatholic-Hierarchy
ついでにもう一つ挙げれば、ブラジルのサンパウロ州の Jales 司教区のこの司教も、2012年4月10日、フリーメイソンのロッジで講演したそうです。

目が気持ち悪過ぎ。表示して御免なさい。
(気づけば、この事は Tradition In Action も伝えています)

Luiz Demétrio ValentiniWikipedia-pt
教会の社会的教義、エキュメニズム、寛容性に大きな重点を置いている。カトリックとフリーメイソンの関わりに関するバチカンの明確な反対があるにも拘わらず、司教 Demétrio は両機関の和解を望んでいる。そして、両機関の緊密な関係のための仲介役として働いている。

というわけで、大司教、司教、司祭と、ブラジルは酷いものです。そして、彼らは今もカトリックの聖職者として生きているのでしょうから、前回の Tradition In Action の筆者が言っていた通り、「ブラジルの教会当局自身もまた、バチカンからの如何なる非難も恐れていない」のでしょう。

[3]

Cui bono?: ラテン語で、「一体、誰のために?」或いは「これによる真の(隠れた)受益者は誰なのか?」というほどの意味らしいです。Wikipedia-en
その受益者はもちろんフリーメイソン、そして悪魔です。

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