人生の中心部分を昭和に生きて来た人達は「マインド・コントロール」と聞くと何かかなり “異様” なものをイメージするかも知れません。つまり「洗脳」のようなものを。
そしてそれ故、「自分の身にはまず起こるものではない」と考えているかも知れません。
しかし、私も人生の或る時点で知ったことなのですが、「マインド・コントロール」と「洗脳」は違うのだそうです。
或る人が或る時、それを説明してこんなふうに言ってました。
「マインド・コントロール」というのは強制性の伴ういわゆる「洗脳」とは違う。それは、人間が誰しも持っている心理につけ込んで、あたかも本人自身に選ばせるかのようにして誘導していくテクニックのことである。
その通りでしょう。うまいこと言う。
だから、AA1025の物語の中にある次のような箇所は「マインド・コントロール」の考え方そのものなのです。
多くの者は、神の愛はどんな敵意も超えていると信じる習慣がついている。われわれは、この愛を強調しさえすればいい。