2015.02.12

レオン・ブロワ(Léon Bloy)

私も詳しくは知らないが、1846年〜1917年に生きたフランスの文学者でカトリック教徒。Wiki-en

こんなことを書いているらしい。

英雄的なところのない全てのキリスト教徒は豚である。(管理人訳)

Tout chrétien sans héroïsme est un porc.

ひどいことを言うなぁ、ブヒブヒ

攻撃的な人だったようで、どこまで良い人かわからない。しかし、デルコル神父様にその言葉を引用されるほどの人ではある。

毒を盛る人をあばいて兄弟たちに警戒するようにといえば、名誉毀損になるからといって、兄弟たちが毒殺されるのをゆるすのは、正しいと思います?(デルコル神父様訳 ─ 最下段

Que penseriez-vous de la charité d'un homme qui laisserait empoisonner ses frères, de peur de ruiner, en les avertissant, la considération de l'empoisonneur?

見るべきところのある言葉だと思う。大聖グレゴリオ教皇様が言ったとされる次の言葉に通じるところがある。

真理を裏切るより躓きが生じるのを許した方が良い。

Melius permittitur nasci scandalum quam Veritas relinquatur.

これはカトリック教徒には恐ろしい言葉だが、真実である。

教会の中に何か重大な問題があるとする。しかし、それを指摘しては「平和を乱す」ことになるからと口をつぐむとする。すると、「真理を暗ます」プロセスがますます進むことになるのである。

だから、私達は詰まらぬ事で喧嘩する必要はないが、何か非常に重大な問題(great crisis)がある時には、やはり口を開くべきなのだ。

上は、狼と戦う牧者と羊を置いて逃げる牧者を描いた絵である。しかし、私達が今、私達の教会で見ているのは、狼が来ていることに気づいていない牧者、狼を羊と思い、悪霊を聖霊と思って(前回見たように)ニコニコしている牧者たちである。
これは「重大な問題」ではないのか?

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