国 |
日 本 |
教 区 |
長崎大司教区 |
地区長 |
今回は過去の事例です。しかし、過去と言っても、日本の司教協議会が「手による聖体拝領」の特別許可(Indult)を1970年に得たことを考えると、里脇枢機卿様の御書簡の中の以下のお言葉は注目に値します。
『フマネ・ヴィテ』研究会HPから抜粋引用 |
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実を申しますと、「手による聖体拝領」は、日本の司教団に聖座から実施を許可されたものです。従って、そのような拝領の仕方は義務ではありません。それで、「手による聖体拝領」を実際に許可するかどうかは各教区で司教が自由に決める事ができます。私は従来の舌での拝領を原則的には守らせています。
(…)
とにかく「手での聖体拝領」は、あくまでも許可によるもので、従って、それを実施するかしないかはそれぞれの教区で事情に応じて決めるべき事柄です。
(…)
一九八三年四月二十二日
○○○○様
枢機卿 ヨゼフ 里脇浅次郎
だから、里脇枢機卿様は、日本の司教協議会が聖座から「手による聖体拝領」の特別許可(Indult)を得た後も、ご自分の司教区ではそれを利用なさらなかったのです。少なくとも(私達がここで確認できるだけでも)、この御書簡が書かれた1983年までは。これだけでも13年間です。決して短い期間ではありません。