2012.10.16

マリア・ディバイン・マーシーの預言は偽預言である 5

預言サイト The Warning Second Coming Forumsキャッシュについて
「もう十分だ」と言いながら、まだ続くようですw
次のサイトも The Warning Second Coming のことを問題視しています。
筆者は同内容の記事をドイツ語でも公開しており参照、どうやらドイツの人のようです。
共感した部分や興味深い部分を拾います。下線と〔 〕は管理人。
手短かな導入
The Warning Second Coming のメッセージが本物であることを言おうとして主張されるポイントは、およそ次の通りです。
  • 聖なる秘跡を受けることが勧められている。特に聖体拝領としばしばの告解を受けることが勧められている。
  • それは祈ることを呼びかけている。特に神のいつくしみのチャプレットが強調されている。
  • 人々は、隣人愛、寛大、謙遜、その他について、心を砕くようにと強く求められている。
  • その指はこの時代の罪深さに向けられている。特に堕胎の非道行為に。
先ず初めに言いますが、私は上に挙げられたような諸要求それ自体には喜んで賛成したいと思います。聖なる秘跡。その価値は評価され過ぎるということがありません。その中に神ご自身がおられるからです。祈り。私達は、キリストの内なる、またキリストと共なる私達の人生の中で、それなしには成功することも、如何なる実を結ぶこともできません。祈りとは、いわば、神の種(みことば)を抱きしめることを通して、私達の信仰を、実を育み続ける肥沃な土壌へと変化させるものです。隣人愛。それは二番目のものだけれども、私達の主キリストご自身から私達に下付された最も重要な掟、すなわち神への愛に次ぐものです。
さて、多くの人が言います、「これはサタンの業ではありません! これらのことは、善い、正しい行為です! それらのメッセージは本物に違いありません!」。
悲しいことに、私は応えなければなりません、「いいえ、それらのメッセージは偽です。多くの善い、真実キリスト教的な要素が、誤謬と嘘でいっぱいの他の部分を信用の置けるものにする〔見せかける〕ために、『Warning』の『作者達』によって悪用されています」と。私達のキリスト教信仰の素晴らしい諸部分が、人々にそれらのメッセージは本当に神から来たのだと思わせるために、不当なかたちで入れ込まれています。真理が偽りの隣りに置かれ、誤謬と異端説がイエズス・キリストの真の御教えとミックスされているのです。それらの嘘は、その作者によって、御父の署名入りで、御子の署名入りで、(一度などは)聖霊の署名入りで [1] 、そしてしばしばマリアの、すなわち我らの主イエズス・キリストの御母の署名入りで、公表されています。
私はその「幻視者」のことをどんな悪意によっても責めたくはありません(私達が編集者チームを相手にしているのではないとして)。私は、その「幻視者」は本心から本物の預言を届けたいと、彼女の信心深い偽造保証書と共にではあれ、信仰の遺産を手渡したいと思っているのかも知れない、とも想像します。彼女は、善意で、多くの箇所に陰謀論を加えています。そして更に、彼女には思い違いと信仰的誤謬を作る傾向があります。彼女が本当にヴィジョンを見ているのだとすれば、エクソシストによる調査が必要かも知れません。そのためには地元の教会権威の許可が必要ですが。
そのように思うと同時に、私はまた思います、時のしるしは明らかに「平和な」未来とは反対のことを語っていると。しかし、何が起ころうとしているか、またいつ起ころうとしているかについては、神ご自身だけがご存知です。いずれにせよ、キリストは私達にこうおおせられました、「気をつけよ。あらかじめ私はこれらのことをあなたたちに言っておく」(マルコ 13:23)。このことは、時の終わりに関しては私達は先ず聖書を読まなければならない、疑わしい幻視者からの新しいメッセージではなく、ということを意味しています。キリストは既に前もって私達に全てを語り給うたのです!
私は読者達に祈りを求めています。読者自身のためと、その幻視者のために。誤りに陥っている人が真理を知るようになるように。
一般的な批判
その幻視者が匿名であることは──それには「彼女自身と彼女の家族を護るため」という理由付けがされていますが──既に『Warning』の真正性を疑わせるには十分なものです。聖書の全体を通じて、あなたは匿名で行動することが許された預言者というものを見つけることがないでしょう。主張されるところによれば、それらのメッセージは「聖職者筋(clerical channels)」によって監督されているとのことです。どの司教あるいは司祭がその警告に好意的なのかという質問には何の応答もありませんでした。メッセージのある箇所には「The Warning は司祭達のサポートを持たない」と書かれています。
自分に対する教会による検査を受け入れる謙遜は真の幻視者に必要とされる特質です。ピエトレルチーナのピオ神父は、ご出現と幻視者達について尋ねられた時、こう答えるのが常でした、「それは私の仕事ではありません。決定を下すのは教会当局です」。匿名性の保持によって、この幻視者は教会当局との対決を避けようとしているように思われます。既に述べたように、その幻視者を監督していると言われている聖職者の部門は知られていないままです。
その幻視者は「Maria Divine Mercy」として知られていたいようです。しかし、そうであっても、彼女が匿名であることに変わりはありません。
「匿名性」に関するこの議論はもっともなものです。
The Warning Second Coming のウェブサイトから幾つかのメッセージが削除されたことが、それをその目で見た人達から報告されています。そしてまた、既に発表されたメッセージが後から二、三の本質的な変更を加えられたこともあります(例えば メッセージ 6、『ケルズの書』に関して。下記参照)。また、単語のつづりと作文においても不満足な点が多いことも付け加えておきます。
(中略)
通常、それらのメッセージは救われたいと思うどのクリスチャンにとっても必要だ、と主張されます。それらのメッセージは自分が「聖書(Holy Scripture)」として認められることを望んでいます(更なる詳細については下記参照)。しかしながら教会は、たとえ認められたメッセージであっても「信仰の遺産」に属するものではない、と言っています(カトリック教会のカテキズム 67)。それにも拘らず、もし誰かがそれらのメッセージを疑うなら、それは悪魔の誘惑である、と宣言されるのです。疑うこと、あるいは無視することは、イエズス・キリストを侮辱するに等しい、とされるのです。それに対し、私は聖パウロと共に言いたいと思います、「すべてをよく吟味し、善いものを保ちなさい」(第一テサロニケ 5:21)
この「イエズス」にとって「これらのメッセージ = the Holy Scripture(聖書)」であることは、前回確認しました。
さて、私は思わず番号振りを再開せずにはおれません。
7.
イエズス・キリストの言葉?
「わが最愛の御母、光の天使」
筆者は記事の後半で個々のメッセージについて点検しています。
その44番に面白い指摘があります。
44.(2011年1月1日)「わが最愛の御母、光の天使は..」 [2]
マリア、「光の天使」? 〔しかし〕英語圏では──ドイツ語圏でも同様ですが──「光の天使(Angel of light)」と言えば「ルシファー(悪魔)」を意味することの方が多いものです。言葉遣いがまったく怪しく思われます。更に、教会の文献(source)の中に、マリアを「光の天使」と称した例はありません。マリア、神の御母は、天使ではなく一人の女性です。彼女は父なる天主によって、御子イエズス・キリストを宿す目的のために、最も美しく汚れのない被造物として造られました。
もっともなことです。マリア様は「天使」ではありません。最も美しく汚れのない、そして今、天主様の最も近くにおられる、しかし「人間」であられます。
そして、イエズス様は文学者ではありません。天国におられる天主様です。だから、たとえ「喩え」としてさえ、事実「天使」ではないご自分の御母のことを「天使」とは、おそらく「決して」お呼びにならないでしょう。
そして、そうです、今や日本語圏においてさえ、「光の天使」と言えば圧倒的に「ルシファー」を想起させます。果してイエズス様は、御自分の御母のことをそんな呼び名でお呼びになりますか?
そして、何か思い出しませんか?
これ!
 
私は間違いなかろうと思います。悪魔/悪霊はこういうことをやります。
彼らがこういうことを「うっかり」やっているのか故意にやっているのかは、まあ、分かりませんが、私としては、故意にやってるような気がします。
彼らは人間に嫉妬しています。そしてとにかく「嘲笑」することが滅多矢鱈に好きな連中です。「嘲笑」するために、おそらく秘かに「挑戦」もするでしょう。
ここにおける「挑戦」とは何か? キリストのことを「Prince of the world」と呼んでみたり、マリア様のことを「Angel of light」と呼んでみたりすることです。そして彼らは物陰でニヤニヤしながら「果して馬鹿なお前達が気づくか?」と見ています。そして人間達が何も気づかないでいると「やっぱり馬鹿だ」とか「俺達の方が賢い!」とかやるわけです。
まあ、本当のところどうなのかは、もちろん分かりません。
しかし、何れにせよ..
Ida Peerdeman の預言において、
「マリア」はイエズスのことを「Prince of the world」と呼び、
Maria Divine Mercy の預言において、
「イエズス」はマリアのことを「Angel of light」と呼んだ。
そしてこれらはどちらも「ルシファー」を意味することが多い。
..これは事実であります。
ちょっと枠で囲みますが、引用ではありません。
「すべての民の御母」の信心の害悪について
何度も言うようですが、Ida Peerdeman の預言と Maria Divine Mercy の預言の間の「類似」あるいは「符合」は、単に上のようなことばかりではなく、信徒と人類への「呼びかけ方」「招き方」の基本的な構造が、「同じ」、あるいは少なくともとてもよく「似て」います。
「すべての民の御母」の信心は信者の霊魂に害悪を及ぼします。
「ある種の」害悪を及ぼします。
「どの種の」害悪でしょうか。
確かに、その「婦人」のメッセージを読み、それを「善い」と思い、その祈りを日常的に祈ったとしても、「悪人」にはならないでしょう。また、いかにも悪霊に踊らされているような、どこか常軌を逸したような者にもならないでしょう。むしろかえって、その主観の中で、「聖母」に対する思いを篤くさえするかも知れません。
それはある意味、「おとなしい害悪」と言えるかも知れません。
それはそれに親しむ信者を今居る位置から転げ落としはしません。
深い傷を負わせるものではありません。(たぶん)
しかし、その「婦人」のメッセージを読み、それを「善い」と思ってしまった信者は、その時点で既に、その先の進路に一定の「枠」をはめられたような恰好になってしまうでしょう。つまり、そのような信者は、聖ピオ十世会  [3] がその指で指し示しているような「聖伝」を認識することが極めて難しくなってしまうでしょう。
なにせその「婦人」はこう連呼する者だからです。「単純な信仰に戻りなさい。愛が第一の掟ではありませんか。ほかの小さな事柄は問題ではありません」。ですから、そのメッセージを信ずる信者は、「聖伝」はおろか「御聖体拝領の仕方」さえ secondary な事だとしか考えられなくなるでしょう。
「すべての民の御母」の害悪とは、まさしくその種の害悪です。
すなわちそれは「妨害」の害悪です。「阻害」の害悪。
今居る場所から転げ落としはしないが、それ以上の認識を「阻む」害悪。
古い格言に次のようなものがあるそうです。
「悪魔はわたしたちに何か善を行うような霊感を与える。その目的はわたしたちがそれよりさらに大きな善をさせないことである」参照
普及の会の『すべての民の御母のメッセージ』(エンデルレ書店)の中にもその画像があります「婦人」から求められた上のチャペルが、いつまでも抑えられ、出来ないようであるのは、善いことです。(出来たら、私はゾッとします。)
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管理人注
2011年2月12日のメッセージキャッシュのことのようです。タイトルはズバリ「Message from the Holy Spirit」。文字通り聖霊が語っています。
それについてこの記事の筆者は、「全くの新奇さである。聖書においても承認されたメッセージ〔私的啓示〕においても、御自身としてお語りになる天主は聖父か聖子かのどちらかである。これまで、聖霊自身が語るのは偽預言の印であると看做されてきた」と書いています。
私は彼のこの知見が正しいのかどうか知りません。しかし、私も多少、聖書や私的啓示を読んで来ましたが、言われてみれば今迄、聖霊御自身がお語りになるのを読んだことはないように思います。
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2011年1月1日のメッセージから
わが最愛の御母、光の天使は、わが慈悲を届けるにおいて、地上へのわが再臨を告げるにおいて、今や勝利を収めようとしようとしている。わが奉献されし御母、汚れなき御孕りは、仲介者(Mediatrix)として、世界を助けて、わが再臨のために備えさせるだろう。
My Beloved Mother, the Angel of light, will now triumph to deliver My Mercy and herald My Second Coming on earth. My devoted Mother, the Immaculate Conception, as Mediatrix will help prepare the world for My Second Coming.
分かって頂いているとは思いますが念の為に言うと、私はなにも「聖ピオ十世会」という特定団体の味方をしたくてこのように言うのではありません。しかし、天主様と私達のために「聖伝」を一番よく保存し伝えてくれているのは、団体としては、紛れもなく聖ピオ十世会である、それは事実である、と考えます。
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