その像が置かれている……否、その像を置いているカテドラルである。
このカテドラルは最近新しくなった。
上の座席の背もたれの子羊を抱いたイエズス様らしき人物の顔は、イエズス様らしいお優しさの欠片もなく、むしろ右の悪魔の顔の方に似ている。
どちらもこのカテドラルにあるものである。
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米国聖公会の聖ヨハネ大聖堂と同じような雰囲気を感じる。私達は、おそらく今や、聖ヨハネ大聖堂のことを「他宗派の事」と思い、のんびりしているわけにはいかない。
気づかぬ人達
このカテドラルは、若き日のパウロ教皇様が司祭叙階を受けられた場所だそうである。だからこのモニュメントはここに置かれたわけだが、しかしそれはモニュメントの持つ意味とは関わりがない。
人々はパウロ教皇様のことを当然誇りに思い、愛している。「私達のモンティーニ」である。だから、ますます気づかぬ。気づいたら口がひんまがるような、そんな残酷なことが「あり得る筈がない」と思うからである。
ブレーシア司教区については、書くべきことがまだまだ出て来そうである。しかし、ここで一旦切る。
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