7. ルシファー:
彼自身、他の悪霊達、地獄について
  1. 俺は滅ぼされた。何故なら、俺は神に仕えたくなかったからだ。自分自身が神になりたかった。たとえ俺が被造物だとしても。
  2. 俺もかつては天国にいた。つまり、そのテーブルの上の奴(大天使聖ミカエル)[1] と同じ階級に。
司祭: お前は智天使だったはずだ!
ルシファー: そうだ。俺はそれでもあったのだ。
  1. 俺は今、下の世界の首領だ。聖ミカエルが俺をそこに突き落した。俺はもう彼を害することができない。しかし今、俺は全地獄を所有している。
  2. 俺は地球を征服したい。実際、戦利品は多い。俺の王国はそれらの戦利品でいっぱいだ。俺は獲ることのできるものなら何でも獲る。お前自身でその量を確かめてみたらいい。
  3. 俺は偽りの父だ。
  4. 俺は決して戦うことをやめない。世界は俺達のように全く申し分ない。俺はただ、あの者(イエズス)と同じように、全ての霊魂のために〔全ての霊魂を獲るために〕戦っているだけだ。
  5. お前は、俺が何故これほどまで戦うのか、その理由が分かるか? 何故なら、俺は人間のせいで、ご覧の通り、完全に突き落とされたからだ。
  6. お前は、今日の世界を支配しているのが誰か、知っているか? かつて地上で自分自身を生贄にしたあの者ではない! 俺だ! 大多数の人間はナザレ人を捨てている。何て馬鹿だ! まだ忠実さを保っているのは小さな群れだけだ。
  7. 俺は決して約束を守らない。
  8. 俺は既にお前達を混乱させている。俺は悪魔だ!
  9. 俺はまだ更に言うことを強いられる。もしあの者(聖母)が……これほどまでに俺に強要することがなければ! 婦人が俺の頭を踏み砕く。
  10. 強要される時……俺は真実を言わざるを得ない。
  11. 俺はユダを手に入れた。奴は今、常に俺に仕えている。奴は滅ぼされた。奴は自分を救うこともできた。しかし奴はナザレ人に従わなかった。
  12. ナザレ人は常に赦す、もし…… [2]
あの者(聖母)もたびたびユダに自分を改めるようにと勧めていた。
  1. 司祭: 彼 [3] は再びそうするだろうか?
    ルシファー: いや、決して!
  2. ユダには多くの従者がいる。
  3. 俺達には安息というものが永遠にない。それがあるのは上(天国)だけだ。
  4. お前は、下で炎がどのように燃えているか、知っているか?
  5. 俺達の世界に従順はない。それがあるのは上だけだ。
  6. 俺達には戻り道はない、決して、永遠に。誰一人、俺達の世界から戻って行く者はない。そこには愛はない。俺達にあるのは憎しみだけだ。俺達には安息というものが全くない。俺達は互いに争う。俺達も上に上がりたい。
  7. 教会に敵対する者は俺達に属する者だ。
  8. プライドが人間を堕落に導く。
  9. 世の終わりが来ても、俺達は続けるだろう。そして物事はますます悪くなる。おお、もしお前が下の場所がどんなものかを少しでも知っていたなら。ファチマの子供の幻視者達はそれを見たのだ。
もしお前が下の場所がどんなものかを知っていたなら、お前は昼夜それ(聖櫃)の前に跪くだろう。高位の婦人の強要によって、俺はこれを言わされている。
管理人注
[1]  おそらくテーブルの上に聖ミカエルの御像があったのだろう。
[2]「もしユダがイエズスに赦しを乞うていたら」?
[3]  ユダのことだろうか。「ユダがもう一度あの場所に立ったら、同じようにイエズスを裏切るだろうか?」
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