解体する前の板に置かれた状態です。
たわみも大きく破損も複数みつかりました。
ステンドの組み方、仕上げ、どれをとっても
とても丁寧にされており、当時の職人がとても
気持ちを入れて作った事が良く分かります。
日本ステンドの第一人者としての誇りが伝わっ
て来ました。そこでその功績を残すべく、鉛線
の組状態を残す事にしました。
上っ面側の鉛を剥ぎ取り、ガラスを上から抜き
取る様にしてラインを残しました。開港記念館に
それも展示してありますので、行かれた時は
是非御覧下さい。

鳳凰の修復

Glass Field

ガラスを抜き取った後の鉛線。
この鉛線は修復には再利用できません。
中央上にあるのは横浜市のマークでかたかな
の「ハマ」を組み合わせたものです。(ハマ菱)

ニッパで鉛線の上っ面を剥いでいく。
ガラスカットが正確にされていて、きち
っと組み合わされているのが分かります。

抜き取ったガラスを洗浄します。
右側が洗浄した後で80年前の
輝きが甦りました。

組み立て途中です。
細いガラスが多いですから
注意しながら作業を進めます。

組み立て完了。
次に面半田付け作業に入ります。



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