箱根越え

外人が二人、駕篭に揺られながら乗っています。
ところが外人の体形が大きすぎて、あぐらをかいたり
かがみ込んだりして窮屈そうにしています。それでも
足が納まりきらずにはみ出してしまいした。先頭の駕篭かきは
当時としてはモダンなメガネを着用しているのが見えます。
この様に西洋の文化が入り始めた頃を少し漫画チックに描かれ
ていて楽しい絵柄です。
尚、富士山の絵柄は大正に作られた初代ステンドグラスには
ありませんでした。
右下の白い四角のガラスが汚れています。80年間の時代を
感じて頂く為に洗浄せずに残しました。上部の方ほど汚れが
強かったです。(主に石炭のすすとタバコのヤニの汚れです)

解体して並べた駕篭部。
顔の細かい所までガラスカットで表現している。
汚れ具合は下の写真と比べてると良く分かります。

洗浄後、組み立て途中。
鉛線の通し方は解体前と同じになる様
に注意して進めます。
外人の足が駕篭からはみ出している。

赤い合羽の三度笠。
松の木も細かく組まれていました。
上部にある青いガラスは富士山の
一部です。




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Glass Field