安藤記念教会 (1917年創立)元麻布

ここのステンドグラスは日本のステンドグラスの草分け的存在である小川三知氏による作品です。
1987年(昭和62年)にステンドグラス修復。(鉛線による面半田仕上げ。)

ステンドグラスは葉っぱの先とか、イバラの棘など線を意識して、ガラスも細かい所までカットされ
丁寧に作られていました。
修復前の状態は外側に保護用のガラスが入っていないせいもあり、風圧と自重によりかなり
鉛線が伸び、たわんでガラスも数箇所割れが入っていました。
そこで修復にあたり、少し固めで予め引っ張って伸び代を取った鉛線を使用しました。
20年後にステンドをチェックする機会がありましたが、たわみもなく問題ありませんでした。

修復から20年後に外側から撮影
ツタの絡んだ跡が伺えます。

淡い緑色を基調とした中にシンボル的な図柄は赤、青、黄色の強い色調で
描いて際立たせています。
「小川三知の世界」(田辺千代著)にも載っています。そちらもご覧下さい。

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