SWRの不思議
幾つかのS-MACTH用バランを試作して、カプラのプリセット作業中に不思議な現象に戸惑った。
SWR最小値と最大電界強度(もどき)の調整位置のズレ
SWR=1への大いなる疑問
画像の測定条件
1.8MHz帯から7.0MHz帯のアマチュアバンドSSB周波数の中心周波数で出力200Wで測定したデータから、1.8MHz帯と3.5MHz帯の画像を抽出
どちらが、正しいかは、判らないがTS-480を出力200Wに調整して行った結果。
SWR計の上にあるメータは、電界強度計擬きにする為にアンテナ代わりに20センチ程のリード線を付けてあるだけで、どこにも繋いではいない。(このSWR計には、SWR検出回路とは別に電界強度計擬きとして使える検波回路があり、アンテナ端子の信号を検波して、メータを振らせる回路がある)
1.860MHzでの状態
SWR最少値 電界強度計擬きメータ 最大値
3.55MHzでの状態
SWR最少値 電界強度計擬きメータ 最大値
いずれの周波数でも左側の画像は、SWR最小値を求めた場合の画像
SWRは、「うそ?」と言う値を示している。電界強度計擬きのメータは、右側の画像の電界強度計擬きのメータよりは、振れが少ない。しかし、SWRは、全く文句は無い。
一方、右側の画像於いて、アンテナカプラのコンデンサーとコイルを調整して電界強度計擬きのメータの振れを最大値になる様に微調整した場合、SWR=1・5付近で最大になっている。
この事が、何を物語るのか?
昔の文献で整合回路を調整する時、SWR最低値位置と進行電力最大位置は、少し「ズレている」と書いてあった事を覚えているが、この事を言っているのだろうか?
やっぱり、送信機側からは、理想のアンテナが繋がっているのか、ダミーロードに接続されているのかは、判らないと言うことなのだろうか?
蛍光灯の点灯
エレメントの先端にに蛍光灯を繋げば、点灯するはずと考えてやってみた。当たり前だが、画像の様に点灯する。ざんねんながら、上記の実験の前で取り外してしまったのでこの実験時のこの蛍光灯が繋いであれば、その光り方に違いを見られたのかも知れない。
左方向にエレメントが伸びていて、右端がエレメントの端で蛍光灯の電極を結んだ
4代目モービル製作記の調整方法にある様に直線マジックアイ擬きに点灯するかと思ったが、あるパワーになって全部が点灯する状態だった。パワーに応じて点灯する範囲が変化する結合方法があれば、SWR の不思議にも何らかのヒントが得られるかもしれない。
参照
4代目モービル製作記 http://www.maroon.dti.ne.jp/~ja2eib/lesson2/body.html
エレメント先端に結合で全面点灯 モービル調整前 モービル調整後
白い線が、エレメント
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