2024/03/31
KENWOOD KT-305D削除

すべて純粋な3極管を使用した自作アンプです。

記載内容や画像の無断で引用・流用はお断りいたします。

本ページのアンプは回路図だけで説明がないのは設計してほしいからです。
設計をしないと製作だけではKITと何も変わらずすぐに飽きてしまいます。
6EM7シングルをもとに設計方法の記述があります。
初心者のための3極管アンプの設計をクリックしてください。

  1. RCA 2A3シングル(6DL4-2A3,5U4G)
  2. 6EM7シングル(6EM7,5Y3)
  3. WE 300Bシングル(6DL4-300B,5Z3)
  4. WE 421Aプッシュプル(6DJ8-5687-WE421A,5Z3)
  5. RCA 843シングル(12AU7-843,5U4G)
  6. 1626シングル(6414-7044-1626,5Y3)
  7. VT-62(801)プッシュプル(12AX7-6CK4-VT-62,5R4GY)
  8. おまけ

1.RCA 2A3シングルパワーアンプ
RCA 2A3 - 6DL4(EC88)2本(SRPP) 整流管5U4G 回路図
SRPPの6DL4は片CH2本使用

2.6EM7シングルパワーアンプ
冒頭に書いたようにこのアンプを題材に設計方法を書きました。 初心者のための3極管アンプの設計をクリックしてください。 6EM7 整流管5Y3WGTA 注意:NEC は劣化が激しくお勧めしません。GEをお勧めします。 回路図
非常にシンプルな構成、5Y3WGTAのほうが背が高い

3.WE 300Bシングルパワーアンプ
Western Electric 300B - 6DL4(EC88)2本(SRPP) 整流管5Z3 回路図
SRPPの6DL4は片CH2本使用


これは Western Electric の子会社 Westrex で再生産されたものを使用。 1本ずつ特性表添付されている。
4.WE 421Aプッシュプルパワーアンプ
Western Electric 421A - 5687 - 6DJ8パラレル 整流管5Z3 注意:回路図では7044となっているが5687が使える。 両者はEp-Ip特性はほぼ互換性があるが、H-K耐圧が異なり、7044は±200Vなのに対し5687は±100Vである。 なお6DJ8は+が120V、-が60Vというものがあった(Philips E88CC)。 本回路はヒータバイアスを54Vにしているため、6DJ8はカソードが約3Vで-50V程度で問題ない。 また位相反転段もカソードが127Vなので7044は無論、5687でも+80V程度で問題ない。 回路図
点灯状態で、背の高い3本のうち左側2本が WE 421A 、右は整流管の 5Z3 です。 MT 管のうち真ん中2本は 6DJ8 、端の2本は7044。7044 の代わりに 5687 も使える。 なお、5687 と 7044 は完全互換ではない。

5.RCA 843シングルパワーアンプ
RCA 843 - 12AU7(SRPP) 整流管5U4G 回路図
843はA2級が可能

6.1626シングルパワーアンプ
1626 - 7044 - 6414 整流管5Y3WGTA A2級動作 注意:回路図では2段目は7044になっているが5687でも問題ない。 両者はEp-Ip特性はほぼ互換性があるが、H-K耐圧が異なり、7044は±200Vなのに対し5687は±100Vである。 ヒーターバイアスは80-90Vかけているので、2段目のカソードが101-117Vで5687でも約20V程度の余裕がある。 6414は±100Vでありカソードが約1Vであるが、-79〜-89Vで問題ない。 回路図
小型だけどST管で格好も袴の色もいい

7.VT-62(801)プッシュプルパワーアンプ
このアンプは高電圧を扱うため感電に注意を要す。 VT-62(801) - 6CK4 - 初段管 整流管6AR4GY 初段は12AX7,12AU7,6414,5965挿し替え可。 注意:NC-14はいろいろな組み合わせが可能だが、 1次2次ともパラレルにした場合、高域にピークが現れたため、 1次2次ともシリーズにして高くなるにつれてだら下がりになるようにした。 この特性はNC-14の特性図に明示されている。 回路図
トリタンフィラメントが輝く姿は電球のようで好きではない

8.おまけ
[アンプの測定機材]  電子電圧計 : KENWOOD VT-181 残留雑音、発信電圧測定  低周波発信器 : KENWOOD AG-203D 100Hz 1KHz 10KHz を主体に任意の発信器  オシロスコープ : KENWOOD CS-4125 クリップ波形、発振状態の監視  パワー・歪率測定ボード : 日本オーディオ PWHD-1 1KHz での最大出力と歪率の測定  出力は 8Ω(実際は10Ω程度)のダミー抵抗 [スピーカー]  ・JBL 4312B(中古)・JBL4312B MkII(中古)  最近のスピーカーはエッジにウレタンを使用したものが大半です。  中古の 4312B や 4312B MkII にしたのはウーハーもミッドレンジも  ウレタンエッジは使用していないからです。ウレタンは必ず経年劣化で破れてしまいます。  JBL 4312B のツィーターの網にへこみがありましたが外側から簡単に戻りました(2020/11購入)。  JBL4312B MkU は 2022/06/15 に購入。どちらも外観はきれいでした。  JBL4312B MkU は公称インピーダンスは6Ωですが、テスターではどちらも約7Ω程度でした。  なのでアンプは8Ω端子に接続しています。  JBL4312B MkU が23/12/02 に右スピーカーから歪が聞こえだしました。  MID レンジの調整 VR にたまったカーボンが原因と思われましたが、  ウーハーに何かが付着していたのか、再生中に手でコーン紙をやさしく触ると  簡単に無くなりました。なお、調整 VR のカーボンは本来なら分解して  VR に接点復活材を吹きかけなくてはいけませんが、分解はとても大変で  銘板も傷ついたりへこんだりするため簡易的に VR を左右に何回も往復させて  カーボンを落としました。完全ではありませんが、完了としました。  なお、JBL 4312B(MkUも同)は左右があり、ツィーターが外側になるよう設置します。  以前に見たオーディオ専門誌では間違ったセッティングで比較試聴していました。 [プリアンプ]  ・NAKAMICHI 610 [FMチューナー]  ・SANSUI T-α7(普及品・中古)。 [CDプレーヤー]  ・Marantz CD5004(中古)2台 ・Marantz CD5005(中古)   CD5004 は最初が 21/05/22、2台目は 21/07/11 に購入(リモコンが欠品)   CD5005 は 23/07/17 に購入   ハードオフはリモコンがない中古品はジャンク扱いにしてほしいものです。   オーディオユニオンはそういったものは売っていません。 [CDプレーヤーのリモコン]  メーカが同一なのでリモコンは機能が同じならどれでも動作します。  CD5005 のリモコンには CD トレイの Eject または Open/Close がありません。  不便なためリモコンだけ販売しているところを探すとマランツパーツショップ  (ディーアンドエムホールディングス→マランツ正規代理店)に  機種は異なりますが、CD6004 のリモコン(RC004CD)があり、CD トレイの Open/Close が  あり早速通販で購入しました。さすがに正規パーツ店、新品でした。


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