1999年5月〜2008年11月までの愛車だったALFA155V6に関するページです。

思えば92~93年頃のカーグラTVのDTM特集で、N.ラリーニとA.ナンニーニの操る2台の赤いクルマが、メルセデスやBMWの軍団を豪快にぶち抜いて行く光景を目にして以来、すっかり虜になってしまったAlfa155。当時はアルファロメオというメーカーに特別な感情もなく、ただ155という存在が僕を無性にときめかせた。

98年のある日、雨の中で出会ったハーモニックブルーの1台と、これ程長く付き合う事になるとは、その時には全く想像していなかった。

クルマというものは運転すること自体の楽しさを提供してくれるものなんだという事を、僕に一から教えてくれた155。パワーや絶対速度の数値だけではクルマの性能を語れないという事を認識させてくれた155。ダブルクラッチやヒール&トゥ、3つのペダルを操る楽しさを初めて実感させてくれた155(結局大して上手くはならなかったけど)。そして、大勢の友人と出会う架け橋となってくれた155。 極たまに機嫌を損ねる事もあったけど、整備ミスでオーバーヒートした際の牽引を除き、自走不能になった事は、結果として一度もなかった。

でも、本国での生産終了から11年。最近は少しずつ、小さな小さなトラブルが出てき始めていた。メンテナンスさえ行えば、まだまだ十分楽しませてくれる。でも…

愛情を捧げる事が負担にならないうちに、今のタイミングで手放す事を決めたのは、果たして正解だったのだろうか。今はまだ答えが出ない。
今日、9年と6ヶ月連れ添った相棒とお別れをした。93,315kmという累積走行距離の分だけ沢山の思い出があるわけで、そうした想いの象徴が次第に視界から消えて行くのを見送った僅かな時間のどうにも切ない気持ちは、暫く忘れられそうもない。

Arrivederci!
155を愛する誰かと一緒に、まだまだ元気で走ってくれるますように。

2008年12月1日


■現在までのメンテナンス&Modify箇所はこちらへ!(2008.6.10up)

■そしてALFAといえば、誰もが気になる(?)Trouble一覧はこちらからどうぞ!(2005.7.18up)

■オフラインミーティング等、集いの記録はこちらから(2004.2.15up)







<back to toppage!>