おれは1万石シリーズ第38弾 「武門の商船」 千野隆司 作 ![]()
藩をあげて必死の対策で国許に流行った疫病も収束させた、高岡藩井上家(1万石:今の千葉県)。
米の収穫も終わり、その米を江戸へ運ぶ浜口屋の船を見送った。
井上家藩主・正紀たちは、江戸城修復工事を受け持たされ、財政圧迫の中、新たな金策として船を借りて、荷の運送をする仕事(利益をもたらすこと)を思いつく。
早速、荷主集め・船の手配に当たる正紀だが、江戸に着くはずの浜口屋の船が利根川で消息を絶ったとの報が入る。しかし、いっこうに手がかりすら得られない。
また、荷の輸送にも手配に苦労。行き帰りの船に荷を一杯にするために国許・江戸に奔走。
それと共に消息を絶った船の探索に手に汗を握る・・・・。
また、野分(台風)も迫り、輸送の船も出発を居合わせたり・・・。
次々に起こる国難にいかに立ち向かうか、奮闘の正紀たちの姿が勇ましい物語である!

「神去なあなあ日常」 三浦しをん 作
男子成長物語
横浜から、三重県の山奥、神去村に放り出された、平野勇気。
主人公の青年、平野勇気が暮らす神去村、その聖域の神去山の雰囲気が魅力。
変なしきたり、大変そうだけど、万事が「なあなあ」(のんびりいこうの感じ)な村人たちの姿に癒やされた。また、巨大おにぎり(梅干し・鮭・コロッケまで埋まる)の昼食。
最初から山仕事、うまくいかない。しかし、周りの村人との触れ合いや皆にしごかれて成長していく。
48年に一度の大祭で、切った大木を山を下ろしていく暴走列車、スリリングな場面があり、手に汗握りました。
引っ張る木の先頭役(メド役)の男は、好いた女に交際を申し込める、メドの権利を勇気は貰うが、告白することができるか・・
四季の美しい神去村で、林業の厳しさを感じ、村人たちの素朴で心根の暖かさも伝わってきます。
勇気と個性的な村人たちが繰り広げる感動記! (バス旅でこの映画・ビデオ「ウッジョ”緑の研修生”」を紹介されました)

本の続編「神去なあなあ夜話」 第1夜から7(最終)夜 で構成。
第6夜 神去村のクリスマス〜第7夜 神去村はいつもなあなあ
親方の息子にクリスマスをやってやりたくて、大人たちがツリーの木を探し、もみの木ではなくて、赤松の木で作る。
世話になっている人へのクリスマスプレゼントを勇気は思い切って名古屋まで行き、付き合って欲しい女教師・直紀には赤いマフラーを買った。
クリスマスイブを親方の家で仲間や親族たちでパーティをしたが、直紀はなかなか来ず、終わり頃、やっと駆けつけたが、疲れたといって 親方の家で寝てしまう。
(「送って貰った方が同僚の教師ではないか」と疑ったことで、直紀に無視されてしまう。)
周りの人たちは勇気の気持ちを考え、慰めたり、励ましたりしてくれた。明日は車(軽トラック)を貸してやるから、直紀を迎えに行って、仲直りとプレゼントを渡せと、説得。
迎えの車、やっとのことで昨日のことを謝り、誤解を解こうと必死になった。何とか分かって貰えてようで、付き合って貰えるようになった。
正月明けまで、二人とも忙しく会えず、やっと会える日が来た。周りから、励まされたり、冷やかされてこれからの二人の新しい生活が始まりかける・・・。

「へっぽこ膝栗毛1〜4」 稲葉 稔 作
大店の放蕩息子、お調子物の太鼓持ち、訳ありの用心棒。
この3人(へっぽこ一行))が、江戸から京に向け、東海道を西に進む。
遠州を行く旅路で、また多くの得難い出会いと別れを経験する。
また、東海道と伊勢に向かう街道が分岐する追分で、予定を変えて伊勢へ寄り道する。寄り道も旅の醍醐味と、旅は道ずれ、世は情け。
笑いあり、涙ありの傑作時代小説。 (どの巻から読み始めても楽しめます)

全て、図書館で借りてきた本です!