編集長から

 『歴史評論』は毎号、特集を組み、これを中心にして構成しています。いずれの号も、編集委員会の立案担当者が苦心し、編集会議で検討を重ねたものです。それぞれご一読の上、特集の内容についてご批評、ご意見をいただけますならば、幸いです。
 特集企画のほかに、『歴史評論』では投稿論文をつのっています。受付いたしました投稿論文につきましては、所定の手続に従って、厳正な審査を行なっています。受付いたしました日より3ヶ月をメドに審査の結論を出し、お知らせするように努めています。
 特集企画の論文、投稿論文を通じまして、『歴史評論』掲載の論文につきましては、歴史学の各論文における重要問題について、その最新、最先端の水準を、他の分野の研究者、また歴史学を学ぼうとする読者の皆さんにもわかりやすいように書いていただきたいと、編集委員会は念願しております。枚数が200字100枚以内となっているのも、 上記のようなねらいに沿って設定されたものです。執筆者の皆さんには、ぜひとも狭い範囲内の人々にだけしかわからない書き方、表現ではなく、少なくとも歴史学の研究者全般、歴史学を学ぼうとする読者の皆さんには、論文の内容の概要が理解できるような形で書いて下さるよう、お願いいたしたいと思います。
 最後に『歴史評論』は毎号、定期的に発行するためには出版元の校倉書房や印刷会社の皆さんに、たいそうきついスケジュールで仕事を進めていただいており、さまざまなご無理をお願いしています。原稿を縦書きで書き、校正に際して大幅な訂正を要しない完全原稿の形で、原稿を送っていただくことを、ぜひともお願いいたします。
 それでは、多くの方々から、渾身の力作が投稿論文をして寄せられますことを、請い願いまして、編集長の挨拶とさせていただきます。

敬白

『歴史評論』編集長

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